けものフレンズR くびわちほー   作:禁煙ライター

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けものフレンズR くびわちほー 第02話「おおきなけもの」アバン・Aパート

「ふんふん・・・、カラカルはネコ目ネコ科の動物で・・・、へー、お耳の先に、長いふさ毛があるんだね。」

「・・・あの、ともえちゃん。」

「目と耳が良くて・・・、3メートルくらいジャンプして、鳥をつかまえたりするんだって。すっごいなー。あたしのふたり分以上ってことだよね? それ、みてみたいかも!」

「ともえちゃん。」

「しゅりょうのうりょくは高く、自分の重さの2倍から3倍の・・・、」

「ともえちゃん!」

 

「ん? どうしたの? イエイヌちゃん。」

 声をかけられて、わたしは手元の図鑑から、となりを歩くイエイヌちゃんに目を向けた。

「どうしたの、じゃないです! ちゃんとまえをみてあるかないと、あぶないですよ!」

 なんだかとっても心配してくれてるみたい。

 手をぶんぶんと振ってみせるイエイヌちゃんに、少しほっこりした気分になる。

「だいじょぶだよぉ。イエイヌちゃんは心配性だなぁ。」

「・・・はあ、さっきから、きにぶつかりそうだったり、いしにつまづきそうだったり、ぜんぜん、だいじょうぶそうに、みえないのですけど。」

 ひらひらと手を振るわたしに、イエイヌちゃんはちょっとあきれ顔だ。

「だいじょぶだいじょぶ、平気だってー。えーと、なになに・・・、キーウィはキーウィ目キーウィ科の鳥類で・・・、」

「もう! またぁ!」

「もうちょっと・・・、もうちょっとだけ・・・!」

「あとで、ゆっくりみればいいじゃないですか!」

 しゅばっ、と。目の前にひろげていた図鑑が、一瞬で視界から消える。

 

「あー! かえして! かえして! もうしないから! ごめんなさい!」

「ダメです! しばらくこれはわたしがあずかります!」

「そんなぁー!」

 図鑑を取り上げられ、わたしの口からは思った以上に情けない声が出る。

「うぅ・・・、まだ読んでる途中だったのに・・・。」

「じごうじとく、です!」

 図鑑をわたしから遠ざけるように持って、イエイヌちゃんはもっともなことを言う。

 ホントその通りだから、さすがにそれ以上の文句は出なかった。

 

 がさがさ・・・、

 と、わきの茂みから音がする。

「あれ・・・? あそこに何か、いる?」

「ごあんしんを。このにおいは、ボスのものです。」

「ボスって、昨日言ってた、たべものを配ったりしてる子?」

 イエイヌちゃんに聞いてみると、こくり、とうなずいた。

 わたしが視線を茂みに戻すと、ぴょこん、という可愛らしい足音とともに、何かが飛び出してきた。

 

「か、かわいいーーっ!!」

 

 思わず大声をあげてしまう。

「なにこれなにこれ! なんなの、この子! すっごいかわいい!」

 ボス、なんてこわそうな名前だから、こんな見た目をしてるなんて思ってもみなかった。

 わたしは、その一抱えサイズの縫いぐるみみたいな生き物(?)をまじまじ見つめる。

 きれいなうす緑色をしたまるっとした体に、まっすぐ上に伸びた大きな耳。縦長のつぶらな瞳はふか緑色をしていて、なんだかきらきら輝いて見える。キツネかタヌキみたいな、ずんぐりとしたしっぽも、とても愛らしい。

 お腹のまんなかには、丸いレンズみたいなものがついている。なんだか光ったり消えたりしてるのは、どういうことなんだろう?

 

「イエイヌちゃん! この子もフレンズさんなの!?」

「たぶん、フレンズではないとおもいます。すがたかたちが、ヒトとはちがいますから。ですが、フレンズがすんでいるところのちかくには、だいたいいますね。フレンズにジャパリまんをくばったり、いろいろなものをなおしたりして、くらしているのです。」

「そうなんだ! ボスって、すっごいんだね!」

 相変わらずわかりやすいイエイヌちゃんの説明を聞いていると、ボスがこちらに近づいてきた。

 わっ、歩くとぴこぴこ、音がするんだ!

 やっぱりかわいい・・・っ!

 

「ボス、こんにちは! あたし、ともえっていうの。こっちの子はイエイヌちゃん。仲良くしてね!」

「あ、あの、ともえちゃん。ボスは・・・、」

 わたしがボスに話しかけると、イエイヌちゃんは少し残念そうな顔をして何かを言いかけた。

 ・・・なんだろ?

 ひょっとして、恥ずかしがり屋であんまりしゃべってくれないとか?

