蒼き鋼with Silver Shinano 作:Many56
至らない点が多々あると思いますが、温かい目で見ていただければ幸いです。
北極海
ズドン!
バシュッ!
ドガッ!
永遠の冬の寒空の下で轟音が響く。
一隻の戦艦がその目前の戦艦に無数の攻撃を浴びせていたのだ。
それは最早、完膚無きまでの蹂躙であった。
その轟音から少し離れたところに一隻の艦がその様子を眺めるように浮かんでいた。
その艦は形状は第二次世界大戦中に造られた航空母艦「信濃」によく似ている。
しかし、蒼い船体にタトゥーのような模様が入っている。
そして、一人の少女が青ざめた顔をして、その甲板の上に立ち尽くしていた。
そして震えた声で轟音のする方へこう言った。
「●●●…いったい…何を…しているの…?」
●●●「見れば分かるでしょ、シナノ。○○○を沈めているのよ。」
シナノ「どうして?どうしてこんなことを…!どうして○○○を沈めているのよ‼︎」
シナノと呼ばれた少女は悲痛の叫びを上げる。
しかし、返事は返ってこない。
シナノ「どうしたの⁉︎返事をして‼︎」
●●●「もういらないのよ、お姉ちゃんなんて…」
ウィーン……バシュッバシュッ
そう言うと、白髪の少女が乗っている戦艦の砲塔が、シナノの方へ向けられ、主砲が火を噴く!
シナノ「キャア!」
しかし、それでもシナノはそれを止めようと試みる。
シナノ「おねがい!おねがい●●●!攻撃をやめて‼︎」
●●●「妹も…いらなさそうね…」
そう呟き、シナノへ浴びせる砲火をさらに強める。
シナノ「おねがい‼︎おねがいだから…‼︎」
シナノがそう叫んだ瞬間、ドス黒い憎悪のような殺気を帯びた声が返ってきた。
●●●「五月蝿い…黙って…」
シナノ「ヒッ!」
シナノは今まで感じたことがないほどの恐怖、そして絶望感を覚えた。
そして針路を180度変え、そこから逃げ出してしまった。
同時刻
砲火に晒されて大破した戦艦の下の海中には、ウェディングドレスのような白く美しいドレスを着た黒髪ロングの女性が何かを諦めるように、ゆっくりと暗い海の底へと向かっていた。
○○○「おねがい…あの子を…」
彼女がそう呟くと白く光るリングが現れて、目の前を航行している三隻の潜水艦の内の一隻を包み込んでいく。
すると、その潜水艦の船体がゆっくりと鮮やかな蒼へと変わっていく。
そして隊列を離れ、暗い海の向こうに消えていった。
一方で、女性は銀色の砂に変わって崩れるように海の底へと消えた。
しばらくして…
ベーリング海峡
そこで悲鳴のような泣き変えが響いていた。
シナノ「ウワアアアァァァァァアアアァァァァァ‼︎」
シナノがわめき泣いている中、一通の電文が届いた。
シナノ「うぐっ、何…コレ?」
開いてみると、こんな内容が書かれていた。
『あの子を止めて。人の温かい心で。』
これを見て、シナノは決意した。
シナノ「わかった…お姉ちゃん、絶対止めてみせるから‼︎」
そう呟くと、船体の色が美しい白銀へと変わっていった。
読んでいただき、ありがとうございます!