進化の光 フラスコの世界へ   作:混沌の魔法使い

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第20話 スターバク島の死闘 その1

第20話 スターバク島の死闘 その1

 

リョウトと知り合いである武蔵の事を考慮したのか、武蔵はリョウトとの面会を許可された。ただし、独房越しであり手ぶらと言う条件で牢の入り口の所に兵士が監視しているが、こうして顔を見合わせる事が出来ることを武蔵は喜んでいた。

 

「よう、リョウト」

 

「武蔵さん。どうも」

 

パイロットスーツのまま独房の中にいるリョウトの前に座り込んだ武蔵。アイドネウス島でも思った事だが、やはり機動兵器のパイロットに向いてるようには思えない風貌だ。

 

「自分で志願したのか? ハガネへの攻撃を」

 

だからリョウトがハガネに捕虜として捕まったということが信じられず、武蔵はリョウトにそう問いかける。

 

「……いえ、僕の部隊の隊長のトーマス・プラット少佐って人に命じられてですね。やっぱり僕は戦争をしたいわけじゃないですから」

 

その言葉を聞いて武蔵は安堵した。これでリョウトの意思で攻撃を仕掛けられていたら、フォローのしようがないからだ。

 

「イングラムさんやダイテツさんに声を掛けておくよ。リョウトは味方になってくれるって、っと言っても戦えって言う訳じゃないぜ?」

 

自分の言い方では戦争しろと強要していると思われているかもしれないと思い、慌ててそう付け加える。リョウトはそんな武蔵を見て楽しそうに笑い出す、暫く笑っていたリョウトは笑い終えると吹っ切れたような表情になる。

 

「……やっぱり僕は日本を守りたい。それだけなんですよね……どこで間違えたのかなあ……」

 

「自分で望んだ訳じゃないのか?」

 

その後悔するような口ぶりに武蔵がそう尋ねる。するとリョウトは苦笑しながら、自分がどうしてDCに居たのかを話し始めた。幕張でのバーニングPTの決勝大会の後に半分拉致に近い形でアイドネウス島に連れて行かれた事……虫型機動兵器の襲撃で被害の出ている日本を見て、DCに入って日本を護る事を決めたのに……

 

「僕……騙されたんですかね?」

 

「どうだろうな……少なくともビアンさんや、エルザムさんは地球を守ろうとしていると思うぞ? ただアードラーって言う爺はどうだろうな」

 

「……僕をスカウトしたのその人です」

 

リョウトの言葉を聞いて、武蔵の脳裏にアードラーの姿が浮かぶ。武蔵は少し黙り込んでからきっぱりとした口調で告げた。

 

「……騙されたな。確実に……でも良かったじゃねえか。捨て駒や実験台にされる前に逃げて来れたんだから」

 

武蔵から見てアードラーは敷島の同類……どう見ても世界平和とか言うタイプじゃないなと苦笑する。

 

「あの……武蔵さんの知り合いにそんな人居たんですか?」

 

「居たぞ、人体実験大好きで兵器作るのが趣味。しまいには自分の作った武器で惨たらしく死にたいって言うとんでも博士がな」

 

武蔵の言葉にリョウトは暫く絶句し、少しだけ泣きそうな顔をして武蔵に問いかける。

 

「僕は利用されていたんでしょうか?」

 

武蔵は言葉に詰まった。なんと返事を返せばいいのか判らず、口を閉じたり開いたりし、そして自分の考えを口にした。

 

「オイラはそうだと思う」

 

武蔵の返答に判っていたがリョウトは黙り込む、だが武蔵の言葉はそこで終わらなかった。

 

「過ぎた事を悔いても仕方ねえ、リョウト、お前が何をしたいのか、これから何がしたいのかが大事だと思う」

 

武蔵の言葉にリョウトは何かを考え込むように黙り込み、意を決して言葉を発しようとした時凄まじい爆発音が響き渡った。

 

「どわったたあッ!?」

 

「うわッ!?」

 

ハガネが激しく振動し、警報が鳴り響いた。リョウトと武蔵の話の監視をしていた兵士も牢の中に入って来る

 

「武蔵、悪いが面会はここまでだ」

 

「あ、はい。リョウト! オイラは馬鹿だから上手く言えないけど……後悔しないようにだけするべきだと思うぞッ! 少なくともオイラはそうして来たッ!! それでどんな道を選んでもオイラは応援するッ!」

