第206話 セレヴィス攻防戦 その2
セレヴィスシテイの内外から響く振動と百鬼獣の咆哮に、武蔵達が救出した月の住人が身を寄せ合い、恐怖に体を震わせる。鬼の脅威を、百鬼獣の恐ろしさを知っているからこその反応を見て、武蔵達は1秒でも早く安全圏に連れて行こうと行動に出る。
「武蔵、ラドラ。俺はイスルギの試作機で時間稼ぎをする」
「大丈夫か? こんなアーマリオンモドキで何とかなるのか?」
ハンガーに固定されているアーマリオンの改造機を使うと言うコウキに武蔵が大丈夫か? と問いかけるとコウキは問題ないと自信満々の様子で笑った。
「スレイとアイビスが鉄甲鬼を運んでくるまで持てば良い、ラドラはどれくらいでボアレックスに乗り込めそうだ?」
ハンガーの中に放置されていたバイクに蹴りを叩きこみエンジンを点火させたラドラは、獰猛な笑みを浮かべる。
「5分以内には何とかする。その後はラミア達が運んで来たガリムとメガロンと合体すれば、戦況は一気に覆せる」
「良し、武蔵。お前車の運転は出来るか?」
コウキの問いかけに武蔵は馬鹿にするなよと言って胸を張って笑った。
「ハンドルを傾けて曲がる、アクセルを踏んで走る、ブレーキを踏んで止まるだろ?」
交通法規等を一切理解していない上に、理解のレベルが低すぎる武蔵に避難民は首を左右に振り、止めてくれとコウキとラドラに訴えかける。だがこの2人も基本的には武蔵と大差無く、この危機から逃げるには常識は邪魔になると判断したコウキとラドラは満足そうに頷いた。
「民間人は任せた。俺は先に行くぞ、武蔵」
「1度たりとも減速するなよ? 加速を続けろエキドナがドラゴンを持ってきたら運転を変わって貰え」
「任された」
任されるな、頼む考え直してくれと訴える避難民の視線をコウキとラドラは完全に無視して、セレヴィスから脱出する為に動き出した。
「はっはぁッ!! 行くぜええッ!!!」
アクセル全開で走り出すトラックの荷台に載せられたセレヴィスの住人は舌を噛まないように口を閉じて、上下左右から襲い掛かってくる重力に只管耐えるしかなく、武蔵は武蔵で街中を激走するトラックを見て襲ってくる百鬼獣と鬼を見てブレーキを踏めないと判断し、アクセルを踏み続ける。
「ちっいッ!! おいコウキッ! 早く出撃してくれよッ!!」
「ギャア!?」
「うがあッ!」
いくらアクセルを踏み続けても武蔵が運転している車はPTやAMの輸送車でスピードは決して高いものではない。バイクで追いかけてきた鬼の構えたマシンガンの弾雨で割れたフロントガラスを破壊し、片手で運転し右手で敷島博士の作ったリボルバーをぶっ放し、鬼を殺しながらコウキに早く出撃しろと武蔵が通信機に向かって怒鳴った次の瞬間、イスルギ重工の施設で爆発が起こり漆黒の機体が姿を現す。
「あん? アーマリオンのパチモンか……?」
『減速するなよ、武蔵』
「はっ! 分かってらぁッ!!!」
アーマリオンをベースにしたイスルギの新型――ガレリオンと命名されたガーリオンの後継機であるその機体の両腕にバックパックに装着されていた円錐状のパーツを装着し、肘から回転を始めると共にエネルギーの弾雨を武蔵の運転するトラックに向けて発射する。
「おらおらッ!!!」
動物的な本能と直感に従う武蔵は後頭部に目があるような動きでガレリオンの弾雨を回避し、逆に百鬼獣と鬼達はその弾雨を喰らって仰け反り、その足元をトラックが駆け抜ける。
『連邦の救難信号は出しておけ、合流が早まるぞ』
「おうっ! 後は頼んだぜ、コウキッ!!」
ガレリオンが破壊したセレヴィスの外壁に鬼達が吸いだされる中、武蔵は防護服のヘルメットを被り酸素の供給開始ボタンを押し、トラックを月面へと飛び出させるのだった……。
