ご注文はうさぎですか?シスターズライフ!! 作:しゅみタロス
8月 夏休みラスト10日の昼時
ココア「アーーーーもうダメだーーーーー!!宿題終わらないよーーーー!!」
チノ「いいから続けてください!!読書感想文たったの30文字から何も進んでませんよ!!」
千夜「とりあえず新作の抹茶団子持ってきたから一息つこうよ」
シャロ「集中力の上がるハーブアロマ持ってきたからこれで回復して」
チノ「そういうのはココアさんにとって逆効果です!!」
ココア「ゥゥゥゥゥゥ」(涙目)
ラビットハウスで宿題に追われるココア。3人がかりで教えているが間に合うかはまだ分からない。いつもの喧騒が響くラビットハウスだったが、肝心な所あの兄妹はというと‥‥‥
リゼ「兄さん♪そんなに私の胸がすきなの?」
ナギ「触った中じゃあリゼが一番だよ」モミモミ
リゼ「まだ‥‥‥本番はダメだよね?」
ナギ「もう少し大人になったらな。今やったら警察案件だから」
リゼ「触るなら下着の上からじゃ満足しないでしょ」
ナギ「いつもそうじゃないか、これ以上ハードル上げたらこの作品通報されかねないぞ」
リゼ「そのメタ発言、ツッコミ役のチノがいないのが少し残念だ」
ナギ「チノがいなかったらこの作品も非常識まみれだったと思うぞ」(元から非常識な所ばかりな作品だったけど。これも作者の趣味と言うか‥‥‥)
ナギのスマホ「ピロロロロ・・・・・・アイガッタビリーブ「ホウジョウエムウ!!」」
ナギ「タカヒロおじさんからだ」
リゼ「何故その着信音Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン」
ナギ「はい、ナギです」
タカヒロ「突然で申し訳ない、ラビットハウスに君を尋ねてきた人がいる。ラビットハウスで待ってるから来てほしい」
ナギ「わかりました、すぐに行きます」
ナギはスマホと財布を手にするとリゼに引き留められる。
ナギ「リゼ?」
ナギ「私を一人にするなら、キスぐらいしてよ」
ナギはリゼを抱きしめてベッドに倒れるとディープキスをする。
リゼ「兄さん‥‥‥んんッ」
濡れる唇に触れる。
ナギ「行って来るよ、夕飯期待してるから」
リゼ「行ってらっしゃい、兄さん」
リゼはナギを見送るとリゼのスカートから少し液体が足を伝って流れた。
リゼ「やだ‥‥‥キスされただけで、感じちゃうなんて‥‥‥」
ラビットハウスに着いたナギは扉を開ける。
ナギ「お待たせしました、お呼びとの事ですが‥‥‥」
カウンター席にはギターケースを背中に背負った自分より年上の男性だった。
???「待ってたよ、修業時代以来かな?天々座さん」
ナギ「し、心咲先輩!!」
タカヒロ「そう、君に大事な用があるそうだ。修業時代にバイト先で顔を合わせてたんじゃないのか?」
ナギにとっての友人の一人、,心咲護。ロックバンド、ソニッカーズのギタリスト兼ボーカル、ラブライブの世界で王と呼ばれる程の逸材である。
心咲「少し、話に乗ってくれないか?君にとっても大きな意味になると思う」
ナギは心咲の隣に座り、机の氷水をグラスに注ぐ。
ナギ「それで、心咲先輩は俺に何を?」
心咲は少し不穏な表情で語り出す。
心咲「これから話すのは君にとって辛い事かもしれない。それでも聞いてほしい、君の本当の家族の事」
ナギ「!!」
この時、ナギの脳裏に浮かんだのは‥‥‥
炎で焼かれる故郷と‥‥‥
血と屍だけの残酷な光景だった。
ナギの目は光を失いつつあったが何とか持ちこたえ、心咲に聞く。
ナギ「教えてくれ、俺の家族は誰なんだ‥‥‥」
心咲「カウントゲートの街で、セラ・アシムと言う一人の少年がいた。家族は代々小麦に頼らないパン作りの家系で、セラはいつしか舌の感覚だけでパンの違いを判別できていた」
ナギ「えっ‥‥‥」
ナギ(普段食べるパンと全然違いますね?)
