第256話 魔狼の咆哮 その2
虚空に両手を掲げ平行世界の門を開こうとしているツヴァイザーゲイン・変異態は隙だらけであり、一見楽に撃破出来るように見えた。だが実際は武蔵達が戦っているディカステス・変異態に匹敵する脅威だった。
【は、ははははははっ! じゃ、邪魔はさせ、させさせ……させんぞッ!!】
テキサスマックとラーズアングリフ・GRの放ったゲッター合金弾と荷電粒子砲が胴体へ直撃するが、掠り傷1つ付いていないその姿にカーラが声を上げた。
「絶対今の直撃だったのに何で!?」
「落ち着けカーラ! 冷静さを失うな! ユーリア少佐! もう1度俺に合わせてください」!」
『了解した。タイミングはそちらに合わせる』
ユーリアの返事を聞いたユウキはすぐに照準を合わせ、荷電粒子砲ではなくT-LINKシステムの応用で弾頭にのみT-LINKバリアを展開することの出来る試作特殊弾頭を発射した。
(これならばなにか反応があるはず)
ゲッター合金弾、荷電粒子砲、そして念動力、特殊な弾頭による攻撃でツヴァイザーゲイン・変異態の無敵の理由を調べようとしたユウキはスコープを覗き込み、ツヴァイザーゲイン・変異態を観察する。そして命中の寸前、信じられない物を見た。
「こんな事が可能なのか……ッ」
「え、何々!? ユウ! あいつ何をしてるの!?」
カーラの言葉にユウキは返事をせず、変わりに通信機を広域通信にして叫んだ。
「攻撃が命中する寸前にアインストとインベーダーを転移させて盾にしている! 遠距離攻撃は効果がないッ! リスクを承知で近距離攻撃しかありません!」
攻撃が命中する寸前に盾を転移させ、それがダメージを肩代わりするのでツヴァイザーゲイン・変異態への攻撃はそのダメージの殆どを無力化され、仮に命中してもその再生力で一瞬で再生してしまう。ツヴァイザーゲイン・変異態を叩き、平行世界への門を開くのを阻止するにはツヴァイザーゲイン・変異態へと寄生、あるいは捕食されるリスクを覚悟で白兵戦を仕掛けるしかないという絶望的な報告がユウキからされるのだった……。
アインストとインベーダーに喰われたヴィンデルによって平行世界の門が開かれようとしている。それを阻止しなければならないのはこの場にいる全員が理解していたが、ゲッターキメラ、ゲッター変異態、そしてアインストとインベーダーが無尽蔵にホワイトスターから出現することを考えればツヴァイザーゲイン・変異態に当れる機体はそう多くは無かった。
「キョウスケ突っ込むぞ!」
『了解ッ!』
ゲシュペンスト・XXユニットとアルトアイゼン・リーゼがライトニングステークとリボルビングバンカーを構え、ツヴァイザーゲイン・変異態へと突撃する。翡緑と真紅の流星は真っ直ぐにツヴァイザーゲイン・変異態と向かい……。
「ちい! ちょこまかとッ!」
『アルトでも追いきれんかッ!!』
命中する寸前に短距離転移によって逃げるツヴァイザーゲイン・変異態によって必中を確信した攻撃は宙を切り、反撃に放たれた触手からのビームを喰らいゲシュペンスト・XXユニットとアルトアイゼン・リーゼはツヴァイザーゲイン・変異態から大きく引き離される。
『喰らえシーズアンカーッ!!』
【ギッ!? は、ははははは! その程度で止まりはせんぞッ!!】
短距離転移をしたツヴァイザーゲインの近くにいたジガンスクード・ドゥロがシーズアンカーで攻撃を仕掛け、轟音と共に直撃したシーズアンカーと電撃によってツヴァイザーゲイン・変異体の装甲が焼かれるが、そのダメージは軽微ですぐに修復されてしまう。
「ギリアム! お前で何とかならないか!?」
『無理だ! 俺の予知はシャイン王女ほど正確ではない!』
シャイン王女の予知ならばツヴァイザーゲイン・変異態の転移先を読む事が出来る。だがカイ達はその手段を取る事が出来なかった。
