嫉妬深い彼女   作:不思議ちゃん

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15話

 あの後、電話相手に言われて呟きのURLを保存したり、web魚拓を取ったり。

 他にも今できる細々したことを終え、これで大丈夫だろうとなった後は久しぶりという事もあり、少しの間雑談なんかをしていた。

 

 やっぱり一週間で終わるのなんて夢の話で、まあ一ヶ月はかかると見ておいた方が良さそうだと伝えられ、後は任せておけと頼もしい言葉とともに電話は終わった。

 

 大事なものを一つにまとめておき、キッチンへと向かう。

 今日は親の帰りが遅いため、自分の分だけ簡単に作って食べ、片付けをしていく。

 

 夜の散歩、今日ならまだ大丈夫かな……。

 

 昼間と違って顔がバレにくいだろうし、行けそうな気もするけれど……わざわざ面倒ごとを増やさなくても良いか。

 

 散歩は諦め、たまに見ると面白いバラエティー番組を流しながら、スマホでネット小説を読んでいく。

 

 

 

 どうやらいつの間にか、そのままソファーでグッスリ眠っていたようで。

 朝の支度をしている母親の物音で目が覚めた。

 

 テレビは朝のニュースが流れており、今日もまた暑い一日になるでしょうと名前を知らない女性アナウンサーが口にしている。

 

 母親か、父親か、帰ってきた時にかけてくれたであろう毛布を畳んでいると僕が起きたことに気付いたらしく。

 

「寝るならちゃんとベッドで寝なさい」

「ん」

 

 まず最初におはようの挨拶ではなく、お小言をいただいた。

 そのあとでおはようと交わし、僕は顔を洗い、数日ぶりに母親と朝食を一緒にとる。

 

「いま、札束でビンタされてる」

「そうなの。今度は何買って貰おうかしら」

 

 雑な説明だが、母親はそれでなんとなく理解してくれる。

 何かする事はあるか、なんて聞いてくる事はない。

 手助けなりが必要ならば僕から言うのを分かっているため、それが無いなら大丈夫だろうという認識でいるためだ。

 

 前回の時は長年使っていた冷蔵庫と洗濯機を買い換えたんだったか。

 今度はどうしようかと母親は楽しそうにあれこれ考えていたが、そういえばと口にして僕の気を引く。

 

「今日、誕生日よね。おめでとう」

「んー? ああ、そうだね。ありがとう」

 

 言われてからそういえばそうだったと思い出す。

 年に一回だし、普段から意識するようなものでもない。

 一人暮らしを始めたら気づいた頃には誕生日過ぎていたとか有り得そうだ。

 

「帰り早いし、どこか食べいく?」

「今はタイミングが悪いかな」

「そう。何か食べたいのは?」

「ケーキあればいいよ」

「分かった」

 

 母親はもう家を出る時間のため、後片付けは僕がやっておくと伝えて見送る。

 まだ少し硬くなっている身体をほぐすように一度伸びをし、食器を洗い洗濯物を干して簡単に家の中を掃除していく。

 

 今週中に夏休みの課題を終えれば残りはゆっくりできると自分を奮い立たせ、午前の大きく余った時間を課題に当てる。

 

 途中、集中が切れてスマホでゲームしたりもあったが、そこそこいいペースで進んでいるからこのままいけば二日で足りるだろう。

 

 いい時間だしキリもいいので、ここらへんでやめて昼食にしようと階段を降りていけば、家の中にインターホンの音が響き渡る。

 

 もう特定して誰かいたずらに来たのかと確認すれば、そこには瀬奈が映っていた。

 はて、何しに来たのだろうか。

 

 ここで一人考えていても意味がないため、玄関の鍵を開けて瀬奈を家の中へ迎え入れる。

 

「どうかした?」

「ちょっとね。……お昼はもう食べた?」

「いや、まだだけど」

「なら良かった」

 

 それだけ言うと手洗いをした瀬奈はキッチンに立ち、何かを作り始める。

 持っていた荷物から食材を出していき、更には冷蔵庫を開けて追加でキッチンに並べていく。

 

 その様子は冷蔵庫の中に何があるのか把握しているようであった。

 持ってきた材料もこれから作る料理の足りない食材であるように見えるが……まあいいか。

 

 わざわざ昼飯を作るためだけに来たってことは無いだろうけど、作ってくれるのなら楽しみに待っていようとテレビをつけ、スマホを弄りながら待つのであった。




訴え方や必要なものですが、そこまで詳しく調べてないので参考にしないようお願いします
あくまで創作として流してください
気になった部分は言っていただければ直したりします
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