蒼き鋼with Silver Shinano 作:Many56
そういえば、みほとイオナの声優はどちらも渕上様だった…w
それでは、第7話です。どうぞお楽しみください!
(楽しめなかったらごめんなさい…)
ボゴオォォ…
集中砲火によって防護壁が崩れる。
そこから2隻の大型戦艦が強引に入港してくる。
一方は黄色の船体で、巨大なコートを羽織った少女がいる。
もう一方は緑色の船体で、ラフな格好の女性がいるけど
大戦艦ハルナ、キリシマである。
キリシマ「9年ぶりだな。」
ハルナ「来たよ。」
ドドドドンッ
2隻は壁の中の街に向けて、メチャクチャに砲撃を加えていた。
兵士「イヤだ!」「死にたくない!」
ハルナ「シニ…タ…クナイ…『死にたくない』自らの死を拒む言葉。タグ添付、分類、記録。」
キリシマ「また言葉集めか?」
ハルナ「ああ。言葉は資源、美しいものだ。」
キリシマ「そうか?私からしてみれば、とにかく非効率的としか思えない。概念伝達を用いればこの程度のやり取りはほとんどタイムラグ無しに行えるというのに…」
ハルナ「ところで、401はまだ出てこないらしいな。」
キリシマ「もう少し撃ってみるか。」
キュイーン…ドドドドッ‼︎ドドドドッ‼︎
兵士「うわぁ!」「堪忍してつかぁさい!」
ハルナ「『堪忍してつかぁさい』戦意を失った者が衝動的に発する言葉、屈服の言葉。タグ添付、分類、記録。」
ドンドンドン
バシュンバシュン
キリシマ「む?」
キリシマが前に目をやると5隻の護衛艦がこちらに向けて砲撃をしてきている。
キリシマ「どうして人間はこんな無駄なことをするのだろうか…」
ハルナ「さあ…」
キリシマ「まあいい、沈め。」
ドドドドド!
キリシマの艦橋基部から爆雷のようなものが発射され、それはちょうど護衛艦の真上で静止する。
キュイィィィ…
そして強い光を放ち、今にもそれらを沈めようとしたときだった。
シュルルルルル…ドドドドドォ
どこからともなくミサイルが飛んできて、爆雷を見事に撃ち落とす。
ドッシュウドッシュウゥゥゥ…
その直後、キリシマとハルナの艦首に侵食魚雷が着弾する。
キリシマ「やっと来たか。」
沙織「敵の攻撃の迎撃を確認!」
大介「とっさだったのにピンポイントで当てるとは、流石は大砲屋だな。」
太一「それ以外はダメダメだけどな。」
康雄「お前には言われたくない。」
進「それで、外洋に引きずり出すのか?」
群像「いや、今なら地の利はこちらにある。ここで最低一隻は沈めるぞ。」
進「分かった。こっちはいつ姿を現せば良い?」
群像「追い追い連絡する。ギリギリまでシナノは隠しておきたいから、それまで高みの見物でもしておいてくれ。」
進「…そうか。」
401は一気に深度を下げ、旧横須賀市街地に向かった。
キリシマ「逃げる気は無いらしいな。」
ハルナ「キリシマ、少し時間をくれ。401と話しがしたい。」
概念伝達空間にハルナ、キリシマ、そしてイオナの姿があった。
ハルナ「401、一つ聞きたいことがある。」
イオナ「何?」
ハルナ「お前はどうして人間側につく?何がお前をそうさせる?」
キリシマ「タカオも、人間のクルーを求めて霧を出奔した。」
ハルナ「お前はまだ、人間には何かあると思っているのか?」
イオナ「分からない。でも、今の私には千早群像という艦長が必要。だから…」
ハルナ「そうか。」
群像「イオナ、大丈夫か?」
イオナ「うん。」
群像「よし、今から作戦を説明する。旧横須賀市街地と壁にある給排水設備のおかげで、この一帯には複雑な潮流が発生している。それに乗って、敵の背後に回り込み攻撃を仕掛ける。杏平、今のうちにキャニスターをばら撒くんだ。」
杏平「ほーい。」
静「敵艦、ポイントに到達。」
イオナ「魚雷発射。」
ドシュドシュドシュ!
