お久しぶりです。またまたこんなに投稿が遅れてしまってすみません!!
ヒロアカのアニメやっと壊理ちゃんが出るんですね~。すごく可愛いですよね!
今回は騎馬戦です。タイトルまんまだね!
次の競技は騎馬戦だと発表された。障害物競走の順位がポイントに変換されて、騎馬のチームごとにポイントが書かれた鉢巻を着けるらしい。その鉢巻を奪いあい、ポイントが多いチームが最終トーナメントに進めるようだ。
個人競技が終わったすぐ後にチーム戦はなかなか厳しいものがある。チームのバランスを考慮して、ポイントの高さや騎馬戦における個性の相性にあった人と組まなければいけない。
ぼくの力は相性なんてあまり気にしなくてもいいから、仲のいい人と組むことにした。
「緑谷くん。ぼくと騎馬戦のチーム、組んでくれないかい?」
騎馬戦のポイントは順位が高いほど高くて、第一種目で一位を取った僕は1000万ポイントが与えられた。
周囲の視線が競技が始まる前から僕に対して集中している。競技が始まったら真っ先に僕が狙われるだろう。一位を取ったことはもちろん嬉しかったけど、若干早まったかなと思った。
麗日さんが組んでくれたけど、飯田くんには断られてしまった。
騎馬戦が始まるまでに時間がないのに…!そう焦っている時だった。白儀くんから声を掛けられたのは。
「し、白儀くん?!いいの?僕、一位だからものすごく狙われると思うけど…」
「うん、大丈夫だよ。それに…」
「それに…?」
「緑谷くんなら騎手を預けても安心できると思ったんだ」
にっこりと笑う白儀くんを見て気恥ずかしく思う。
白儀くんからチームのお誘いはありがたかった。白儀くんの個性は『実現』。夢で見たものなら何でも再現することが可能な万能な個性らしい。
他のチームと違い、僕たちの勝利条件は騎馬戦の間逃げ回ること。1000万ポイントの鉢巻を守りきればいい。
「あと一人、防御力が高い人がいればいいんだけど…」
「じゃあ、彼はどうかな?」
「彼?」
「まだ誰とも組んでないみたいだし、彼ならこのチームと相性が良いと思うよ」
白儀くんからの助言もあり、僕たちの騎馬戦チームは決定した。
『さーて、ついに始まるぜ!さぁさ上げてけ鬨の声!今から激しい戦いが幕を上げるぜ!』
ぎゅっと鉢巻を頭に巻きながら、プレゼント・マイクの声を聞く。次に繋げるためにもこの鉢巻は絶対に守りきらなければならない。
どんどん会場の緊張感が高まっていく。
「麗日さん!」
「うん!」
「白儀くん!」
「頑張ろう!」
「常闇くん!」
「あぁ!」
「三人とも、よろしくね!」
騎馬戦が始まる。
『3…2…1…START!!!』
「緑谷くん、いっただくよー!」
「寄越せよ1000万!」
開始の合図と共に複数の騎馬が向かってくる。葉隠を騎手としたチームと、あまり見覚えがないがB組のチームだ。
「白儀くん!」
「大丈夫、任せて」
1000万の鉢巻を持っているこの騎馬が狙われることは始まる前から分かっていた。だから、複数の騎馬が向かってくるのは想定通り。
「うわ!?なんだこれ!」
「わ、これっ白儀くんの!?」
騎馬の下半身を覆うように力を発動させる。色とりどり花や愉快なピエロの人形、鎖や溶けた蝋のようなものまで。会場にいる騎馬全てを動けないように拘束する。動きを完全に止めるとはいかないが、逃げるために必要な時間くらいは稼げるだろう。
「クッソとれねぇ!」
「硬い…!」
見事にみんな引っ掛かってくれたようだ。特に此方に向かってなかったチームの動揺が大きい。全員拘束を取ろうと自分たちのことで精一杯だった。
「追われし者の
「もちろん!選ぶは逃げの一手!!」
拘束系の攻撃は二撃目からは対応速度が上がってしまう。
この策は最初に動揺を誘うため、そして他のチームの配置を確認するために使用したものだ。
緑谷チームの勝利条件は、ポイントを保持したまま逃げ切ること。他のチームよりも勝利条件は厳しいかもしれないが、不可能ではない。
「時間を稼ごう!白儀くん、麗日さん!」
「「了解!」」
白儀が自分たちの足下に三人が乗れるくらいの大きなキノコを出現させる。
騎馬の三人で一斉にそのキノコを踏みつけ、麗日さんの個性で浮かび上がった。
麗日の『
このチームはなかなかバランスがとれていた。麗日の個性で浮かんで空に逃げ、常闇の個性で不安定な足場の中、防御に徹してもらう。
万能な力を持つ白儀はチーム全体のサポート。そして緑谷の持ち前の観察力で周囲の状況を見極め、指揮を執る。
緑谷は上空からそれぞれの騎馬の位置を見下ろした。出来るだけ他の騎馬から距離を取り、逃げ回る。白儀の力で小さい爆発を起こして無重力状態を制御し着地するのだ。
(このチームなら逃げ切れるかもしれない!)
