第36話 ゲッターロボ対ゲッターロボG その2
テンペストの乗るライガーの反応が途絶えた。それを見てアードラーはふんっと鼻を鳴らす。そしてイーグレットもやれやれと言う素振りで肩を竦める
「さしもの教導隊も俺のゲイムシステムには耐えられなかったか……生体ユニットにすればまた違う結果が出ると思ったのだがな」
「仕方あるまい。死に掛けの男を組み込んだのじゃ、所詮はその程度の器と言う事じゃよ。だが稼動のデータは十分に集まった。後はテンザンとシャイン皇女を使って調整を行うぞ」
テンペストの死を悼むでもなく、死んで当然と言う反応のアードラーにアースクレイドルにいる一般兵は顔を歪める。一応総帥と言う事になっているが、誰もアードラーを敬う者はおらず。自分が実験台にされるのを避ける為に従っていた。
「おお、そうじゃそうじゃ、ハンスはどうなった?」
長い間DCにスパイとして情報を送り続けたハンスはどうなった? と今思い出したように尋ねる。
「暴走したライガーによって殺害されました」
本来なら味方のライガーに殺される、確かにハンスはスパイであり裏切り者だ。だが、アードラーの開発したライガーが暴走したことで殺された……兵士はそう思っていたのか、戦死ではなく死亡と告げた。
「所詮、スパイ以外に使い道の無い男じゃったか。こんなことならばドラゴンに組み込んでしまえばデータを取れたものを」
だがアードラーは兵士のその責めるような視線には全く気付かず、ハンスもテンペスト同様の処置を施してドラゴンに組み込めばよかったと悪びれもせずに告げた。
「……それが死んでいった同胞に対して言う言葉ですか?」
リリーが責めるような口調で言うとアードラーはくだらないと言わんばかりに鼻を鳴らす
「何が悪い? リリー・ユンカースよ?」
「曲がりなりにも、1度は志を共にして戦った者達。あなたは彼らを何だと思っているのですか?」
「奴らは死して、ワシの世界征服の礎となった。それだけであいつらも喜んでいるじゃろう」
その冷酷な言葉にリリーを含めた全員がアードラーを睨みつける。それと同時に、今のDCにビアンやマイヤーの思想は無いとリリーを含めた全員が感じた。だがアースクレイドル内部に軟禁に近い形で幽閉されているリリー達はアースクレイドルから脱出する事は出来なかった。
「それよりも、リリー。次の作戦には、お前の部隊にも参加して貰うぞ」
「……判りました」
軟禁状態から脱する1つの方法……リリーは眉を顰めながらも、アードラーの要請に頷き部下に伝達してくると言う名目でアースクレイドルの司令部を後にし、目的地である格納庫へ足を向ける。どの兵士も疲弊し、その顔には濃い疲労の色が浮かんでいる。
(……あれがオリジナル)
投薬と強化スーツを着込まされたシャイン皇女が運び込まれている真紅の機体。旧西暦から新西暦に現れたと言う特機「ゲッターロボG」のオリジナル。リリーは今正に乗せられようとしているシャイン皇女を助けたいと言う思いに駆られたが、それをぐっと堪え、爪が突き刺さるほどに硬く拳を握り締めた
「……ゼンガー少佐」
グルンガスト零式の前に立つゼンガーの元へ向かう。ゼンガーならば、ビアンやマイヤーの遺志を継いでいると……本当の2人の願いに気付き、賛同してくれたゼンガーならばと思い声を掛ける。リリーが近づいて来た事に気付いた整備兵はゼンガーとリリーに敬礼し、その場を後にする。
「リリー中佐……次の作戦にはあなたも参加されるそうですね?」
ゼンガーの第一声はそれだった。マイヤーの遺志を継ぎ、生き延びたリリーをアードラーのような俗物の目的の為に死なせる訳には行かない。ゼンガーはリリーの目を見て言葉を続ける
「……前線は自分にお任せを。マイヤー総司令に救われた命……無駄にすることはありません」
アードラーの捨て駒になってはいけないとゼンガーはリリーに告げる。だがリリーの目には強い決意の色が浮かんでいた
「そうはいきません。それより、少佐にお願いがあるのです」
「……」
