夢の向こうで見る夢を   作:大樹 紗夜

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ギリギリです!(書き終わったのが23:59)
…ギリギリセーフですよね?

ようやく体育祭に入りました!


第11夜 体育祭始まり

 

体育祭当日。体育祭にぴったりの快晴だ。

 

控え室で入場を待つ。会場には既にたくさんの観客やヒーローが来ていた。この前のUSJの襲撃で警備が強くなり会場の外にもヒーローが何人か警戒しているだろう。(ヴィラン)が一度侵入出来たということは、雄英の警備態勢は突破出来ると考える(ヴィラン)が何人か現れるかもしれない。

 

こちらにきた彼ら(・・)も“力”が強いこの場所に向かって何か行動を起こすかもしれない。

 

「………この行事は邪魔されたくないなぁ」

 

一応会場の守備は頼んできてるけど。

 

「白儀くん?ぼーっとしてどうしたの?」

「あ、緑谷くん。…選手宣誓、上手くできるかちょっと不安なんだよ」

「白儀くんでも緊張するんだね。白儀くんは…」

「緑谷」

 

隣に座っていた緑谷くんと会話していると、突然轟くんが緑谷くんに話しかける。

普段無口な彼が人に話しかけたことで自然と周りの生徒たちの注目を集めた。

 

「轟くん…何?」

「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」

「へっ!?う、うん」

「ちょっ!いきなりどうした?!」

 

周りが止める声を聞かずに轟くんは続ける。

 

「お前、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが…お前には勝つぞ」

 

体育祭が始まる前から轟くんの勝利宣言。なかなか大胆なことをする。

 

「轟くんが何を思って僕に勝つって言ってんのか…は分からないけど…そりゃ君の方が実力は上だよ。実力なんて大半の人に敵わないと思う。客観的に見ても。

でも…!皆、他の科の人も本気でトップを狙ってるんだ。僕だって遅れを取るわけにはいかないんだ。

僕も本気で獲りに行く!」

 

緑谷くんは真剣な顔をして答える。思わずぼくの口元が緩む。

…諦めない強い意志。これだから彼は見ていて飽きない。

 

轟くんは緑谷くんの言葉を聞いたあと、ぼくの方にも鋭い視線を向ける。

 

「それと…白儀」

「ん?」

「お前にだけは、負けたくねぇ(・・・・・・)

「うん、ぼくも一番を狙ってるよ」

 

お互いに頑張ろう、と笑いながら答えた。

 

 

 

 

 

 

『どうせてめぇらのお目当てはこれだろう!?(ヴィラン)の襲撃を受けたのにも拘わらず折れない精神で乗り越えた超新星たち!ヒーロー科!!一年!A組だろぉ!!』

 

プレゼント・マイク先生の声を聞きながら入場する。会場内はたくさんの観客で溢れていた。

 

「それじゃまずは選手宣誓をしてもらうわよ!1-A白儀響!!」

「はい!」

 

ミッドナイト先生に呼ばれて壇上に行く。

 

「宣誓!ぼくたちは正々堂々、皆が満足できる体育祭になるよう戦うことを誓います!

…できれば皆に(・・)一位をとってもらいたいけど…それは出来ないからね。皆で満足のいく体育祭にしよう!」

 

「普通に良い宣誓だ」

「さすが白儀」

「ちっ」

「もし爆豪だったらヘイトがヤバかったかもな…」

 

周りの反応を見て何か足りないなと思う。A組はすごいほっとした雰囲気になってるし。ヒーロー科だしもっと個性的なほうが…個性的?あ、そうか!