武蔵の運転するトラックがセレヴィスの外に出たのを確認し、ガレリオンを駆るコウキもその後を追ってセレヴィスから脱出する。街中で暴れても良いのだが、後にセレヴィスに人が戻る事を考慮しての行動――と言う訳ではない。初操縦の機体を十全に操れるなんて都合の良い話はない、アイビスとスレイが鉄甲鬼が運んで来たらすぐ乗り移れるように外に出たに過ぎない。もしもコウキがガレリオンを十全に使いこなせたらとしたら……コウキの選択は1つしかない、セレヴィスもろとも鬼の抹殺である。セレヴィスを破壊したと言う汚名は受けるが、その代りに鬼と百鬼獣を纏めて始末出来るのだからコウキだけではなく、武蔵とラドラも選択肢に入れる行動だった。
「ちいっ! 軽いんだよッ!」
だがそれが出来なかったのは、ガレリオンの軽い操縦性がコウキとの相性が最悪だったからだ。コウキはPTもAMも並みのパイロット以上に操縦出来るが、やはり専門は特機なのである――操縦感覚が余りにも軽いガレリオンはコウキにとっては心許無い感覚しかなく、細かい操縦でもかなりの反応を見せる為街中で戦うのを避けたのである。
『キッシャアッ!』
「ちいッ!」
百鬼獣の放ったビームを旋回して回避し、円錐状のアタッチメントアーム――試作射格複合兵装ターネイルが回転しビームマシンガンを放つ……が、百鬼獣の装甲に弾かれ有効打とは程遠いダメージにコウキは舌打ちする。
「スレイッ! アイビスッ! 応答しろッ! 鉄甲鬼はいつこっちに来るッ!!」
『こ、コウキ博士ッ! そんなに怒鳴らないでくれッ!』
『み、耳がキーンッてする……』
通信機からスレイとアイビスの返事がガレリオンのコックピットに響くが、すぐにロックオンの警告音が鳴りコウキは操縦桿を傾けペダルを踏み込み、月面ギリギリを滑るように飛行し百鬼獣のミサイルの雨を何とか回避する。
「俺だって怒鳴りたくはないがなッ! イスルギの試作機があんまりにも酷いんだよッ! 長くは持たんッ! どれくらいで到着するかだけで良い目処を教えてくれッ!」
慣れない機体、試作機なので武装も貧弱でOSも完璧ではないと無い無いづくしに流石のコウキも弱音を口にする。
『あ、後4分――いえ、2分で何とかしますッ!!』
『それまで耐えれますか!?』
「後2分だな、それくらいなら何とか持つッ! だが出来るだけ急いでくれッ!」
スレイとアイビスに急ぐように繰り返し頼み、コウキはコンソールに視線を走らせる。あちこちのメーターが赤色になり、まともな所を探すほうが難しい有様にコウキは舌打ちを隠しきれなかった。
(とんだ欠陥機だな、こいつはッ)
たった数分の戦闘でエネルギーが危険域、そして機体の各部もオーバーヒートで悲鳴を上げている有様のガレリオンを欠陥機とコウキは吐き捨てたが、イスルギの技術者がこの言葉を聞いていれば文句を口にしたのは間違いない。ガレリオンは指揮官機であり、ジャマーや指揮系統などの電子戦に特化した設計が施されているのだ。後方で待機するはずの機体を前線で暴れさせればすぐにエネルギーに問題が出るのは当然の事であり、更に言えばコウキの操縦は余りにも激しすぎて機体が追従出来ていなかったというのも大きい。
「ちっ! 逃げに徹するしかないか、仕込みをしておいて正解だった」
攻撃力は低すぎて話にならず、ガス欠も近いのでは逃げと防御に回るしかないとコウキは判断せざるを得なかった。最悪に備えて百鬼獣が固定されているハンガーに細工をして来たのですぐに増援が現れることはない、とコウキは考えており、実際その通りだった。
「くそがあッ!!」
「早くワイヤーを外さんかッ!」
量産機ではない百鬼獣と共に、ワイヤートラップに爆弾が満載のハンガーから朱王鬼と玄王鬼を出撃させるのは至難の業であり、朱王鬼と玄王鬼の怒声が響き、鬼が罠に引っかかり吹っ飛ぶという事が繰り返されており、武蔵達の破壊工作は確実に成果を上げていた。
「くそッ! このポンコツがッ!」
量産機の百鬼獣であってもガレリオンよりも遥かに性能が高く、回避に回った事で百鬼獣は活発に動き出す事になりそれを避ける為に余計にエネルギーを消費する、と言う悪循環に陥り、固定武装も使えなくなったガレリオンをポンコツとコウキが罵倒する目の前に紅く燃え盛るマグマ弾が着弾し、直撃した百鬼獣を跡形も無く消し飛ばした。