その強い決意の色を宿した目を見てゼンガーは悟ってしまった。リリーは死を既に覚悟していると……
「ゼンガー少佐。私がなんとかしてシャイン皇女をハガネかヒリュウ改に救出させる時間を稼ぎます」
「し、しかし、それではリリー中佐。貴女が……」
アードラーの部下も多い格納庫ゆえに小声だが、ゼンガーにはリリーが自ら死のうとしている事に気付き止めようとする。
「いいのです、私はマイヤー様の部下。あの御方の傍にいることこそが、私の存在理由。どうか、最後まで……見届けてください」
「……り、リリー……中佐」
その強い覚悟を目の当たりにし、ゼンガーは言葉に詰まった。ビアンとマイヤーの願い……地球圏を護るための刃を見出し、鍛え上げると言う目的を果たす為にあえて部下の敵へと回ったゼンガー。無論、戦いの中で死ぬ覚悟は勿論していた。自分は戦士であり、戦場で死ぬ定めだ。だがリリーのような、優秀な司令官であり。そしてビアンとマイヤーの真意を知る彼女はこんな所で死んではならない……ゼンガーはそう思ったのだ。
(リリー中佐こそ生きなければならない)
マイヤー総司令の遺志を継ぎ、恥を覚悟で生き延びたリリー。彼女こそ、生き延びなければならない。だが……リリーには自分の言葉は届かない。
「後は貴方に託します。悪を断つ剣、ゼンガー・ゾンボルト少佐」
笑みを浮かべ、ストークに足を向けるリリー。ゼンガーはその後ろ姿に手を伸ばしかけ……その手を止めた。誇り高き戦士の最後を見届ける……そして後は自分に託すとまで言われたゼンガーにリリーを止める言葉は無かった。
(今こそ……あれを使う時)
タクラマカン砂漠でゲッターロボに託されたコンテナ。そこにはビアンの直筆の手紙とクロガネの基地の場所が記されたデータディスク……そして衛星通信装置と、グルンガスト零式の新しいOSが収められていた。グルンガスト零式のコックピットに隠した衛星通信装置を手に取る
『……ゼンガーか? どうした』
やや声にノイズが掛かっているが、エルザムの声に違いない。
「エルザム……どうか力を貸して欲しい、リリー中佐を止める事が出来るのはお前しかいない」
『……詳しく話を聞かせてくれ、ゼンガー』
エルザムの言葉にすまないと謝罪し、ゼンガーはリリーの決意を無碍にする事を覚悟しエルザムにリリーの決意を伝えるのだった……
クロガネの格納庫には崩壊したライガーが収容されていた。ジュネーブの地下に侵入する為の準備の為ステルスシェードを展開し、ジュネーブ近くの海岸に停泊しているクロガネに武蔵が持ち帰ってきたのだ
『お願いします。どうか、テンペストさんを奥さんと娘さんの傍に……』
武蔵の頼みを断る者はクロガネにはおらず、ビアンもエルザムもその頼みを引き受けた。だがビアンは武蔵には言わなかった、テンペストが生体ユニットとして、ライガーに組み込まれている事を……今ここでコックピットから出さないのはあまりに死体の損傷が激しいからと言う事で見るべきではないとビアンがコックピットを開こうとしていた武蔵を止めたのだ。
「ハガネとヒリュウ改はジュネーブの連邦軍の本部に向かっているが、どうやらDCの部隊に足止めを受けているらしい」
「じゃあオイラもすぐに合流します」
「気持ちは判るが少し待って欲しい、武蔵君にはやってもらう事がある」
ゲッターロボGとの戦いですか? と尋ねる武蔵にビアンは違うと首を左右に振った。
「リクセント公国という国が近くにあるのだが、その国の姫様がアードラーに囚われ、Gに乗り込んでいるらしい」
「いや、女の人でも乗れる人は乗れるんじゃないですかね?」
現にミチルだって乗れていたしと思いそう告げる武蔵だが、ビアンは深刻そうな顔をして
「彼女はまだ10歳ほどだ。そんな彼女に投薬して、テンペスト少佐を発狂させたゲイムシステムという装置を組み込んだGに乗せているらしい」
「……」
武蔵は無言だったが、その額に浮かんだ青筋と硬く握り締められた拳を見れば何を考えているかは一目瞭然だろう。
「武蔵君には彼女の救出を頼みたいのだが、何とかなるだろうか?」