 

兵士に牢から連れ出されながら、武蔵はリョウトに向かってそう叫ぶのだった……

 

 

 

 

 

リョウトの乗っていたリオンに爆発物が組み込まれていた。ブリーフィングルームに来た武蔵達にイングラムからそう告げられた、すぐには理解出来なかったが、話を理解するとリョウトに同情する言葉が上がる。

 

「何だって? じゃ、あのリョウトって奴……爆弾代わりにされてたのかよッ!?」

 

「ああ。しかも、本人はそれを知らなかったっていうんだから酷い話だぜ」

 

マサキとリュウセイの会話を聞いて、リオがその表情を暗くさせる。自分が撃墜したと言う事もあるが、まさか本人も知らない内に爆弾代わりにハガネに送り込まれたと聞けば誰だって同情するし、DCに対する怒りの言葉も零れるというものだが……リュウセイ達よりも激しい怒りを露にしている者がいた。

 

「気に食わないな、そういう奴は……ぶっ飛ばしたくなる」

 

武蔵の小さな呟き、だがその呟きは不思議とブリーフィングルームに響き渡った。

 

「む、武蔵……大丈夫か?」

 

「何が? オイラは大丈夫だぜ?」

 

へんな事を聞くなと武蔵は笑うが、その額にはくっきりと青筋が浮かんでいる……武蔵がぶち切れる寸前だとわかる。リュウセイが何とかフォローをしようとした時、それよりも先にライが口を開いた。

 

「お前はずいぶんと感情が表に出るんだな」

 

「オイラは単純だからなあ……ポーカーフェイスとか出来ないんだよ。お前と違って」

 

武蔵の言葉にライが口を紡ぐ、その表情は余計な事を言ったと言わんばかりに歪んでいる。そんな様子を見て武蔵は懐かしそうに笑う

 

「ライは隼人に似てるなぁ、冷静になれ、俺はお前らと違うって言っておきながら、誰よりも感情的になる隼人に良く似てるよ。だから言えるけど、そんな風に1人で冷めていると、怒り方が判らなくなるぜ? 人間なんだから、感情的になっても良いじゃないか」

 

「……失礼する」

 

武蔵の懐かしむような言葉にライは更にへそを曲げたようで、ブリーフィングルームから出て行ってしまった。

 

「オイラ。余計な事を言ったかな?」

 

「いや、気にする事はない。ライには必要な言葉だった」

 

イングラムが余計な事を言ったかな? と首を傾げる武蔵をフォローする。

 

「さてと、武蔵。オオミヤ博士からジャガー号の修理は終わったと連絡が入っている」

 

イングラムの言葉に武蔵が喜びの声を上げようとした時。先ほどの爆発とは比べられない衝撃がハガネを襲う

 

「っととッ! な、なんだ!? また爆弾かッ!」

 

「すまねえ、武蔵」

 

「ご、ごめんなさい。武蔵君」

 

「何、良いって事よ」

 

マサキは何とか踏み止まったが、リュウセイとリオは再びバランスを崩して倒れかけ、武蔵に受け止められていた。武蔵はにこやかに笑いながら2人を立たせる

 

「この威力……対艦砲撃だな。各員格納庫へ向かえ、出撃になる」

 

イングラムが話をしている間にも2撃、3撃目の砲撃が放たれる。そしてブリッジから出撃準備をせよと言う通達が入り、リュウセイ達はブリーフィングルームを後にして格納庫へと走る。

 

「武蔵! ジャガー号の調整は済んでいる。だけどまだ本調子じゃない、ゲッター1は使えないと思っててくれッ!」

 

ゲシュペンストや、サイバスターの発進音に負けない大声で叫ぶロブにありがとうと叫び返し、ベアー号に乗り込む武蔵。乗り込んだベアー号のゲッター線の貯蔵ゲージは半分を大きく上回り、前回の8割にまで回復していた

 

(まさか、また恐竜帝国がッ!?)

