蒼き鋼with Silver Shinano 作:Many56
初日の今日見に行きたかったんですけど、忙しくて忙しくて、しばらく見に行けそうにないです(涙)
あと、今年の1〜3月に放送された荒野のコトブキ飛行隊(ちなみに、監督は水島努さんです!)に山村響さんが出ているのですが、ザラのキャラも声もハルナとあまりに異なり過ぎて毎回見るとき「これがハルナ演じた人とは思えない…」と思っていました。放送終わった後でも、ゲームに外伝アニメにウェブ番組と飽きないので、結構オススメです!
雑談はこのくらいにして、今回はお休み回とでも言った感じの内容です。楽しんで頂ければ幸いです!
太平洋上のとある島沖
そこには一隻の赤い巡洋艦が島に向けて航行していた。
タカオ「見えてきたわね。あれが艦長の本拠地…どう驚かそうかしら。ウフフフフフ…♡」
そんなことを呟いていると
チカッ
タカオ「ン…?」
バチィ‼︎
タカオ「キャッ!」
島の方から大量のミサイルやビーム砲が飛んでくる。
タカオ「この攻撃パターン…まさか…!」
その直後、タカオの意識は飛んでいってしまった。
同時刻
横須賀地下ドック
戦いを終えた401とシナノが収容されていた。
群像「イオナ、船体の状況は?」
イオナ「装備の40%を喪失。修復しようにも、ナノマテリアルが大幅に不足しているから、応急処置が限界。」
群像「厳しいな…」
大介「あんな無茶なことしなけれこうはならなかったと思うけど?」
進「まあたしかにそうだが、アイツらしいとは思うかな。」
その会話に割って入るように沙織が口から報告が来る。
沙織「進、コントロールより入電。『これより振動弾頭の検査、及び積み込みに入る。作業終了予定時刻は20:00。』だって。」
モニターには振動弾頭が入っているであろうコンテナが401の通常ドックに搬入されているのが映し出されている。
そして、その横には見覚えのある少女がいた。
進「なあシナノ。あの子、覚えているか?」
シナノ「うん。どうしてここに…?」
そんなことを2人が考えている中、
大介「なあ、ということはその間俺たちは暇だよな?」
みほ「あ…」
沙織「お、いいねぇ!」
太一「どうせ暇なんだ、いいよな艦長サマ。」
進「全く…よし、各自夕方まで自由行動で!」
一同「やったー!」
その言葉を聞くや否や、全員艦橋を飛び出していった。
それを尻目に進は天を仰いだ。
進「まったく。それで、シナノはどうするんだ?」
シナノ「え、私は…」
進「『行きたい!』って顔に書いてある。」
シナノ「…いいの?」
進「そう言ってるじゃないか。」
シナノ「やった!それじゃあ、ちょっと付き合ってくれない?」
進「ああ。」
シナノと進はドックを離れ、横須賀市街地へ向かった。
その途中、ひと気のない場所でシナノがボコのぬいぐるみを取り出した。
進「どうした?」
シナノ「横須賀周辺をスキャンしたら、ハルナとキリシマを見つけた。ハルナはメンタルモデルだけで、キリシマはコアだけになっているみたい。ちょっと心配だから、ボコに様子を見に行かせていい?」
進「…分かった。それで、ハルナとキリシマは今どこに?」
シナノ「あの少女の住んでいる屋敷にいるみたい。」
シナノはボコにナノマテリアルを少し注ぐと、ボコはそのまま走り出して二人の元へと向かった。
それを見届けると、二人は市街地に向かってまた歩き出した。
進は市街地に出ると感嘆とした。
何故なら、霧が現れる前ほどではないが彼が想っていたほど閑散としていなく、賑わいがあったからだ。
進「意外だな。てっきり、ほとんど人なんていないと思っていたのに…」
シナノ「気付いてなかったの?」
進「士官候補生になって以来、ここには来てなかったからな。その前は人なんてほとんどいなかった。よく考えたら、壁が完成して避難していた人々が戻ってきてるから当然か。」
シナノ「へえ。そんなことより早く行こ!」
進はシナノに連れられるがままに彼女の後を追う。
着いたのは、幼かった頃は見慣れた老舗の玩具店だった。
進「…懐かしいな、この店。」
シナノ「来たことあるの?」
進「小さかった頃に何度もな。誕生日プレゼントとかを父さんや兄さんと一緒に買いに来たっけ…」
進が昔のことを考えている中、二人の少女が店から出てくる。
