進化の光 フラスコの世界へ   作:混沌の魔法使い

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第99話 超音速の神姫/2つの斬艦刀 その2

第99話 超音速の神姫/2つの斬艦刀 その2

 

リクセント公国奪還に向けてのブリーフィングが始まるという放送が入り、ヒュッケバイン008Lの調整をしていたレオナや、アーチボルド達が運用するエルシュナイデの戦闘データを解析していたライもその放送を聞いてブリーフィングルームに足を向けていた。必ずアーチボルドを倒すと言う決意を抱いていたレオナとライはブリーフィングルーム手前の通路でその闘志をへし折られることになる。

 

「……ずぅーん」

 

負のオーラMAXのユーリアに声を掛けるべきなのか、それとも無視するべきなのか……レオナは悩み、どうかしたのかと問いかけるべくユーリアに向かおうとしたが、ライがその手を掴んだ。

 

「……」

 

ライは何も言わなかったが、その目が触れてはいけないと物語っており、レオナとライは何も言わずにユーリアの横を通りブリーフィングルームへと向かい……今度こそ足を止めた。

 

「武蔵、お前何があったんだ?」

 

「いや、カイさん。エキドナさんがついてきちゃうんで、とりあえずマントを渡しておこうかと、じゃあちょっと待っててくださいね」

 

「うん、判った」

 

武蔵のマントを身体に巻きつけてるてる坊主みたいになって、無表情なくせに満足げと器用な事をしているエキドナと、良い子ですねーと明らかに年上のエキドナの頭をなでている武蔵を見てレオナとライだけではなく、放送によってブリーフィングルームに来ていた面子はなんとも言えない表情をする事となるのだった……。

 

「……全員揃っているな。 ではこれよりブリーフィングを始める。 大尉、内容の説明を」

 

ダイテツ自身もエキドナを見たのかなんとも言えない表情をしていたが、小さく咳払いをしテツヤにリクセント奪還任務の概要を説明させる。

 

「今回の作戦目的は、ノイエDCの南欧方面侵攻の橋頭堡となっているリクセント公国を奪還する事である。まず、作戦の第一段階についてだが……シロガネを中心とする別働隊が、リクセント周辺に展開する敵部隊に対し陽動をかける」

 

リクセント公国周辺の地図をモニターに写しだし、テツヤが部隊の配置、進路方向を説明を始める。スペースノア級であればノイエDC、もしくはその影にいる百鬼帝国も鹵獲の為に動き出し、囮としては最善の選択であった。

 

「敵機がシロガネを追っている間に我々は地中海側から同国領土内へ進行する」

 

「現在のリクセントの状況は? 突入と同時に城の爆破や人質の殺害の可能性は? それに百鬼獣は確認されていないのでしょうか?」

 

テツヤの説明を聞いてヴィレッタが現状のリクセント公国の状態の説明を求める。

 

「偵察隊の情報によれば敵はライノセラス級を中心とした部隊をリクセント城内に展開しているが、ヴィレッタ大尉の言う通り、数体の百鬼獣が確認されている」

 

望遠だが濃い群青色のグルンガストに酷似した百鬼獣が陣取っている姿が見える。

 

「あいつは、シャイン王女を追ってた奴か」

 

「伊豆基地に龍王鬼と一緒に攻め込んだ奴ですね。多分……真っ向から戦えるのはゲッターくらいのもんだと思いますよ」

 

その百鬼獣――闘龍鬼の姿を見てイルムが眉をしかめ、武蔵は龍王鬼の側近の1人だから、その戦闘力は凄まじいと付け加える。

 

「そこで我々は戦力を2つに分け……先発隊が城内の敵を外へ陽動、その後、後発隊が敵旗艦を攻撃……敵部隊をかく乱する」

 

部隊の数で劣り、人質を取られているダイテツ達は戦闘前から不利な状況になっている。その戦力差、不利な状況を覆すには陽動とかく乱を同時に行う必要性があった。しかし闘龍鬼という規格外の百鬼獣が控えている以上並大抵の陽動やかく乱では意味がない。ノイエDCと百鬼帝国が動き出すだけのインパクトが必要だった。

 

「そこで武蔵には無理な頼みをしたい」

 

「オイラにですか?」

 

「ああ。先発隊と後発隊、その両方に参加して欲しい」

 

テツヤの武蔵への頼み――それは陽動を行なう先発隊、そしてかく乱を行なう後発隊の両方に参加してもらいたいと言う物だった。

 

「いや、テツヤ大尉、それは無茶だろ?」

 

「いくらゲッターロボでもそれは無理が過ぎると思うわ」

 

イルムとヴィレッタが即座に反対意見を出すが、テツヤはモニターを操作し画面を切り替え、作戦説明の準備を始めている間に武蔵に何故そんな無茶を頼まなければならないのかリーが説明を始めた。

 