 

「けど一位はぼくがもらうね!」

 

雄英の生徒ならこれぐらい言わないといけないだろう。爆豪くんもこの前言ってたし。

 

「「「……ハァアァアアア!!!?!」」」

「ちげぇわ!眉毛野郎!俺が一位になんだよ!」

「ちょっ!爆豪!まだ競技始まってねぇから白儀に突撃しようとすんな!」

「白儀くんなんてことを」

「何言ってんだA組!!」

「白儀は大丈夫かと思ったのに…何でお前がヘイト集めてんだよ!?」

「あれ?…個性的で良いと思ったんだけど…」

「それただの挑発だろうが!?」

「………白儀って普段は勉強も運動も完璧超人だけど変なところ抜けてるよな」

「…あぁ」

 

しばらくブーイングの嵐だった。

 

 

 

 

 

皆のブーイングが止んだ頃、ミッドナイトが行事を進行させる。

 

「それじゃ第一種目を発表するわね!これは所謂予選よ。ここで多くの者達が篩にかけられて涙を飲むわ(ティアドリンク)

その第一種目は…これよ!!」

 

モニターに「障害物競走」の文字が映される。

このスタジアムを一周して帰ってこれたものだけが次への種目に進めるようだ。

道を阻むあらゆる障害は発表されていないが、コースさえ守れば何をしても構わないらしい。

 

 

 

『スターート!!!』

 

 

開始の合図を受けて皆が一斉に走り出す。

だがスタートゲートは生徒の数に反してかなり狭い。

ゲートの出口は人で溢れかえってなかなか進めそうになかった。

 

「まぁ、ぼくにはあまり関係ないんだけどね」

 

力で生み出したキノコをバネにして生徒の人混みを飛び抜ける。他の生徒の妨害として拘束用のキノコをゲートの床にびっしりと生やした。

突然現れたキノコに足を絡めとられ生徒たちは驚きの声をあげている。

 

それから数秒遅れて、今度はキノコごと生徒の足を氷が固める。

 

氷の個性で周りを妨害しながら出てきた轟と並走する。

 

「やぁ轟くん、やっぱり早いね!」

「……先行くぞ」

 

轟は白儀を見ると、走る速度を早めた。ちらりと後ろを見ると氷とキノコの妨害を抜けた生徒たちがいる。…A組の生徒が多いかな。

 

「な、なんとか出られましたわ」

「危なかったー!白儀くんキノコは狡いよ!」

 

一度見せたことがあるから対策を取っていたのだろう。予想より早く妨害を抜けてきた。

 

「さて…ぼくも負けてられないね」

 

轟くんを追いかけるように走る速度を上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

入試の時にいたロボットを破壊し、底が見えないほどの崖を渡りきる。

どの障害物もぼくにとってはたいしたものではなかったからほとんど走ってただけだった。

 

最後の障害物の地雷ゾーンではぼくと轟くん、そして爆豪くんがトップを争っていた。

ゴールもだいぶ近づいてきている。…そろそろ“力”を使って他の二人を引き離そうかな。

 

ドクンッッ!!

「……っ?!!」

 

突然心臓が高鳴ったかと思うと(自分)に流れ込んでくるあり得ない量の力。がくりと膝をつく。

 

その隙をつかれて、かなり後ろの方にいた緑谷くんにトップをとられてしまった。…まさか地雷を使って跳んでくるとは思わなかった。緑谷くんはついでに辺りの地雷を爆発させる妨害行為もしていくという徹底ぶり。完全にしてやられた。

隣を走っていた轟くん、爆豪くんは地雷に驚いて一瞬足を止めるが、すぐに緑谷くんに続いて走って行く。…ぼくが膝をついたことは気付かれていないようだ。

 

 

 

 

 

その後すぐに前を走る三人組を追いかけたが追い付けなかった。ぼくの結果は四位になった。

障害物競走の一位は緑谷くん。さすがだね。

 

しかし…いくら(エルクレス)が暴れているからと言ってこれはおかしい。ぼくの近くで無理矢理あちらから力を持ってきた者がいる。恐らくこの会場内には入り込んでいるだろう。

 

「…ヤエからの連絡を待つか」

 

まだドクドクと高鳴る心臓を押さえてそう決めた。

 

 

 




次は騎馬戦です!
次も気が向いたら見てください。
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