第260話 次元の狭間 その2
毒々しい赤紫の空間に黄色い閃光が何重にも放たれ、真紅と白銀がその隙間をすり抜けるように回避し、閃光の発生元……ペルゼイン・リヒカイトとの距離を少しずつ、だが確実に詰めていた。
「凄いパワーね、直撃したらアルトちゃんでも消し飛びそうね」
『当たればな、アルフィミィの意志が無い木偶人形の攻撃に当たるつもりは無いがな』
「どーかんね。アルフィミィちゃんの意識がある方がずっと厄介だったわ」
ペルゼイン・リヒカイトの左右にはアインスト・アイゼン、アインスト・ヴァイスの2体が陣取り、その前には4体のオニボサツが変化した傀儡がいる。アルトアイゼン・リーゼとラインヴァイスリッターの2機だけでは突破するには余りにも厳しい布陣だったが、キョウスケとエクセレンの顔には恐怖も絶望も無かった。
『いらないというのなら俺達が貰ってやるッ!』
「そういうことッ! あの子は貴方達の道具じゃないのよッ!」
アルフィミィは手を伸ばそうとしていた。共に来いというキョウスケとエクセレンの言葉に心を揺り動かし、そしてその手を伸ばした。だがキョウスケとエクセレンはその手を掴めなかった。だからこそ今度こそその手を掴んでみせると決意を固めていた。
『エクセレン。突っ込めるか?』
「行けるわよ、あのお人形ちゃんを先ずは潰すのね?」
オニボサツ同士の身体がエネルギーで繋がれバリアの基点となっている。それを破壊しなければペルゼイン・リヒカイト……いや、アルフィミィに触れることも出来ない。だがアルトアイゼン・リーゼでは直線的な移動しか出来ず踏み込んだままの勢いでバリアに追突しかねない。その可能性を考えたキョウスケの問いかけにエクセレンは即座に勿論と返事を返した。
『すぐに俺も行く、先に行け、エクセレン』
「りょーかいッ! 少し気張っていくわよッ!」
ラインヴァイスリッターの4枚の翼が音を立てて開き、装甲の各部が展開しそこから露出したアインストコアから紅い光が溢れ出し、ラインヴァイスリッターを紅いオーラが包み込んだ。
『遠慮はいらん、全弾持って行けッ!』
両肩、背部、そして脚部、腰部の装甲が展開され無数のクレイモアが一斉に顔を出す。
「……ちょいまち、足と腰にまであるって聞いてないんだけど!?」
『1回分しかないからな、死ぬ気で避けろよ。エクセレン』
「あーもうっ! やれば良いんでしょやればぁッ!!」
轟音と共に放たれたアヴァランチクレイモアの弾雨に追いつかれないようにラインヴァイスリッターは空に紅い軌道を描きながら加速する。
【!!「遅いのよね! 先ずは1つッ!」!?!?】
オニボサツが迎撃に動く前にハウリングランチャーの銃口から展開されたエネルギー刃をオニボサツの顔面に突き刺すと同時にエネルギー刃を発射しオニボサツを文字通り両断する。
【!!】
【……ッ!!】
「そうよ、頑張りなさい! アルフィミィちゃんッ!」
1体のオニボサツは即座に攻撃して来たが、もう1体は躊躇いを見せ、ほんの数秒だが動きを止めた。その隙に再度加速したラインヴァイスリッターは刀を振り下ろして来たオニボサツをすり抜けるように回避し、その背中を踏みつけて舞い上がると同時にスプリットミサイルを発射する。
【!!!】
【――ッ!!】
牽制程度の威力しか持たないスプリットミサイルを避けるまでもないと判断したオニボサツは即座に装甲で受け止め、ラインヴァイスリッターとの距離を詰めることを選択したが、爆煙を突き抜けてきたオニボサツの眼前に広がったのは無数のベアリング弾の嵐だった。
【!?!?】
【!?!?】
「予定通りの時間にお届けにあがりましたーってねッ!!」
全身を蜂の巣にされたオニボサツが断末魔の悲鳴をあげて数秒後に爆発四散し、最後に残ったオニボサツがラインヴァイスリッターを背後から貫こうとするがエクセレンはそのオニボサツに目もくれず、からかうように笑った。