「本来ならば後発隊はスピード、そしてフォワードとバックスの連携が極めて重要になる。理想はリュウセイ少尉、ライディース少尉の2人に頼みたいが、リュウセイ少尉は意識不明で、目を覚ます気配がない。だがライディース少尉に合わせれるヴィレッタ大尉はゲシュペンスト・MK-Ⅱ・タイプRDの性質上、陽動隊に入ってもらう必要があり、レオナ少尉にはヒュッケバイン008Lによるブラックホールキャノンによる圧力をかけて貰う必要がある。よってライディース少尉とペアを組んで突入出来る人員がいない」

 

カイは先発隊の指揮官、アラドでは熟練度不足、イルムは闘龍鬼などの特機の相手と役割が決まっており、フリーに動けるのは武蔵だけという状況だった。

 

「私とダイテツ中佐、テツヤ大尉、カイ少佐で事前に作戦を話し合った。カイ少佐、詳しい説明を頼む」

 

「了解しました。アビアノ基地に残っている機体で最高速度を持つ機体――アステリオンとゲットマシンによる陽動とかく乱。武蔵とアイビスにはそれを頼みたい。その後高火力を持つ俺のゲシュペンスト・リバイブやアルブレード、グルンガストにより各個撃破を行い、アステリオンとゲットマシンにかく乱された機体をワンアプローチで沈める。その為に武蔵とアイビスはかなり厳しい戦いになるが……頼めるか?」

 

確かにアステリオンとゲットマシンの速度ならば陽動とかく乱を同時に行えるだろうが、余りにも武蔵とアイビスに掛かる負担が大きすぎる。

 

「リー中佐、それならば私がライディース少尉とペアを組むのはどうでしょうか? それならば武蔵を先発隊に組み込み圧力を掛ける事が出来ると思うのですが……」

 

ラトゥーニが挙手をして、自分がライとペアを組み後発隊に入り、武蔵は先発隊に入ってもらい正面から圧力を掛けて貰ったほうがいいのでは? と提案する。するとダイテツ達は苦虫を噛み潰したような表情をし、ブリーフィングルームの扉が開いた。

 

「ラトゥーニには私の手伝いをして貰いたいのです。リクセントを、私の国を取り戻す為にッ」

 

強い意思の光をその瞳に宿したシャインの登場にブリーフィングルームにいた武蔵を除く、全員が驚きの表情を浮かべるのだった……。

 

 

 

 

シャインはリクセント奪還作戦が行なわれると聞いてダイテツ達に直談判を行い、自身もリクセント奪還作戦に参加する事を決めていた。

 

「シャイン王女……ッ! ど、どういうことですかッ!?」

 

「既にダイテツ中佐達とは話を付けております。それに皆様方もフェアリオンは見て頂けたはずですわ」

 

格納庫のフェアリオンは少女の姿をした祭典用のアーマードモジュールとライ達は説明を受けていた。

 

「もしかして、 あの時の決意と覚悟とは……ッ!?」

 

「はい……この手で私の国を取り戻す事でございます……、武蔵様にも相談を何度もさせていただきました」

 

武蔵の名前が出て、全員の視線が武蔵に向けられた。

 

「おいおい、武蔵。いくらなんでも無茶が過ぎるぜッ!」

 

「シャイン王女を止めるべき人間がそれを認めてどうするッ!」

 

イルムやライを初めとしたブリーフィングルームにいる全員の叱責の言葉を受け武蔵は肩を竦める。

 

「止めても無駄って判っちまったら、オイラにゃなんも出来ねえよ……何を言っても、止めても無駄ってシャインちゃんの目を見たら判るだろ」

 

そう言われてシャインの目を見れば、強い決意の炎が宿っていて、武蔵だけではなくダイテツやリーでさえも止める事が出来ないと悟ってしまうほどの決意の色が宿っていた。

 

「だ、だけど、どうやって戦うって言うんだよッ!?」

 

「フェアリオンは祭典用の物で戦う為のAMではないと聞いていますが……」

 

リクセント公国はその特殊な成り立ちから武器や兵器の所持が許されていない。だからこそ「フェアリオン」には武装は搭載されていない。

 

「皆様の言う通りフェアリオンには武装は搭載されておりません、あくまでフェアリオンは祭典用の機体ですから。ですが……戦う為の術はあるのでございます」

 

フェアリオンには武装がないが、戦う術はある。そんな謎掛けのような言葉にブリーフィングルームにいたライ達の顔に困惑の色が浮かんだ。

 

「タカクラチーフ。説明をお願いいたしますわ」

 

シャインに呼ばれて通路で待機していたツグミがブリーフィングルームに入室してくる。これから何が始まるのかと困惑するライ達の目の前でツグミはてきぱきとブリーフィングルームのモニターを操作する。

 

「皆様も見て頂けたように、フェアリオンは式典用の機体でそれぞれタイプG、タイプSと呼称されております」

 