 なんて考えていると、わたしの足元までたどり着いたボスは、こちらを見上げながら話しかけてきた。

「ハジメマシテ、ボクハ、ラッキービースト。キミハトモエ、トイウンダネ。ヨロシク、トモエ。」

「こちらこそ! ・・・って、ボスって名前じゃないの? らっきー、びーすと?」

「ソウダヨ。ボクハ、ラッキービースト。キミハナニガ、ミタイカナ。キミノミタイモノヲ、オシエテネ。ボクガアンナイスルヨ。」

「わー! ありがとー! でも今はイエイヌちゃんに、おうちまで案内してもらってるから、またで後でいいかな! ね、イエイヌちゃん!」

 と、イエイヌちゃんに声をかける。

 ・・・あれ?

 なんでだろう。イエイヌちゃんは口をあんぐりとあけて固まっていた。

まるで、信じられないものを見た、というような表情。

「イエイヌちゃん・・・?」

 もう一度声をかけると、イエイヌちゃんは、すぅっ、と大きく息を吸い込んで、

 

「しゃ、・・・しゃべったあああぁぁぁぁっ!?」

 

 え、えぇ・・・?

 なにその反応・・・?

 

 ― ― ―

 

 けものフレンズR くびわちほー 第02話「おおきなけもの」

 

 ― ― ―

 

「と、ともえちゃん! すごいです! ボスがしゃべってます!」

 イエイヌちゃんは、興味しんしん、という感じだった。

 よほどびっくりしたのか、うれしいのか、その両方かもしれないけど、しっぽがものすごいスピードでぱたぱたと振られている。

 まあ、残念なことにわたしには何がすごいのか、ちんぷんかんぷんなんだけど。

「えーと、確かにしゃべってるけど、それって、何かすごいことなの?」

「あ・・・、えっとですね! ボスはこちらがはなしかけても、ぜんぜんおはなししてくれないんです! だれがはなしかけても、いっしょで・・・。わたしもジャパリまんをもらうときとか、おれいをいうんですけど、おへんじをもらったことはいちどもなくて・・・、」

「そうなんだ。じゃあ、なんで今は話してくれてるんだろ?」

「わかりませんが・・・、あの! ボス!」

 ずいっ、とわたしとボスの間に割って入り、イエイヌちゃんはぺこり、と頭を下げた。

 

「いつもジャパリまんをくださって、ありがとうございます! わたしだけじゃなくて、みんなボスにはかんしゃしてます!」

 お礼の言葉を元気いっぱいに言うイエイヌちゃん。

 けれど、ボスの反応は、

「・・・、・・・、」

「あの・・・、ボス・・・?」

「・・・、・・・、・・・、」

 こわいくらいの、無言。

 ああ・・・、なんでこの子がボスって呼ばれてるのか、わかった気がする。

 たしかに、これは、ボスって感じだ。

 

「くぅん・・・、やっぱり、おへんじくれないです・・・。ひょっとして、わたし、きらわれてるんでしょうかぁ・・・?」

 しゅん、とお耳としっぽを下げて、イエイヌちゃんはわたしの方を見てくる。

「そんなことないよ! だれだって、嫌いな子に食べものあげたりしないでしょ?」

「それは、そうですけど・・・、」

「ねえ、ボス。なんでだまっちゃったの? イエイヌちゃんに、お話してあげて?」

 ひざを曲げて、目の高さを落として話しかけると、ボスはぴこぴこ、と音を出しながら、

「トモエ、ソレハデキナイヨ。」

「わふ! またしゃべりましたぁ!」

「なんで? あたしとはお話してるのに!」

「フレンズヘノカンショウハ、キンシサレテイルンダ。セイタケイノイジガ、ゲンソクダカラネ。」

「かんしょうは、きんし? せいたい系の、いじ?」

「ソウダヨ。」

 んー、と。それはつまり。

 

「ねえ、ボス。あなたのお仕事を教えて?」

「ワカッタヨ。」

 ボスはまた、ぴこぴこと音を出しながら言葉を続ける。

「ボクノシゴトハ、オキャクサマニ、パークノアンナイヲ、スルコトダヨ。フレンズタチニ、タベモノヲハイキュウシタリ、シセツノテンケンヤ、シュウリモ、スルヨ。」

 ああ、やっぱり。

「オキャクサマガ、カイテキニフレンズトフレアエル、カンキョウヲツクルノガ、パークガイドロボデアル、ボクノシゴトダカラネ。」

 ぱーくがいどろぼ、という言葉が出てきて、なんとなくついていた予想が正しかったことを知った。

「・・・うーん、どうもそういうことみたい。」

 と、イエイヌちゃんに振ってみる。

「って、今の話の内容じゃ、わからないよね?」

 ごめんね、と言葉を続けようとするけど、口に手を当てて考えるようなしぐさをしていたイエイヌちゃんは、ぽふ、と両手を目の前で合わせて、

「いえ。だいたい、わかりました。」

「ええ!? 今のでわかるの!?」

「はい。おきゃくさま、とはヒトのことですね? ボスはヒトをあんないすることがおしごとで・・・、せいたいけいのいじ、とはなにか、よくわかりませんが、とにかくフレンズのおせわはできても、おはなしすることはできない、と。」

 イエイヌちゃん! 察しよすぎ!

