日輪刀が届いた。
私の刀を打ってくれたのは上鉄穴金彦さんという刀鍛冶さんで、私の要望通りに太刀と短刀の2種類を丁寧に作ってくれた。ちなみに刀の鍔には藤の花が拵えられている。
「いやあ、鬼の方に作るなんて初めてですからな!とにかく柄を握り潰されないように強化するのが大変でしたわ!」
「すみません、わがままを言ってしまって。というか、よく鬼に作ろうと思いましたね?」
「まあ、それは私も思うところはあったんですがね・・・鬼とはいえ鬼殺隊の一員ですし、偏見は良くないなと!さあさあ!刀身を見せてくださいな!」
凄い、この人懐がすごい。こんなあっさり割り切れるなんて聞いたこっちが驚きだ。刀を持ち、鞘からゆっくり引き出して刀身を蝋燭の光に反射させる。うん、刀そのものの色だ。変色したりしない。
「うーん、やっぱり鬼の方だと色が変わらないんですかねぇ・・・」
「そうですねぇ・・・申し訳ないです」
「いえいえいえ!刀は身を守るためのもの!身が守られれば、刀身の色などどうでもいいのです。どうか、この刀が貴女の身を守ってくださいますよう・・・」
そう言い残し、上鉄穴さんは帰って行った。何度見返しても、私の刀の色が変わることは無い。まあいい、別に呼吸が使えなくったって構わない。そりゃあ出来るに越したことはないのだろうが、そもそも私に刀の才能は微塵もないことを自覚している。
「おお!やっと日輪刀が届いたのか、これで鬼殺隊っぽくなったなぁ」
「あ、宇髄さん。なんか久しぶりな感じがする」
「あー、まあ、任務が立て込んでて最近この辺に寄れてなかったからな」
「そっか、お疲れ。・・・私もそろそろ任務が本格化してくるのかな?」
「何言ってんだ?お前は最初から上級隊士とほぼ同じ内容の任務が多かっただろ」
「えっ」
「泊まり込み、二桁の連続任務、下級隊士の引率、十二鬼月の討伐。これ、まず下級隊士には任されない任務だぞ」
そんなの初耳だよ宇髄さん。現代に例えたらバイトに正社員の勤怠管理させるようなもんじゃん。ちょっと違うかもだけど。ブラックかな???いやまあ別にいいんだけど!鬼殺隊に入る前からお給料貰ってたし!・・・あれ、そう考えると協力関係だったときと鬼殺隊に入ってからの待遇の違いってなんだ・・・?隊服と日輪刀だけ???
「シロ、お前なんでそんなに疲れた顔してんだ?」
「いや、ううん、なんでもない・・・」
「地味に辛気臭え顔してんじゃねえ!よし、飯食いに行くぞ!」
「奢ってくれるの?わーいありがとー」
「なんだその棒読み。つーか、本当に図太くなってきたよなぁ・・・」
聞こえない聞こえない。宇髄さんの奢りなら、お腹いっぱいになるまで食べまくってやろう。
ただ、流石に申し訳ないから店の食料を食い尽くすのは辞めた。
上鉄穴 金彦 (かみかんな かねひこ)さん。刀を作ってくれた人。オリキャラ
そして久しぶり宇髄さん
遊郭編にシロを同行させるか
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させる
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させない