蒼き鋼with Silver Shinano   作:Many56

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はい!第5話です!
今回から401とシナノ間の通信は普通の「」になっています。
(正直言って、いちいち変えるのが面倒だった。特に401とシナノの間で会議などの通信がここからめっちゃ増えると思ったので。)
他は『』になる予定です。


第5話 戦闘開始 〜VSタカオ〜

紀伊半島 熊野沖

台風11号圏内

 

 

 

ヒューズドドドッ!

 

何発ものミサイルが海面に衝突し、そしてそのまま401に突き刺さる。

その瞬間、401は船体が真っ二つに裂けて沈んでいった。

 

 

台風の中心には、一隻の赤い重巡洋艦が浮かんでいる。

 

タカオ「また囮か…早く出てらっしゃい401。私が粉微塵にしてやるわ。」

 

 

 

同海中

 

そこには海底に身を横たえるイ401とその傍らにステルスシステムで隠れたシナノがいた。

 

イオナ「アクティブデコイが撃破された。稼働中のデコイは残り3つ。」

 

群像「静、タカオの様子は?」

 

静「依然台風中心部で航行しています。」

 

群像「いくら霧でも、この気象条件なら索敵能力は低下すると思ったんだが…」

 

僧「タカオはこちらのデコイを正確に叩いていますね。」

 

進「シナノ、401の撃破されたデコイとタカオの索敵範囲をメインモニターに表示してくれ。」

 

シナノ「分かった。」

 

するとタカオの索敵範囲の縁と撃破されたポイントが完全に重なる。

 

大介「ピッタリ…スゲーな。」

 

みほ「まさか全く落ちていないとは…」

 

全員が対処法を考える中、静が切り出す。

 

静「意見具申してもよろしいですか?」

 

群像「なんだ?」

 

静「一度外洋に出てタカオのピケットラインを迂回してはどうでしょう。持久戦になって不利なのはこちらですし、タカオと戦う必要もありません。」

 

群像「うーむ…」

 

進「いや、それは危険だと思う。」

 

静「どうしてですか?」

 

進「迂回したところでタカオは追ってくるだろう。たとえ、横須賀に入ったとしても…。それに、新たな敵に出くわすかもしれない。」

 

僧「しかし、入ってしまえばこっちのものでは?アドミラリティー・コードは陸地への攻撃は禁止しているわけですし。」

 

進「だが、海上封鎖を突破した船への攻撃の流れ弾が、地上に危害を加えることに関しては明記していない。」

 

杏平「そうなったらヤバいな。あそこ港のすぐそこが市街地だから大惨事になるぞ。」

 

群像「なら、ここで俺たちがタカオを倒すべきだな。」

 

一同「‼︎」

 

群像「それ以外で手があるなら聞こう。」

 

杏平「でも、相手は重巡だぞ!キツくないか?」

 

進「おい杏平、シナノを忘れてないか。」

 

杏平「ソウデシタ。」

 

群像「イオナ、デコイの状況は?」

 

イオナ「量子通信良好、あと2時間は大丈夫。」

 

群像「いおり、戦闘出力どれだけ維持できる?」

 

いおり「全開は3分保証できるよ!」

 

群像「浮上する。デコイも同時に動かせ。」

 

イオナ「了解。」

 

杏平「大丈夫かよ?」

 

群像「ああ、暴風圏の壁を使ってタカオに見つかる前に奇襲する。機関始動!浮上微速!総員戦闘配備!」

 

進「こっちも行くぞ!機関始動!401に貼り付いて浮上だ!」

 

大介「了解!」

 

シナノと401が静かに機関音を立てながら浮上していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

その動きにタカオはすぐに気づく。

 

タカオ「動き出したわね。反応は4つ、本物はどれかしら?それとも全てデコイか?」

 

タカオが見ているテロップに出ている4つの401のマークのうち3つがデコイになる。

 

タカオ「それが本物ね。」

 

タカオは機関の出力を最大まで上げる、船の向きを調整する。

 

タカオ「エンゲージ…」

 

そう呟くと、煙突の中から重力子レンズが現れ、船体と艦橋が展開する。

 

 

 

 

 

 

沙織「…ん?進、なんか変なノイズが聞こえるんだけど。」

 

康雄「台風の影響じゃない?」

 

進「一応流してみてくれ。」

 

ザサ…バチッ!ジジジッ……ビシ!