心咲「幸せな家庭で育ったセラは、戦争が無かったらパン作りをしていたかもしれない。でもセラは10歳の頃にカウントゲートが独立を宣言。カウントゲート市長は独立軍を設立した。その戦争に従軍したほとんどの人はカウントゲートのただの一般市民だった」
ナギ「じゃあ、皆‥‥‥無理矢理戦争に‥‥‥」
心咲「結果としては痛み分けで終わった戦争だけど、家族が死んで生き残ったのはセラと言う少年だった。唯一の生存者と言われるまでになった‥‥‥」
ナギ「じゃあ、セラ・アシムはやっぱり‥‥‥」
心咲「君の本当の名前だよ、天々座さん」
ナギはようやく思い出した、自分の本当の名前を、それに対して心咲はある内容を記した古い革手帳を渡す。ナギはそれを開くとそこにはパンの材料や作り方が記されていた。ページの最後まで来ると‥‥‥
メモの最後のページ(これを読んでくれている人が私の息子であるのなら伝えよう。生き残った君に罪はない。僕たち家族がいなくなってもどうか生きるのを諦めず、この手帳のパンを大切な誰かに作ってあげなさい。君が生きる意味をくれた神様の為にも新しい人生を思うがままにしなさい。セラ・アシムの毎日が幸せと共にある事を願う)
心咲「天々座さん?」
ナギの瞳には大粒の涙が溢れていた。
ナギ「俺、生きててよかった‥‥‥ありがとう、父さん‥‥‥母さん‥‥‥」
泣くナギの肩を叩き、心咲はナギに伝える。
心咲「君を守って先立った両親の為に、これからも幸せに生きて。天々座さん」
ナギ「はいっ!!」
落ち着きを取り戻したナギはタカヒロにお願いをする。
ナギ「タカヒロおじさん、厨房を借りていいですか?」
タカヒロ「好きにするといい、君の想いの形をパンで表して見なさい」
ナギはエプロンを身に着けると手帳を手にパン作りを開始した。
PM7:00
リゼ「初めてやってみたけど、良い感じ♪」
テーブルにはご飯と豆腐の味噌汁、キュウリの漬物にサケのバター焼きとナギが好みそうなものが並んでいた。
リゼ「それにしても、兄さん何してるんだろう?そろそろ帰ってきてもいいはずなんだけど‥‥‥」
ガチャッバタンッ!!
玄関を開ける音にリゼは反応して出迎える。
リゼ「兄さん、お帰り!!」
即座にナギを抱きしめる。
ナギ「ただいま、リゼ!!」
リゼは手に持った紙袋から漂う甘い匂いに気づく。
リゼ「兄さん、この紙袋は何?」
ナギ「俺の家族の大事な宝物だよ」
リビングの食卓に座るとナギは目を輝かせる。
ナギ「今日は和食なんて珍しいな」
リゼ「私なりの気持ち、たくさん食べてね♪」
ナギは箸を手に取ると白米や味噌汁を口にして喜んだ。
ナギ「やっぱこれだよなー!!家庭の味っていうのは」
夕食後
リゼ「兄さん、そろそろあの紙袋開けていい?」
ナギ「それじゃあ、お楽しみといこうか?」
ナギは紙袋を開けるとそこに入っていたのは‥‥‥
リゼ「メロン‥‥‥パン?」
ナギ「俺の両親が残してくれたレシピで作った、俺の思い出のパン」
リゼ「兄さんの‥‥‥両親が‥‥‥」
ナギ「リゼ、このメロンパンを食べる上で一つ確認したい事がある」
ナギはリゼに対して真剣な目で問いかける。
ナギ「俺の本当の名前は、セラ・アシムって言うパン屋の家系だった。でも両親が亡くなってから、その家系は途絶えてしまった。俺が言いたいのは、アシム家の再興の為に、リゼから答えを聞きたい。リゼは‥‥‥
俺と結婚したいか?」
リゼは唐突にナギから出た言葉にリゼは顔を真っ赤に染めてナギの身体に触れる。
リゼ「本当に、そのつもりなの?」
ナギ「ああ」
リゼ「ありがとう、兄さんがそう言ってくれるなら私は‥‥‥
兄さんのお嫁さんになる」
ナギはリゼの身体を抱き寄せてナギは伝える。
ナギ「良かった、リゼが俺を受け入れてくれて」
二人は身体で気持ちを確かめ合うと皿の上のメロンパンを二人で手に取ってスマホのカメラを見つめる。
ナギ「シャッターきるよ」
リゼ「ピーース!!」
カシャッ!!
これは喫茶店で働く二人の兄妹の、
愛の物語‥‥‥
二人の未来は‥‥‥まだ誰にもわからない‥‥‥
END
しゅみタロス「ここまで読んでくれた皆さま、ありがとうございました!!またいつかお会いしましょう。それでは!!」