『アイビス! そのまま11時の方角! オウカとアラドはそれぞれ14時と17時の方角ですわ!』
『りょ、了解! 当って!』
『アラド、行きますよ!』
『分かった!』
シャインの指示によってゲッターロボ・変異態とゲッターキメラのクロガネとヒリュウ改への攻撃を防ぐ事が出来ている。シャインがこちらに回ればクロガネとヒリュウ改がインベーダーとアインストに寄生されるという最悪のシナリオさえ考えられる。
「なんとか喰らいつくしかないか!」
『愚直に追い回すしかないという事ですか』
グランゾンとゲッターVはゲッターロボG・変異態との戦いから抜けられない。支援でワームスマッシャーや重力操作でツヴァイザーゲイン・変異態の動きを束縛してくれているが、転移で盾を呼び出すのと、短距離転移が想像以上に厄介だった。
『カイ少佐! キョウスケ中尉! 私はこっちに合流する!』
『なんとしても平行世界の門を開かせる訳には行きませんわ!』
アンジュルグ・ディヴァインとヴァルキリオン・ズィーガーが加わり、これで5体……いや、9機でツヴァイザーゲイン・変異態に当ることが出来る。
【ちいっ!】
『くそ、舌打ちしたいのはこっちだぜ! 教官!』
『ああ。分かっている! 追え、リュウセイッ!!』
R-SWORD・シーツリヒターの結晶体による転移でツヴァイザーゲイン・変異態を追うSRXも加わり、少しずつ、少しずつツヴァイザーゲイン・変異態を追うことが出来ているが、徹底して逃げと守りに重点を置いているツヴァイザーゲイン・変異態に何処まで自分達に時間が残されているのか予想もつかないカイ達は少しずつ焦りを覚え始めているのだった……。
R-SWORD・シーツリヒターの転移能力はツヴァイザーゲイン、アインストと比べれば1段も2段も劣るものだ。結晶体を精製し、転移させたいものを結晶体で覆い、転移先に結晶体を用意し結晶体の間を転移させる。その都合上転移距離はイングラムの認識範囲に限られ、ラグも酷い。それでも転移による逃げを選んだツヴァイザーゲイン・変異態を追うことが可能だったのは仲間の存在が大きい。
『A-4 B-17 D-121!』
『D-121の可能性が高い!』
『跳ばすぞリュウセイ!』
「了解ッ!!」
エネルギーの流れをライが観測し、ギリアムに伝え、ギリアムが予知をして可能性の高いポイントを割り出す、そしてイングラムがSRXを転移させる。確かにラグは大きい上に外れる可能性もある。だがそれでもこれが今出来る最善策だった。
『駄目だ! リュウ距離がある! ザインナックルは届かないッ!』
『ガウンジェノサイダーに切り替えてッ!』
「っ! 分かったッ!!」
そこにアヤとマイの念動力による補助が加わり、例え距離が離れていても、ほんの僅かでもSRXの攻撃はツヴァイザーゲイン・変異態へと届いていた。
【ギッ!?】
サイコドライバーにまで昇華された念動力はゲッター線ほどでは無いが、インベーダーとアインストにとっては毒に等しい。盾として召喚されたアインストを一瞬で蒸発させたガウンジェノサイダーはそのままツヴァイザーゲイン・変異態を飲み込みその動きを硬直させた。
『……今度こそ捉えたぞッ!!』
『何時までも逃げ切れると思うなよッ!!』
強烈な破砕音と追突音が響き、少し遅れてヴィンデルとツヴァイザーゲイン・変異体の悲鳴が周囲に木霊する。
「駄目だ! 浅いッ!」
リボルビングバンカーとライトニングステークは確かにツヴァイザーゲイン・変異態の頭部を貫いたが、その奥には届いていなかった。
『いや! ダメージは蓄積している! このまま頭部への攻撃を続けるんだ、キョウスケ、カイッ!』
