無題2   作:匿名希望


オリジナル現代/ノンジャンル
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何だこの頭おかしい文章

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無題2

 僕の名前は神崎悠香。純度百パーセントの中学生である。小学校では運動が苦手なことから友達に虐められ、人間関係がトラウマになり、外部の人との接触を断つようになった。お陰で純度百パーセントのコミュ障である。テストの成績は平凡以下、九九も未だミスなしで発言できるか不安要素あり、図工の授業は画伯も首を捻るようなモダンアートを毎回作り上げ、50メートル走は12秒前後のタイムを6年間ずっと取り続け、シャトルランは20往復でリタイア、上体起こしは30秒で14回。……その他も挙げるとキリがない。このままイキリオタクよろしく自分語りを続けると一晩を余裕で超過し丸一日が経過する。

 と、僕のネガティブな特徴を言い続けたわけだけど、ここまであえて言わなかった特徴もある。それは僕の容姿がほぼ女性のそれだということだ。水色の長い髪、男子の特徴についてなんて全く脳内辞書に載ってないぞと言わんばかりの童顔、明らかに女性を意識していると言われても全く反論できないぐらいのあざとい言動、筋肉がなくむしろ全体的に脂肪が男性の性的嗜好にパズルのピースが如くピッタリ合うように神様が調整したとしか思えないほどに付いている。

 困ったものだ。これを俗にいう「男の娘」という属性らしいが、ブラックホールにも負けず劣らずの内面的な性格故、この下らない属性を生産性のある行為のために利用するということへの勇気が一ミリも湧かない。こんなどっちつかずな見た目より男性か女性どちらか一辺倒になったほうが良かった。冗談抜きで。

 何で僕がこんなに男の娘とかいう属性を嫌っているかって?…あまり思い出したくはないから簡潔に言わせてもらうよ。痴漢に遭ったんだ。満員電車で。僕が外の景色を意識を宇宙に放り出しながら眺めていると、神様か何か知らないけどやや強引な方法で意識を取り戻させに来た。…単純明快なことにその神様って言うのはただのデブ中年で、吊り革を持っている僕の脇の間にその汚物と見紛うぐらいのとても黄色人種とは判断できないぐらいの鼠色をした太くて気味悪く汗が滴っている腕を伸ばし、そのゾンビのような手で僕の胸を服越しから(まさぐ)り始めた。僕は声を上げそうになったよ。でも我慢した。だってこんななっさけない姿他人に見せられるわけないじゃん。僕は近くの人に助けを求めることもできたと思うんだよ。でも出来ない。出来るわけがない。何故かってそれはさっき説明したばかりなんだけどね。忘れちゃった?ならここから945文字分遡ったところの文章を読んでみてよ。それで分かるよ。いや見る価値もないよ。僕はコミュ障なんだよ。話を戻すね。この一部始終には愚かしいことにまだ続きがあるんだよ。その痴漢行為者は暫く胸を弄り続けた。僕が男性だって気づいていないようだった。気付けよ馬鹿。そしてその直後、僕の下腹部にグニッとした感覚を感じたんだ。それは痴漢行為者のズボンと僕の着ているパーカーの生地をアンチマテリアルライフルと同等かそれ以上の威力で貫通して感じ取れるぐらいの熱気を併せ持ち、それを感じたものは鳥肌が立ちすぎて自分の汗腺が壊れるんじゃないかと思わせるぐらいの気持ち悪さを誇り、それを感じた僕は鳥肌が立ちすぎて自分の汗腺が壊れるんじゃないかと思わせるぐらいの気持ち悪さに襲われた。でも僕は耐えた。ハッキリ言って死にそうになってる時ぐらいには必死で耐えた。そして暫く痴漢行為者はそれを僕の背中に擦り付けた。僕は気持ち悪さによる吐き気と恐怖と恥ずかしさに同時に嬲られ、やがて降りる駅について降りた時も丸一週間ほどはその感覚が体にアロンアルファを付けてないと逆におかしいと製造会社にクレームを付けたくなるぐらいに張り付いて駄々をこねる三歳児みたいに僕から離れるというルーチンがそれに組み込まれていなかった。

 ……ビックリした。僕はさっき簡潔に言わせてもらうよ自分でといったはずだ。なんで763文字も喋っているんだ。これが簡潔なら、簡潔じゃない僕はどのくらい喋っていた?……もういい。考えるのはよすとしよう。

 その事がきっかけとなって、僕は男性になりたいと思うようになった。女性になりたいともさっき言ったけど、女性になってもなお痴漢に遭うリスクがあるんなら、僕は男性の方がいい。それに、女性になることも可能ではあるが、男性の見た目に近づくことと比べれば費用が格段に高い。それでいつごろか僕は男性に戻るため奮闘を続けている。しかし、その全ては無駄に終わった。口調から変えようとしてもまず話す相手がいないんじゃ無意味だし、しぐさを男性っぽくしようとしてもまず男性っぽいしぐさをしててもそれで男性に見られるようになるとは限らないし、…その他にもいろいろな点がある。つまりどこから手をつけばいいのか分からなかった。多分最良の方法ってのはどこかにあると思う。それを見つけることができないのは、僕の教養が凡人より足りていないからだ。ここまで下らない長話を続けた理由は、君なら何か最良の方法を知っているんじゃないかと思ったからだ。ねえ、君は何か知っているのかな?


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