モニターに映っているフェアリオンはアーマーを纏っていないヴァルシオーネその物で、AMサイズの美少女フィギュアと言ってもいい姿をしていた。

 

「……やっぱりよ、止めておいた方がいいぜ、シャイン王女。こんなんで出撃したら死んじまうよ」

 

「俺もそう思うぜ、なんで親父はこんなのを作ったんだ? 祭典用にしても、もう少しあるだろうに」

 

何度見てもフェアリオンが戦える機体には思えない。これがヴァルシオーネのような機体ならばまだしも、年端も行かない少女をモデルにし、武装も一切搭載しておらずドレスを纏っているだけの姿では誰もがそう思うだろう。

 

「フェアリオン・タイプG・モードPですからね、そう思うのは当然です」

 

ツグミの口から告げられたモードPの言葉……その言葉を聞いてブリーフィングルームにいた全員がモードPと不思議そうな顔をして呟いた。

 

「フェアリオンは式典用のモードP、そして支援ユニットを装備したモード……ええっと……」

 

自信満々に解説していたツグミが仕様書を見て、んん? と困惑した様子を見せている。

 

「どうかしましたか?」

 

「いえ、なんかモードゴッデスとか、ウィッチとかヴァルキリーとか……多分戦闘モードの正式名称決まってないですね。これ」

 

「親父ぃ……何やってんだよ……」

 

戦闘モードの正式名称未定、しかも複数の候補をメモしただけの物を見て流石のイルムも天を仰いでいた。

 

「ヴァルキリーが好みですわね」

 

「ではモードVと言う事にしましょう」

 

シャインのセンスによりVと命名される事になり、モニターにフェアリオン・モードVの姿が映し出される。

 

「AMには見えるようになりましたわね」

 

「……それにしても小型ではあるがな」

 

「いや普通に女の子なんですけど……」

 

赤と紫の鎧を身に纏っている事でAMに見えるようになったが、それでも元の特殊なスキン加工が施された素肌や目元が見えており、この写真だけを見れば少女がコスプレをしているようにしか見えなかった。

 

「ダイテツ中佐たちは何故これを見て出撃許可を出したのですか? いえ、もっと言えば何故シャイン王女を戦場に立つ事を許可したのです?」

 

武蔵はシャインの味方なので元々止めるつもりがない、だがダイテツ達は違う。シャインはハウゼン家の最後の生き残りであり、リクセントの象徴だ。そんな彼女を戦場に出す事は軍法会議物だとヴィレッタが責める。

 

「我々も半日近く説得したが駄目だったのだ」

 

「シャイン王女の決意が余りにも固すぎた上に、タカクラチーフの説明を聞いて大丈夫と思ってしまったのもある」

 

「その上武蔵が擁護してはな……下手をすれば武蔵とシャイン王女とラトゥーニだけでリクセントに向かいかねないと判断したのだ」

 

勝手に出撃するリスクを考えれば、不安を抱きながらも出撃許可を出し、ハガネとシロガネ全体でシャインのバックアップをすればいいという決断をせざるを得なかったのだ。

 

「あの、何故そこで私の名前が出るんですか?」

 

フェアリオンの顔のモデルに自分の顔が使われていることに加えて、何故自分が? とラトゥーニが問いかける。

 

「特殊な脳波制御装置やW-I3NKシステムを搭載している為です」

 

全く聞き覚えのない新型のシステムの名称がツグミの口から告げられ、W-I3NKシステムの解説が行なわれる。

 

「タイプGとタイプS……その2機の動きをシンクロさせる為のシステムです」

 

脳波制御装置と2機の機体をシンクロさせる特別な制御システムと聞いて、何人かがフェアリオンの本当の能力に辿り着いた。

 

「なるほど……読めたぜ、タイプGはシャイン王女用……脳波制御装置は、彼女の予知能力を生かす為の物だな」

 

グルンガストのパイロットであるイルムは特殊な脳波装置と聞いて、T-LINKシステムやグルンガストに搭載されている音声入力式武器選択装置などを発展させたシャインの予知能力をリアルタイムで行なえるようにする特別なシステムを作り出したと予想をした。

 

「そしてタイプSはラトゥーニ用……W-I3NKシステムとやらでタイプGをコントロールしようというのですね? タカクラチーフ」

 

そしてライはSRX計画、そして量産型Rシリーズのプランニングの1つ――念動力をパターンとして分析しOSとして組み込み、パイロットの能力の底上げや操縦サポートを行なうというものがあり、それはテスラ研から提案された物である事を思い出し、SRX計画に提供されたそのデータがW-I3NKシステムによる物だと悟ったのだ。

 

「シャイン王女、お気持ちは判りますが……フェアリオンで我々の作戦に参加したいと言うのですか? それは余りにも危険すぎます」

 

「アビアノ基地がお嫌ならばハガネで待っていてくれても構いません、どうかお考え直しを」

 

