ご注文はうさぎですか?シスターズライフ!!   作:しゅみタロス

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オーダー3 緑茶を飲んでる人は大多数が羊羹好きだが俺はどら焼き派である。

シャロの一件から一夜明けて‥‥‥

リゼ「・・・・」

ナギ(ど、どうしよう‥‥‥これ絶対キレてるよな‥‥‥不可抗力とは言えども後輩に手を出したんだから‥‥‥)

無言のままトーストにマーマレードを塗る。見るからに怒りのオーラを滾らせている妹に、ナギは声をかけることすら出来なかった。

リゼ「兄さん‥‥‥どれだけマーマレード塗るつもりなの?」

ここでナギは気づいた。トーストにマーマレードが山のように乗っていたことに。

ナギ「ごめん、考え事してたからつい‥‥‥」

リゼはナギの様子を見てため息をつき、口を開く。

リゼ「言っとくけど、私はシャロの事なんか気にしてないから。ただ兄さんが他の女の子と一緒になる事にイライラしてるだけだから。」

ナギ「てっきり、もっと怒ってるものと思ってたよ……。ほぼなし崩し的にだけど、シャロの兄になっちまったし」

リゼ「兄さんには怒らないよ。ただし、その分私を可愛がってよね♪」

ナギ(とりあえず、リゼは昨日の事を引きずってるわけじゃなさそうだ。良かった……)

険悪な空気は一瞬で変わり、ナギは大量のマーマレードを塗ったトーストを齧った。

ナギ「のわっ!!甘っ!!」

朝食を食べ終え、リゼは学校へと向かう。

リゼ「兄さん、午後からラビットハウスで。」

ナギ「おう、待ってるぜ。」

リゼを見送り、ナギもショルダーバッグを背負うと、ラビットハウスへと向かった。

 

ナギ「ラビットハウスでの初仕事……。精一杯頑張らないと」

俺はラビットハウスの目の前に来ると、意気揚々と扉を開けた。

ナギ「タカヒロおじさん、おはようございます!!」

タカヒロ「おはよう、元気な挨拶じゃないか。仕事の気合いも十分らしいね」

笑顔で挨拶を返しつつ、タカヒロはビニールに包まれた服を渡した。

タカヒロ「ココア君がナギ君の為に作ってくれた、ラビットハウスの制服だ」

ナギ「これ‥‥‥ココアが作ってくれたんですか?」

タカヒロ「正確には、ココア君とリゼ君の共同制作だよ。昨日から徹夜で作ってくれたんだ」

その制服を見たナギは、とても嬉しそうな笑顔をしていた。

タカヒロ「もう少しでお店を開けるから、着替えてきなさい。更衣室は二階の左の扉だよ」

ナギは二階に向かい着替えると、制服姿の自分を見て呟いた。

ナギ「ふむ、悪くないな‥‥‥」

 

ラビットハウスでの初仕事が始まった。早速入店してきた三人の客に、ナギは水を配る。メニューを伺うと、それを書いたメモをタカヒロに渡す。そしてメニュー運びも行う。この流れでローテーションが続く。まだ開店したばかりなので、注文はモーニングセットが多かった。だが、ここでナギはあることに気づく。

ナギ「確か、ラビットハウスは一定の人しか来なかったような……」

朝の時点でラビットハウスに来たお客さんは12人、みんな初めて来た人ばかりだった。常連客は殆ど居ない。つまり‥‥‥

ナギ「仕事が限られるって事か……」

落ち込むナギにタカヒロが声をかける。

タカヒロ「そんなに落ち込む事無いじゃないか、客ならまだまだ来るからね。それまでの間、食器を洗うのを手伝ってくれないか?」

とりあえずやれることをちゃんとやっておこう。親しいお客さんが来るまでは少しの我慢である。

 

その後お客さんは少しづつやってきて接客も忙しくなった。やっぱり喫茶店の仕事はこれが一番だと、ナギはしみじみ呟く。やがて、時計の針は12時を指していた。

タカヒロ「午前中ご苦労だったね。まかないのたまごサンドを作ったから、是非食べてほしい」

ナギはコーヒーと一緒にたまごサンドを一口齧る。それを飲み込むなり、ナギは何かを察した。

ナギ「普段食べるパンと全然違いますね?」

タカヒロ「良い舌を持っている。そのパンは今朝ココア君が作ったオリジナルなんだ。ココア君がいたらきっと喜んだだろうね」

ナギは少し顔を赤くしつつ、コーヒーを飲み干した。

 

