処女作です。夢喰いメリーが大好きなんです!
分かりづらかったらすみません。
夜のような暗闇。空を見上げれば薄ぼんやり光る無数の扉が浮いていた。
この世界の住人である彼はじっと目の前にある画面を眺めていた。
「分からないなぁ」
ここは
「何故みんなは、叶わない夢のために頑張るんだろう?」
画面に流れる映像を見る。
人を助けたいと、無謀なことをして傷つき死んでいくヒーロー。
自由に生きたいと願い、しかし個性のせいで社会に排斥される
夢に向かない個性でも、がむしゃらに突き進み夢に破れていく少年少女たち。
大半の事が叶うこの世界と比べ、外ではほんの一握りの人しか夢を叶えることができない。
「個性という鎖があるから、夢を叶えられない人がいる。個性という翼があるから、夢を叶えられる人がいる…なんて不完全な世界だろう」
人は生まれながらに平等じゃない。個性のせいで叶えられない夢がある。果たされない思いがある。
…それが彼には耐えられない。幻界の住人である彼は、叶わない夢を許容できなかった。
「人は夢を見なくては生きていけない。ぼく達は人に見てもらわなければ存在できない…けどね、ぼくはそれ以上に叶わないものがあることに我慢できないんだよ」
夢は人に見られなければ存在する意味がない。
その受け止め先として存在するのが幻界。人々は眠りの中で幻界に訪れ「思い」を置いていく。
幻界は人が置いていったそれらを糧に成り立っている。
しかし彼は誰よりも見てきた。叶えきれずに置いていかれた沢山の思いを、夢を断たれた人の末路を。
個性というものが現れるずっと前から、途方もなく長い時間自我を持ちながら、ただただ思いを受け止めてきた。
(叶わない夢のために絶望するぐらいなら、ぼくが夢を叶えてあげればいい)
それは
(まずは現界にぼくの“器”を送らないとね)
わずかに
「界境の門」の管理者である
「
彼は光の中へ自分の“器”を送り出す。夢が叶わないなら、ぼくが夢も希望も与えてあげよう。そうすればきっと、夢に絶望することなんてなくなるだろう。
「…まずは世界の現状を知るところからかな」
そう言って彼は暗闇に消えていく。
その場には、
■■ ■
彼は幻界を庭とする夢魔。夢魔は庭がそのまま生物としての形をとったもの。夢魔が死んだら庭は消えるし、庭が破壊されれば夢魔は死ぬ。切ってもきれない関係。
つまり、彼が死んだら幻界がなくなり人は夢を見れなくなる。長きに渡り人の思いを受け止めてきたせいで軽く発狂してるけど誰も気付いていない。
この世界線では藤原夢路(夢喰いメリーの主人公)と会っていない、幻界が最初から自我を持っていたパラレルワールドなのでこんな感じになりました。
夢喰いメリーを知らない人のために出来るだけ説明を入れていきますが、分かりづらかったらすみません。