ヴィレッタとレオナが考え直すようにとシャインに言うが、シャインの意思は固かった。

 

「私を逃がしてくれた側近達や親衛隊……そして民を助ける為にも……そして……もう待つのも、置いていかれるのも私は嫌なのです」

 

自分の国の民、そして自分を逃がす為に協力してくれたジョイスや、瀕死の重傷を負いながらも最後までシャインを守るために戦った親衛隊を助けたいと言うシャインの想いは間違いなく本心による物だ。だがその根底にあるのは……L5戦役の戦いの中で戻らなかった武蔵とそれを待ち続けた半年間……待つのも、置いていかれるのも嫌だというのは王女ではない、幼い少女であるシャインとしての本心だった。

王女として民を助けたいと想うのも、もう置いていかれないように、武蔵がどこかに行ってしまったとしても追いかけるための力……それがフェアリオンなのだ。武蔵が説得するのを諦めたのも自分が切っ掛けであると悟ってしまったからだ。

 

「ラトゥーニ、どうするんだ?」

 

ラトゥーニが嫌だと言えばフェアリオンを運用するのは無理になる。アラドにどうするのか? と問いかけられたラトゥーニは小さく頷いた。

 

「……私、フェアリオンに乗ります。危険なのは判ってる。でも、王女の気持ちも判るから……」

 

置いていかれたくない、どこかに行ってしまうのならばついて行きたいと思うシャインの気持ちはラトゥーニには痛いほどに判った。

 

「フェアリオン……そして、W-I3NKシステムが私達の為に作られた物なら……私はそれを使いこなしてみせる……シャイン王女を守ってみせる……」

 

「ラトゥーニ……ありがとう」

 

リュウセイが眠り続けている今何よりもつらいのはラトゥーニだ。それでも友達の為に、その願いを叶える為にラトゥーニはフェアリオンに乗るのを決めた。

 

「ダイテツさん、リーさん、テツヤさん。シャインちゃんは必ずオイラが守りますから、出撃許可をお願いします」

 

深く頭を下げる武蔵、先発隊、後発隊の両方に参加しなければならない武蔵の負担は誰よりも武蔵が判っているだろう。それでもシャインの意思を聞き入れ、自分が何とかしてみせるという武蔵の言葉を聞いてダイテツ達は諦めたように溜め息を吐いた。

 

「そこまで言ったんだ。必ず成し遂げてもらうぞ、武蔵」

 

「うっす!」

 

武蔵の気合の入った返事を聞き、ダイテツ達はリクセント公国奪還作戦の為に動き始めるのだった……。

 

 

 

リクセント奪還作戦に向けてレオナとライが機体の最終調整をしていると、タラップの下から武蔵に声を掛けられた。

 

「武蔵、どうかしたか?」

 

「おう。これを2人に渡しておこうと思ってな」

 

武蔵がマントの内側から取り出したのは4発の銃弾だった。見た目は普通の銃弾と大差がない、だが妙な威圧感を放つ不思議な銃弾だった。

 

「なんですの? それは」

 

「おっと、そう簡単に触るなよ。こいつは特級の危険物だ、あの敷島博士が作ったもんだからな」

 

「シキシマ博士? 武蔵はシキシマ博士を知ってるのか?」

 

「んん? なんでライこそ、敷島博士を知ってるんだ?」

 

武蔵とライの怪訝そうな声が重なり、レオナがもしかしてと呟いた。

 

「シキシマ博士は旧西暦から続く科学者の家系って言ってましたわ。もしかして武蔵が知っているのは先祖なのでは?」

 

「なるほど……確かにそんな事を言っていたな」

 

考えてみれば武蔵が新西暦の敷島博士を知ってるわけがない。シキシマ博士の経歴を考えれば先祖・子孫の関係が1番正しいだろう。

 

「え? 敷島博士の子供がいるのか? あの自分の作った武器で惨たらしく死にたいとか、デリンジャーで打ち出せる核ミサイルとか開発してたあの敷島博士の? 大丈夫なのか?」

 

武蔵から聞いた敷島博士のぶっとび具合にライとレオナはドン引きし、武蔵が自分達に渡そうとしている物が危険物なんて言葉で片付けられない物ではないかと恐怖した。

 

「まぁ良いや。そのうち新西暦のシキシマ博士にもあうだろうしな。とりあえず2発ずつもっておいてくれ……多分必要になる」

 

断ろうとしたライだが武蔵の真剣な顔を見て、ただ事ではないのを感じ取った。

 

「あのアーチボルドって奴は駄目だ、殺しても死なない、そんな奴だ。爬虫人類に良く似てやがる……下手に逃がすと痛いしっぺ返しを貰うと思う。だから持っていてくれ、詳しいのは忘れたけどそれでグレネードランチャーと同じ位の威力が出るオイラの切り札だからよ、きっと役立つぜ」

 