かつてギリアムが作り出したシステムXN。内部の重要な部位だけをツヴァイザーゲインに組み込んだとしても、それは非常に巨大な代物だ。ツヴァイザーゲインが40M弱の事を考えるとシステムXNを搭載しているのは頭部か、胸部に限られる。小心者であるヴィンデルならば自身が乗り込むコックピットを厚くするのは確実であり、そう考えればシステムXNを搭載するのは頭部しかない。
『転移の速度が落ちている。これならば追いきれるッ!』
『なんとしても頭部を叩くんだ! システムXNさえ破損させれば平行世界の門は開けないッ!』
ツヴァイザーゲイン・変異態が平行世界の門を開くのが先か、リュウセイ達がシステムXNを破壊するのが先か、撃破しきれないにしてもシステムXNさえ破壊出来れば最悪は回避出来る。
『行け! 虚空の狩人よ! 奴を追えッ!』
『捉えたッ! アヤ大丈夫だ!』
『ありがとうマイ! リュウセイッ テレキネシスミサイル行けるわよッ!!』
「行くぜ! 念動集中ドミニオンボールッ!!」
SRXの突き出した右手から放たれた念動力でコーティングされた念動力の塊と足から射出されたテレキネシスミサイルの雨がガンファミリアと共にツヴァイザーゲイン・変異体へと降り注いだ。
『中々に緊張感がありますわね、キョウスケ中尉』
『エクセレンはもっと掠めてくる。この程度でプレッシャーは受けん』
『俺も慣れっこだ。昔などエルザムのやつとて普通に俺のゲシュペンストの頭を撃ち抜いた事すらあるぞ』
弾雨の中に自ら飛び込んだヴァルガリオン・ズィーガーとアルトアイゼン・リーゼ、そしてゲシュペンスト・XXユニットが弾雨を隠れ蓑にしてツヴァイザーゲイン・変異体との距離を詰める。
「俺フレンドリファイヤすると思われてる?」
『これだけの弾雨だ。普通は不安になる。それよりも制御を誤まるなよ』
「分かってる!」
ドミニオンボールを遠隔操作で移動させ、ツヴァイザーゲイン・変異体の移動を大きく制限し、ガンファミリアとテレキネシスミサイルがそれを追い立てる。
【!?】
【ギギャァ!?】
【!?!?】
転移で盾となるアインストとインベーダーを召喚するツヴァイザーゲイン・変異体。だがゲッター線で稼働しているR-SWORD・シーツリヒターのガンファミリアが放つ銃弾はゲッター線の塊、そしてテレキネシスミサイルとドミニオンボールも3人分の念動力が込められた物、盾としていくら召喚しても直撃、あるいは掠めるだけで消滅するアインストとインベーダーには最早盾としての能力を望むことは出来ず、そしてダメージによって転移能力が弱体化しているツヴァイザーゲイン・変異体はこの攻撃の嵐から逃げ切れなかった。
『今度こそ外しはしない!』
『平行世界の門などと開かせはしませんわ!』
『キョウスケ、レオナ! これで決めるぞッ! システムXNを破壊するッ!』
平行世界の門が開かれれば世界が滅びてしまうかもしれない、アインストとインベーダーに寄生されたヴィンデルに冷静な思考はなく、作戦染みた行動などするわけが無い……今まで数多のアインスト、インベーダーを見てきたからキョウスケ達はそう判断した。
「やばい! 何か知らないがやばい!」
『俺も感じたぜリュウセイ! これは罠だッ!』
直感力に秀でたタスク、そして類稀なるリュウセイの念動力者としての、いやサイコドライバーとしての感覚がツヴァイザーゲイン・変異態のこの行動が罠であると感じ取った。それは一種の生存本能とも言える第六感、それに突き動かされ、リュウセイとタスクは動いた。テレキネシスミサイルを、そしてジガンスクード・ドゥロとシーズアンカーを盾とする為に動いた。結論を言えばリュウセイとタスクの動きは間に合わなかった。だが2人の行動は決して無駄ではなかった。
【魔炎に飲まれて燃え尽きろおおおおおおッ!!】
