蒼き鋼with Silver Shinano   作:Many56

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アニメ本編介入開始です!


第4話 再会

シナノが出航して1週間後。

 

俺たちは、特に何事もなく佐賀宇宙センター沖に到着した。

 

間違いなく、シナノが開発したスーパーステルスのおかげだろう。

 

タカオの真横およそ数メートルの距離まで接近したにもかかわらず、全く気がつかれなかった。

 

正直、彼女の力は驚くべきものだと実感した。

 

驚いたと言えば、出航直後からほんの数秒でみほとシナノが仲良くなったことだ。

 

彼女もボコ好きだったらしく、シナノと二人で小一時間ほどボコ談議を始めてしまった。

 

俺も含めて周りの者は全員、

 

(マジか‼︎)

と思った。

 

さて、今のところ、霧の軽巡ナガラと蒼き鋼ことイ401が交戦中だ。

 

そこから十数キロほど離れたところで様子を眺めている。

 

ドシュッギュオォォ

 

しばらくすると、ナガラに侵食魚雷が直撃する。

 

直後、ナガラはスプーンですくわれたかのように船体が抉り取られる。

 

ズドン‼︎

 

その瞬間、大轟音を立てながら船体が真っ二つに折れてナガラは海中へと没していった。

 

それを横目に、蒼き鋼が海中から姿を現わす。

 

大介「アレが、イ401…蒼き鋼か。」

 

進「アレを見るのは、2年ぶりだな。」

 

みほ「そうですね。」

 

大介「そういえば、二人はあの時の特別招集で見てるんだっけ。」

 

進「俺は、アイツらが出航するときにも見てる。」

 

太一「んで、どうするんだ、艦長サン?」

 

進「沙織、401との距離は?」

 

沙織「今、ちょうど10キロ切ったよ。」

 

進「分かった。シナノ、7キロになったらステルス解除。同時に電文を送れ。『停船しろ。艦長に用がある。』ってな。」

 

シナノ「分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、イオナと出会った頃の話をしていた。

 

群像「あれから2年。俺たちはお尋ね者だな。」

 

イオナ「うん。」

 

群像(そういえば、進たちは今頃何してるんだろうな。)

 

 

そう考えていたとき、イオナが大きく目を見開いて艦首の先の方を見た。

 

群像「どうした、イオ…‼︎」

 

401の向こうには、ずっとそこに居たかのように白銀の巨大な艦が鎮座していた。

 

群像「なっ、なんだあれは…!」

 

イオナ「超海域強襲制圧艦シナノ。距離、およそ7キロ。」

 

群像「どうしてここまで近づいているのに気がつかなかったんだ⁉︎」

 

イオナ「群像、停船しろって言ってる。用があるって。」

 

群像「用?俺にか?」

 

イオナ「うん、どうする?」

 

群像が考え込んでいると、無線に連絡が入る。

 

杏平『おいおいどーすんだよ群像!なんか馬鹿でかいのが近づいてるけど!』

 

静『そもそも、これだけの距離までどうやって接近したのかが気になります。』

 

僧『それで、どうするんですか?』

 

群像「停船させる。俺に用があるらしい。万が一のために、みんなはその場で待機していてくれ。」

 

一同「了解!」

 

 

401を停船させると、シナノはその横につける。

 

しばらくすると、甲板の上に一人の少女が現れた。

 

群像「君がシナノか。」

 

シナノ「そう。」

 

群像「俺に用があるとはどういうことだ?」

 

シナノ「私の艦長が、あなたと話しがあるって。」

 

そう言うと、甲板に1人の男が現れた。

 

群像は一瞬身構えたが、その顔を見て驚愕の表情のまま凍りつく。

 

艦内にいた静を除いたメンバーもその顔を見て凍りつく。

 

いおり「マジ…で⁉︎」

 

静「え、皆さんご存知なんですか?」

 

僧「代銀 進。学院時代の我々の友人です。艦長にとっては、最早親友でしたね。」

 

群像「進、お前なんでここに…!」

 

進「お前らを追いかけてきたんだよ。こっちも聞きたいこと言いたいこと色々あるからな。」

 

群像「……」

 

進「どうして置いていった?一緒に風穴開けようって言っただろ。」

 

群像「お前、ひどく霧を恨んでただろ。止めると思ったんだ。」

 

進「たしかに、そうかもな。でも今は違う。俺たちは霧とだって分かり合える。シナノと会ってそれを知った。」

 

群像「ああ、知ってる。」

 

進「()()だって風穴開けたいんだよ。力貸させてくれ。」

 

群像「ああ、ありがとうな進…ん、今()()って言ったか?」

 

進「ああ言った。全員で来た。」

 

群像「まったく…」

 