地面に着地したときの衝撃に耐えながら、緑谷はそう思った。
上空に逃げていた時にかっちゃんが一人で攻撃してきたことには驚いたが、なんとか凌ぎきれた。けれどもしもう一度攻撃してきたら対応できるかどうか…。そろそろ残り時間が少なくなってきたこともあり、地上で逃げ回ることにした。
轟くんが動き始めたのはこの時だった。
「これを使ったら俺はもう使いモノにならなくなる!必ず取れよ!」
飯田くんの足のエンジンがもの凄い勢いで稼働している。エンジンに熱が炎になるほど力が集中しているのが見えた。
「いくぞ!『レシプロバースト』!」
轟くんの騎馬の残像しか見えなかった。対応できない速度で迫られ、鉢巻はあっさりと奪われる。
「取った!」
「?!しまった!取り返さなきゃ…!」
轟くんの手の中にある1000万ポイントの鉢巻。騎馬戦が始まってから他の鉢巻を集めていなかった僕らは、あれがなければここで敗退となる。
急いで取り返そうとするが、ポイントが奪われたことでかっちゃんのチームも轟くんのポイントを狙おうと手を伸ばす。轟くんの氷の個性に阻まれながらも必死に鉢巻を奪い返そうとした。
どうにかして取り戻さないと!僕に力を貸してくれたチームの皆にも、オールマイトにも顔向け出来なくなる!
このままでは鉢巻を奪うことが出来ない。覚悟を決めて
「っ!!?」
轟くんの左側。炎の個性が一瞬だけ灯る。
本人は酷く驚いた顔をしていた。きっと自分の意思で出したものではないのだろう。
そのすぐ後に騎馬戦の終わりを告げる音が鳴る。
『タイムアッープ!!!』
伸ばした手は何も掠めることはなかった。
「そ、んな………」
『さーて、結果発表だ!一位とどろ…あ?どうなってんだこれ?』
プレゼント・マイクが戸惑ったように言い淀む。何かあったんだろうか?
『一位緑谷チーム!?1000万ポイントあるままだぜ?!
ホントどうなってんのこれ?!?』
「で、デクくん!どうなってるの!?」
「えっ……?あれ、え?」
「取られていなかったのか?いや、確かにさっき轟が持っていたはず…運営側のミスか?」
「一体何が…!!」
「うぇっ!鉢巻が消えた?!!」
突然、轟くんが持っていた鉢巻が空気に溶けるように消える。
「ふふっ…守りきれて良かったよ」
クスクスと笑う白儀くん。口を抑えるその手には赤い布。揺れるそれには1000万の数字が書かれている…まさか!
「残念だね、それは偽物だよ」
「白儀くん!」
間に合うかギリギリだったけど上手くいって良かった、そう言って笑う。まさか飯田くんが走って来たときに偽物を作ったのか。どういう反射神経してるんだ。
「別にフェイクを作っちゃいけないなんてルールに無かったからね。
…君たちが緑谷くんの鉢巻を取ったと思った瞬間に入れ換えておいたのさ」
白儀くんは飯田くんがレシプロバーストで接近してくる中、僕の鉢巻と偽物を入れ替えたということ。つまり、僕たちは鉢巻を取られることなく終わったのだ。
「し、しらぎくんっ!!!」
「えっちょっと緑谷くん?!」
涙が滝のように溢れたのはしょうがないと思う。
騎馬戦は僕たちのチームが一位で終わった。
次あたりから白儀くんが暴れ出します。体育祭ではなくて自分の目的のためにです!
夢喰いメリーのキャラが新たに二人ほど出るのでお楽しみに!