 すっごいなぁ。わたしは、記憶を失う前の知識がちょっと残ってたからわかったけど、そういうものなしに、今のでわかっちゃうなんて。

 ホント、かしこいなぁ。

 

 ・・・はて。

 ヒトのえいちとは、いったい。

 

「ともえちゃん? どうしました? なんだか、おかおがくらいです。」

「あはは・・・、大丈夫だよ。気にしないで。ありがと。」

「そうですか・・・?」

 うん。だいじょぶだいじょぶ。

 ちょっと、自分が情けなくなってるだけだから・・・、うぅ。

「トモエ。グアイガワルイナラ、イッテネ。ジャパリクリニックニ、アンナイスルヨ。」

「ボスもありがと。でも、ホントにだいじょぶだから・・・。」

 おねがいだから、これ以上優しくしないで・・・。

 

 ― ― ―

 

「・・・っていう感じのとこ、らしいんだけど、ボス、どこかわかる?」

 しばらくして落ち着いたわたしは、ボスにイエイヌちゃんのおうちがある場所について聞いてみた。と言っても、イエイヌちゃんから聞いた内容をそのまま伝えてるだけなんだけど。

「ナルホド、ソレハ、キョジュウク、ダネ。ココカラダト、ダイブトオイヨ。」

「・・・って言ってるけど、イエイヌちゃん、そうなの?」

「わふ! たしかにいっぱい、あるいてきました!」

「ココハ、ソウゲンチホート、チクリンチホーノ、サカイメダカラネ。キョジュウクマデハ、アルクトナンニチモカカルヨ。」

「・・・、って、言ってるけど・・・。」

「はい! いっぱい、あるいてきましたから!」

「そっかぁ・・・。いっぱい、あるいてきたんだねぇ・・・。」

 てっきり、イエイヌちゃんのおうち、すぐ近くにあると思ってたんだけど・・・。

 うーん、ジャパリパークって、かなり広いんだね。

「・・・、なんでそんな遠くまで来たの?」

「わふ! わたしにもよくわかりません!」

「そっかぁ・・・、わからないんじゃしょうがないよねぇ・・・。」

 とてもかしこいイエイヌちゃんだけど、こういうのん気な感じはイヌっぽいかも。

 

 なんてことを思っていると、イエイヌちゃんの表情が、少しだけ暗くなった。

「あの・・・、やっぱり、わたしのおうちにいくの、やめましょうか?」

「え?」

 イエイヌちゃんは暗い表情のまま、おはなしを続ける。

「ボスとあえて、おはなしもできたことですし・・・、いちど、ともえちゃんのめざめたばしょに、もどってみてはどうでしょうか。ボスにきいてみたら、なにかわかるかもしれません。」

 しゅん、と。お耳としっぽを下に降ろしたイエイヌちゃんは・・・、なんというか、とても心細そうだ。

「なに言ってるの? イエイヌちゃん。」

 ぴしゃり、と言葉を返すと、イエイヌちゃんは、くぅん?とか細い声で反応した。

「今はイエイヌちゃんの案内で、イエイヌちゃんのおうちに向かってるんでしょ?」

「いえ・・・、でも・・・。」

「あのさ、イエイヌちゃん。たしかに記憶のてがかりを探すのもたいせつかもしれないけど。そんなの、後でできるじゃない。」

 そう、そんなのは後でできることだ。

 イエイヌちゃんのおうちに行って、一緒に日が暮れるまで遊んで、一緒に寝て。そうしてから、気が向いたらまた戻ってくればいい。

 わたしはそう思うのだけど、イエイヌちゃんはどうにも違うみたいで、びっくりした顔をしていた。

 

「そんなの、って・・・、ふあん、じゃないんですか?」

「不安? なんで? イエイヌちゃんがいるのに。」

 つい、ぽろっと本音が漏れる。口にした後では飲み込むこともできない。

 あんまりにもイエイヌちゃん頼りな発言に、恥ずかしくて顔が真っ赤になる。

「・・・っ、とにかく! イエイヌちゃんのおうちに行くのが、今のたいせつなの! あたし、すっごい楽しみにしてるんだからね?」

「は・・・、はい、わかりました。・・・わふぅ。」

 イエイヌちゃんは、とてもかしこい。

 けど、かしこいから、色々と考え過ぎちゃうみたい。

 

 そんなわたしたちの会話を聞いていたのか、ボスが声をかけてくる。

「トモエ。キョジュウクマデハ、チクリンヲトオルホウガ、ハヤイヨ。」

「ちくりん?」

「アレダヨ。」

 と、ボスは体を傾けて遠くを示す。つられて目を向けた先には、大きな竹林が空に向かって伸びているのが見えた。

「そうなんだ。じゃあ、あそこまでの案内は、お願いしようかな? イエイヌちゃん。いいよね?」

「はい! よろしくおねがいします!」

「だって。ボス、おねがいね?」

「ワカッタヨ。」

 そうして、わたしたちはボスを先頭に竹林に向かうことにした。

 