「ラドラかッ!? 何故ボアレックスだけで来た!?」
『試作機ではいつまでも持たないだろうがッ! ボアレックスは単体でも戦闘力が高い、早く乗り換えて来いッ!』
「すぐに戻るッ!」
ラドラの来た方角にアステリオンとベルガリオンに運搬されている鉄甲鬼を見て、コウキはガレリオンを反転させスレイとアイビスの元へ向かい、アステリオン達がワイヤーを切り離し落下した鉄甲鬼にガレリオンを隣接させ即座に乗り移る。
「助かったぞ2人とも!」
『助けになれたのなら何よりです!』
『間に合ってよかったッ!』
アステリオンとベルガリオンの速度だからこそ出来る高速運搬にコウキは感謝の言葉を口にするが、起動状態に程遠い鉄甲鬼の状態に顔を歪め、すぐに戦闘に参加出来ないと悟りスレイとアイビスに指示を飛ばす。
「スレイは武蔵のフォローに回れ、アイビスは俺とラドラのフォローだッ! 出来るだけ派手に暴れろよッ!」
『『了解ッ!!』』
出来るだけ派手に暴れろ――それが意味することを2人は即座に理解し了解と返事を返した。アステリオンとベルガリオンが高速で動き回り、闇の中に残像を残す事で百鬼獣はアステリオン達を危険と判断し、攻撃を仕掛けようとする。高速移動で百鬼獣を翻弄し、鉄甲鬼が起動するまでの時間を稼ぐ、そしてボアレックスが放つマグマ弾によって月面の温度が少しずつ上がり、熱源の感知が難しくなり始めた頃――月面に5機の戦闘機、いやゲットマシンが百鬼帝国、インスペクターの警備網を抜け月面へと近づいているのだった……。
インベーダーとアインストに捕捉されないギリギリの速度で、ラミアとエキドナはゲットマシンの操縦を行なっていた。
「ラミア、大丈夫か?」
『とんでもないじゃじゃ馬だが……この速度ならコントロール出来る。お前は大丈夫なのか?』
ガリムとメガロンを操縦しているラミアに対して、エキドナはドラゴン、ライガー、ポセイドンを操縦しており、その負荷は段違いだ。ラミアが大丈夫か? とエキドナに問いかけるとエキドナは大丈夫だと弾んだ声で返事を返した。
「まるで問題ない、もっとスピードを上げても平気なくらいだ」
『本当か? 無茶をするなよ、いくら私達でも最高速度のゲットマシンには耐えられんぞ?』
スペック上では無理だと警告してくるラミアの言葉はもっともだが、エキドナはそれでも大丈夫だと感じていた。
(馴染むと言うのか……? アンジュルグ・ノワールよりもずっと手に馴染んでいる)
ドラゴン号の操縦桿……いやゲットマシンのコックピットは旧式の戦闘機と良い勝負であり、新西暦の機体を操れるようにレモンに調整されているエキドナやラミアには未知の存在と言っても良いだろう。あちら側で何度かゲットマシンに乗っていたエキドナだが、意識を失ったり、拒絶の様な物を感じていたが……今は不思議とゲットマシンが自分を受け入れてくれているような感覚を感じていた。
「戦闘反応だッ! 隠密行動は終わりだッ! 行くぞ、ラミアッ!!」
『出来ればもう少し近づきたかったが……そうも言ってられんなッ!! ぐうッ!!』
加速によるGにラミアが呻き声を上げるが、それでも意識を飛ばさずにガリムを操りメガロンを誘導操作で操縦する。その姿を見ながらエキドナは少しずつペダルを強く踏み込む、Gが容赦なく襲ってくるが耐え切れないほどではない。
「ラミア、私が先行する。ゲッターD2が出れば多少は動きやすくなる筈だ」
『……分かった……ッ!』
息も絶え絶えと言う感じで返事を返すラミアが乗るガリムを追い抜き、エキドナが操縦するドラゴン号は加速し、ライガーとポセイドンがそれに追従するように自動で速度を上げる。
「武蔵聞こえるかッ!」
百鬼獣から逃げているトレーラー車を確認したエキドナはビームマシンガンを発射しながら通信機に向かって声を上げる。
『エキドナさん聞こえてますよッ! ポセイドンを先行させてくださいッ! 乗り移ります!』