 

大介「台風の音かコレ?明らかにおかしいって。」

 

進「シナノ、これが何の音か分かるか?」

 

シナノ「おそらく、タカオが超重力砲の発射態勢に入っているんだと思う。」

 

進「…こっち向いてるし、完全にバレてるな。」

 

康雄「すぐ回避行動とった方がいいんじゃ…」

 

進「いやダメだ!下手に動くと気づかれたことがバレて即超重力砲が飛んでくる!」

 

その間、群像は対処法をひたすら考え、何か思いついたような顔を上げる。

 

群像「なら、それを利用してやろう。おそらくタカオは浮上と同時に攻撃してくる。シナノは浮上する直前にミサイルをありったけ叩き込んでくれ!イオナ、ヒュウガの()()を使うぞ!」

 

進「了解!康雄、全発射管にミサイル装填、浮上直前に発射だ。シナノはタイミングあわせてステルス解除して、発射直後にまた再起動だ。ところで、アレって何?」

 

そう聞いた瞬間いおりから罵声が飛んでくる。

 

いおり「ちょっと、アレはまだ動作の確認しかしてないんだよ!実際に使うとどうなるか分からないことが!」

 

群像「だからさ。ここでダメならその先もずっとダメなんだから。イオナ、やれるな。」

 

そう聞くと彼女はすぐにうなづく。

 

群像「機関最大出力!イオナ、スタンバイだ!」

 

進「シナノ、ステルス解除!全ミサイル発射!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タカオ「さあおいで401。この一撃でサヨナラよ。……ん?」

 

401が浮上する直前にとんでもない数のミサイルが雨あられとタカオに突っ込んでくる。

 

タカオ「ミサイル弾数100…いや200以上⁉︎一体どうして…キャッ!」

 

ズドドドドッ!

 

不意をつかれたタカオのクラインフィールドに大量のミサイルが炸裂する。しかも、正面は超重力砲発射のためにフィールドに穴を開けていたので、そこから何発か入って前部甲板に突き刺さる。

 

ドッシュウ!

 

そしてその衝撃でタカオの超重力砲はあらぬ方向に飛んでいく。

 

ザッッパァ

 

そして間髪いれず、タカオの正面の海面が割れる。

 

タカオ「くっ、今度は何…あ、アレは!」

 

そして海の向こうに船体を()()し、艦首にエネルギーを集中する401がいた。

 

 

 

 

 

 

タカオの真下に潜水艦らしき船があった。

 

進「そうか、コイツが…」

 

イオナ「発射空間軸にタカオを固定。」

 

タカオの上に一人の女性が立っているのが401のメインモニターに映し出される。

 

群像「メンタルモデル…仰角マイナス3度。」

 

イオナ「仰角マイナス3度。」

 

杏平「それじゃタカオには…」

 

群像「これでいい!」

 

静「タカオ、離脱しようとしています!」

 

いおり「早くして!これ以上はエンジンが持たない!」

 

群像「総員、対ショック対閃光防御!超重力砲、撃てぇ!」

 

カッ!ドシュゥゥゥ…!ドゴォ…

 

401から青白い閃光が放たれ、タカオのクラインフィールドを破って潜水艦に直撃し、大爆発を引き起こした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

概念伝達空間

 

東屋の中に小さなテーブルと二つの椅子がある。

一方の椅子には紅茶を飲む金髪に紫のロングドレス女性、もう一方の椅子にはそれを睨む碧い髪に白いワンピースの女性がいた。

 

コンゴウ「…401に負けたそうだな。」

 

タカオ「うぐっ、24時間の武装ロックを食らっただけよ。でも、なんで超重力砲なんか…」

 

コンゴウ「おそらく、ヒュウガの鹵獲品だろうな。」

 

タカオ「‼︎」

 

コンゴウ「人間というものは創意に富んでいる。」

 

タカオ「人間に装備を奪われるなんて、無様ね。」

 

コンゴウ「401に負け、24時間の武装ロックを受けたお前もそうではないか。」

 

タカオ「この借りは…必ず返す!」

 

コンゴウ「何を考えている?」

 

タカオ「失礼するから。」

 

 

コンゴウ「ふん、面倒くさい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タカオはボロボロになった甲板の上に寝そべっていた。

 

タカオ「人間がいれば、私にもあんな戦術ができるのだろうか…私も欲しいな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

同時刻

横須賀沖

 

進「まさか、超重力砲とは…一体どうしてだ?」

 

群像「ヒュウガから鹵獲したんだ。それより、もうすぐ横須賀、2年ぶりだな。」

 

 

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