「……無理でもやります。オイラに任せてください」
大の大人でも死に掛けるゲッターロボに年端も行かない少女を乗せるなんて正気ではない。武蔵はその目に強い怒りの色を宿して頷く
「ゲッターロボの補給が済み次第出発して欲しい、私達も同時に行動に出る」
「了解です!」
格納庫で待ってますと敬礼しブリーフィングルームを出て行く武蔵。ビアン達もパイロットスーツではないが、防刃、防弾のベストとヘルメットを準備して、ジュネーブの地下への侵入準備をしていた。
「エルザム少佐。リリー中佐の事は頼むぞ」
「はい、お任せください。我が父の部下を死なせる訳には行きません」
ゼンガーからの通信の内容を聞いたビアンはエルザムをジュネーブへの侵入班ではなく、リリーを説得するための人員として配置する事を決めた。
「防衛用のガーリオンを緊急換装し、高機動にしたが……武装の類はマシンキャノンと使い切りのハイ・ソニックブレイカーしか搭載していない。長時間の戦闘は無理だと思って欲しい」
「判っています。任せてください」
一気に戦場に突入し、そしてリリーを説得する。その為にガーリオンは黒く塗装され、ブランシュタインの紋章が刻まれた。この機体を見ればリリーも誰が乗っているか一目瞭然だからだ。
(それと、そのパイロットスーツならばゲッターの加速にも耐えれるはずだ)
小声で告げる。リリーを説得し共に離脱するか、それともゲッターロボに乗り込むかはエルザムの意志に任せることにした。敬礼し出て行くエルザムを見送りビアンは振り返る。
「バン大佐。準備は出来ているか?」
「は! 突入班12名準備完了しております」
「良し! ならば我らも動くぞ!!」
ゲッターロボが出撃していく姿を見て、ジュネーブの地下に突入する班であるビアン達も急ピッチで出撃準備を始める
(ジュネーブの地下に眠る早乙女研究所の資料。なんとしても手にしてみせる)
ゲッターロボ、ゲッター線、そして恐竜帝国……この世界は今劇的に変わろうとしている。ゲッター線によって……それが何を意味するのか、そして上層部が何故ゲッターロボと武蔵を目の敵にするのか、それを知る為にビアンもまた戦いに参加する決意をしたのだった
「時間がない、急ぐぞ」
ここからジュネーブに向かうにはアルプスを越えるしかない、クロガネに搭載されている4機のガーリオンの内、1機は高機動型に換装した。残りの2機をクロガネの護衛に残し、最後の1機にコンテナを装備させ、そこにバンとビアンを含め14人の突入班を収容した特殊使用のガーリオンもまたジュネーブに向かって飛び立っていくのだった……
ハガネと並んでジュネーブに向かうヒリュウ改のブリッジの隣には先ほど合流してきたゲッターロボが並んで飛んでいる。
「……ああしてみると確かに旧式って感じですね」
「ですな」
鉄を丸めるだけの技術しかないように見える寸胴な胴体と手足、だがその力は本物であり、こうして味方として戦えるのならば頼もしい味方だとレフィーナは考えていた。
「副長。今回の件で武蔵さんでしたか? 彼の指名手配は解除されるでしょうか?」
「難しいですな……恐らく今回の件には軍上層部だけではなく、政治家も数多く携わっているでしょうから」
冤罪で追われ、それでも共に戦ってくれる武蔵。イングラムが隊長となり、先行して行くPT隊と共にジュネーブに向かうゲッターロボの後ろ姿を見てなんとかしてやりたいと考えるレフィーナだが、それはショーンによって止められた。
「今はジュネーブです。武蔵君のことは後でまた考えましょう」
「……はい」
酷な言い方だが、レフィーナもダイテツも軍人である。だからこそ、連邦軍本部であるジュネーブの陥落は防がなければならない。レフィーナは小さく息を吐くとその顔に浮かんでいた迷いの色は完全に消えていた。
「ユン伍長。状況はどうなっていますか?」
「防衛隊の損傷率60%以上! ジュネーブの第3警戒ラインが、各所でDCの部隊に破られています!」