 

海に囲まれた小さな無人島の密集地帯。それは恐竜帝国のホームグランドとも言える、出撃する前に言うべきかと悩んだのだが、エイタの発進どうぞと言う通信に武蔵は発進してからで良いかと思い遠隔操作でイーグル、ジャガーを出撃させる。

 

「ベアー号ッ! 巴武蔵出るぞッ!!」

 

ブリッジに向かってそう叫び、ベアー号はハガネから飛び立つ。ハガネから飛び出した武蔵が見たのは、僅かに残る無人島と、その上で砲塔を上げている巨大な戦艦の姿。そしてその砲塔がゲットマシンを狙っているのに気付き、武蔵は発進したままの勢いで海中へ機首を向ける

 

「チェーンジッ! ゲッタースリーッ!!!」

 

紙一重でライノセラスの砲撃を交わし、海中でゲッター3へと合体した武蔵の雄たけびがスターバク島に響き渡るのだった……

 

 

 

 

ガーリオン・カスタムのコックピットでトーマスが口笛を吹く。今まで存在していたPTや特機に喧嘩を売っている変形と合体をしたゲッターに対しての物だ

 

「それでテンザン。戦った感想としてはどうよ?」

 

「……むかつくほどに強い」

 

不機嫌そうなテンザンの言葉にトーマスは更に笑み浮かべる。あの傍若無人なテンザンでさえも素直に強いと認めるゲッターとの初戦闘だというのに、トーマスの顔には緊張も恐怖の色は浮かんでいなかった。

 

「はは、そうか。なら意地でもここで黒星をつけてやるか」

 

ゲッターには勝てない、そんな認識がDCの兵士の中に生まれている。それを崩さない事には直接関係のないハガネにすら不敗神話が出来てしまう、そうなれば勝てる勝負も負けるとトーマスは感じていた。

 

「その為にここに誘き寄せたのか? 少佐」

 

「相手のホームグラウンドで完膚なきまでに叩き潰す。それが俺の今回の作戦さ」

 

今までのゲッターの戦闘データで判明しているのは、ゲッター1は空戦、ゲッター2は高速戦闘、そしてゲッター3は地上および海中戦に特化している。それがDCの研究班の解析結果だった、そしてトーマスは出撃前にその分析結果を見て今回の作戦を考えたのだ。

 

「ハガネを誘き寄せる為に最新兵器を使う、そうすれば相手は罠だと判っていても近寄ってくる」

 

たった1隻でアイドネウス島に突撃すると言う無謀な作戦を遂行しているハガネだ。脅威となる新兵器の可能性があれば相手はその情報を得る為にスターバク島に来る。

 

「ふんふん、だけどよ、ゲッターに勝てるのか?」

 

「なーに、勝つ必要は正直言ってないんだよ」

 

「は? 意地でも黒星をつけるって言ってたのにそりゃなんだよ」

 

自分の作戦を理解できないテンザンにトーマスは笑いながら、より詳しい説明をする。

 

「まずだがな、お前さんもだが、今のDCの兵士はゲッターに関して苦手意識がありすぎる。あんなの旧世紀の骨董品だろ?」

 

ブリキ人形と言ってもいい杜撰なスタイル。あんなオンボロにここまで警戒するほうがおかしいとトーマスは笑う。勿論本気で言っている訳ではない。これはあくまでパフォーマンス、この作戦の指揮官であるトーマスがゲッターを脅威に思っていないと思わせるための大口だ。

 

「見て見ろよ、下半身は戦車、飛び道具はミサイルと伸びる腕、それのどこが怖いよ?」

 

確かに捕まれば怖いが、捕まらなければどうって事は無いだろ? トーマスはあえてそう告げる。

 

「これだけのリオンとガーリオン、それとライノセラスとストーク。どう考えたら負けるって思う?」

 

戦力的にはこっちが勝っているんだ。恐れる事はないとトーマスは繰り返し告げる、これで少しでも部下が勝てると思えば御の字なのだ。

 

「だから落ち着いてフォーメーションを組んで対応すればいい、そうすれば俺達の勝ちだ」

 

トーマスがやったのは扇動だ。だが繰り返し告げられる事で部下達の気迫があがる……その時点でトーマスの作戦は成功なのだ。

 

「さてと派手に行こうぜ少佐」

 

「ああ、パーティのくす球もそろそろ上がる頃合だからな」

 

ハガネに回収させたリョウトのリオンの起爆装置を押す、戦力不足のハガネはそれを回収している事を確認している。そのリオンを格納庫で爆発させ、ハガネの出鼻をくじくつもりだったのだが……