『どんな装甲だろうと撃ち貫くのみッ!!』
【!?!?】
アヴァランチクレイモアを発射すると同時に突っ込んで来ていたアルトアイゼン・リーゼのリボルビングバンカーに手にしていた刀ごとコアを貫かれ、一撃でオニボサツは沈黙し爆発する。
『後は……』
「私達のできそこないね」
オニボサツが沈黙した事でアインスト・アイゼンとアインスト・ヴァイスが動き出した。
『なるほど、猿真似は得意分野か』
「観察してたのねぇ……」
移動する間にアインスト・アイゼンはアインスト・アイゼンリーゼに、そしてアインスト・ヴァイスはアインスト・ラインヴァイスへと変化し、急加速してアルトアイゼン・リーゼとラインヴァイスリッターへと突撃する。
「偽物なんかに魅了されちゃ嫌よ?」
『俺にゲテモノ趣味はないから心配するな、それよりも俺の紛い物を壊して、やっぱり俺を壊したいとか思うなよ?』
「だからそれは違うって言ってるでしょう!?」
『冗談。とっとと蹴りをつけてアルフィミィを叩き起こすぞ』
アインスト・ラインヴァイスへと向かっていくアルトアイゼン・リーゼとキョウスケにエクレセンは小声で絶対思い知らせてやると呟き、右腕の短剣……いや、完全にリボルビング・バンカーと同じ能力を持ったホルツシュラオベを突き出す。
「っとと! へえ、中々細かい所まで真似してるじゃない」
前までは杭打ち機能もシリンダーも無かったが、今度の模倣は完璧であり、しかも発射されるのはエネルギーの塊とリボルビング・バンカーよりも性能は上がっていた。だがその攻撃も当たらなければ意味が無い、馬鹿にするように、いや、事実挑発しているのだろうエクセレンはあえて紙一重でホルツシュラオベを回避し、5連ビームキャノンを至近距離で当て続ける。
【グガアアアッ!!】
「はいはい、鬼さんこちら、手の鳴る方へ……っとと、ノーマークすぎてもだめね」
ペルゼイン・リヒカイトから放たれた無数のヨミジを空中で回転しながらラインヴァイスリッターは回避し、それと同時に伸ばされた尾とアインスト・アイゼンリーゼが伸ばした尾がぶつかり合い、一瞬の均衡のあとにアインスト・アイゼンリーゼの尾を砕き、ラインヴァイスリッターの尾がアインスト・アイゼンリーゼの腹を貫いた。
【オオオオオオッ!!】
その尾を引き千切り怒りの咆哮を上げるアインスト・アイゼンリーゼの肩部と腹部、そして背部が大きく膨れ上がり、植物の種子のようなアインストコアを一斉に打ち出す。ほんの僅かでも掠めればそこからアインストに寄生される凶悪な一撃をエクセレンは冷めた視線で見つめ、ハウリングランチャーBモードにし、1発だけ銃弾を放った。その銃弾は正確に発射されたアインストコアを貫き、破壊されたアインストコアとハウリングランチャーBモードの銃弾の残骸が兆弾を繰り返し、クヴァドラートミーネを全て迎撃し、アインスト・アイゼンリーゼの肩部と腹部、そして背部の発射口を全て破壊し、アインスト・アイゼンリーゼを大きく仰け反らせた。
「キョウスケには似ても似つかないわね、見ていて苛々するのよ」
ハウリングランチャーが変形し、紅いエネルギーで出来た刃を展開し、死神の鎌のようになったハウリングランチャーを構え、更に2枚の翼を展開し6枚の翼を広げるその姿は死神そのものであり、恐怖を感じないアインスト・アイゼンリーゼは感じないはずの恐怖を感じ、その巨体を大きく震わせ、死神の鎌を振るうラインヴァイスリッターに四肢を切り刻まれ、一矢たりとも報いる事が出来ないままにコアを両断され消滅するのだった……。
アインスト・ラインヴァイスの放つ5連ビームキャノンを避ける事も防ぐ事もしないアルトアイゼン・リーゼ。改良されたビームコートならば防ぐ必要も避ける事も無く、そのバリアだけで防げるという確信があったのだ。
「遅すぎる。姿形だけを真似ても意味が無い」
【!?】
