先輩が書いた議事録は、手記じゃないですか?   作:東條九音

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初回の会議 前編

まず始めに

この議事録の始めから役職決めまでは、自分の記憶を基にして書く。

だから抜けているところなど、正確ではないだろうが、出来るだけその時の会話を忠実に再現してみた。

それを踏まえて読むか、今回のまとめ部分のみ読むか。

それは読み手であろう、その時の生徒会役員に任せる。

以上、前置き!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、第63代生徒会始動だね!」

 

生徒会長の柑條(かんじょう)美玖(みく)が、宣言すると机にバンと手をつく。

 

「まずは自己紹介からだね」

 

「と言っても、殆ど顔見知りの様な気がするのだけど?」

 

柑條が自己紹介を提案すると、雪姫(ゆきひめ)雪乃(ゆきの)は自己紹介は必要無いのではないかと言う。

 

確かに雪姫さんの言う通り、大半は知っている顔が揃っている。

って言うか、メンバー全員同じ小学校の出身だし。

 

「まぁそうだけど……でもこう言うことは形から、って言うでしょ?」

 

柑條はどこか楽しげにそう述べると、決定事項と言わんばかりに席から立ち上がり、自身の自己紹介を始めた。

 

「私は生徒会長に就任した、3年C組柑條美玖。好きな食べ物はみかん。趣味は景色を楽しむ事かな?」

 

「会長。景色を楽しむのが好きなら、オススメやお気に入りの場合はあるんですか?」

 

2年生の歌風(かふう)美音(みお)が柑條に訪ねる。

 

どうやら歌風さんは、会長の柑條の指示に従うと決めたのだろう。少しでも話題を広げるために、柑條に質問をした。柑條はそうだね~、っと言いながら腕を組む。

 

「一番のお気に入りは教えられないけど、この学園からなら3階角の3年A組!あそこから見る夜景はキレイだよ」

 

「何で知ってんの?夜って下校時間、とっくに過ぎているだろ?」

 

気になったので自分も、歌風さんに習って質問をしてみる。すると柑條は、部活の時と言う。

 

「吹奏楽部の合宿で、見つけたんだよ。さてそろそろ、次の人だね」

 

ようやく席につく柑條。柑條が座ると、次に雪姫さんが席から立ち上がる。

 

「このまま時計回りに、手早く済ませましょう。私は3年A組雪姫雪乃。趣味はね……読書」

 

趣味をね…と言いかけたところで、読書と言い換えた雪姫さん。そのまま何事もなかったように続ける。

 

ね…って何を言おうとしたのだろう?

 

「好きなものはコーヒーと甘い物、それと猫ね。以上よ」

 

雪姫さんが席についた。

 

……わかった気がする。多分趣味も猫関係だ。

よく耳にする雪姫さんのイメージ像は、毅然とした姿に憧れる、よく読んでいる本は実用書、習い事をいっぱいしていそう。そう言ったイメージを持たれるから、言い出しずらかった……のか?

 

まぁ他者のイメージなのだから、気にする必要無いと思うのだが……大層なイメージを持たれていると大変そうだねぇ。

ちなみに自分は、雪姫さんが猫好きなのは知ってました。前に町中で、猫と戯れている雪姫さんを見かけたから。

 

「次は貴女よ。天音」

 

「はいはい。私は3年D組の如月(きさらぎ)天音(あまね)さんだよ~!趣味は、楽しいこと全部!」

 

次に立ち上がったのは、如月天音。

校内でこの人を知らない人はいない、と言われる程の有名人。と言うか変人。

美術的感性がずば抜けて高く、作品は実際高値で取引されている。ただし楽しいことの為なら周りを巻き込む。その巻き込みは、ある種の災害の様に言われている。

現状如月さんを制御できる人物はいない……らしい。

 

「好きなことは作品作りだね。好きな食べ物は、ジャンクフードかな?次はあなた!」

 

 

 

 

 

 

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