ありふれたゴブスレフロムもの   作:偉大な英雄のソウル♂

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この作品のことを覚えてる人がいないので初投稿です。

あと弓バグやる奴はダクソの世界に放り出されて来い。広めるやつは一生AC世界で歩兵やってろ。
広めた奴は一生漁村の様な実験体として使われろ。


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強者とは、強いから強者なのである。だが、運が悪ければ死ぬ。

オーラントには力でも技でも勝てぬ。

アルトリウスには力でも技でも勝てぬ。

偉大なる王たちには力でも技でも勝てぬ。

始まりの火を継いだ者達には力でも技でも勝てぬ。

人は竜には勝てぬ。

人は英雄には勝てぬ。

だが、勝つまで挑めばどうなる? その、限りなく低い確率の、相手にとっての運の悪さ、己にとっての運の良さを引けばどうなる?

心折れぬ限り、己の死は敗北ではない。

そして、勝つまで挑めば、自分の勝率は100%である。

己には、折れぬ心しかなかった。

己には、それしかなかったのだ。

さあ、さあ、私が勝つまで相手を頼もうか。

 

 

 

 

 

最近はデーモン関連の依頼が多いな。ロードランとボーレタリアのデーモンとは見た目も生態も大違いだ。そういえば、今の私は正しく人間なのか? あの火守女は人の形をしたデーモンだったし、つらぬきの騎士や塔の騎士も人の形をしたデーモンだった。なんならアストラエアもデーモンだった。うぅむ。ソウルを感じられなく、火の呪いも無い私は正しい意味で人なのだろうが、どうにも違う気がするのだ。嫌な予感しかしない。ナニカサレてもいないはずだし、ううむ。それにしても、普通の体になってから、不便なことばかりだな。寝なければ動けぬ。調子が悪いと病気になる。用を足さねばならぬ。食事を摂らねばならぬ。いいことであったはずが、現状では要らぬ要素だ。あーあ。なんだかんだで昔の身体が恋しい。

 

そんな無駄なことを考えながら、デーモンの首を刈り取る。よし、これで終わりだ。やはりミスリルの剣に太陽エンチャはいいな。相性がとてもいい。切れ味もよし。回復力の阻害もできる。最高だ。森の中というのもいい条件だったな。

 

でもたまにはグレソ使いたいなあ。グレクラでもいい。竜骨砕きでもいい。大きな武器を振り回したいよう。直剣じゃあリーチが足りないよう。でも筋力的にどうだろう。今の私は持てるのか? ぬう、分からぬな。持たなければ分からぬ。いやでも持てるような気はするんだよなあ。

 

『……ぬ?』

 

なあんか嫌な予感がするんだよなあ。フロム脳が疼いてる。このネットリした感じ、どうにもなあ。

 

指笛で鷹を呼び、『依頼終わったよ』という旨を綴った手紙をギルドへ運ばせる。

 

さてさて。どうしたものか。ここで待つか、先に帰るか。

 

……やるか。やるしかないか。

 

木々を踏み潰すように、上から巨大な何かが降ってきた。

 

真っ赤な体表。爬虫類のような鱗。羽があり、四足で、尻尾が長く、爪は尖っていて、口からは炎が溢れている。

 

『なるほど。これがランダムエンカウント、というやつか』

 

「GYOAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

心の臓を震わせるような咆哮。

森の中で、相手は空を飛べて、火を吹ける。勝てる気も逃げられる気もしない。が、やるしかない。

 

行くぞ!

真っ直ぐ突っ込んで目に剣を刺す!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──なんてことは出来ず、炎に飲み込まれて死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ようこそ四方世界へ!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ぬ?』

 

目が覚めた。どうやら寝ていたらしい。ああ、そうだ。今日はデーモンを殺すんだった。片付けて森へ向かう。

 

そうして私は再びデーモンを殺し、炎に焼かれて死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ? これ夢じゃなくてループしてるなこれ。

 

「GYOAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

『ぬわああああああああ!?』

 

再び炎に飲み込まれて死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

デーモンをどうにかこうにか倒し、竜と対峙する。

 

『ッシャオラァ!』

 

真っ直ぐ突っ込み横へ転がることで炎を回避。更に前進!

