2度の人生と1度の鬼生   作:惰眠勢

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第22話 海の鬼

「おお、海!凄い!海!海だよ!」

「地味にはしゃいでんじゃねえ!」

 

 久方振りの海を見てテンションが上がった私は、宇髄さんにスパーンッ!という音を立てて頭をひっぱたかれた。

 

「え、ひど。引っぱたくことなくない?」

「うるせえ、大人しくしろ。とりあえず情報収集、を・・・!」

 

 海岸の砂浜に降り立ち、波打ち際を歩きながら話していると宇髄さんが臨戦態勢になった。それと同時に、私も鬼の気配を感じ取ることが出来た。やば、私のセンサー鈍りすぎ・・・?

 

「海か。地味にいやーな所に潜んでやがる」

「水中戦ならやっぱり私かな。鬼だし、呼吸しなくても戦える」

「でかい口叩くじゃねーか。よし、行ってこい!」

 

 行ってこい、と言われると同時に襟首を掴まれて海に投げ込まれた。え、酷くない!?私の扱いが雑すぎる、もう少し丁寧に扱って欲しい。

 とまあ無駄口はここまでにして鬼を探す方に意識を向けた。この辺に鬼がいるのは分かるのだが、見渡せど水しかない。魚1匹いやしないため、どこにいるのか皆目検討もつかない。

 

「上が黒、下が白の髪を持つ鬼・・・貴様が逃れ者の鬼喰いか」

「・・・!!」

「丁度いい。あの方への手土産にしてくれる!これで、これで私はもっと強くなれる!」

 

 声が聞こえると同時に目の前に鬼の生首が現れた。よくよく見ると首から下もきちんとあるが、ほぼ透明で視認することが難しい。とりあえず全体を把握しようと目を凝らすと、手足が触手のようななにかになっていることに気がついた。それぞれの四肢があるはずの所に、4本ずつの触手。合計16本の、触手。

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・えっと

 

 理解すると同時に、血鬼術で巨大な歯車を生成し、自分ごと鬼を海中から空中に打ち上げた。

 

「宇髄さん前言撤回です!食べたくないので頸切るのお願いします!!」

「はァ!?なんだそりゃ!」

「道は作るのでお願いします!ほんと!美味しいものご馳走するので!」

 

 無理、無理、無理無理無理!私は軟体動物が駄目なんだ!気持ち悪い!タコもイカも大嫌いだ!ウネウネしててなんか気持ち悪い!爬虫類はまだいけるけど、触手は無理!ごめんね!!

 内心荒ぶりながら、宇髄さんがいる所から今いる空中までの間に歯車の足場を作り出す。その間に鬼が海中に逃げようとするから新しい血鬼術で足止めをする事にした。

 

 ーーー血鬼術・暴風湾曲波ーーー

 

「っ!グフッ!ギャァ!」

 

 宇髄さんが好きそうなド派手な技だ。簡単に説明すると、大小様々な歯車が直線曲線問わず襲いかかってくる。そう、まるで弾幕のように。上下左右問わず襲いかかってくるから逃げ場はない。もちろん足元からも来るから海の中に逃げることも出来ない。空中戦で使いやすい技だ。それに、この鬼の体が透明でも実体はあるからな!ただちょっとした欠点があって、これで足止めをしていると誰も近づけないためもう1つの血鬼術を使うことにする。

 

 もう1つの血鬼術を単体で使うのは難しいが、前述の暴風湾曲波に混ぜて使うと効果抜群だったりする。この技は、視認が難しいレベルで小さくした歯車を口経由で相手の体内に忍び込ませるものだ。これだけで使うといくら小さくてもバレそうだから何かに混ぜないと使いにくい。初見殺しのようなものだし。

 

「っ!?」

「うんうん、口になにか入ったよね、気になるよね、わかるわかる。すぐにそれが何か分かるから大丈夫だよ」

 

 小さな歯車を体内に仕込んでどうするか。答えは1つだけ。

 

 ーーー血鬼術・飛腹裂ーーー

 

「グゥ、ギィィヤァァァ!腹、腹ガ、アッ」

「お腹の中で巨大化させて、そのまま胴体を真っ二つにするんだよ」

 

 暴風湾曲波を辞めると同時に腹の中の歯車を巨大化させ、胴を半分に斬り裂いた。私の歯車で受けた攻撃は治りが遅くなるため、その瞬間に宇髄さんが鬼の頸を落とす。

 

「宇髄さんありがと」

「ったく、あんだけ派手にやれんならお前一人で大丈夫だったろうが」

「見た目が受け付けなくて・・・日輪刀無いし、でも倒すには食べるしかなかったから・・・宇髄さんがいて良かった」

「・・・そうかよ」

 

 いやほんと、日輪刀がないとちょっと困るかもしれない。これからもこういった見た目の鬼と対峙する事になるなら日輪刀が欲しい。食べたくない。でも隊員じゃないのに日輪刀は持たせてもらえないだろうな、残念。




オリ主の技が4つほど出来たので、活動報告の方に一覧を載せておきます

この鬼が弱かったというよりも、オリ主が強すぎた。普通の隊士だったら海に引きずり込まれた時点で溺死してる。でも柱なら余裕で倒せる相手

遊郭編にシロを同行させるか

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