武蔵の懸念――それはPTを撃墜しても、生き延び生身の白兵戦になる可能性を考えていた。そしてアーチボルドとライとレオナの因縁を知るからこそ、敷島博士の作った8発の特注の弾丸の内4発を託したのだ。

 

「ありがとう。大切に使わせてもらう」

 

「ええ、ありがとうございますわ」

 

武蔵の意を汲んでその銃弾を受け取ったライとレオナはガンホルダーにしっかりとその2発ずつの弾丸を収めた。

 

「それより武蔵、良いのですか? シャイン王女は」

 

こんな所でうろうろして無いでシャインの元へ行けとレオナが言うと、武蔵は肩を竦めた。

 

「なんか甘えたくなるから会いたくないって門前払いされちゃって」

 

武蔵に会えば甘えたくなる。勇気付けられるだろうが、それでも自分がやるべき事を成し遂げる為にシャインは武蔵と会う事を拒んだと聞いてライとレオナもシャインの本気具合を感じ取っていた。

 

「それよりも、あのアーチボルドって奴がいる以上絶対禄でもないことになる。気をつけていこうぜ」

 

武蔵がアーチボルドの危険性を感じ取っている頃、リクセントを占拠しているノイエDCのライノセラスの中ではアーチボルドの悪辣な策が動き出そうとしていた。

 

「ユウキ君、もう1度聞きますよ? 何をしようとしているのですか?」

 

(しくじった……)

 

アーチボルドの特命でコンテナを運び込もうとしている一般兵を見つけたユウキが彼らを呼び止めた直後、アーチボルドの手がユウキの肩を掴んでいた。軽く手を置いているように見えるが、ユウキの肩はみしみしと音を立て、今にも砕けそうになっていた。

 

「アーチボルド少佐。私はただ、コンテナを運んでいるので何をしているのかと問いかけただけですよ?」

 

「そうですかそうですか、大丈夫ですよ。ユウキ君、僕とて人命は守ります」

 

にこにこと笑うアーチボルドだが、サングラス越しにもその目が赤く血走っているのがユウキには見えていた。

 

「これは水や乾パン、緊急医療キットですからね。何の心配もありませんよ」

 

言っている事は正しい、だがユウキにはその言葉が真実とは到底思えなかった。

 

「何故非常食などを?」

 

「僕は勿論リクセントを死守するつもりですが、連邦も必死でしょうからねえ。戦闘が長引く事や、シェルターが埋められる事もあるでしょう? それを僕は危惧しているのですよ。分かりましたか?」

 

何の非の内所もないアーチボルドの説明を聞いてはこれ以上、ユウキもこれ以上は粘れない。

 

「失礼しました。では私も出撃準備を始めます」

 

「ええ、よろしくお願いします。頼りにしてますよ」

 

アーチボルドに敬礼し、コンテナの前を離れる前にユウキは虎王鬼に預かった札を1枚コンテナに貼り付けた。虎王鬼に託されたこれがリクセントの民を救うことを信じユウキはその場を後にするのだった……。

 

 

 

リクセント城を取り囲んでいるライノセラスや、エルアインス、ランドグリーズ、そして闘龍鬼の上空を白銀の流星と鮮やかな黄色の閃光が走った。

 

「来たか……」

 

目を閉じて意識を闘気を研ぎ澄ませていた闘龍鬼はゆっくりと目を開いた。連邦軍のシロガネがリクセントの周辺で目撃されたという報告を受けていた。そしてこの場に現れるであろうハガネ、ゲッターロボを闘龍鬼は待ち続けていた。

 

「民間人の避難はどうなっている?」

 

『は? いえ、アーチボルド少佐が避難をさせるなと仰っておりましたが?』

 

「何?」

 

闘龍鬼は民間人を避難させろと命じていた、だがアーチボルドがそれを握り潰したと知りその眉を寄せる。

 

「アーチボルドに代われ、今すぐにだ」

 

『は、はい!!』

 

通信機越しでも判る闘龍鬼の怒気にノイエDCの兵士は顔色青くして、失礼しますと頭を下げその場を後にする。

 

(ちっ……もう少し警戒するべきだったか)

 

龍王鬼が負傷し動けないので現場指揮を任された闘龍鬼だが、ハガネが来ると知り我先にと百鬼獣 闘龍鬼に乗り込んだことを後悔していた。

 

『はいはい、なんですかね? 闘龍鬼さん』

 

『ちょっと話は終わってないよッ! なんで民間人を盾にするなんて計画を立てているのさッ!』

 

苦情を告げているカーラの言葉を聞いて闘龍鬼はますます表情を険しくさせ、アーチボルドは舌打ちをした。

 

「どういうことだ。釈明があるなら聞こう」

 

『リクセントを奪われる訳には行かないでしょう? その為の策ですよ』

 

いけしゃしゃあと語るアーチボルドの言葉を聞いて、闘龍鬼は己が半身を操りライノセラスに向き直り、腰から抜き放った三日月刀をブリッジに突きつけさせる。

 