一瞬の踏み込みで逃げながら射撃という事を繰り返していたアインスト・ラインヴァイスの懐に飛び込んだアルトアイゼン・リーゼはそのままリボルビングバンカーを突き出し、ハウリングランチャーごとアインスト・ラインヴァイスのコアを貫き、その機動力もハウリングランチャーの火力も発揮させぬままに作業のようにアインスト・ラインヴァイスを撃破した。
『そっちも終わったみたいね、まだ余裕はある?』
「疲れたなんて言っている場合じゃないだろう。アルフィミィが残っているんだからな、早くあいつを起してこの世界から抜け出る方法を聞かなければならないからな」
4体のオニボサツ、そしてアインスト・ラインヴァイス、アインスト・アイゼンリーゼを速攻で倒したキョウスケとエクセレンだが、それでも2人のいる世界は収縮を続けており、この世界に隔離された時と比べるとその広さは既に半分以下になっていた。
【選ばれなかった物共が……良いだろう、この人形の手でお前らを直接処分するとしよう】
ギクシャクとまるで操り人形のように動き出すペルゼイン・リヒカイトからキョウスケ……いや、ベーオウルフの声が2人の脳裏に響いた。
『なんかあのキョウスケ性格悪そうね』
「お前は危ない趣味を隠していたがな」
『違うからね!? 別に傷つける趣味はないからね!? それならむしろ私が苛めて欲しい』
「性癖を暴露しろとは言ってないぞ、エクセレン」
ペルゼイン・リヒカイトの振るったオニレンゲから放たれるカマイタチと再び召喚されたオニボサツから放たれるヨミジをアルトアイゼン・リーゼとラインヴァイスは弾かれたように左右に分かれて回避……しようとし……。
「ちっ! エクセレン!」
『ごめん、キョウスケッ!』
自分達で思っていた以上に世界の収縮が進んでおり、回避出来ないと悟ったキョウスケはエクセレンの名を呼び、アルトアイゼン・リーゼを盾にしてカマイタチとヨミジの一撃を耐え切った。
『大丈夫?』
「今度のアルトは頑丈だ。この程度なら問題ないが……そう何度も耐え切れんな」
ゲッター合金のコーティングのおかげで装甲は従来の特機を上回るほどに頑強となっているアルトアイゼン・リーゼだが、それでもヨミジの熱線に焼かれ装甲からは白い煙が出ていた。
『速攻しかないけど……暴れまくり幽霊ちゃんは出来ないわよ』
「距離が足りんからな、だがやりようはある」
連携攻撃のランページゴーストを使うには収縮された世界が足枷になり、通常攻撃ではペルゼイン・リヒカイトの再生力を上回れない。キョウスケ達の状況は完全に詰みに等しい状況だったが、2人の目の輝きは消える所か強さを増していた。
「皆も戦っている。速攻で片をつけるぞ」
『キョウスケの偽物の意識をアルフィミィちゃんから追い出して、アルフィミィちゃんを連れ出してこの世界を出る。簡単ね!』
「ああ、簡単だッ!」
簡単なわけが無い、そもそもキョウスケとエクセレンで意識等という物を攻撃しろなんて無理難題にも程がある。そういうのはリュウセイやブリット達のような念動力者の領分だ。だがそれでもキョウスケとエクセレンは出来るという理由も根拠もない確信があった。
【はぁッ!!】
「遅いッ!!」
再びオニレンゲからカマイタチが放たれる前に一瞬でアルトアイゼン・リーゼはペルゼイン・リヒカイトの懐に飛び込み、その腕を右腕で押さえ込み、放電を繰り返すプラズマホーンによる斬撃がペルゼイン・リヒカイトの胸部に深い切り傷をつける。
【その程度か! やはりお前は『はいはい、偽物は黙っていましょうねー?』っぐうッ!? 己ッ!!】
ベーオウルフの言葉を遮りながら放たれたハウリングランチャーのBモードの特大の銃弾で、ピンポイントでその目を抉るという神業的な射撃を行なうラインヴァイスリッターとエクセレン。装甲が盛り上がり、再生が始まるがそれでも数秒間はベーオウルフの視界からアルトアイゼン・リーゼの姿が消えた。その隙にキョウスケはアルトアイゼン・リーゼに増設された予備のカートリッジを収納している腰部からある物を取り出し、ペルゼイン・リヒカイトの胸部に取り付け、前蹴りを叩き込みペルゼイン・リヒカイトから距離を取った。