群像は呆れ果てる。だが、それでも彼は嬉しかった。

何も言わずに出奔した自分のことを案じてくれていたのだから。

 

群像「色々すまんな。」

 

進「構わないさ。望んでやったことだし、こうしてお前とまた会えたんだから。さて、感動の再会の気持ちに浸っていたいが、今からどうする?」

 

群像は表情を戻した。

 

群像「これから、今回の依頼のクライアントの上陰次官補に会いに行く。着いたら、中で待機していてくれ。」

 

進「分かった。」

 

 

 

しばらく艦を進めると港に到着した。

その後、群像は艦を降り、港の奥へと歩いていった。

 

 

 

 

 

群像は外の様子が見える部屋に案内された。

そこには外に停泊している401とシナノを眺めている厳格そうな男がおり、入ってきた群像の方へ体を向ける。

 

群像「あなたが、今回のクライアントの上陰次官補ですか。」

 

上陰「そうだ。しかし、あんなものがお出ましになるとは、考えもしなかったよ。」

 

群像「ええ、私もですよ。それはともかく、もう少し早く依頼を頂ければ軍の被害を抑えられましたよ。」

 

上陰「無理を言うな。霧のジャミングで長距離通信が不可能なのだから。それに大人の都合というのもある。」

 

群像「政治…あんなものはただの遠回りでは?」

 

上陰「全員が全員君のようにできれば不要になるのかもしれないがな。」

 

群像「それでは、これで失礼します。」

 

群像の後ろにいた黒服の二人が拳銃を向けようとする。

 

上陰「待ちたまえ千早群像、君にはもう一つ仕事がある。それと君たちもそれをしまいたまえ、彼に何かあっては彼女から何をされるか分かったものではない。」

 

上陰が外に視線を向けると、その様子をまじまじと見つめているイオナがいた。

 

群像「それで、仕事とは?」

 

上陰「我々も霧に手をこまねいた訳ではない。試作した新兵器弾頭を運んでほしい。目的地はアメリカだ。」

 

 

 

 

 

 

 

シナノ艦内

401と通信を繋ぎ、一同は次の依頼の話を聞いていた。

 

 

杏平『なるほど、“振動弾頭”ねぇ。』

 

僧『霧の侵食弾頭を解析、それをさらに強化したものらしいです。』

 

太一「でも、なんでアメリカに?日本で作れないんか?」

 

康雄「作れないことはないが、量産出来るほどの工業力はもう残ってない。うちも今経営ギリギリだしな。」

 

大介「なるほど、それで工業力が有り余っているアメリカか。」

 

みほ「これが量産されれば、人類も反撃の狼煙を上げれるかもしれませんね。」

 

群像『アメリカが残っていればの話だが。この話をアメリカとしたのも、3ヶ月前のことだ。』

 

杏平『やなこと言うなよ。』

 

いおり『イオナ、シナノ、本当に分からないの?』

 

イオナ『私は、他の艦から情報を隔離されているから。』

 

進「それじゃあ、シナノも知らないのか?」

 

シナノ「私も、出奔したときにリンクを絶っているから。」

 

進「そうか。」

 

群像『考えても仕方ない。こいつを受け取るのは横須賀だ。』

 

進「了解。大介、出航するぞ。」

 

大介「分かってる。進路を横須賀に設定。出航する。」

 

 

ボゴォォォ

 

 

401とシナノの機関が起動し、轟音を立てて港を後にした。

 

 

 

 

 

 

佐渡島沖

 

そこには、旧日本海軍の艦の形状をしながら、全く異なる色や模様をしている艦があった。

 

そして一際目立つ紫の大型艦に一人、紫のロングドレスをした女性がいた。

 

 

“霧”東洋方面第一巡航艦隊旗艦コンゴウである。

 

 

コンゴウ「ん、401が動き出したか。この体にもだいぶ慣れてきたな。人間の体、忌まわしいな。我々は霧だというのに…」

 

直後、久米島沖にいるピンク色の艦から通信が繋がれる。

 

重巡マヤだ。

 

マヤ『コンゴウ、コンゴウ‼︎』

 

コンゴウ「どうしたマヤ。」

 

マヤ『401が動き出したんでしょ?私にやらせてよ!』

 

コンゴウ「あの辺りはタカオの管轄だ。お前は引き続きそこを哨戒していろ。」

 

マヤ『もー!コンゴウのバカ!頭でっかち!石頭!ナガトに沈められちゃえ!ベー!』

 

そう言い、マヤは通信を切った。

 

コンゴウ「…まったく、面倒くさい。タカオ!分かっているな。」

 

タカオ『ええ、401め。この私が、海の藻屑にしてやるわ。』

 

 

 




気づいたら、文字数2000超えてた。それまでは完全に創作だったからかな?


急遽コンゴウたちの会話を追加。そしたら3000いった。
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