「ナルトー?どういうことか説明してもらおうかしらー?」
「そうだぞーナル
「私たちに隠し事…酷いです…義兄さん」
現在俺は義姉の七草真由美、義妹の香澄、泉美の目の前で正座させられている。とりあえず、隠せないようだから話しておく。
まずは、俺の両親のこと。父が波風ミナト、母が波風クシナ。両名ともに魔法師で髪色と瞳の色は父親、顔の輪郭や口癖は母親譲りである。その両親が10年くらい前に亡くなり、自分は七草家に引き取られた。
七草家に引き取られて1年くらい経った時、自分の中に何かがいるのを感知した。それは、九本の尻尾にオレンジ色の巨体、赤い瞳の狐の姿を取っていた。最初こそ怯えていたが、その狐が自分に真実を教えてくれた。
まず、「波風」という苗字が元々は「
ここまで話して、真由美姉が疑問の声を上げる。
「じゃあ、あれは何?霊子が一般人にも見えるくらい濃密になってあなたの分身みたいになっていたのは」
「俺らが使う魔法は、古式魔法・忍術。九喇嘛によるとーーー」
忍術は霊子、想子を一般人にすら知覚させるくらい強大な想子量がなければならない。そして、忍術の最大の特徴は「近代魔法と違い基本的に発動にCADを必要としない」ところにある。
「それを証明するけど、みんな少し離れてくれねぇ?」
「何で離れなきゃいけないの?」
こればかりは体験した方が早いだろう。俺は腹部に想子を集中させてそこにある普段見えない刻印に想子を注入する。そして、
ズン!!!!
「っ!?」
「何これ!?」
「押しつぶされる…!?」
「これで分かったか?俺ら、忍術使いはCADを必要とはしない。身体に刻印を刻んで自らをCADとしているからな。今のは『九喇嘛』の力の余波だ。俺の友達はこれを『
そして俺の腹部に渦巻きの刻印が現れる。これが、自分自身をCADとしている証拠だ。もう一度想子を流し込み、刻印を不可視の状態にする。その過程で後で九喇嘛に文句を言われたのは内緒だ。
「そして、これが横浜で使った術、魔法の正体」
三人共正常になったのを確認すると、俺は掌に想子を集中、乱回転させてそれを圧縮した。それは見る人にもよるだろうが、俺は青に見えている。俺の得意忍術・螺旋丸だ。
「何これ…」
「初めて見た、こんなに殺意が高い魔法」
「でも、発動は結構難しそうだね…」
実際問題、これを発動できる魔法師は限られてくるだろう。俺も今でこそ片手で発動出来るが、ここまでくるのには相当の時間を要した。そして、真由美姉が核心をつく質問をしてきた。
「こんな魔法、練習してるの見たことないわよ?どうやって練習したの?」
「細かい練習法は言えないけど、答えは『想子を知覚できないくらい小さくした状態で練習したから』だってばよ」
「でも、忍術って割には忍んでないような気がするけど?そこんとこどうなのナル兄?」
「俺らの一族が忍術と呼称してる魔法は『耐え忍んだ者』のみが使うことが出来るから忍術って呼んでるだけなんだってばよ」
三姉妹に一通りの説明を終えたところで、義父の七草弘一さんから呼び出しがあった。その内容は…。
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西暦2095年4月初旬。国立魔法大学附属第一高校1-Eクラス。入学式初日に、波乱の幕は切って落とされる。
「えっと、今日急遽入学が決まった七草ナルトだ。よろしくお願いするってばよ」
一般人だった、ナルトの人生が幕を閉じ、魔法師としての人生が幕を開けた。
ちなみに、螺旋丸の殺傷ランクはA以上です(身体の内側から破壊、最悪死に至らしめるから)
次回、イレギュラーとの接触