 ― ― ―

 

「ソロソロ、チクリンニハイルヨ。」

「わぁ・・・! すっごいおおきい・・・!」

 見上げるように大きな竹に、思わず声が漏れた。遠くに見えていたときから大きいなぁと思っていたけど、近くに来るとよけいに大きく感じる。まるで空につき刺さってるみたいだ。

「チクリンハ、ホトンド、イッポンミチダケド、ワキミチニハイルト、マヨウカラ、デグチマデハ、アンナイスルヨ。」

「うん、ありがと! ボス!」

 ぴこぴこと音を立てて歩くボスに続いて、わたしたちも竹林に入る。

「チクリンニハ、トテモユウメイナドウブツノ、フレンズガイルネ。」

「有名などうぶつの、フレンズ?」

「ソウダヨ。コノジカンナラ、アエルカモシレナイネ。」

 

 ぴこぴこと音を立てて歩くボスを先頭に、竹林の中をゆっくりと歩く。ちょうどいいくらいに和らいだ陽の光が、とても心地いい。

「それにしても、竹がいっぱいだねー。」

「すごくいいにおいですね。なんだかおちつきます。」

「あ、それわかる。なんだか眠くなってきちゃうかも。」

 青臭いような、すーっとする香りに安らぎながら、さらさらと風に流れる笹をながめる。となりを見ると、イエイヌちゃんは図鑑のページをぱらぱらとめくっていた。

「イエイヌちゃん、ちゃんと前見て歩かないと危ないよ? 図鑑、あたしが持とうか?」

「ともえちゃん? そのてにはのりませんよ?」

「あはは、やっぱりダメか。でも、危ないのはホントだよ?」

「ごしんぱいにはおよびません。わたしはにおいとおとで、みなくてもだいたいわかるので、だいじょうぶなのです。」

 どやー、という表情のイエイヌちゃん。

 なにそれ、ずるい。

 いやまあ、事実だろうから非難する声は出ないけど。

 あと、どや顔かわいい。

「それと。あぶないのはほんと、なんて、どのくちがそんなことを?」

「あはは・・・、ごめんなさい。反省してます。」

 いや、ほんとに。かえす言葉もございません。

 

「それにしても、このずかん、かなりぼろぼろですねぇ。」

 イエイヌちゃんは図鑑を大事そうに持って、しげしげと眺めるようにしながら言った。

「そうだね。ヒトの手をはなれて、だいぶ経ってそうな感じかな。」

 ひょっとしたら、この図鑑の持ち主さんがあまり物を大切にしないヒトだった可能性もあるけど、たぶん、そうじゃないと思う。

 さっき読んでいた時も、自然にできたものじゃなく、何度も何度も読み返してできたような汚れが目についたりしたから。

「ここなんて、かみがはんぶん、なくなっちゃってます。」

「あ、そうそう。あたしもそれ、気になったんだ。」

 図鑑の最初の方に、半分やぶれてしまっているページがあった。

 気になったのは、やぶれていることはもちろんなんだけど、それ以上に、

「たいせつな、ともだち。」

「と、ともえちゃん? いきなりどうしました?」

 と、びっくりした顔のイエイヌちゃん。なんだろう、ちょっぴり顔が赤い気がする。

「た、たしかにともえちゃんは、たいせつなおともだちですけど・・・、いきなりそんなこといわれると、てれちゃいます・・・。」

「えっと、そうじゃなくて、あ、いや、もちろんイエイヌちゃんはたいせつなおともだちなんだけど・・・。そうじゃなくて、その、半分残ってるページに文字があるでしょ? そこに、そう書いてあるの。」

 やぶれていること以上に気になるのは、残った半分に書かれた手書きの文字の方だ。

 クレヨンで書かれた、たいせつなともだち、という文字。

 だいぶ下手なんだけど、見ているこっちまで幸せな気分になるような、そんな文字。

 

「そ、そうなんですね。・・・わふ、おはずかしい。」

 イエイヌちゃんは顔を赤らめながら、両手でそれを隠す。

「恥ずかしい? なんで? フレンズさんは元は動物なんだから、文字が読めないのは、別に恥ずかしいことじゃないでしょ?」

「いえ、そういうことではなく・・・、」

 なんだかイエイヌちゃんの顔がますます赤くなる。なんでだろ?