 

「あん?」

 

「おいおい、少佐。爆発しねえじゃねえか」

 

ハガネのPT隊が出撃し陣形を組む。出撃のタイミングで爆発させて、ハガネとPTにダメージを与えるつもりだったのだが、爆発した様子はない。リオンのプラズマジェネレーターと直結しているから、起爆すればハガネの格納庫の辺りは吹っ飛ぶはずだったトーマスの計画はここで狂い始めてた。

 

「あ?」

 

テンザンの声にモニターを確認するとハガネの格納庫から出撃するリオンの姿を確認する

 

「何だよ、お前……生きてたのか、意外に悪運の強い奴だな」

 

パイロットであるリョウトは死ぬ前提だったのに、良く生きていたなとトーマスはわるびれることもなく告げる。それはハガネに対する挑発だったのだが、トーマスは完全に喧嘩を売る相手を間違えていた。

 

「で? そんな物に乗って何をするつもりなんだ? 俺達の所に戻ってくるか? また爆弾くらいには使ってやるぜ? それとも裏切るか? ん? お前にその度胸があるか?」

 

「ははははッ! この腑抜けにそんな勇気なんてねえぜッ!」

 

トーマスに続いて、テンザンまでもがリョウトに悪辣な言葉を投げかける。それは今までのリョウトなら何も言い返さないと判っていたからの言葉だった。

 

「判ってるよ「黙れッ!! 僕はDCには戻らないッ!! 僕は戦争をする為にDCに入ったんじゃないッ!!! 僕は日本を護る為にパイロットになると決めたんだッ!」

 

リョウトの一喝にテンザンは黙り込む。傍若無人なテンザンさえも黙らせる凄まじい気迫が今のリョウトにはあった……

 

「自分の私利私欲で戦争をするお前達はここで倒すッ!」

 

弱弱しいリョウトの外見からは信じられない強い言葉。それにリュウセイ達もトーマス達も黙り込む中武蔵が大声で笑う

 

「よく言ったッ! それでこそ男だぜッ! 心配すんな、オイラも手伝ってやるからよッ!!」

 

武蔵が力強く吼えると、ゲッター3の目が凄まじい光を放ち、両腕が天を突かんばかりに伸びる。

 

「それにお前らみたいな奴は大嫌いでなあッ!!」

 

天に向かった両腕が凄まじい勢いで回転する。リュウセイ達の脳裏によぎったのは南鳥島での惨劇……だが違うのはあの時はただの竜巻だったのが、今は所所に翡翠色の輝きが混じっている点だ。

 

「必殺ッ! 大ッ! 雪ッ!! 山ッ!!!!」

 

武蔵の雄たけびに合わせて、竜巻は倍々に巨大化していく、それはまさに自然災害。どんな相手だろうと逆らう事の出来ない自然の猛威

 

「おろぉぉぉーーーしッ!!!!」

 

振り下ろされた両腕と共にスターバク島に突き進む嵐、それはリオンやバレリオンは勿論キラーホエールやライノセラスも捕らえることはなく、スターバク島を通過していく。嵐が消えた時、スターバク島に展開されていたリオンやバレリオンの陣形は全て崩され、キラーホエールやライノセラスの辺りへと集まっていたのだった……

 

 

 

 

 

ゲッター3の放った大雪山おろしの一撃。元より武蔵はガーリオンやリオンを狙わず、スターバク島を通過するルートで大雪山おろしを放った。それは威嚇と言うにはあまりに過激な一撃だった……

 

「武蔵……行き成りとんでもないことをしてくれたな」

 

イングラムの声も僅かに引き攣っている。今もスターバク島の周囲は波が逆巻き、凄まじい暴風を残している。イングラムの苦言も当然だ。

 

「……それに関してはすまないと思っています。でも、この戦いに時間を掛けている場合じゃなかったんだ」

 

この戦い? 武蔵の妙な言い回しにイングラムがそう尋ね返す。スターバク島を半壊させ、DCの戦線を完全に乱した武蔵。それは他の人との連携を考えず、輪を乱す行動だった……だがそうする必要があったのだ。

 

「ほ、北北西から熱源多数ッ! 真っ直ぐにこの海域に近づいてきます!」

 

「識別反応は!」

 