武蔵の言葉に了解と返事を返し、ポセイドン号を先行させる。すると武蔵はトレーラー車を停車させ、運転席の上へと這い登る。
『おっしゃあああッ!!!』
「正気か!?」
トレーラー車の真横を飛ぶポセイドン号の脇をトレーラー部分を走って追走し、天井を蹴ってポセイドン号に飛び移る武蔵の姿にエキドナが思わず正気かと叫んでしまうのも仕方ない事だろう。
『行きますよ、エキドナさんッ!! チェンジッ!! ドラゴォォオオオンッ!!!』
「うっぐうッ!? む、武蔵ッ! 後だッ!!」
流石にエキドナもゲッターチェンジの衝撃には悲鳴を上げたが、意識を飛ばす事無く意識を保っていた――それ所かすぐに武蔵に敵が迫っている事を伝えていた。
『キシャアアッ!!』
『うおっとおッ!!』
百鬼獣の爪による斬撃をダブルトマホークで受け止め……いや、切れ味に差がありすぎ両断された百鬼獣がオイルを鮮血のように撒き散らしながら月面へと倒れこみ爆発する。
『エキドナさん、もしかして平気ですか?』
「あ、ああ。少しだけ辛いが問題ない、操縦を手伝えるぞ。武蔵」
『ありがたいですッ! やっぱりオイラ1人じゃゲッターのパワーは十分に引き出せないですし、頼りにしますよッ!』
操縦を手伝えるというエキドナの言葉に武蔵は嬉しそうに頼りにすると口にし、その言葉にエキドナも笑みを浮かべた。
「ああ、と言っても今の私では操縦桿を握っている事しか出来ないがな」
『それでも十分ですよッ! 行きますよ、エキドナさんッ!』
2人目のパイロットが乗り込んだゲッターD2のカメラアイに黒目が浮かび上がり、全身からゲッター線の翡翠の光が溢れ出す。それは紛れもないゲッター線の歓喜の現れであると同時に、エキドナを2人目のパイロットとして認めた証拠でもあった。
「ご苦労だった、ラミア。お前はこのまま武蔵が乗っていたトレーラー車を運転して離脱してくれ」
「りょ、了解……」
ゲッターD2が更なる力を手にした隣では、ゲッターザウルスへのチェンジでグロッキーになっているラミアを下ろして、トレーラー車を運転しろと言っている鬼のようなラドラがいたりするが……ラミアはそれに文句を言う事無く頷き、よろよろとトレーラー車へと乗り込んだ。コンディションは最低で、少しでも良いから休ませてくれと本来ならばラミアも口にしていただろう……だがそれが出来ない理由があった――何故ならば……セレヴィスシティを見下ろす小高い丘の上にインスペクターのリーダー格であるメキボス達が駆るグレイターキン改、シルベルヴィント、ドルーキンの姿があったからだ。だが武蔵とラドラはすぐにある違和感に気付く事になる……。
『アイビス、スレイ。インスペクターへ攻撃は行うな。下手に攻撃してあいつらも攻撃に加わってくるのは厄介だ、今は無視で良い』
『い、良いんですか!? 相手はインスペクターですよ!?』
コウキの攻撃するな、無視しろと言う指示にアイビスがそれで良いのかと思わず声を上げる。
『とりあえず警戒だけしてくれりゃぁ良いぜ、アイビス。なーに、何か仕掛けてきても』
『俺か武蔵で十分足止め出来る。だから心配することはない、お前達は警戒と監視、それと偶に支援を行ってくれればいい』
『りょ、了解……で、でも良いのかなあ』
『アイビス、優先順位を間違えるな。私達の最優先は保護した月の住人の離脱だ、敵を闇雲に増やす事ではないぞ』
普段のインスペクターと違う点……無人機を出現させることも無く、そして敵意すら発せずに沈黙を続けるメキボス達に不信感を抱き、メキボス達を警戒しつつも、敵意を見せないメキボス達は後回しに武蔵達は百鬼帝国との戦いを優先した……奇しくもこの時攻撃を仕掛けなかった事が後にメキボス達と武蔵達の関係性を変える切っ掛けとなるのだった……。
セレヴィスシテイを支配している朱王鬼配下の鬼と戦うゲッターD2、ゲッターザウルス、轟破鉄甲鬼をグレイターキン改のコックピットで見ながらメキボスは……いや、アギーハとシカログもその顔に迷いの色を浮かべていた。
