「裁判?」
「ええ、そうなの。隊士が鬼を連れているなんてなにごとかー!ってなって、その子をどうするかって話し合いをしたのよ。でも、最後は鬼殺隊に居ることを認めて貰えたから良かったわ。あんなに可愛い子を殺してしまうなんて胸が痛んで苦しいもの」
「・・・その裁判にかけられたのって、もしかして竈門炭治郎と竈門禰豆子?」
「え?ええ、そうよ。シロちゃん知っていたの?」
「2人が鬼殺隊にいた事はこの間知ったばかりだけど、昔知り合いだったの。すごく可愛がってたからそんなことになってる事を知って悲しくて・・・」
炭治郎くん達と再会した直後だけど、今日は恒例の蜜璃さんとの昼食デー。監視するという名目でもちろん伊黒さんもいる。ちなみにメニューはビーフシチューだ。
「そうだったの・・・そういえば伊黒さん、炭治郎くんのこと押さえつけて血管破裂させそうになってましたよね?」
「は?」
反射的に、バッと首を捻らせて伊黒さんを凝視した。伊黒さんは我関せずというように黙々とビーフシチューを食べ続けている。ちょっといったん食べるのやめて。これはお話をしなきゃいけないと思い、伊黒さんのビーフシチューを取り上げて私の頭上に掲げた。
「何をするのかね」
「こっちが何をするのかねって感じなんですけど!炭治郎くんに何してるんですか!?血管破裂未遂ってなんなんですか!?」
「暴れそうになったから取り押さえただけだ。それを言うなら、不死川の方は妹を滅多刺しにしていたぞ」
「は?」
妹を?滅多刺し?妹って禰豆子ちゃんのことだよね?え?滅多刺し?滅多刺しにしたの?禰豆子ちゃんを?あの可愛い可愛い禰豆子ちゃんを???は???
「シロちゃん、あの、あの時は仕方なかったっていうか、その・・・怒らないであげて・・・怒る気持ちも分かるのだけど・・・」
「・・・うん、うん。普通に考えたら鬼を連れてる隊士とか考えられないよね。敵と敵を手引きしてるものって考えるもんね。分かる分かる。伊黒さんと不死川さんに対して怒るのはお門違いってこともわかってるけど・・・」
「分かったなら返せ」
「黙らっしゃい!それとこれとは!話は別!暫くご飯あげないから!絶対に!不死川さんにおはぎ差し入れするのもやめてやるぅぅぅぅ!!!」
「し、シロちゃん!やめてあげて!2人ともシロちゃんのご飯を楽しみにしてるの!!もちろん私もだけど!!」
許さない!しばらく絶対に許さない!頭では分かってるけど心がおかしくなりそうだ!!大好きな子達を傷つけられたなんて頭が沸騰しそう!!
・・・まあ、私のご飯が楽しみらしいし、3日くらいで許してあげよう。チョロくなんてない。絶対にチョロくなんてないんだから。
ご飯を楽しみにしていることをさらっと蜜璃ちゃんに暴露される伊黒さんと不死川さん
シロちゃん、貴女結構チョロいわよ!
遊郭編にシロを同行させるか
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させる
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させない