まあ、恥ずかしいって言ってるのを、あんまりこれ以上つっつくのもよくないよね。

 うん、きにしない、きにしない。

「そ、それにしても、ここにはどんなどうぶつが、かかれていたんでしょうか。」

「うーん・・・、わかんないけど、きっと、すてきな動物だったんじゃないかな?」

 たいせつなともだち。

 なんて、持ち主さんが図鑑に書くくらいなんだから。

 

 ふと、視界が明るくなる。見ると、林道のわきに大きくひらけた場所があった。

「ボス、あそこは?」

「アレハ、フレアイヒロバダネ。ユウグガイッパイアルヨ。ベンチヤ、ミズノミバモ、アルカラ、アソコデチョット、キュウケイシヨウカ。」

「うん。わかったよ!」

 ふれあい広場、とボスが言ったところは、色々な遊び道具のある公園みたいな感じだった。

「すべり台に、おすなばに・・・、てつぼうに・・・、」

 ゾウの形をしたすべり台とか、ラクダの人形が寝そべる砂場とか、おサルさんの人形がしがみついてる鉄棒とか、どれも動物をモチーフにしたデザインの遊具が並んでいるんだけど、

「あれは・・・、ブランコ?」

 どうしてだろう、ブランコだけがとても簡単な造りだった。

 木でできた枠組みに丈夫そうなロープ。先には大きなタイヤが括り付けられている。

「これって・・・、なんだか、」

 どこかで見たことがあるような・・・?

 

「トモエ。アソコノベンチデ、キュウケイシヨウ。」

「あ、うん。そうだね。ついでにお昼にしよっか。」

「わふ! ジャパリまん! たのしみです!」

「あはは、イエイヌちゃんはジャパリまん、大好きだね。はい、イエイヌちゃんのぶん。」

 かばんからジャパリまんを取り出して、イエイヌちゃんに渡す。

「わふ! ありがとうございます!」

「・・・それとぉ、汚しちゃうといけないからぁ、図鑑はしまっちゃおうかぁ。」

「はい! そうしましょう!」

 うれしそうにぱたぱたとしっぽを振りながら、イエイヌちゃんは図鑑をこちらに渡してくれた。わたしの含みのある顔には、気が付かなかったみたい。

 ああ・・・っ、おかえり!

 あたしのどうぶつ図鑑・・・!

 ぎゅっ、と図鑑を抱きしめて再会の喜びをかみしめる。このままさっきの続きを読みたくなるけど、なんとかがまんしてかばんにしまった。

 食べながら読むのは、さすがにおぎょうぎ悪いよね。

 

 がさがさ・・・、

 と、ベンチに腰かけてご飯にしようとしたところで、わきの竹林から音がした。

 音のする方を見ると、

「おやー? きみたちはー、だれだーい?」

 のんびりとした声のフレンズさんが広場に出てくるところだった。せり出した笹の影になっていて、姿はよくわからない。

 フレンズさんはそのままゆっくり、のそのそとこちらに近づいてきた。広場にあふれる陽の光に照らされて、よく見えなかった姿が、はっきりと見える。

 あ、あれは・・・!

「はじめまして! わたしはイエイヌのフレンズで、イエイヌといいます! こちらはヒトのともえちゃんです!」

「・・・っ、・・・、」

「・・・ともえちゃん?」

 口を大きく開けたまま黙っているわたしに、イエイヌちゃんは不思議そうな顔。けれど、それに応じる余裕は、わたしにはなかった。

 そのフレンズさんの姿に、昨日も感じたあのムズムズが――、

 ムズムズを通りこしてキュンキュンになってしまっていたのだから。

 

「ぱ、パンダだぁぁぁーーーーっ!!」

 

 白いショートの髪に、黒くてまあるいお耳。

 ほんわかしたお顔にかかる前髪には、両目の上あたりに丸くて黒いアクセントがあって、まるでマスコットキャラのおめめ、みたいな印象。

 セーラー服みたいな服も、ふりふりと揺れる短くて丸いしっぽも、すっごい可愛い。

 ああ・・・! これはもう、反則でしょ・・・!

「と、ともえちゃ――!?」

 夢中で駆け出したわたしは、イエイヌちゃんの声を置いてけぼりにする。

 

 そう、いまのあたしは、おとよりもはやい!

 

「んー? きみはー、ぼくをしって、むぎゅ、」

 パンダちゃんが何かを言いかけていたが聞こえない。

 わたしは無我夢中でその体に抱き着き、一心不乱に、ふわふわをもふもふした。

「ぱんだだぁっ! ぱんだだぁっ! すっごい! すっごいふわふわ! もふもふ! もふもふ! はわぁぁ・・・、すっごいぃ・・・、」

「ともえちゃん!? いきなりだきついたりしてはだめです!」

「すんすん・・・、くんかくんか! いいにおい! においまでかわいい! だめ! これだめ! かわいすぎちゃう! かわいじぬ!」

「あやー。なんだかわかんないけど、たいへんだー。」

「ともえちゃん! だめですって! こまってますから! ごめいわくですから!」

 イエイヌちゃんが引きはがそうと腰のところをつかんでくる。けれど、キュンキュンの波動に目覚めたわたしに、その程度の妨害は無意味だ。

「アレハ、ジャイアントパンダダネ。クマカノドウブツデ、チクリンニセイソクシテイルヨ。」

「ボス! ボスも、ともえちゃんをとめてください!」

「クマカニハ、ザッショクイキモノガオオイケド、パンダハ、タベモノノホトンドヲ、ササヤ、タケ、タケノコデ、マカナッテイル、トテモカワッタイキモノナンダ。ソノ、オオキナカラダヲイジスルノニ、ヒツヨウナササノリョウハ・・・、」

