ご注文はうさぎですか?シスターズライフ!! 作:しゅみタロス
ココア「じゃじゃーん!!ココア特製ラビットハウス制服夏バージョン☆」
リゼ「おおー!!いいじゃないか。涼しいし気持ちがいい」
チノ「元のデザインを崩さずいい感じにアレンジされてます」
するとココアは大きめの制服を手に辺りをキョロキョロと見回す。
チノ「どうしました?」
ココア「今日お兄ちゃん見てないんだけど‥‥‥」
リゼ「ああ、兄貴なら今食材の買い出しに出てるはずだ。もう少ししたら戻ってくるよ」
その一方でナギは‥‥‥
ナギ「トマトに刻みパセリ、キュウリとトウモロコシそしてナス。後はフルーツ類だからあいつの店だな。なんか久しぶりの様な気も‥‥‥」
ナギは街で軽快なジャズが流れるレンガの建物へと足を踏み入れた。沢山の輸入されたフルーツの並ぶこの街では名の知れたフルーツ店だ。主に値段的な意味で。
ナギ「値段は高いが質が良い、やっぱこの店だよな」
???「あれ?そこの君、その制服はラビットハウスだよね?」
フルーツの盛り合わせを並べる茶髪の男性。ナギは振り向くと彼に話かけた。
ナギ「忘れたとは言わせないぞ、輪導ステラ」
ステラ「も、もしかしてナギ!!バリスタの学校から帰って来たのか!!」
ナギ「卒業して今年からラビットハウスで世話になってるんだ。ステラこそ俺が知らないうちにフルーツ屋継いでたなんて驚きだよ」
ナギは手を差し出すとステラは感極まりながら、その手を握り締める。
ステラ「お帰り、ナギ。また会えて良かった」
ナギ「こっちも嬉しいけど、ステラは本当に変わって無いな。ぶっきらぼうのステラが懐かしいよ」
ステラ「それよりウチに来たのって仕事の事だよな?」
ナギ「ああ、そうだったな。パンケーキ用のフルーツを買いに来たんだ。何かいいのあるか?」
ステラ「今朝は良いマンゴーとパイン、キウイ、イチゴが入ってね、良かったらそれをパンケーキの材料にしてはどうかな?」
ナギ「いいねえ、じゃあそれを20皿分用意できる?」
ステラ「まかせて、ナギの要望には応えて見せるから」
数分後、材料を入れたカートをラビットハウスに運んで開店の準備は完了した。
ナギ「はあ、暑いな。今の時期に長袖は少しキツイかも」
ココア「そう思って作っておいたよ、お兄ちゃん専用の夏の制服」
ナギ「マジ、作ってくれたのか!!」
ココア「皆のよりも大きめのサイズだから作るのに3週間かかっちゃったけど何と皆の分全部仕上げたんだ♪」
ナギ「わざわざありがとう。ココア」
ナギはココアの頭を撫でるとココアは嬉しそうにしていた。
リゼ(なんだ、この敗北感は‥‥‥)
ナギ「それじゃあ着替えて来るよ」
更衣室で着替えていると扉の前ではリゼがスマホを片手に待ち伏せていた。
リゼ「兄貴の写真は先に私が納めてやるんだから‥‥‥」
ナギ「これがラビットハウスの夏服か、流石はココア。凄い器用だ」
更衣室へと出るとリゼが即座にカメラを構える。
カシャカシャ
ナギ「うわ!!いきなりカメラかよ」
リゼ「これは後で壁紙に使おう」
ナギ「お前どんだけ一番を独占したいんだよ」
開店時間になり、仕事が始まった。梅雨明けは人が多くなり、ラビットハウスも前の様に仕事が戻ってきた。
カランカラン
ナギ「いらっしゃいませ」
地元の大学生の男「カウンター使えへんか?」
ナギ「一席空いてるので是非!!」
カウンター席ではチノがコーヒーを淹れていた。カウンター席に座る大学生は注文をする。
地元の大学生の男「レイコー頼むわ」
チノ「れ、レイコーとは‥‥‥」
地元の大学生の男「ああ、すまんすまん大阪もんやからつい口がな。レイコーはアイスコーヒーの事や」
チノ「そうでしたか、少々お待ちください」
大阪から来たらしい男は、チノを見るや否やどこか含みのある笑みを受かべてガムシロップを指ではじいた。
チノ「お待たせしました。アイスコーヒーです」
大阪人の男はコーヒーにガムシロップを三つ入れつつ、ストローを回す。チノも男の視線に気づくと恐る恐る男に聞く。
チノ「さっきから私を見ているのは‥‥‥何故でしょうか‥‥‥」
男がチノを見つめる理由は意外なものだった。
地元の大学生の男「いや、見ていて可愛いから一度デザインしてみたいな思うて‥‥‥」チノ「で、デザインとは‥‥‥」
地元の大学生の男「ワイは大学でプラスチックモデルを勉強してるんや。プラモデルから美少女フィギュアまで何でも出来るんよ」
チノ「それで私を‥‥‥」
地元の大学生の男「出来る限りでええんや、身体の各パーツやサイズにスリーサイズを聞けば君をモデルにして最高のフィギュアが‥‥‥」
怯えるチノを助けるためにナギは動こうとしたが、意外な人物が先に動いた。
タカヒロ「お客さん、家の娘を褒めていただけるのはありがたいのですが、少し口が過ぎるのでは」
地元の大学生の男「ああ、モデラーの悪い癖が‥‥‥迷惑かけたな」
ナギ「お客さん良い趣味持ってますね。今度その作品見せてくださいよ」
地元の大学生の男「勿論や、自信作持ってくるで!!ってもう12時や、リアルグレードのサザビー仕上げんと‥‥‥これはレイコーの分、また来るで~」
リゼ「嵐の様な客だったな」
ナギ「チノ、大丈夫か」
チノ「大丈夫です、悪い人じゃないと分かってホッとしました」
タカヒロ「チノ、皆、俺はどんなことがあっても君たちは差し出すような真似はしないから、安心してくれ」
リゼ「その声のあんたが言っても説得力ないぞ!!遠坂〇臣!!」
ナギ「ハイ出た今週のメタ発言!!」
チノ「ツッコミなのか悪ノリなのかハッキリしない発言やめてください!!」
一方で地元の大学生の男は‥‥‥
地元の大学生の男「まさかランキングにこれほど差が出るとは‥‥‥この屈辱は必ず返したる!!ガンプラ心形流をなめんなよ!!見とけよユウマ~!!」
男はそう言ってプラモ屋に入店していった。
しゅみタロス「この男の正体は‥‥‥察してくれ。どうもありがとうございました」