「シロ、朗報だ!鬼殺隊入隊がお館様に認められたぞ!」
「えっ」
宇髄さんの友達になってウキウキしていた所、人気のない裏路地で煉獄さんに呼び止められた。そこで冒頭に戻る。というか煉獄さんは今なんて言った?キサツタイニュウタイガオヤカタサマニミトメラレタゾ?何その暗号。
「とはいえ一応体裁もある。反感を買わないよう最終選別に出る必要があるから、刀の修行をしよう!なに、俺が稽古をつけてやる!」
「え、その、他の方は反対とか・・・」
ええ、えええ?ほんとにお館様許可したの?他の柱は何やってるの、そこは全力で反対しておこうよ。伊黒さんとか率先して反対しそうでしょ。
「ああ、安心しろ。この間の柱合会議で正式に決まったことだ!宇髄も推薦していたし、そういえば珍しく伊黒も反対はしていなかったな・・・」
う、宇髄さーん!何一緒になって推薦してるの!?あと伊黒さんなんで反対しないの、信用しないんでしょ、反対しようよ!NOと言える勇気!ていうか今から刀の修行するの・・・?
「お館様が許可したならまあ、いいですけど・・・今更刀の修行ですか?」
「シロは刀も使えた方がいいだろう。最初の頃、食べるのが嫌で宇髄に頸を切るのを任せたそうじゃないか!何も呼吸を使えとは言っていない。仕留める時、必要最低限刀が扱えるようになればいい!」
せ、正論だー!宇髄さんに引き続き煉獄さんにも正論で論破された。確かに、日輪刀が欲しいとは思っていたしこれはチャンスなのではないだろうか。そう考えると、あまり悪い話ではないかもしれない。
「煉獄さんが稽古をつけてくれるんですか?」
「ああ!前言撤回はしない!ただ任務が入ることもあるからな、その時は他のものに頼むことにする!」
トコトコと、煉獄さんが話しながらどこかへ向かって歩き出す。私もそれに着いていき、しばらく歩いたところで鬼殺隊稽古場に到着した。
「行動は早い方がいい。今日はあまり時間が無いから、基本的な構えの練習をしよう!」
「はっや」
少しだけ頭を整理させて欲しい。まず、お館様に鬼殺隊入隊が認められた。なんでだ。でも体裁があるし、最終選別無しで入ると反感を買う可能性があるから最終選別には行く。わかるけどなんでだ。そして、行動は早い方がいいから今すぐに刀の修行を始める。なんでだ。
「ちなみに、最終選別っていつあるんですか?」
「7日後だな!」
「・・・もしかして」
「7日後の最終選別に行って受けてもらう!」
色々早すぎるんだわ!
ちなみに、宇髄さんと海に行ってから煉獄さんと手合わせするまでの間は1年ほどあいています。
ついでに煉獄さんとの手合わせの後、宇髄さんに会ったのは数日後です。その数日の間に柱合会議があって可決したんですね!
(シロちゃんがどんどん人間らしくなっていく。この1年弱ずっと鬼殺隊の人と一緒にいたせいかな)
遊郭編にシロを同行させるか
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させる
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させない