『仕込みは?』
「上々だ。後はアルフィミィ次第だ」
ペルゼイン・リヒカイトを操っているベーオウルフの意志にキョウスケとエクセレンを倒す意志はない。なんせあと数分、もしくは1分もないのかもしれないがこのまま世界の収縮が続けばアルトアイゼン・リーゼとラインヴァイスリッターは圧壊するのだ。倒す必要は無く、ただアインストの再生能力を生かして耐久してしまえば良い。
「そんな考えを俺がするとは思えんな、やはり平行世界と言う奴は良く分からん」
『でしょうねえ、何もしないで時間を稼ぐなんてキョウスケのやり方じゃないわよね』
そんな考えは絶対にキョウスケはしない、1秒でも時間があるのならば、その1秒に全てを継ぎ込む、それがキョウスケ・ナンブという男の性格だ。だからこそ、キョウスケはベーオウルフと己は違うと断言した。
【何をこそこそと喋っている!!】
4体の鬼面とペルゼイン・リヒカイトから全方位に伸びるヨミジによるビームの嵐が放たれると同時にアルトアイゼン・リーゼの全身のスラスターが火を噴き、赤い流星となったアルトアイゼン・リーゼがペルゼイン・リヒカイトとの距離を詰める。
【無駄だぁ! 貴様らにこの人形の意識を取り戻すなんてことはできんぞッ!】
「出来るか出来ないかはお前の目で確かめろッ!!」
オニレンゲから放たれるカマイタチに自ら飛び込むアルトアイゼン・リーゼ。その強固な装甲であっても自ら攻撃に飛び込めば間違いなくアルトアイゼン・リーゼでも両断されるのは自明の理だが、それでもキョウスケは減速せず、され所かアルトアイゼン・リーゼを更に加速させた。
『そのまま突っ込んで良いわよ! キョウスケ!』
「言わなれくてもそうするッ!」
ハウリングランチャーEモードの熱線がカマイタチを弾き飛ばし、アルトアイゼン・リーゼは加速を続ける。
【そのような子供騙しッ!】
「子供騙しかどうかは自分の目で確かめろ! 確かめる目があればなッ!」
ヨミジ、カマイタチ、傀儡が振るう日本刀の一閃……掠っただけでも致命傷になりかねない攻撃の嵐に向かって進み続けるキョウスケに恐怖は無かった、自分1人では無理だが自分の背をエクセレンが守っている、それが分かっているからこそ恐れない、前だけを見ることが出来る。そして何よりも今のペルゼイン・リヒカイトには恐ろしさが無かった。
(ペルゼイン・リヒカイトとは……つまりアルフィミィ自身)
アルフィミィがペルゼイン・リヒカイトのコアであり、ペルゼイン・リヒカイトはアルフィミィの肉体だ。それをベーオウルフが操ったとしても当然の事だが、その動きには僅かなラグがある。
(ああ、分かっている。分かっているぞ、アルフィミィ)
ほんの少し、ほんの僅かだがペルゼイン・リヒカイトには僅かな動きの硬直があった。その硬直はアルフィミィの抵抗であり、その抵抗とエクセレンの的確の支援があることでキョウスケは何も畏れる事無く、ペルゼイン・リヒカイトと対峙する事が出来ていた。
【何故何故何故何故だ! 何故届かない!?】
『私がいるからキョウスケには当たらないわよ!』
ハウリングランチャーとベーオウルフの操るペルゼインリヒカイトの攻撃がぶつかり合い、幾重にも火花を散らす、その火花と爆発を潜り抜け、アルトアイゼン・リーゼは再びペルゼイン・リヒカイトの懐に飛び込み、左拳をペルゼイン・リヒカイトの胸部に叩きつけた。
【はははははは! 人形を……な、なんだ!? 何が起きて!?】
「言った筈だ。アルフィミィを人形と呼ぶなとなッ! アルフィミィは返してもらうぞッ!」
