変幻自在な炎のヒーローアカデミア!   作:ナーシャ・アリティア

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今回も短いです。



自由にしてもいいとは言ったが

side:凜火(りんか)

唐突だが私はどうやら捨てられ、そして拾われたらしい。

原因は私の先天性白皮症‥‥要するにアルビノの「火」や「光」に弱い点だろう。まあ、家庭内環境や父親のかけてきた言動やら他にも理由は沢山あると思うが、取り敢えず家族に対してあんな態度をとる前の父親を殴りたくなった。だけどそんな無謀な暴走をしたらもっとひどい目に合うかもしれない。結果的には捨てられてよかったと思う。

ここの家の人たちは優しいし。

 

というわけで、私はこの家の長女になったようです。

 

 

そして年月というものは早いもので、私は今四歳。なんと個性が発現しました。

 

「・・フォア!?」

 

起きたら周りが白い炎に包まれてたよ。隣で兄が寝ているのにって一瞬思ったが兄が炎に触れてもやけど一つしてないのはおかしい。でも思わず「これが巷で稀によく聞く個性ってやつかよ。はっはっは。」って現実逃避してしまったのはいい思い出。思い出すと顔を覆いたくなる衝動に駆られると思う。

あわあわしながらもうどうしたらいいのか分からずただただ見回しはや数分。すると、

親方!天井辺りから一通の手紙が!

なぜこのタイミングでとか誰がというのも気にはなったが一応読むことにした。

 

『ふぉっふぉっふぉ、驚いたかえ?儂じゃよ爺じゃよ。』

 

なんかムカつくし長ったらしいから流し読みしとこ。

 

『つまりな、要点だけをまとめると、

・クトゥグアの能力が使える。

・今見えている白い炎の様に周囲を燃やすことのない炎も使える。

・ステータスのデフォルトはクトゥグアのまま。=つまり個性を切られたらSANチェック案件

・邪神についての知識を持っている。

・魔術や眷属の召喚が出来る。

・発動は体で覚える。

・夢の中で練習できるらしい。

・ついでに空も飛べる。

 

という事じゃ。じゃあの』

 

そう書いてある紙は読み終わると光の泡となって消えていった。その行先を眼で追ってみてもそこにはいつも通りの天井しかない。

うん、いろいろとツッコミどころしか見えないのだがちょっとまて。

 

「これどうやって消すん?」

『消えろと念じればいいんじゃよ。』

「こいつ、直接脳内に・・・!」

 

某コンビニのテレパシーが送られてきたが、ぶっちゃけあのお爺さんならできる気はしていたため驚かなかった。

というかテレパシー送れるんなら手紙で書く必要無くない?と若干そう疑問に思ってしまうのは私がおかしいのか。

そんなツッコミは野暮なのかどうなのかは知らないが、まずは母さんが来て騒ぐ前に炎を消そう。

 

(消えろ消えろ消えろ。)

 

目を閉じて心の中でそう念じる。若干焦ってはいたが何とか炎は消えた。隣にいる兄はそんな私の心の中とは反対にすやすやと寝ている。とても穏やかな顔だ。

ふとさっき炎が兄にまでかかていたのを思い出し考えた。

もしこの炎が本物(クトゥグア)と大差のない温度で燃えていたら。もし、それが制御できなかったら。

背筋が凍り付いた。この炎がどれだけ強力で、どれだけ危険なものであるか、理解してしまった。

 

だからこの炎については後々研究してみることにした。そんなことが起こらないために。

今日は個性発現によって病院に行くだろうからこれは母さんに知らせないと。

 

「凜火~出久~起きなさーい!」

「ひょえっ!?」

 

人事言えば影がさすならぬ人事考えれば影がさす。いつもよりも遅い時刻ではあるが、母さんが私たちを起こしに来た。驚いて変な声が出たが、よくよく考えてみれば騒ぎにならなかったのは今日は幼稚園が休みで母さんが起きるのが遅かったからか。変なところの運の良さに助けられたとしみじみと感じた。

だが母さん。嬉しいのは良いが、人が一時間近く早く起きたからって持ってたタオルに涙滲ませておいおいと泣かないで。私も困るから。

 

「おかあさん、わたしこせいが「おおおおおお!おめでとう!」・・・・さいごまでいわせて。」

「・・・うーん?」

「いずく、おきて。」

「はーい。」

 

今日も緑谷家は平和です。

 

 

 

「・・・と、思っていた時期が私にもありましたよ、ええ。」

“それ”が発覚するまで、私は兄についてをすっかり忘れていた。

 

To be continued...

 




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