『手伝わなくて良いのかい? メキボス』
「今はまだ良いだろ、セレヴィスは十分守れてる。俺達の出る幕はない」
形式上は出撃しているメキボス達だが、当然やる気などあるわけもない。今陣取っている位置はムーンクレイドルへの進路であり、そこを守るだけで十分だろうとメキボスは口にする。
『……裏切り者とされたらどうする?』
「そうだな、そんときゃ、そん時考えようぜ。ウェンドロ様とかがインベーダーとかに喰われてるって証拠がありゃ、それを手に戻る事も出来るんだがな」
『ワープしてる間にインベーダーに喰われるなんてあたいは嫌だよ』
「安心しな、俺だって嫌だぜ。あーあ、やっぱりゲッター線には関わるべきじゃなかったな」
ゲッター線には関わるべきではなかった――ゾヴォークの中での鉄の掟。それを古いものとして侮ったことを今更ながらにメキボスは後悔していた。
「今は様子見しかねえだろ、あんな化けもんみたいなゲッターロボ2体を相手なんかしてられっか」
『確かにねぇ……はーあ……命拾えるかなあ……』
ゲッターD2とゲッターザウルスの凄まじい力を目の当たりにし、そしてネビーイームの中での異変にメキボス達の命令を遂行すると言う意志は弱くなり、本当にこれで良いのか? と言う疑問が生まれていた。軍人だからこそ、監察官だからこそ次は自分達が死ぬ番だといわれても、無様に命乞いをするような真似はしない。
(監察官だからこそ、俺達にゃやらなきゃなんねぇ事がある)
長い年月の中で捻じ曲がり傲慢になっていたが、ゾヴォークの使命は宇宙の平和を守る事だ。インベーダー、アインストと言う明確な脅威を前に監察官である自分達には成すべき事がある。自分達がやった事を無かった事にすることは出来ない。だが今まで様々な星を滅ぼしてきたのも、侵略して来たのもすべては宇宙の平和を守る為の行動だった……そこまで考えた所でメキボスは首を左右に振った。
「大義名分で逃げれねえぞ、俺達はそれだけの事をして来てる」
『言われなくても分かってるよ、あたい達は憎まれすぎてるし、今更協力したいなんて言える訳が無いじゃないか』
今更協力したいと言っても、それは負けかけているから口からでまかせを言っているとしか思われないだろう……仮に自分達が逆の立場であったとしてもそうとしか思えないし、自分達の行動を鑑みればどの口で言ってるんだとしか思えないのは言うまでもないだろう。
「この戦いで全てが分かるだろう。俺達がどうするべきなのかを俺はそれで決めたい、出した答が違ったとしても」
『恨みっこなし、んでこの場では互いに何もしない……だけど』
『……出す答えは恐らく皆同じとなるだろう』
ゲッターD2とゲッターザウルスの規格外のゲッター線反応は、メキボス達の機体に搭載されていたゲッター線レーダーを全て破壊していた。もしもヴィガジがインベーダーに喰われているのならば、そしてネビーイームの中にインベーダーが潜り込んでいるのならば……この2体のゲッター線に反応しない訳が無い。そしてその戦いの中でヴィガジがインベーダーに喰われていると確信を得たのならば、メキボス達はある決断を下さなければなる事を感じているのだった……。
第207話 セレヴィス攻防戦 その3へ続く
今回は戦闘開始前のシナリオデモなので少し短めとなりました。次回はしっかりと戦闘描写を書いて行こうと思いますが、今更ながらですが、百鬼帝国との決着は外伝に流れるのでOG2では決着まで行かないことをここで伝えさせていただきます。流れ上OG2のボスを増加させすぎたので、外伝で決着が1番スムーズな流れだと思い次第でありますのでご了承の程をよろしくお願いします。
PS
ストフリガチャは
ミーティア×3
ツインバスター連射2枚
でした。無念
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
-
サイドまたは視点は必要
-
今のままで良い