「せつめいはあとでいいですからぁ! なんとかしてください!」

「もふもふ! ふわふわ! あばばばば!」

 あたふたしているイエイヌちゃんを尻目に、わたしはしばし、至福の時間に浸るのだった。

 

 ― ― ―

 

「ぼくはジャイアントパンダのパンダだよー? よろしくねー?」

「あたしはともえだよ! よろしくね!」

「あらためまして、イエイヌです・・・。さきほどは、ともえちゃんが、たいへんしつれいをいたしました・・・。」

 改めてにっこりと自己紹介をするわたしたち。イエイヌちゃんだけが申し訳なさそうに頭を下げていた。

「えー? パンダちゃん、怒ってないからいいじゃない。」

「おこってなくても、しょたいめんのフレンズに、だきついたりしたらだめなんです!」

「ええー・・・?」

 なんだか昨日、初対面のフレンズさんに、抱き着かれた上に思いっきりなめまわされたような気がするんだけど・・・。

 って、それ言うと、またイエイヌちゃん落ちこんじゃうだろうから、言わないでおこうっと。

 

「ごめんね? パンダちゃん。あたし、かわいい動物とかフレンズさんを見ると、つい、われを忘れちゃうみたい。」

「きにしてないよー? ぼくもたけのこをみつけるとー、こうふんしちゃうからー。」

「たけのこ? パンダちゃん、たけのこ食べるの?」

「たべるよー? あれ、おいしいよねー。」

「フレンズハ、ジャパリマンイガイニモ、ドウブツダッタコロノ、ショクセイニモトヅイタ、ショクジヲスルコトガアルヨ。ジャイアントパンダハ、ササヤ、タケ、タケノコガシュショクダカラネ。」

「あれー? ボスってしゃべれたっけー?」

 フレンズさんの習性について説明をするボスに、パンダちゃんはぽわぽわとした声で疑問を口にする。やっぱりフレンズさんにとって、ボスがしゃべるのはびっくりすることみたいだ。

「あのですね。ボスは、ヒトであるともえちゃんとならおはなしを・・・、」

 と、親切なイエイヌちゃんが説明を始めようとするのだけど、

「まー、そういうこともあるかー。」

「ええ!? きにならないんですか!?」

「んー? ぼく、こまかいことってあんまりきにしないからー。」

 と、ほわほわとした笑顔のパンダちゃん。

「んー、たけのこのおはなしをしてたらー、なんだかおなかがすいてきちゃったー。」

 なるほど、パンダちゃんってこんな感じの子、なんだね。

 のんびりした感じが、すっごいかわいい・・・!

「良かったら、ジャパリまん、一緒に食べる?」

「わふ。そうですね。ごいっしょにどうですか?」

「ありがとー。えんりょなくいただくよー?」

 わたしが差し出したジャパリまんを手に取って、パンダちゃんはにっこり笑った。

 

 ― ― ―

 

 お昼を食べた後、わたしたちは広場の遊具でひとしきり遊んだ。

 すべり台に、お砂場に、てつぼうに、そしてブランコ。

 やっぱり、というべきか、あのブランコはパンダちゃんのお気に入りらしい。

「これでー、ぶーらぶらしてるとー、すっごくきもちいいんだよー? ふわぁ・・・、」

 そう言いながら、うつらうつらしているパンダちゃんはとってもかわいらしい。

「あー、そうそうー。ちくりんはー、よるになるとまっくらになるからー、きをつけてねー? ぼくも、おきたときまっくらだったりすると、たまにころんじゃってー。」

「そうなんだ・・・。大変だね。」

「パンダニハ、ヒルトヨルノクベツガ、アマリナインダ。ネタイトキニネテ、オキタイトキニオキルカラ、シンヤニコウドウスルコトモ、アルヨ。」

 ボスが付け加えてくれた説明に、なるほど、とうなずく。マイペースな感じが、とってもパンダちゃんらしい。

 それに、ころん、と転んじゃうパンダちゃん、すっごい見てみたい・・・、けど、

「あんまり真っ暗だと、あたしには何も見えないよね。」

「そうですね。くらくなるまえに、ちくりんをぬけたほうがいいかもしれませんね。」

「そうだね。そうしよっか。」

 もう少しパンダちゃんと遊んでたいし、できればでんぐり返しするところも見てみたいけど、そのほうがいいよね。

 ・・・昨日も、危ない目にあったばかりだし。

 