ふたたび横へ転がり炎を回避! 今度は首を動かして追跡してくるが、炎を抜けるように飛び込む。一瞬だけ身が焼かれるが、死んでない! 死んでないなら勝てる!

 

『おおおおおおおおおおおおお!!!!!』

 

雄叫びをあげながら、更に前進!

 

と、ここで奴は空を飛んだ。ふざけるな!

今度は空から火を吹かれる。森の中に身を隠し、背を低くして移動する。勿論森は燃えるが、大事なのは生き残ることだ。生きてさえいれば勝ち目はある。

 

あっちへ行ったりこっちへ行ったり、とにかく移動を止めることなく逃げ続ける。森はどんどん燃え、木々が倒れ、移動が大変になり、身を隠す場所も減っていく。が、まだなんとかなる。なんとかなるはずなのだ。

 

「GYOAAAAAAAAAAAAAA!!!!!」

 

チッ。見つかったか。かなり走り回ったからな。隠れる場所もほとんどない。つまり、これからが勝負か。

 

向こうは完全に勝ったと確信したのか、再び大地へ降り立った。

その慢心故死ぬと思え。

 

『激しい発汗』を唱え、再び駆け出す。炎を避け、炎を目眩しとした爪による攻撃を避け、とうとう奴の眼前まで来た。が、既に奴は正面で大きく口を開いている。死へのカウントダウンは始まっている。さあここからが勝負だ。奴の喉奥から炎が溢れでているのがよぉく見えるぞ。急がねば死ぬぞ!

 

剣を納刀し、タリスマンを握りしめて『雷の杭』を唱える。

 

間に合え!

 

『うおおおおおおおおおおおおお!!!!!』

 

ほんの一瞬遅れ、炎に包まれながらも奴の口内、上顎へと雷の杭を叩き込んだ。

 

『ぐぅあっ!』

 

くそッ! 右腕を食い千切られた。だが、まだ死んでいない! 死んでいないなら勝てる!

 

奴は雷の杭による衝撃で、横たわり、細かく痙攣してうまく動けていない! さあ! お前の死が近づくぞ!

 

左手で剣を抜き、横たわった事で狙いやすくなった目に突き刺す。

 

「GYOOOOOAAAAAAAEEEEE!!!」

 

よし、口を開いたな。剣を抜いてその場に落とし、盾をつっかえ棒代わりに口内へねじ込み、タリスマンと右腕を回収する。

 

『くたばれえええええええええ!!!』

 

左手でタリスマンを握りしめ再び『雷の杭』を唱える。狙いは眼孔の更に奥にあるであろう脳! ぐちゃぐちゃと肉を掻き分けながら腕を突っ込み、『雷の杭』を叩き込んだ。

 

「GYOOOOOAAAAAAAEEEEEeeeee」

 

この悲鳴を最後に大きく痙攣し、動かなくなった。

 

『終わったか……』

 

右腕を拾い上げ、腕と肩の断面をくっつけて『再生』を唱える。

 

『ぐぅ……っ!』

 

ああくそ。痛いしもう疲れた。

 

『すぅ〜……ハァー……』

 

大きく深呼吸し、その場にへたり込む。

ああくそ、早く逃げないとな。炎に囲まれてるせいで、かなり辛い。逃げなければならないが、これがなかなか難しい。

燃えてる木には触りたくないが、倒れているから乗り越えなければならない。いつ倒れてくるかわからないから、早く逃げなければならない。が、動く体力はほとんど残っていない。

 

『あぁ、どうするかなぁ……』

 

ここで死んで、また戻るのか。それとも、終わるのか。終われるなら終われるでいいんだが、中々、そう簡単に終わらせてくれはしないだろう。

 

『再生』の効果が終わるまでもうすこし。さて、ボチボチ動き始めるとするか。

左腕を離し、右腕の感触を確かめる。握って、開いて、肩をぐるりと回す。よし、右はちゃんと動くな。

 

剣を拾い、納刀。さて、どうにかこうにか脱出するか。

燃えている倒木を乗り越え、潜り抜け、どこが外へ繋がっているかもわからぬままとにかく進み続ける。

 

『ハァ、ハァ……』

 

ダメだ。外へ出られない。目印代わりに付けてた道標も見つからん。ああ、詰んだな、これ。

ならここで、鎮火するまで待つしかあるまい。いやでも生きのこれるのか? え? 無理では?