第3警戒ラインまで突破されているとなるとハガネとヒリュウ改でも間に合わないかもしれない。レフィーナは強い焦りを感じながらショーンにジュネーブまでの所用時間を尋ねる
「……後20分ほどですが……もう間に合わないかもしれませんな」
「だからと言って引き下がることは出来ません!」
間に合わないからと言って諦める事は出来ないと叫ぶと、ショーンは嬉しそうに笑う。今から陥落しそうな基地に向かう……それは通常の軍人ならば絶対に取らない選択肢だ。だがレフィーナはそれを迷う事無く選択した、それは自分の教えが生きている証だとショーンは喜んでいた。
「全く持ってそのとおりです。では我々の部隊の特長を生かし、敵の中枢を突きましょう?」
「中枢?……もしやドラゴンやライガーのいる部隊をですか!?」
ダイテツからの提案で赤い機体をドラゴン、青い機体をライガーと呼称したが、恐らくジュネーブにいるドラゴンやライガーはセバストポリ基地のいた数よりもはるかに多いだろう。それを直接叩くのは余りに厳しい……ショーンもそれが判っているから顔を顰めている
「ですが、ゲッターロボを加えた今の部隊ならば、連携さえ組む事が出来れば……十分に対処できます」
「……特化戦力を潰し、後は物量戦を挑むと言うことですね?」
今DCが取っている戦法はハガネとヒリュウも敢行した敵中枢を潰す、いわば斬首戦法である。短期決戦を挑む事が出来るが、それだけ危険性の高い博打戦法に近い。だがそれだけに逆に敵の中枢を潰しかえせば、後は各個撃破になる。そうなれば数の差で有利な連邦側がはるかに有利だ。
「そうなれば、後は他の基地からの増援しだいで、戦況は覆せましょう」
「……判りました! これより本艦は敵中枢部隊に突撃しますッ!」
どの道このままでは間に合わない。そう判断したレフィーナはハガネにもそう入電し、エネルギーフィールドを展開したまま強引にDCの包囲網を突っ切ってジュネーブへと向かう進路を選ぶのだった……
量産型ドラゴンやライガー、そしてポセイドンによって破壊されて行くジュネーブを見て、アードラーはグレイストークのブリッジで高笑いしていた
「ひっひひっ!! 最高の眺めじゃッ!!」
コーウェンとスティンガーの助言で最初から出撃したグレイストークのブリッジでアードラーは目の前の光景を見て、笑い続けていた。変形機能をオミットし、プラズマジェネレーターを3つ搭載した量産型ドラゴン、ライガー、ポセイドンの力は圧倒的だった。僅かしか残っていないリオンやガーリオン、バレリオンを使うまでも無く、資材の殆どを注ぎ込み作り上げた10機ずつの量産型Gシリーズは圧倒的な性能を発揮していた
「!!!」
「う、うわあああああッ!!!」
ポセイドンの投げ付けたミサイルは戦車を基地もろとも吹き飛ばし、ミサイルの爆発は基地の燃料に引火し、巨大な火柱を上げるのを見るのも気分がいいとアードラーは笑い続ける。
「う、うわああああッ! 来るな、来るな、来るなアアアア!?」
「!!」
メッサーはライガーに追い回される。だが、ライガーは恐怖を与えてやると言わんばかりに、スピードを自在に調整し、メッサーの燃料が少なくなった所でドリルで粉々になるまで粉砕する
「くっ! 我々は負けないッ! 本部……「うるせえよ。モブが」
そしてテンザンが乗る量産型ドラゴンは僅かにジュネーブに配置されていた量産型ゲシュペンストMK-Ⅱをダブルトマホークで両断し、その両腕の回転刃「スピンカッター」で引き裂き高笑いする。量産型Gシリーズの力は凄まじく、戦いではなく虐殺へとなっていた。
「へへ……へへへへへッ!! 良いぜ良いぜェ! このドラゴンってのは最高だぜ!! アードラーの爺もこんな良い機体があるならさっさと俺に渡せばいいんだよ」
テンザンの高笑いを聞きながら、アードラーもまた笑みを浮かべる。あの機体に搭載されているゲイムシステム、そして量産型ドラゴンのパイロットの生存を度外視した戦闘力の追及……それは紛れも無くパイロットの精神を削る。如何に天才とは言え、そろそろテンザンも限界を迎えるはずとアードラーはほくそ笑む。
(もうそろそろかの?)