確かにヴィンデルに冷静な、人間としての思考能力は残されていなかった。龍王鬼に私刑を行なわれ、アクセルとレモンに見限られる理由になったラングレー基地での暴挙をヴィンデルは間違っていないと、自分は正しい事をしたと心から思っていた。だからヴィンデルに寄生したアインストとインベーダーはそれを最も正しい行動だと判断し、そして実行に移した。平行世界の門を開こうとする自分の邪魔をする者達、つまりキョウスケ達を纏めて吹き飛ばす為に虚空から呼び出した無数の分身と共に放った邪龍鱗の黒炎の嵐がすべてを飲み込み周囲を薙ぎ払った。
ラングレー基地での敗走のきっかけとなった黒炎。それが再び全てを薙ぎ払った光景をハウリングランチャーのスコープで見ていたエクセレンは一瞬動きを止めた。SRXとジガンスクード・ドゥロが動いていたが邪龍鱗を防げたかは5分五分だった。
「くっ! 邪魔ばかりをッ!! ラミアちゃん! 支援入れる!?」
『今回ります!』
動きを止めた一瞬に懐を取られたエクセレンにゲッターキメラが襲いかかり、振るわれるトマホークにラインヴァイスリッターは反撃することすら出来なかった。
(やばい、学習された)
支援に特化する為にデッドウェイトになる可能性が高い近接武器を外して来たことが響いていた。ハウリングランチャーを盾にしてなんとか攻撃を防ぐが、少しずつ押し込まれていた。ヴァイサーガが全速で向かって来ているのが見えているがラミアが間に合うかが先か、それともラインヴァイスリッターが落とされるのが先かという状況だった。
【シャアッ!!】
「まじでやばっ……へ?」
噛み付かれると思った瞬間ホワイトスターから伸びたビームがゲッターキメラを貫き、少し遅れて灰色の影がラインヴァイスリッターの前に舞い落りた。
『これで貸し1よ、エクセレン』
「冗談でしょ、私貸し3つくらいそっちにあると思うんだけど?」
ヴァイスセイヴァーから響くレモンの声にエクセレンが軽口で返すと、レモンはくすくすと笑った。
『……レモン……様、何故』
『まぁあれよ。ヴィンデルの馬鹿がインベーダーとアインストに喰われちゃったからね。システムXNを使った兵器を作った者としての責任を果そうかなってね?』
「OK。手助けしてくれるならありがたいわ。それで貴方の恋人は?」
『それがねえ、まだホワイトスターで迷ってるのよ。あんまり動かないから置いて来たのよ』
軽口を叩きあうレモンとエクセレンだが、その会話の間もラインヴァイスリッターとヴァイスセイバーは動き続け、正確無比な射撃がゲッターキメラとアインストを撃ち抜いていた。
「もっと早く協力してくれたらもっと楽だったのに」
『ごめんなさいね、あれでも恩人と彼氏だから私も大分悩んだのよ』
背中合わせで放たれたハウリングランチャーXモードとオーバーオクスタンライフルの熱線が、クロガネとヒリュウ改の進路を塞いでいたインベーダーの群れを纏めて薙ぎ払った。
「ラミアちゃん、支援は良いわ。2人でフォローできそう」
『そうね、ほらほら、頑張ってきなさいな』
『りょ、了解しちゃったり、しなかったり!?』
「『ふふ、どっちよ』」
エクセレンとレモンの声に困惑しながらも、再びインベーダーへと切り込むヴァイサーガを見ながらレモンは思い出したようにラインヴァイスリッターへ通信を繋げた。
『牽引ロープ射出準備してって連絡してくれない?』
「貴女を?」
『違うわよ、転移反応があるのよ。多分邪龍鱗を喰らった誰かをイングラムが転移させたと思うから回収したほうが良いと思うわよ?』
レモンの言葉の後に半壊したジガンスクード・ドゥロと右半身が吹き飛んでいるヴァルガリオン・ズィーガーが出現し、エクセレンは慌てて通信機のスイッチを入れた。
「タスクとレオナちゃんがピンチ! 誰でも良いから迎えに来て! それまではなんとか寄生されないように踏ん張るから! 貴女も手伝ってよねレモン!」