 

 

 

 

 

 

やっぱり死んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

■■■■

 

 

 

 

デーモンを出待ちして倒し、竜は初手ブレスを回避せずに盾を構えて突っ込んで目に雷の杭をぶち込み、今度は腕を目に抉りこむように突っ込みながら雷の杭をぶち込んで終わり。

 

あー疲れた。でも、これで帰れる。ハークソ。やっぱこの世界もクソだったかー。なんで死んでも死ねないんですかね。

 

道標を辿りながら森の外へと出る。そして口笛を吹き、鷹を呼んでギルドへ文書を飛ばす。

 

あーあ。こりゃ、今日も帰れなさそうだな。後ろは燃え盛る森。前は何もない平原。

 

ごろんと寝転がり、空を見上げる。

 

『はー。あほくさ』

 

空には、暗い色の雲ができていた。

 

『懐かしいなあ、嵐の王。ストームルーラー』

 

思えば、随分長いこと、変なことをし続けてるもんだ。ほんとに、色々なことしてるよなあ。冷静に考えてみれば、やっぱ、頭おかしいな。そろそろ報われてもいいと思うんだよなあ。

 

……なんか、もう、疲れたな。この世界は今までと違って、何をすればいいかよくわからんし。たぶん、時間経過で話が進むタイプなんだろうけど、それにしても長すぎるよ。

 

もういいや。寝よう。

 

ゆっくりと目を閉じる。まだ明るいから、たぶん大丈夫でしょ。なんか近づいてきたら勝手に目覚めるだろうし。これはご褒美の仮眠。どうせ夜はまともに眠れないんだから、今寝なきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竜の死体が無くなっていた。

虚偽の報告は罰だのなんだの言われたが、奴の返り血は浴びている。証拠に鎧が血に濡れている。

森を燃やしたことにも追及された。でも、私は燃やしていない。

看破を扱える者に確認され、たしかに私の証言はすべて正しいと証明された。

 

だが、竜の死体が消えたのは不可解だ。何か知っているか、という問いに対して私は分からないと応えた。私だって知りたいさ。

 

結局、これは混沌の勢力が関与した可能性が高いとされた。だが、寝ている私を殺さないのはいくらなんでも間抜けすぎないか…? それに、あの燃え盛る森の中で竜の死体を持ち帰るなりなんなりするのは、中々に骨が折れる行為だろうに。

 

誰が、なぜ、どうして、どのようにして、竜の死体をどうしたのか。結果は分からぬまま。

 

『きな臭くなってきたな』

 

「なにかおっしゃいましたか?」

 

いいや、と盾に書き込み、意思を伝える。生憎、私は未だにこの世界の言葉を話せぬのでな。話す気がないとも言い変えられるが。

 

さて、金はたんまり貰えた。なら、武具を新調するか。メイス、ハルバード、両手剣、夢が広がるな。まあ、防具変えた方が良いんだけど。ミスリルの鎧でも買うか? なら上は外套で良さそうだな。いやでもなんだかんだでこの鎧も気に入ってるんだよなあ、騎士鎧。だってこれでも一応長いこと使ってきてるし、愛着とか、ほら。勤め先で配給されとは言え、やっぱりね? 細かな改造は施してるから完全に自分用だし。使い勝手いいし。

 

 




次回投稿未定。こいつがゴブスレパーティーに協力する理由はないから。こいつはこいつで自由気ままに迷宮探索したりするんでしょうね。でもまあ、こいつと中でなんとなく方向性は決まってきています。
なぜ死んだのに生きているのか、という謎を解くために動きます。 
……塔は登るかな? 指名依頼みたいなもんだし、金は良さそう。
ゴブリンパーティーは……NPCイベントみたいな感じで行くのかなあ。オストラヴァとの初対面時のこと思い出しそう。似たようなシチュエーションだし。

ちなみにこの変な奴の等級は銅。実力はあっても意思疎通ができないんじゃねぇ(嘲笑)。え? 字が書ける? へーそーなのすごいねー。でも読み書き出来る方が珍しいから、結局意味ないな! ワハハハハ!

貴族からの依頼? まあ一応騎士としての振る舞いは出来るけど、割りに合わない依頼は受けないから! そこら辺見極められるんで! え? 指名依頼? アッ…(セスタスパリィミスってスタミナ全損した時の顔)。
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