2度の人生と1度の鬼生   作:惰眠勢

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第35話 餌付け?

 

 

 少し前に蜜璃さんと伊黒さんにカレーを振舞ってから、数日に1度のペースで伊黒さんが我が家にご飯を食べに来るようになった。伊黒さん曰く、「怪しいことをしていないか確認しに来ているだけだ」との事だけど毎回来るのは昼食時だしご飯目的な気がする。なんとなくご飯時だけ家に寄り付く猫を思い浮かべてしまった。ふむ、そう考えるとあのネチネチ感もそんなに嫌じゃなくなる気がする。

 

「ちなみに、次確認に来るのはいつですか?」

「・・・4日後だ」

「そうですか。3日後までは昼餉を決めているんですけど、4日後は何を食べるのか決めていないんです。何がいいと思いますか?」

「・・・どうでもいいが、オムレツライスなどでいいのではないかね。まあ俺には関係ないが」

 

 オムライスが食べたいのね!了解!確かに都内に行かないとなかなかオムライス扱ってるお店ってないもんね、わかるわかる!

 

「ふふ、そうですね。作ろうと思えば作れますし、4日後はオムレツライスにします。うっかり伊黒さんの分も作ってしまうかもしれませんが」

「・・・甘露寺が来る可能性もあるだろう」

「なるほど、それなら10人前くらい用意した方がいいですね。予定が空いているかわからないので、事前に声をかけてみます。伊黒さんが一緒なら蜜璃さんを呼んでもいいですよね?」

「そうだな。甘露寺を1人で来させるわけにはいかない」

 

 蜜璃さんにもオムライス食べさせてあげたいんだろうなぁ、と邪推する。そういえばこの前の雑談で、オムライスが食べたいと蜜璃さんが言っていた気がする。もしかしてあれを聞いていたのだろうか?・・・仲間思いと言うべきかストーカー気質と言うべきか・・・。

 

「というか、伊黒さんって私の事嫌いなんですよね?」

「当たり前だ」

「なのに私が出す料理は普通に食べるんですね?」

「・・・食事に罪はない」

 

 なんだろう、なんだかこの人悪い人じゃない気がしてきた。かなり遠回しのツンデレとすら思えてくる。私は食べ物を大事にする人に悪い人はいないって思っているんだけど、どうだろう?今の所、食べ物を粗末にする人は悪い人ばかりだったような・・・?

 

「いいか、何度でも言うが俺は鬼が嫌いだ。勘違いするな」

「それなら、鬼の出すものなんて極力食べたくないですよね?今後出さない方がいいですか?」

「・・・そうとは言っていない」

 

 相変わらずネチネチした話し方ではあるが、少々可愛げがあるように思えてきた。まるで懐かなかった猫の餌付けに成功したような達成感。まったく仲良くはないけど、これから少しでもまともな関係になれたらいいな。主に戦闘の協力面で。

 

 




我が家の伊黒さんはけっこう緩いし、実力は認めてくれてる・・・はず
流石の伊黒さんも外国料理の誘惑には勝てなかった模様 (今作1番キャラ崩壊しているのは伊黒さん)
(こうでもしないと近付けない)

遊郭編にシロを同行させるか

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