生まれて間もない赤子は、女性に抱えられてすやすやと眠っている。
「ユース…」
長い銀髪の女性は赤子の名前を呼ぶ。この女性はユースの母親で、エクリプス聖和教の信者である。
彼女がユースを身籠った時、エクリプス聖和教内では彼女は「神の子を身籠った」とされた。
聖和教の信者ならだれもが、次期教祖はその神の子だと思った。
なぜなら、ユースの父親が
エクリプス聖和教の教祖、ヴァシュナー。
実の息子を(地球人でありながら)ギーグに近い存在にしようとした。
お腹を痛めて産んだ我が子に情が芽生えた母親は、赤子のユースを連れ、イーグルランドの地方都市オネット(ネスも在住している)に身を隠した。
やがて、12年の月日が流れ、ユースは成長した。
母は、ホームスクーリングでユースに勉強を教えた。そのためユースは、ある程度の一般常識と、イーグルランドの高校卒業程度の知識を学んだ(イーグルランドには飛び級制度があるため)。
隕石が落ちてきた夜、ユースはオネットの裏山で倒れていた。そこで、ユースはネスと出逢った。
ネスとユースは互いの背中を守るようにして戦った。
そして…、ギーグは自らの意思を、ユースは記憶を失った。
ネスはその隕石が落ちてきた夜に奇妙な夢を見た。
最後にネスがユースに殺されるという内容だったからだ。しかもあの夢には続きがあって、その後ユースはギーグソウルと化した。
しかし、その時に隕石がオネットの裏山に落下した。
ネスが私服に着替えて裏山の隕石を見に行こうとすると警官が道を封鎖していた。その中には、女性の警官もいた。
「君、早くおうちに帰りなさい!」
「隕石が落ちてきたぐらいでパニックになるな!早く家にかえ、かえ…帰りたいよー!」
「ポーキーという野次馬がいるわ、落下地点付近で見知らぬ子供が倒れているわ…」
ポーキー・ミンチにピッキーがいなくなったんだとネスが呼び出され、再び隕石の落下現場に赴いた時に、ネスはユースと出逢った。
この時、ユースはネスの名前以外の記憶がなかったため、ネスは自分の家で様子を見ながら、オネットの市街地にある病院に連れて行った。
ある時、ユースはネスにこう言った。
「俺、お母さんが生きているかどうかすらもわかんないんだ」
今のユースには母親に関する記憶がない。記憶喪失の所為だろう。
「思い出せたら…お母さんに会いたい」