「そうか、お前は龍王鬼様の命令を忘れたようだ。ならば制裁を受ける覚悟も出来ているんだろうな?」

 

『……判りました。判りましたよ、シェルターに避難させればいいんでしょう』

 

その殺気に弁明さえ許されずライノセラスを撃墜される事を感じ取ったアーチボルドが不貞腐れるように返事を返す。

 

「もう遅い、戦いは始まった」

 

アステリオンとポセイドン号の奇襲を切っ掛けにし、ノイエDCは動き出している。今から避難などして間に合うわけがない、闘龍鬼はその目に怒りの色を浮かべた。

 

「お前に指揮権を与えたのが間違いだった。ここからは俺が指揮を取る」

 

『そんな!? 僕の鬼になった記念すべき初陣ですよ!? 貴方だって指示に従ってくれるといったではないですか!?』

 

確かにアーチボルドが鬼になった初陣という事で虎王鬼に可能な限りの指示に従えと命じられていた。だが闘龍鬼にとって最も優先するべき龍王鬼と虎王鬼の指示に従っていない時点で論外なのだ。そもそもアーチボルドは鬼になったばかりで鬼としての階級は名もなき鬼と大差が無く、本来ならば名前持ち、更に専用百鬼獣持ちの闘龍鬼に文句を言える立場には無いのだ。

 

「初陣は己の戦果で飾れ、大帝から機体を貰っただろう?」

 

『ですが……』

 

「お前が龍王鬼様と虎王鬼様の指示に従わなかったのが悪い。それに鬼は実力主義だ、なんの戦果もない者がいつまでも大きい顔を出来ると思うなよ』

 

人間ならば――人間にしてはという事で一目置かれていただろう。だが鬼となった事でアーチボルドは厳しい鬼の縦社会に組み込まれていたのだ。今までと同じ様に立ち回っても大丈夫だと思っていたアーチボルドはいきなり出足を挫かれる事となった。

 

『判りました。判りましたよ、では僕も闘龍鬼さんの指揮下に入ります』

 

「ああ、今回は許すが次はない。命じられた事くらいはちゃんと成し遂げて欲しいものだな、アーチボルド」

 

闘龍鬼からの嫌味にアーチボルドは眉を細めるが、それがアーチボルドの選んだ道だ。実力さえあれば何をしても許されるが、実力がなければ使い潰される――それが鬼の社会の常識である。

 

『了解しました。闘龍鬼さん、我々はどうすればいいですか?』

 

「そうだな……」

 

指揮を求めてくるユウキの言葉に返事を返しながら闘龍鬼は戦場を見渡す。どうもゲットマシンと白銀のAMの目的は城内のランドグリーズを引っ張り出す事にあるようで、弱い牽制射撃をして巧みにランドグリーズを城外へ城外へと誘い出している。

 

「中々にやってくれる」

 

『は?』

 

「いや、こっちの事だ。気にするなユウキ」

 

ゲッターロボは合体しなければ弱いと言う認識だったが、ゲットマシンの状態でも十分に戦況をかき回している。だが闘龍鬼が闘いたいのはゲッターロボであり、ゲットマシンではない。どの道アーチボルドが龍王鬼と虎王鬼の命令に反した段階でこちらの出鼻が挫かれている上に龍王鬼を行動不能に追い込んだ武蔵が出張ってきているのを見ればリクセントを防衛するのは不可能と闘龍鬼は算段を立てていた。

 

「各機ゲットマシンと平行しているAMを……」

 

『待ってください! 熱源1急速に接近中ッ! 識別コード照会……ハガネですッ!』

 

指示を出そうとした時にオペレーターから告げられたハガネの登場に闘龍鬼は笑みを浮かべ、指示の内容を変えることを決断した。

 

「ランドグリーズ、ランドリオン隊はハガネの迎撃に向かえ、城外に出ることも許可する。行け」

 

『『『了解!!』』』

 

闘龍鬼の指示に従いノイエDCの兵士達が動き出す、百鬼帝国は既にリクセント公国にそれほどの価値を見出していない、欲しいと言うのならば連邦に返してやればいい、所詮は前哨戦、まだまだ百鬼帝国が本格侵攻に出る段階ではない。ならばリクセントを死守するほどの価値はない、守れればそれに越した事は無いが、守りきれないのならばそれでも良い程度の認識だった。

 

「ユウキとカーラはライノセラスの護衛をしていろ」

 

『『了解』』

 

護衛と言う名のアーチボルドの監視命令を出し、闘龍鬼は抜き放った三日月刀の切っ先をリクセント城前の広場に突きつける。それは正しくリクセントを、この城を取り返したければ俺と戦えという闘龍鬼からの武蔵への挑戦状だった……。

 

 

 

 

 

ポセイドン号と平行飛行を続けているアステリオンのコックピットの中でアイビスは唇を強く噛み締めていた。

 

『オイラは右旋回、アイビスは左旋回からの急降下で一気に誘導するぜッ!』

 

「りょ、了解ッ!!!」

 

今回の陽動作戦は武蔵が主導になり、アイビスがそれに追従する形になっていた。スピードは同じならばついていくのも簡単と思っていたアイビスだが、それは僅か数分で覆された。

 

(あたしは甘く見てたッ! 巧さが段違いだッ!)