「・・・って、言ってるそばから寝ちゃったね。」

 さっきまでぱたぱたと広場を走り回っていたイエイヌちゃんは、パンダちゃんに誘われるまま一緒のブランコに腰かけると、すぐにいねむりしちゃった。

 パンダちゃんもこっくりこっくりしてる。

 お互いに体をあずけるようにして眠っているその姿は、なんとも幸せそうだ。

 わたしはベンチに腰かけて、そのほほえましい光景をスケッチブックに描き始める。昨日、ロバちゃんの馬車に揺られながら描いた絵に続いて、3ページ目だ。

 こうやって、思い出が1ページずつ増えていく感じは、とても楽しくて、うれしい。

「・・・、あれ? あのはしっこの、なんだろ?」

 竹林のすてきな風景も一緒に収めようと思って周りを見渡した時、広場の端っこにサッカーボールくらいの大きさの何かが落ちてるのを見つけた。

 近くによって見てみると、なんだか人工物っぽい。それに、落ちてるんじゃなくて地面から生えてるみたいな・・・。

 あっ、ひょっとしてこれ・・・、

 

「ねえボス、ちょっとお願いがあるんだけど。」

「ナニカナ。」

 その正体に心当たりがあったわたしは、ひとつボスにお願いをすることにした。

「・・・が、・・・から、・・・で、・・・、」

 寝ちゃってる二人を起こさないように、ひそひそ声で話しかける。おかげでいつも以上にたどたどしい説明になっちゃったけど、ボスは黙って聞いてくれた。

「ワカッタヨ。デモ、スコシジカンガカカルカモシレナイヨ。」

「大丈夫だよ。お願いできる?」

「マカセテ。」

 よかった。できるみたい。

 パンダちゃん、よろこんでくれるかなぁ。

 

「あたしはおえかきの続き、しよっと。」

 ふたりを起こさないように、小さな声で言いながらベンチの方に足を向ける。

「・・・あれ?」

 と、ベンチの裏手の竹やぶに、さっきまでいなかった子が隠れるようにしてこちらを覗いているのが見えた。

 いや、こちら、というのは違うかも。その子は広場のまんなか、ブランコの方を見ているみたい。ひょっとして、あの子もブランコで遊びたいのかな?

「こんにちは。ひょっとして、あなたもブランコで遊びたいの?」

「・・・っ、!」

 近くにいって声をかけると、その子はびっくりした顔をこちらに向ける。そんなに静かに歩いたつもりもなかったけど、近づいて声をかけるまで、全然気づいてなかったみたい。

 そんなに夢中になるくらい、ブランコで遊びたいのかな?

「驚かせてごめんね? あたしはともえ。よろしくね?」

「あ、あああ・・・!」

 自己紹介をしてみるんだけど、返事とはとれないような声が返ってきた。

 ひょっとして、恥ずかしがり屋さん?

 なんて思っていると、その子は――、

 

「フーーーーーーーーッ!」

 

 両手を大きく上に広げて、うなり声をあげた。

 

「なんっすか! じぶんはレッサーパンダのパンダっす! じぶんになにかようっすか!?」

 その子、レッサーパンダちゃんは警戒心びりびりの声で言ってきた。

 なんだかものすっごい警戒をされちゃったみたいで、ちょっと悲しくなる。

 ・・・けど、それ以上に、わたしにはある感情が大きく芽生えていた。

 

 レッサーパンダちゃんの赤茶色の髪にはところどころ白と黒があって、パンダちゃんとおなじくマスコットキャラの顔みたいに見える。

 濃い茶色の服はもこもこした毛皮みたいで、まるでふわふわのぬいぐるみ。

 そして、いかくのポーズ、なんだろうか。

 両手を上に広げて、フーッと警戒音を出して。

 そんな、せいいっぱい強がって見せてるような、その姿・・・、

 

「か、・・・、」

「・・・、か?」

「かわいいいいいいいぃぃぃぃぃいーーーーっ!!!」

 思わず大声をあげてしまうくらいかわいかった。

 たまらずレッサーパンダちゃんに抱き着いて、ほおずりをしてしまう。

「うわ! なんっすか! いきなりなんっすか! やめるっす!」

「かわいい! かわいい! すりすり! もふもふ! んー! むちゅちゅちゅちゅ!」

「やめろっす! やめてっす! もー! なんなんっすか!」

 どうしよう! またキュンキュンが止まらない!

 

「どうかしましたか! ともえちゃん!」

「なーにー? どしたのー?」

 騒ぎ過ぎたせいだろうか、イエイヌちゃんとパンダちゃんが起きちゃったみたい。

 悪いことをしたなぁ、と思いつつ。

 けれど、わたしはもふふわの誘惑にあらがうことができない。

「はー、かわいいよぉ・・・! 怖がらなくてだいじょぶだからね? 痛くしないから!」

「そのはつげんがすでにこわいっす! はなせっす!」

「ともえちゃん! またですかぁ!?」

「あやー。なんだかたいへんだねー。」

 すぐに駆け寄ってくるイエイヌちゃんと、のんびり近づいてくるパンダちゃん。

 イエイヌちゃんはさっきのことでコツを覚えたのだろうか、今度はいとも簡単にわたしをレッサーパンダちゃんから引きはがしてみせた。

 

「ああ・・・、もふもふ、もふもふがぁ・・・、」

「ともえちゃん! いいかげんになさい!」

「あぅぅ・・・、ごめんなさぁい・・・。」

 とうぜん、イエイヌちゃんに叱られるわたし。

 今度ばかりはぐうの音も出ない。

 パンダちゃんと違って、レッサーパンダちゃん、嫌がってたみたいだし・・・。

 