「し、識別反応はありませんッ! 上空、海中から凄まじい勢いで来ますッ!」

 

「各員に告げる! 北北西から熱源多数! 各員警戒を緩めるなッ!」

 

ハガネの緊急通信が入る。そしてそれから数秒後雲の間から巨大な影が幾つも降下してくる

 

「「「「キシャアアアアアッ!!!」」」」

 

それはトロイエ隊を壊滅寸前に追い込んだメカザウルス・バドの群れ。だがそれだけでは終わらない、ハガネとスターバク島の中間が渦を巻き、海を割って巨大な影が幾つも姿を見せる

 

「「「「グオオオオンッ!!!」」」」

 

2本の首を持つ巨大な首長竜までもが海から姿を見せた。前回は現れなかった機械化された首と生身の首の2本を持つメカザルス・ズーの姿にハガネ、DCの両方に衝撃が走る。

 

「メカザウルスッ!?」

 

「これが来ると言っていたのか……」

 

武蔵らしからぬ浅慮な行動。それはメカザウルスが来ることを察知したからこその行動だった。これがビアンやエルザムならば協力できると考えていた武蔵だが、テンザンやトーマスとは決して連携が組めないと判った上での行動であった。キラーホエールやライノセラスの方向に追いやり、少しでも被害を小さくする為の武蔵の思いやりでもあったのだ。現にメカザウルスの姿を見ても、テンザンやトーマスは口笛を吹き、メカザウルスにマシンキャノンや、チャフグレネードを打ち込み始める。

 

「これは流れが変わったなあ……おい! てめえら! メカザウルスを十分に利用しなッ! 俺達も攻撃されるが、ハガネに誘導してやれ」

 

自分達にも襲い掛かってくるメカザウルスに悲鳴を上げているリオンやバレリオンのパイロットにトーマスがそう叫ぶ。

 

「な、何を言っているのですか!? メカザウルス出現の際は連邦との戦闘行為の即時中断のはずッ!」

 

「うっせえなあ! 雑魚がよッ! ハガネを撃墜すればいいんだよッ! その後メカザウルスがどうしようが知ったことじゃねえッ! さっさと俺らの命令に従いなッ!」

 

「そういうこと、命令違反は重罪だぜ? それが嫌ならさっさとメカザウルスを攻撃しな。この木偶の坊が」

 

反論したキラーホエールの艦長を罵倒するテンザンとトーマス。だが艦長は命令を復唱せず、通信を切断する。その姿にテンザンとトーマスは舌打ちし、自分達だけでメカザウルスに攻撃を仕掛ける。

 

「ほらほら、こっちだぜ、間抜けな恐竜さんよ」

 

「キシャアアアアッ!

 

「ははははッ!! いいねえッ! ゲームに乱入者は盛り上がるよなあッ!! はははッ!」

 

テンザンやトーマスはメカザウルスの顔に弱い攻撃を当て、怒りで自分達を追いかけてくるメカザウルスを引き連れてハガネの方向に向かってくる。

 

「あいつら正気かッ!?」

 

「大尉! 動揺している場合ではないッ! 弾幕を張れ、本艦に近づけさせるなッ!!」

 

ハガネの弾幕がメカザウルス達に向かって放たれる。だが機械とは異なり、生物特有の動きでメカザウルスは弾幕を回避しハガネへと迫る

 

「そらそら、メカザウルスを何とかしねえと死んじまうぞー?」

 

「テンザンッ! てめえッ!!!」

 

「ははははーッ!! そらそら、行けよッ!」

 

チャフグレネードを喰らい、DC側から反転しテンザン達に向かうメカザウルス。バドに組み付かれ爆発するリオンや、ズーの放った火炎弾を受けるライノセラス……助けを求めるDCの兵士の叫び。ほんの一瞬で地獄と姿を変えたスターバク島……連邦、DC、メカザウルスの三つ巴……そしてスターバク島での大きな乱戦が幕を開けるのだった……

 

 

 

第21話 スターバク島の死闘 その2へ続く

 

 




今回は導入なので短めで戦闘も無しでした。次回は三つ巴で話を進めて行こうと思いますが、この話は敵の増援が来ますよね。
最終的にどんな展開になるのか楽しみにしていてください。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

  • サイドまたは視点は必要
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