 

テスラドライブも最新式のレーダーも無い、それ所か重力装備もなければ、操縦の為のOSもない、無い無い尽くしに加えてコックピットは操縦桿と無数のペダルとレバーを手動で動かしての物――シミュレーターで判っていた、いやアイビスは判ったつもりだったのだと思い知らされた。ゲッターパイロットは操縦が巧いのだ、空気抵抗、攻撃による反動――新西暦のパイロットがコンピューターの補助を得て行なうものを全て生身で、己の体感だけでやりきっていたのだ。

 

(ぐううっ!!!)

 

当然のように急降下し、バルカンでランドグリーズに攻撃を繰り返し離脱するポセイドン号の後を追って、アイビスは必死にアステリオンを繰る。余りにも早い、余りにも遠い、そして余りにも巧い……普通ならば心が折れても仕方ない。だがアイビスはコックピットの中で歯を食いしばりながらも笑みを浮かべていた。

 

(まだいける! あたしはまだ先へ行けるッ!!)

 

出撃前にコウキに勉強して来いと背中を叩かれたアイビスは今、こうして初めてその言葉の意味を理解した。音速飛行を極限まで極めた武蔵の飛行は、平行飛行するだけでも何十個という高等技術を要求される。最初はセミオートだったものをマニュアル制御に変え、ペダルを踏み込み、操縦桿を両手で握り締める。そうでなければ追いつけない、そうでなければ届かないのだ。

 

『アイビス、そろそろオイラは1回ハガネに戻らないといけない。1人で大丈夫か?』

 

ハガネが進行してくるタイミングで武蔵が1度下がり、それと入れ代わりでPT隊が出撃する。その間の数分間アイビスは1人で2人で誘導していた敵と対峙しなければならない。武蔵からの通信を聞いて今まで感じていた高揚感が消え、背筋に冷たい汗が流れる。

 

『不安なら予定を少し……「大丈夫。行ってよ、あたしは大丈夫だから」……判った。気をつけてな』

 

沈黙したアイビスに不安に感じていると武蔵が感じたのか、予定をギリギリまでずらそうかという武蔵にアイビスは大丈夫だと返事を返す。不安は感じていた、だがいつまでもそんな事を言っていてはプロジェクトTDの夢は叶わない、自分だけで飛ぶ必要があるとアイビスは感じたのだ。急制動を掛けて減速していくポセイドン号を追い抜いて、アステリオンだけが夜空を飛ぶ――それは正しく白銀の流星だった。市街地から放たれるミサイルを、レールガンをガトリングを……ありとあらゆる飛び道具の間を舞うようにアステリオンは急加速、減速、旋回、急上昇、急降下……ありとあらゆるすべてを駆使して飛び続ける。

 

(まだ行ける、もっと早く、もっと遠くへッ!)

 

アイビスの脳裏にはまだポセイドン号が飛んでいる姿が焼きついていた。その姿を、その動きをなぞる様にどこまでも、どこまでも高く遠くへ飛べる……アイビスはそう思っていた。100の訓練よりも1の実戦――それは間違いない事ではあるが、武蔵とポセイドン号と言うプロジェクトTDの理念に最も近く、そして同時に最も遠い位置にいる存在がアイビスにとっては理想的な教師であった。限界ギリギリを攻め続けるその飛行はハガネでモニターしていたツグミが声を荒げるほどに危ういものであったが、その危うさが逆にアイビスにはキッチリ嵌っていた。コウキが告げたアイビスがゲッターパイロットに適していると言うのは嘘でも、なんでもなく本当にアイビスはゲッターパイロットの適正が高かったのだ。

 

(もう少し、もう少し……)

 

コックピットが軋みを上げ、もう何時からか空気を吸い込むことを忘れたその身体は悲鳴を上げている……だがもうすぐ近く、遠くにいたポセイドン号に追いつける……そう思ってペダルを踏み込もうとしたアイビスだったが、その足がペダルを踏み込む事は無かった。

 

『アイビス! ハガネの皆が出撃するわ! 1度下がって』

 

「ッ! 了解ッ!」

 

ツグミからの警告によってアイビスの脳裏に焼きついていたポセイドン号の幻影は消え、アイビスはツグミの指示通りに大きく旋回し、リクセント城の城壁を越えてハガネへと帰還する。その時には既にあの高揚感は消えていたが……それでもあのどこまでも高く、どこまでも遠く、そしてどこまでも飛んで行ける……その高揚感はアイビスの身体に残り続ける事になるのだった……