「あれー? きみはー、」

「・・・っ、!」

 見ると、倒れこんでいるレッサーパンダちゃんに、ちょうどパンダちゃんが話しかけているところだった。

「・・・あのっ! じぶん! じぶんは!」

「なーにー?」

「・・・っ、また、こんどっすー!」

 レッサーパンダちゃんは、わたわたと立ちあがり、竹やぶの中に走って行ってしまった。

「ああ・・・、にげちゃった・・・。」

 謝らないと、と思ってたのに。

「だれのせいですか。ほんとにもう。」

「うぅ、はんせいしてます・・・。」

 なんだか今日は朝からイエイヌちゃんに叱られてばっかりだ。

 ホントに、心から反省してます・・・。

 

 ― ― ―

 

「あのこー、まえからみかけるこなんだけどー。そっかー、あのこもパンダっていうんだー。」

 レッサーパンダちゃんが竹やぶに隠れちゃって、わたしはさっき聞いたことをパンダちゃんとイエイヌちゃんに話していた。

「うん。レッサーパンダの、パンダちゃんなんだって。」

「パンダさんとおなじおなまえなのですね・・・、しゅぞくがちかいのでしょうか?」

「今まで、おはなししたことなかったの?」

 素朴な疑問をぶつけてみると、パンダちゃんは、うーん、と考えるような顔をした。

「そうだねー。ときどきみかけるんだけどー。ぼくがはなしかけようとするとー、いそいでどっかにいっちゃうんだー。」

「そうなんだ。やっぱり恥ずかしがり屋さん、なのかな?」

「ふむ・・・、それだけではないような、きもしますが。」

 

 イエイヌちゃんと顔を見合わせていると、パンダちゃんはのほほんとした顔で、

「それよりー、あのこー、ちょっとあぶないかもー。」

 その顔に似合わない、不吉なことを言った。

「危ないって、レッサーパンダちゃんがどうかしたの?」

 危ないって・・・、なんだろ?

 たしか・・・、竹は地中に茎がはってるんだっけ?

 たまに地面から出たりして、天然のワナみたいになってるから、たしかに竹やぶを走っちゃ危ないかもだね。

「ここはー、よるはまっくらでー、まようとあぶないんだけどー。それだけじゃなくてー。」

 パンダちゃんはそこで区切ると、わたしの予想を大きく上回る言葉を続ける。

 

「さいきんー、よるになるとー、こわそうなけものがうろうろしてるんだー。」

 

 こわそうな、けもの。

 その言葉に、昨日であったセルリアンを思い出して、ぶるっと震える。

「なんかねー? ぐるぐるって、こわいうなりごえでー。なにかさがしてるみたいでー。」

「それは、セルリアンでは、ないのですか?」

「ちがうとおもうー。 ぼくもちらっとみただけだからー、はっきりわかんないけどー。」

 イエイヌちゃんも昨日のことを思い出したのか、心配そうな顔だ。

 そんな様子に気づいているのかいないのか、パンダちゃんはのほほんとした顔をしながら話を続ける。

「それにー、ここにまえにすんでたこにー。おしえてもらったんだけどねー? このあたりにはー、むかし、おおきなけもの、がいたってー。はなしがあるんだー。だからー。ひょっとしたらー、あぶないかもってー。」

 おおきなけもの・・・って、それって、やっぱり昨日のセルリアンみたいな・・・。

 

「たいへん! あの子、探さないと!!」

 

 ― ― ―

 

フレンズ紹介~ジャイアントパンダ~

 

 パンダちゃんはネコ目クマ科ジャイアントパンダ属の哺乳類、ジャイアントパンダのフレンズだよ!

 目の周りがまあるく黒い毛に覆われてて、とっても愛らしい見た目をしてるよ!

 おまけにしっぽもお耳もまあるくて短くて、全体的にまあるい体型をしてるから、とってもかわいいよね!

 

 ジャイアントパンダはほとんど笹とか竹とか、筍しか食べないみたい! 毎日10キロから20キロくらい食べるみたいなんだけど、そんなに同じものばっかり食べて飽きないのかな?

 そんな食生活だから、野生のパンダはほとんどみんな、竹林に住んでるよ!

 動物園だといつも寝てる印象があるから、夜行性だってよく勘違いされるけど、実は違うみたい! 眠い時は寝て、十分に寝たら起きて、気ままに暮らしてるんだって! かわいい!

 

 そんな、かわいいジャイアントパンダだけど、クマ科の動物だから、実は獰猛な気性もあったりするよ!

 別名に大熊猫、なんて名前もあるくらいで、力もすっごく強いから、襲われたら、あたしなんてひとたまりもないかも!

 でも、フレンズのパンダちゃんはすっごい優しくて、そんなこわいこと、考えなくていいから、安心だよね!

 

【こえ】ともえちゃん(しゅくしちほー)

 


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