キョウスケがペルゼイン・リヒカイトへ仕込んだ物……それはビアンが作り出したゲッター線照射装置だった。インベーダーやアインストを引きつける程度のゲッター線しか放射出来ない装置であり、エネルギーを放射するまでに僅かな貯め時間が必要ではあるがそれを破壊すれば溜め込んでいたゲッター線は立ち所に爆弾になる。ゲッター線を取り込み進化しているアルフィミィならまだしも、分身体に過ぎないベーオウルフの意識は炸裂したゲッター線のエネルギーに耐える事が出来ず。ペルゼイン・リヒカイトから引き剥がされゲッター線の光の中へ消滅した。
「……えっと……おはようございますの?」
光を失っていたペルゼイン・リヒカイトの瞳に光が戻り、ペルゼイン・リヒカイトから困惑した様子のアルフィミィの声が接触通信でアルトアイゼン・リーゼへと響いた。
「漸く起きたか。寝坊助」
『本当に寝相が悪くて困ったわー』
なんでもないようにいうキョウスケとエクセレンにアルフィミィは何も言えなかった。操られていたとは言え、ほんの数秒前まで殺そうとしていた自分に何故優しく声を掛けてくれるのか、それがアルフィミィには理解出来なかったのだ。
「……どうして助けてくれたんですの、私を殺せば早かったのに……」
「助けを求めてる奴を見捨てて殺すほど俺達は冷酷ではないんでな、それにあの時の返事をまだ聞いてない」
『そういうことー♪ ね、アルフィミィちゃん。私達はそっちにはいけないけど……貴女がこっちに来るっていうのはどーお?』
ラインヴァイスリッターとアルトアイゼン・リーゼの手がペルゼイン・リヒカイトへと伸ばされる。
「……良いんですの? 私は、私は……」
「お前がどうしたいのか、お前が決めれば良い」
『もうアルフィミィちゃんは自由なのよ?』
自分が何をしたいのか、そして何を望んでいるのか、少し迷いと躊躇いを見せた後ペルゼイン・リヒカイトは伸ばされた手を掴んだ。
「では悪いんだが、アルフィミィ。このままでは俺達はこの空間に押し潰される」
『……何とかできたりしない?』
「……出来ますのよ。ちょっと離れて欲しいですの」
ペルゼイン・リヒカイトがオニレンゲを振るい、何もない空間に亀裂を作り出す。
「……こっちですのよ」
次元の狭間の中に消えるペルゼイン・リヒカイトに続き、アルトアイゼン・リーゼとラインヴァイスリッターも次元の狭間の中へ飛び込み、隔離された世界が完全に閉ざされる前にキョウスケとエクセレンはアルフィミィの導きによってこの世界を脱出するのだった……。
「……結局私はエクセレンにはなれず、何も手に出来ませんでしたの、私は一体何が欲しかったんですの?」
「アルフィミィ。お前が欲しかったのは愛だ」
「アルフィミィちゃん、貴女が欲しかったのは愛よ」
「……愛……愛って何ですの?」
「その内分かる。その内な、ただエクセレンみたいな狂気的なのはやめておけ」
「だから違うって言ってるでしょーッ!!」
時空の狭間の中でコント染みたやり取りをしているエクセレンとキョウスケの前でアルフィミィは何度も、何度も愛と呟き、自分が何を欲していたのかを自分なりに理解しようと努力していた。
第261話 次元の狭間 その3へ続く
アルフィミィを正気に戻し、味方として連れて帰ることにキョウスケ達は成功しました。OGのシナリオの都合上アルフィミィちゃんは1度離脱しますが、また合流しやすい流れになったかなあとか思います。次回はまた別のキャラデの戦いを書いて行こうと思いますので、次は誰が出てくるのか楽しみにしていてください、それでは次回の更新もどうかよろしくお願いします。
視点が変わる時にそのキャラの視点と言う事を表記するべきか
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サイドまたは視点は必要
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今のままで良い