 

 

 

 

 

リクセント奪還作戦の後詰……アステリオンと陽動を終えハガネに引き返してきた武蔵が着艦し、再び再出撃するまでの間、ハガネの格納庫には異様な緊張感が広がっていた。それも当然、一国の姫が自らの国を取り戻す為に戦場に立つ……もしも撃墜でもされようものならば、ここにいる全員の首が飛ぶ事は間違いない。

 

「AMを操縦する際は距離感とスピードに気をつけろ。特にフェアリオンの加速度は相当な物だ、距離感を誤れば敵や遮蔽物にぶつかる事になる」

 

「はい。判りましたわ、ほかに気をつけるべき事はありますか?」

 

恋愛に関してはポンコツを通り越して残念なユーリアだが、AM乗りとしては新西暦の人間の中でも上位だ。シャインも馬鹿にすること無く、ユーリアの助言に真剣な表情で耳を傾ける。

 

「武器の反動に気をつけろ。頭部と背部のキャノンの反動は恐らく相当な物だ。テスラドライブである程度は軽減出来るだろうが……後に弾かれる事は間違いない。それと胸部と腰部のボストークレーザーはフェアリオンの外見上判っていると思うが、一時的に装甲が解除されてしまうからな」

 

フェアリオンの戦闘モードは実を言うとミツコが依頼していた半自動の犬と猫の動物型ロボットが変形し装着している。それ単体が独立の兵器であり、フェアリオンに武装出来ない分過剰なほどの武装を搭載しているが、フェアリオンからの認証コードとエネルギー供給がなければ武装を使用できず、式典用のロボットに偽装している。

 

「大丈夫ですわ。私、意中の殿方以外に素肌を見せるやすい女じゃありませんわ」

 

「それだけ無駄口が叩ければ十分だな。最後に1つ、どんな時も冷静に、心は熱く頭は冷ややかにだ」

 

ユーリアに助言にありがとうございますとシャインは深く頭を下げ、コックピットに背中を預け大きく深呼吸をする。覚悟も決意もある、だが実際の戦闘となるとそれとこれは話は別だ……それでもシャインには成し遂げなくてはならないことがある。国を取り戻す、そしてもう置いて行かれないように……追いかけていく為の翼をこの手にしたのだ。

 

「シャイン……気をつけて」

 

「ええ、ありがとうございますわ」

 

フェアリオンのコックピットに乗り込む前に激励に来ていたエキドナにそう返事を返し、シャインはフェアリオンへと乗り込んだ。

 

『シャイン王女。大丈夫ですか?』

 

ハガネの格納庫に響く振動と衝撃――それがリクセントでの戦いが激化していると言う証拠であり、パイロットとして素人のシャインが出撃するには無謀すぎる環境であるという事を示していた。だがそれでもシャインは戦う事を決めたのだ、だから今更臆する事は出来ない。

 

「ええ、大丈夫です。ラトゥーニも私の我がままでごめんなさい」

 

『いいえ、大丈夫です。行きましょう、シャイン王女』

 

作戦ではハガネとハガネのPT隊がリクセント城の正面で派手に立ち回り誘導している間にフェアリオンがステルスモードで出撃、リクセント城の側面に回りこんでライノセラスを強襲し、ゲッターロボの突入の為の進路を作り、その後はフェアリオンの機動力を生かし支援を続ける予定になっている。

 

『ラトゥーニ少尉、シャイン王女。出撃準備OKです、出撃どうぞ』

 

オペレーターからの出撃のアナウンスがコックピットに響き、シャインはゆっくりとフェアリオンの操縦桿を握り締めた。

 

『ラトゥーニ・スゥボータ、フェアリオン・タイプS行きますッ!』

 

「シャイン・ハウゼン。フェアリオン・タイプG行きますわよッ!」

 

そして2機の神姫とそれを操る2人の妖精はハガネの格納庫を飛び立っていく姿を見送った武蔵もまた再びポセイドン号へと乗り込んだ。本当を言えばすぐにでも出撃したいが……フェリオンとゲットマシンでは飛行速度が違いすぎる上に、ゲットマシンには消音なんて物は無く、フェアリオンが突入してからやっと出撃出来る。そうでなければ奇襲という大前提は成立しないのだ……武蔵とてそれは判っている。だがなんとも言えない焦燥感を感じ、早く出撃許可が出ろと言わんばかりに武蔵はポセイドン号の操縦桿を強く握り締めるのだった……。

 

 

 

第100話 超音速の神姫/2つの斬艦刀 その3へ続く

 

 

 




本格的な戦闘は次回からスタートです。ちょっと予定がずれ込んだのと、アイビスがちょっとやばい領域に足を踏み込みかけているのは……うん。多分何とかなると思います、きっとたぶん、めいびー……次回ももう少しイベント重視になるので本格戦闘はその4になると思いますが次回の更新もどうかよろしくお願いします。

視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか

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