テンザンは十分にデータを取ってくれた。今はまだ強靭な精神力で耐えているが、それもいつまでも持つまいと笑う
(せいぜい最後までワシの為に踊れ)
量産型Gをより完璧な兵器とする為にテンザンを利用する事を決めていたアードラーは、ゲイムシステムに飲み込まれテンザンが暴走する瞬間を今か今かと待ち望んでいた。
「副総帥! ハガネとヒリュウ改が来ました」
「おお、やっと来たか!」
ジュネーブ防衛隊の雑魚相手にオリジナルGを使う事は出来ないので、最後まで調整していた。だからこそ量産型Gを使ったが、ハガネとヒリュウ改……いや、ゲッターロボが現れるのを待っていたのだ
「ひ、ひひひッ!! そうだ、ころしちまおう、ひゃはややはやあははははあッ! そうだ、そうだ、そうだ!! それが良い!!!」
「おお、テンザンもついに壊れたか!」
ハガネとヒリュウ改だけではない、ゲイムシステムを搭載したドラゴンのデータを取る為にテンザンの精神が壊れた事にもアードラーは喜びの声を上げる。
(……やっぱり、今のDCに大義は無い)
よほど興奮しているのかオープンチャンネルで叫ぶアードラー。その姿にリリーは眉を顰める、それは自分だけではなく自分と共に統合軍から逃げてきた兵士達も同じだ。
「……全員退艦してください、後は私が全てをやり遂げます。貴方達はマイヤー様の意思をついで、エルザム様とライディース様の為に生きるのです」
「そのご命令は承服しかねます。私達はリリー中佐を1人で逝かせはしません」
自分の命令をきっぱりと断った部下にリリーは大きく目を見開く、いままでそんな事はただの1度も無かったからだ。
「リリー中佐。私達だってとっくの昔に覚悟を決めています」
「1人で死のうなんてやめて下さい」
「……皆さん……」
部下が次々と発する言葉にリリーは目に浮かびかけた涙を拭う。確かにDCにかつての大義は無い、だがマイヤーとビアンが残した意思は自分だけではない、部下にもしっかりと宿っていたのだ
「……では皆さん、対衝撃、対閃光防御を、機会を図り。本艦はグレイストークへの特攻を仕掛けます」
「「「了解ッ!!」」」
アードラーが狂笑を上げる中。リリーを艦長とするストークはその砲台の照準をグレイストークに合わせ、リリーの合図を待って全員が特攻する覚悟を決めていた
「ヒッヒッヒ……オリジナルのゲッターGの力を見せてやるわ。ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号を発進させろ!」
シャイン皇女はあくまでゲイムシステムの生体ユニット。その制御の大本は急遽改造を施されたグレイストークのブリッジで行われていた。
「了解です、ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号……発進ッ!!」
グレイストークから誘導操縦され、ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号が発進する。その姿を見てアードラーはさらに笑う、旧西暦で日本を破壊しつくした悪魔のマシンが自分の手によって、より完璧な姿となりハガネとヒリュウ改を破壊する姿を想像し笑い声を上げる。ビアンもマイヤーも成し遂げなかった地球征服を自分がやり遂げると言う全能感に酔いしれアードラーは笑い続ける。自分の周りにいる兵士が1人、また1人と体内からギチギチと不快な異音を発する異形に変わっている事に気付かず、アードラーは与えられた力が自分の力だと思い込み笑い続けるのだった……
第37話 ゲッターロボ対ゲッターロボG その3へ続く
今回はDC側の視点をメインで書いてみました。次回は、ハガネ、ヒリュウ改の視点をメインで書いて行こうと思います。それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い