2度の人生と1度の鬼生   作:惰眠勢

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第60話 乗車

 伊之助とシロの稽古から数日がたった。炭治郎が全集中・常中を会得したり、指令が来たシロが半ギレ半泣きで任務に行ったり、善逸と伊之助も全集中・常中を会得したり、それを知ったシロが自分のことのように喜んだりと流れるように日々が過ぎていった。そしてまた指令が入ったと軽く落ち込みながら任務に向かうシロを見送った炭治郎達はしのぶの診察を受けていた。

 

 

「ヒノカミ神楽って聞いたことありますか?」

「ありません」

「!?えっあっじゃっじゃあ、じゃあ火の呼吸とか・・・」

「ありません」

 

 

 ヒノカミ神楽や火の呼吸について聞いていたことは省略させて頂く。しばらく話してから炎柱の煉獄さんという人に尋ねればいいと言う話になり、鴉に頼んで炭治郎は診察室を出た。診察室を出てから、最終選別の時に見た人とすれ違ったりアオイやカナヲと話をしたりと色々あったが、ここも省略させて頂く。蝶屋敷を出た炭治郎・伊之助・善逸は無限列車という汽車に乗るために駅まで連れ立っていた。道中、炭治郎が善逸に責められていたことや汽車を知らない伊之助が騒いで駅員に目をつけられたことは余談である。

 

 

 

 

 

 

 時は少し遡る。

 

 

 

 

 

 

「シロ!この弁当はうまいぞ!」

「そうですねー」

「こっちの弁当もうまいぞ!」

「そうですねー」

 

 

 煉獄さんが1つの弁当を食べ終わる事にわざわざ報告してくるから、いい加減面倒になってきた。さっきので実に24回目である。ていうかこの人どれだけ食べるんだ・・・普通の人でもこんなに食べないぞ。私はまあ別として。

 

 

「にしても、ここに鬼が出るんですよねぇ。そんな気配しないんですけど」

「油断大敵だぞ!」

「あっはいすみません」

 

 

 なんだか、伊之助と離れていることも相まって無気力状態である。ここ数年はそんなこと無かったが、1度再会してしまうとそれ以降離れるのがひどくつらくなってしまう。まあ、再会しなきゃ良かったなんて1ミリも考えていないけどね!伊之助好き!!あー、早く任務終わらせて帰りたい。まだ蝶屋敷にいるのかな、そろそろ退院かな。

 

 

「あ、ちょっと車内販売でお茶買ってきます。煉獄さんもいりますか?」

「すまん!頼む!」

「了解でーす」

 

 

 席を立って車内を歩く。さっきは鬼の気配はしないと言ったものの、ほんのり漂ってくる程度にはあるのだ。でもどの車両にいても同じ程度の気配しかしない。まるでこの汽車自体が鬼なんじゃないか、というような・・・いや、まさかね・・・。

 

 

 

 

 そして、時が動き出す。

 

 




煉獄さんはどうなってしまうのか

あと、この時点で既に半分くらい融合してるってことでお願いします

遊郭編にシロを同行させるか

  • させる
  • させない

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