 

仕事後半 リゼ達が加わり仕事のペースが速くなっていく。

リゼ「兄貴、そのパスタを運んでくれるか?」

ナギ「わかった、あ、注文票置いとくから頼む!」

チノ「お待たせしました。カフェモカです」

ココア「お兄ちゃん、クロワッサン焼けたから運ぶの手伝って!」

ナギ「すぐ行く!!」

そんなこんなで働き続けて一日の仕事がお開きになった。

タカヒロ「ナギ君、初仕事ご苦労だったね」

ナギ「ありがとうございます」

タカヒロ「この後、少しおやつを作るが一緒にどうかな?」

ナギ「お気持ちありがたいですけどこの後行きたい所があるので」

リゼ「兄貴、どこへ行くんだ?」

ナギ「何というか、良いお店を紹介してもらったからそこへ‥‥‥」

不機嫌そうなリゼの顔を見て、ナギは罪悪感を感じスマホを取り出す。

『こっちから手を出すつもりは無いから、安心しろ』

ナギはリゼのスマホに、そうメッセージを送った。それを見たリゼは嬉しそうにしているのを確認してナギは店を後にした。

後姿を見送るタカヒロは一言呟く。

ナギ「これも若気の至り、ナギ君もまだまだ青春しているねぇ……」

 

ナギ「確かこの辺だよな、シャロの言ってた甘兎庵(あまうさあん)って店は……」

街を見渡すナギは、今いる場所からしばらく歩いてみた。すると、すぐに目当ての店は見つかった。

ナギ「あった、この店だ。」

ナギは一呼吸すると店に入店する。

ナギ「失礼しまーす。」

すると、抹茶色の和服を着た少女がナギの前に現れた。

???「待ってました、天々座奈義さん。私の兄様」

ナギは唐突な兄様呼びに、こめかみに手を当てて答えた。

ナギ「普通にナギって呼んでくれてもいいんだぞ?」

???「いえ、リゼちゃんの兄様は私の兄様でもありますから」

ナギ(ココアは一体何を吹き込んだんだ……?)

気付かぬ内に妹が増えていく。ナギも対応に困っていた。

???「それと、私は宇治松千夜(うじまつちや)と言います。よろしくお願いします。」

 

その後、店の中に招かれたナギは、外を眺めながら緑茶を啜っていた。

ナギ「夕焼けと桜を眺めながら緑茶を嗜むのも、悪くないな」

千夜「お待たせしました。どら焼きの、天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)です」

ナギ(……どこの飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)ですか!?)

色々ツッコミたかったが、とりあえずどら焼きを一口食べてみる。

ナギ「う、美味い……」

千夜「この店自慢の小豆を使ってますので」

ナギ「これ、病みつきになりそうだな……」

すると千夜はナギの腕を掴み、身体を押し当てた。

千夜「私の方は?こう見えて凄いんだよ、私」

腕に胸の感触が伝わるナギは、理性を立て直して答えた。

ナギ「ごめん、こういうはちょっと控えてほしいな……後下手したら捕まりかねないから」

千夜「それなら、週に三回はここに来てほしい。近くで兄様を感じていたいから」

ナギ「わかった。千夜の兄となった以上、約束は守るよ」

 

そして帰宅後 ナギの自室にて

ナギ「なあリゼ、このままはまずいんじゃ‥‥‥」

リゼは薄めのシャツ一枚で、ベッドの上のナギに抱かれている。

リゼ「何でもしてくれるって言ったのは兄さんじゃない。早く私を弄りなさいよ……」

ナギはどうにでもなれ、と言わんばかりにリゼのシャツの下に手を入れた。

リゼ「はぁ‥‥‥はぁ凄く気持ち‥‥‥」

ナギ「後でどう言い訳すればいいんだ‥‥‥明らかに言い逃れられないぞ……」

リゼ「それでもいい、兄さんが私を求めてくれるなら‥‥‥私、どうなっても……」

 

誤解を招きそうなので言っておくが、この後は胸を揉む以上の事はしなかった。

そして、ヒヤヒヤしたけど、父さんには特にバレる事も無く何とか貫き通す事が出来た……。

 

 




しゅみタロス「一体ナニをしてるんですかねえ(ニッコリ)どうもありがとうございました。」
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