それに気づくや否や、キリシマは直ちに魚雷群を迎撃する。
ハルナ「発射地点が分散している。半自立型の魚雷発射管といったところか。」
キリシマ「何のつもりなんだか…」
ドシュドシュドシュドシュドシュ…
キリシマはVLSからミサイルを撃ち出し、キャニスターを全て破壊する。
キリシマ「人間を乗せて得たものがこんなオモチャか?」
ハルナ「だが効果はある。現に我々は401を見失った。人間を乗せた401の行動パターンを予測するのは難しい。タカオもヒュウガもそれに敗れた。」
キリシマ「私たちも負けるとでも?」
ハルナ「そうは言わない。しかし、仮にそうなったら私たちは後悔するかもしれない。」
キリシマ「後悔?」
ハルナ「自らの選択が間違っていたと、後になって悔やむことらしい。」
キリシマ「馬鹿馬鹿しい。一度決めたことを後になって否定して何の意味がある?」
ハルナ「分からない。しかし、人間は度々そうする。」
ヒュッドッシュゥゥ…
その会話に割って入るかのように侵食魚雷がキリシマに直撃する。
しかし、キリシマのクラインフィールドに弾かれる。
ハルナ「正面に艦影。サイズから見るに、デコイではないな。」
キリシマ「逃げ隠れするのはやめたということか。」
キリシマのあらゆる武装がその艦影に向けて照準を合わせる。
キリシマ「沈め。」
ヒュッドッシュゥゥゥ…
そう言った瞬間真後ろから侵食魚雷が突っ込んで来た。
キリシマ「どうして⁉︎」
2人が前方の艦影をよく見ると、それは401ではなかった。
ハルナ「戦艦三笠。大日本帝国海軍の六六艦隊計画により1902年進水。活性化したナノマテリアルをそのまま散布することで、私たちの目を欺いた。」
キリシマ「ハルナ…私たちが、遊ばれているよ。いいぞ401、こんな気持ちは初めてだ!」
ハルナ「キリシマ?」
キリシマ「そうだ、私たちは兵器。目の前の敵を叩き潰すことが存在理由。私はこの手で奴を沈めたい!絶対にだ‼︎」
ハルナ(キリシマの感情変動値が異常変動を起こしている?)
キリシマ「撃ち尽くしてやる!」
その頃の401艦内では
杏平「あ〜クソッ!」
僧「今の攻撃でこちらの位置もバレてしまいましたし、どうしますか艦長?」
群像「…最大船速!」
イオナ「最大船速。」
杏平「突っ込む気か⁉︎正気の沙汰じゃねえ‼︎」
401に向けてビーム砲、ミサイル、魚雷が雨あられと降り注ぐ。
そこから少し離れた所にシナノがいた。
太一「うわぁ…」
大介「エゲツないな。」
康雄「あの渦中にいたらと思うとゾッとしますね。」
いつしか401の反応は消え、それと同時に攻撃も収まっていった。
進「おーい、大丈夫か?」
群像「まあ、なんとかと言ったところだな。」
進「そろそろ出番だろ?指くわえて見ているのもいい加減飽きた。」
群像「ああ、頼む。やれることはやり尽くしたからな。」
進「了解!大介、401の真上まで移動だ!」
大介「ヨーソロー。」
キリシマ「あの程度で沈むわけがない。おそらく、瓦礫の中に埋もれているはずだ。」
ハルナ「どうしてそう思う?」
キリシマ「これではあまりに呆気ないし、何よりこれでは私がつまらない。」
キィィィィ
キリシマは機関の出力を上げていく。
キリシマ「教えてやるよ401、人間を乗せたお前と私たちのどちらが強いか…!」
ハルナ「仕方ない。付き合おう、キリシマ。」
キィィィィ…
ハルナも機関の出力を上げていく。
そして2隻は光のドームに包まれていく。
沙織「ハルナとキリシマの重力子反応増大!っていうかコレ…合体してる…⁉︎」
大介「マジかよ‼︎これかなりヤバいんじゃ…」
進「いや、逆だ。むしろあの2隻には礼を言わないとな。何せ一隻ずつ沈める手間が省けたんだから…!シナノ、4段トランジット超重力砲スタンバイ!ロックビームが来ると同時にステルス解除だ!」
みほ「両方とも沈める気ですか⁉︎」
ザッパアァァァン‼︎
ハルナとキリシマのロックビームが横須賀の海を真っ二つに引き裂き、裂け目から一隻の艦が浮かび上がってくる。
その時、2人は自身の目を疑った。
先程まで戦っていたのは、自身の10分の1程度の排水量しかない潜水艦だったのに対し、目の前にいるのは自身の2倍近くの排水量を持った超巨大艦なのだから。
むしろ、これで平然といられる方がどうかしている。
2人は何が起きたのか全く理解が回っていなかった。
しかし、船体を展開したシナノの艦首には巨大レンズを4つ繋げたようなものがあり、そこにエネルギーが集中している。
それを見て、シナノは自分たちを沈めようとしていることだけは分かった。
キリシマ「させん!」
キリシマのVLSから100を超えるミサイルが吐き出される。
進「対空防御!」
ズバババババ…ドドドドドォ
しかし、1秒足らずで撃ち落とされる。
当たり前だろう。シナノにはファランクス並みの発射レートを誇る対空機銃が計151艇あるのだから。
そして、これには撃ち落とした本人たちも目を丸くする。
康雄「あれ…もう全て落ちた?」
大介「全部落とすのに1秒かかってなかったような気が…」
そして遂にその時がくる。
シナノ「エネルギー充填臨界点!」
進「トランジット超重力砲、発射ァ‼︎」
キリシマ「合体超重力砲発射!」
バッチィィィ‼︎
青白い閃光と黄緑の閃光が中間地点でぶつかり合う。
しかし、黄緑の閃光はあっという間に勢いが無くなり、青白い閃光がハルナとキリシマの方へ突っ込んでいき、衝突する。
その刹那、
キリシマ(私はまだ、死にたくない!)
ハルナ(そうか、これが…後悔…)
ドッゴォォォォォ…!
二隻は眩ゆい光を放つ。
光が消えたとき、そこにハルナとキリシマの姿はなかった。
アルペジオリバースに早くも飽きだしている自分がいる…(汗)
あと久々に霧くまs見たけど、いかん大爆笑して父さんに怒られてしまったw
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