『三好in戦極姫』   作:零戦

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匂いフェチSS読んだら電波受信した。
独断と偏見で選ばれたのは義輝でした(何


閑話(足利義輝)

 

 

 

 

 

 毛利家との戦いから2ヶ月後、将和ら三好家主力は畿内に戻っていた。

 今日は誰も布団にいなかったので安堵の息を飯盛山城の一室を吐いた将和は朝餉を食べてからある程度溜まっていた政務を午前中に目処を付けて終わらせ昼餉になる半刻前、たまたま廊下を歩いていると飯盛山城の麓が見える本丸の庭で義輝が木刀で丸太を相手に鍛練をしていた。

 

「ハァッ!! ファッ!!」

(おぉ、頑張ってるな……)

 

 義輝の鍛練に思わず見入ってしまう将和である。最終的に義輝の鍛練が終わったのは昼を告げる鐘の音だった。

 

「お疲れさん」

「何じゃ、いたのかや?」

「暇潰しにな。思わず見入ってしまったな」

「フハハハ。妾は塚原の弟子じゃからな」

(それは理由になってないぞ)

 

 手拭いで汗を拭きながら笑う義輝である。

 

「さて、鍛練もしたから腹が減ったのじゃ。昼餉を食べるとするかな」

「………ん?」

 

 汗を拭いた義輝が衣服を整えて将和の前を通ると首を傾げた。

 

「どうしたのじゃ?」

「いや……何もない……かな?」

「?? 先に行っておるぞ」

「あぁ……(今のは……)」

 

 将和は気のせいかと思ったのでそのまま食堂に向かった。食堂では昼餉が準備されていた。義輝は既に食べていたので将和はその隣に座り食べ始める。

 今日は黒米に味噌汁、うどんであった。将和は胡椒が入った容器を取りパラパラとうどんに入れて啜る。(唐辛子については史実では江戸時代から栽培され、それ以前の薬味は胡椒だった)

 

「うん、今日も美味しいな」

「ウム。油揚げが絶妙に美味いのじゃ」

 

 将和の言葉に義輝は頷きながらうどんを啜る。熱いので汗はかいてくる。義輝は手拭いで汗を拭く。その時、ムワッと獣臭が義輝から臭ってきた。

 

(……まさか……)

 

 うどんを啜りながら将和は何やら思い当たる節があった。あの臭いは確か………。

 

「……あぁ、アレか」

「何じゃ? 何かあったのかや?」

「いや……何でもない……」

 

 取り敢えずは昼餉を終わらせた将和であった。その後も残りの政務を片付けた将和は夕餉の前に義輝のところに行くと義輝はまた鍛練をしていた。

 

「ハァッ!! ソイヤッ!! へァッ!!」

 

 地面に植え付けられた丸太に向かって木刀を振るう義輝。長時間やっているのか衣服は汗でビッショリだった。

 

「何じゃ、またいたのかや将和?」

「……まぁな」

 

 そう言う将和である。そして汗を拭いた義輝が将和の前を通り過ぎると再びムワッとする獣臭がしたのである。

 

(……正解か……)

 

 己が導き出した答えに将和は溜め息を吐きつつ食堂に向かうのである。そしてまた義輝の隣に座る。

 夕餉の品物は黒米に味噌汁、糠漬けに焼き味噌を和えた鶏肉であった。

 

「ん~♪ やはり肉は美味じゃな。美味しいモノじゃな」

「……………………」

 

 喜びながら食べる義輝を他所に将和は無言であった。それから数日後の夜、義輝は風呂に入り自室で一息ついていた。ちなみに飯盛山城は山城なので水の使用に関しては多数の井戸、又は谷筋からの湧水を利用しているので風呂は2日に一回の形が取られていた。

 また、水不足解消のために千畳敷郭の裏側(現代だと楠公寺付近)に溜め池を作っている最中であった。

 それはさておき、寛いでいる最中の義輝の部屋に足音が聞こえ義輝は襖に視線を向ける。

 

「誰じゃ?」

「将和だ」

「何じゃ将和か、入りたもう」

「失礼するよ(うーん、やはりか……)」

 

 将和が襖を開けて部屋に入り鼻をスンと吸うと確かに獣臭の臭いが若干残っていた。将和は入ると義輝の前に座る。

 

「急に済まんな」

「良いのじゃ。それで何用じゃ?」

「うん……実はな……少し肉を喰うのを控えろッ」

「ッ!?」

 

 将和がそう言うと義輝はショックを受けたかのように驚愕の表情を浮かべる。

 