会話を聞く限り、誕生日プレゼントを買った後らしい。
進「楽しそうにしてるな。姉妹かな?」
シナノ「姉妹…」
進がシナノの方を見ると、一瞬だけだったが表情に曇りがあるように見えた。
進「どうした?」
シナノ「どうしたって、何が?」
進「いや、何でもない。」
シナノ「そう…ほら、早く入ろ!」
進(気のせいか?いや、でも今確かに…)
シナノは店の中に入ると真っ先にぬいぐるみコーナーに向かい、その内の一つを手に取る。
進「…やっぱり目当てはソレか…」
シナノの手の中にはボコのぬいぐるみが収まっていた。
シナノ「べつにいいじゃない。あ、みほ!」
みほ「シナノ、それに進さんまで!」
ボコが置かれているコーナーの一角にはみほの姿があった。
進「なんだ、みほも来てたのか。」
シナノ「ねえみほ、このボコなんだけどさ…」
進(また始まった。しばらくは終わりそうにないな…)
進はプラモデルのコーナーに向かう。
そこにはいくつものプラモデルの箱が積み重ねられている。
進「あった。あとは塗料だな。」
隣に置いてあったいくつかの塗料を取ると、レジで会計を済ませる。
その後、またぬいぐるみコーナーへと向かった。
みほとシナノはまだボコの話が止まらないようだった。
進「お二人さん、何を買うか決めたか?」
シナノ「あ、うん。」
みほ「今行きます。」
2人は限定販売のボコを買った。
その後3人で横須賀をぶらりと散歩しようという話になり、その後、ドックに戻った。
シナノ艦橋
シナノ「そういえば、進は何を買ったの?」
進「これをな。」
シナノ「ああなるほど。でもこれ、塗料いらないよね?」
進「一つ考えがあってな。そうだ、ハルナとキリシマは大丈夫なのか?」
シナノはデータ環を展開して、画面を映す。
中には昨日出会った少女がいた。
どうやら、ハルナの着替えをしているらしい。
少女『うーん、これかなあ?それともこっちかなあ?いや、こっちも捨てがたい…』
ハルナ『もう、堪忍してつかぁさい…』
ハルナはバカでかいコート取ろうとするも、そうはさせまいと少女に足を取られる。
少女『ま〜だ!これからが本番なんだからね!』
進「え…⁉︎これが…ハルナなのか?」
シナノ「クスクス、そうみたい。」
進「完全にオモチャにされてる気が…」
しばらくすると、部屋の扉からメイドが現れる。
メイド『蒔絵お嬢様、検査のお時間です。』
蒔絵『はーい。ハルハル、好きなだけ服選んでていいからね!』
そう言って彼女は部屋を後にした。
ハルナは蒔絵が部屋を出た後、すぐにコートを着る。
ハルナ『シャキーン!』
キリシマ『プークスクス…ハルハル〜、気に入られたなハルハル〜、フフフフフ…そんなことよりもハルナ、私にナノマテリアルを少し分けてくれ。さすがに身動きが取れないのはな…』
ハルナ『承知した。』
シナノ「ハルナはあのコートがないと萎れた植物みたいにヘナヘナになるみたいだね。」
進「萎れた植物って…でも、あんな一面があるなんて想像もつかなかったな。」
再び画面に目をやると、熊のぬいぐるみが動き出した。
進「あの女の子が持ってたぬいぐるみ、そういえばあの店にも売ってあったけど、なんで動いているんだ?」
シナノ「反応を見る限り、キリシマみたい。中にコアを入れてメンタルモデル代わりにしてるみたい。ていうか、あれじゃあキリシマならぬ“キリクマ”だね!」
進「ぷっ、キリクマって…ちょっと笑えるな。」
そんなことをしていると、続々とクルーが中に入ってきた。
進「お、皆戻ってきたか。」
大介「久々に楽しかった。ありがとな、艦長。」
進「まあな。沙織、401と通信をつないでくれ。」
沙織「オッケー。」
シナノのメインモニターに401の艦橋が映し出される。
進「群像、まさかこのままアメリカに行く訳じゃないよな?401は超重力砲が使えない、装備の4割を喪失、その上侵食弾頭の残弾ゼロときた。こんな状態で行くなら、ナノマテリアルに戻してシナノの中に詰め込んだ方がマシだ。」
群像「分かっている。まず向かうのは、アメリカじゃない。俺たちの本拠地、『硫黄島』だ。」
コトブキなんですけど、最近エリアガチャで☆3キャラがよく手に入る&ピックアップダイヤガチャをチケットで回したら1発でピックアップされたモアちゃんが当たるという幸運続き。不運が起きそうで怖い…