『OK。凄い頑張っちゃうから生き残ったら減刑よろしく』
「それは私じゃ良いとは言えないわねぇッ!!」
どう見てもふざけているようにしか見えないのにレモンとエクセレンのコンビの弾幕は恐ろしいほどに正確で、半壊しているジガンスクード・ドゥロ達に寄生しようとするインベーダーとアインストを救助部隊が来るまでの5分間全く寄せ付けない上にバリソンやイルム達の支援も同時に行っており、鉄壁などという言葉では片付けれない強固な防衛線を形成しているのだった……。
レモンの指示で素早く回収する事が出来たジガンスクード・ドゥロとヴァルガリオン・ズィーガーの元に整備班が駆け寄る。
「くっ! あちいッ! 冷却だ! 冷却ガスを準備しろッ!!」
「パイロットを脱出させるスロープもだ! 医療班も格納庫に集めろ!」
半壊したジガンスクード・ドゥロと半壊しているヴァルガリオン・ズィーガーを見て整備班達は慌しく動き、冷却ガスで冷却された2機に脱出用のスロープが取り付けられる。
「外から抉じ開けるぞ! コックピットハッチから離れろよ!」
「小型爆弾セット」
「良し! 起爆!」
小さな爆発音と共にコックピットハッチが吹き飛び、手動の開閉レバーが姿を見せ整備班達はそれを掴んで無理矢理抉じ開ける。
「ぶはあッ! し、死ぬかと思った! れ、レオナちゃんは!?」
「こっちも大丈夫ですわよ、タスク。貴方が守ってくれたお蔭ですわよ」
「はー良かったあ……ってつめてぇ!?」
「あの熱だ。何かあったらまずい、我慢しな」
「きゃっ!?」
「我慢してくれよ。フレームが融解するほどの熱だからな」
パイロットスーツの上から冷却ガスを吹きかけられたレオナとタスクは小さく悲鳴を上げるが、整備班の対応が正しいと分かっているからそれ以上文句は言わず、OKサインが出てからスロープを使って機体から離れる。
「ガンドロでもここまでかよ……」
「……私よく生きていましたわね」
半壊と全損手前の愛機を見て沈鬱そうに顔を歪めたレオナとタスクだったが、格納庫に鳴り響いた緊急警報に顔を上げた。
「お、おい! まさかガンドロにアインストとインベーダーが寄生してたとか言わないよな!? うぐっ!?」
「タスク……うっ!?」
その警報が艦内にインベーダーとアインストが出現したからではないかとタスクが声を上げるが、その直後に呻き声を上げて膝をつき、少し遅れてレオナも膝をついた。
「だ、大丈夫か!?」
「だ、大丈夫だ。呼んでる、レオナちゃん。俺達を呼んでる」
「え、ええ。分かりますわ」
呼んでいると言ったタスクとレオナが弾かれたように走り出した。
「お、おい、呼んでるって何がだ!?」
「わからねぇ! でも呼んでるんだ!」
「大丈夫ですわ! 敵意はありません!!」
死に掛けていた2人を呼び止める声がするが、タスクとレオナは足を止めず呼び声の元へと走る。
「はぁはあ……呼んでたのはお前か」
【……】
「私達に力を貸してくれるというのですか?」
【キュアーッ!!】
共行王がクロガネに持ち込んだ開ける事の出来ない巨大なコンテナ。それが開いていて、そこから顔を出していた静かだが、確かめるような視線と、燃えるような激情を滲ませる瞳がタスクとレオナの2人を射抜き、2人は誘われるようにコンテナの中へと姿を消すのだった……。
第257話 魔狼の咆哮 その3へ続く
レモンさん助っ人参加、タスクとレオナに乗り換えイベントとなりました。次回は咆哮のタイトル通りにベーオウルフなど出してみようかなとか、そろそろ時空の狭間に飛んでみるかなとか色々と考えておりますので、次回の更新もどうかよろしくお願いします。
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い