「なッ!? な、何故じゃ将和!? 肉を喰うてはならんのか!?」

「喰うのを控えろと言ってるんだ。禁止とは言ってない」

「ほぼ禁止ではないか!? 納得出来んぞ!!」

「………理由はある」

「あるのか!? 何じゃそれは!?」

「………怒らないか?」

「怒らないわ!! はよう言わんかや!!」

「じゃあ言うけど……お前さ、肉食い過ぎて臭いが獣臭を出してるんだ」

「………………………………はひぃ?」

 

 将和の指摘に目が点とする義輝である。

 

「……どういう事じゃ?」

「~~ッ。だから!! お前が肉を食い過ぎてお前の体臭が獣臭いんだよ!!」

「ッ!?」

 

 将和の怒号に義輝はムンクの叫びのような表情をする。

 

「そ、そ、そんな……アホな……」

(……よっぽどショックなんだな……)

 

 義輝の落ち込みように将和はそう思う。まぁ将和の言い方も悪いかもしれないがハッキリと言った方が相手も分かるのである………その後の対処は知らんが(経験談)

 ちなみに将和が気付けたのはかつて嫁さんにロシア人とアメリカ人がいたからでありその経験もあったからである。

 

「ど、ど、ど、どうすれば良いのじゃ将和!? 妾は肉を食べたいのじゃ!!」

「だから少しは控えろっての!! 例えば肉は7日のうち2日にするとかさ……」

「それは嫌じゃ!! 毎日食べたいのじゃ!!」

「我が儘言うなや!!」

 

 すがり付く義輝に将和はそう言う。というよりも義輝は泣いている。

 

「何とかしてくれたも将和!!」

「あのなぁ……ほんと肉を減らすしかないぞ。後は野菜を多めに取るとか」

「野菜は嫌いじゃ」

「だから我が儘言うなや!!」

「んきゃんッ!?」

 

 ついパチンと義輝の膝を叩くと義輝はビクンと驚いたように身体を震わせる。それを見てちょっとゾクッとした将和ではある。

 

「取り敢えずだ!! 肉は控えろ、それと野菜も少し増やせ。良いな!! 藍にも伝えておくからな!!」

「ウゥ……分かったのじゃ……」

 

 将和の言葉に義輝は渋々と頷くのであった。それからは義輝の食生活は少し改善された。それにより多少は獣臭も消えたのである。

 

「ま、これなら大丈夫か」

 

 義輝の部屋で将和はスンスンと吸うが特に問題は無さそうだった。その為、義輝は目をキラキラさせた。

 

「じゃあまた肉を食べて良いのかや!?」

「駄目に決まってんだろ!! 暫くは継続だ!!」

「エェェェェェェッ!? 嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃ!!」

 

 そして駄々を捏ねる義輝に遂に将和の堪忍袋の尾が切れた。

 

「……ヨーシッ!! なら明日から7日間、肉を喰え!!」

「えッ!?」

「良いぞ、お代わりもしていいぞ」

「やったのじゃ、明日からタップリと喰うのじゃ!!」

 

 驚く義輝に将和は笑みを浮かべる。はしゃぐ義輝を他所に将和は覚悟を決めるのであった。そして7日後の夜、将和は寝る前だった義輝の部屋を再び訪れた。相変わらず部屋、元より義輝の体臭は獣臭だった。

 

「今日で7日だ」

「そうじゃが……」

 

 そう言う義輝だが将和の様子はおかしかった。口を開こうとした時、将和はスッと義輝に歩み寄り抱き締める。

 

「んなッ!? ま、将和!? な、何をーーんちゅるっ……ちゅるっ…じゅるるっ……ベロォ……」

 

 抱き締めたと思ったらそのままディープな口吸いを敢行、激しい口吸いに最初は抵抗していた義輝も次第に抵抗をやめていった。それを見た将和は義輝を布団に押し倒す。

 

「ま……将和……?」

「こちとらなぁ、お前の態度とか我慢してんのに色々と溜まるんだよ。その上で今回の件だ、もう我慢ならんぞ」

「ちょ、待たんか将和。こ、こういうのはだな、好きである者同士がな」

「好きだが?」

「……ふぇ?」

 

 将和の言葉に目が点になる義輝。

 

「好きだからこういう事をしてるんだが?」

「………………………」

 

 将和の告白に義輝は顔を真っ赤にし目線を下にするが、やがて顔を上げて小さく呟いた。

 

「……その……最初は優しく……」

 

 その言葉に将和は再び口吸いで答えたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なお、義輝の肉の食い過ぎは減ったようであり体臭もそれ程になったとの事であった。

 

 

 

 

 

 

 




ちなみに独断と偏見で臭いは義輝と信長になります(何
御意見や御感想等お待ちしていますm(_ _)m
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