妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

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中国から失礼します。
投稿できるみたいなので頑張ります。


妖精の双竜と虎の双竜

「さて…競技は明日からの訳だが…いかんせん内容が分からんのう」

 

「うん?出たことあるんじゃないの?」

 

過去に出場したことがあるなら、競技なんて分かり切ったことだろうに。

 

「競技は毎年変わるんだよ」

 

「私達が出なかった年に射的があったりとかね」とビスカ。

 

「俺の出なかった年に競走だぜ?」とジェット。

 

『皆タイミングが悪いな』

 

なるほど、万年最下位だったのは運の悪さもあったのかもしれない。

 

 

「いくつかの競技の総得点で優勝が決まるんだけどよ」

 

「私も一応過去の記録を読んだんだけど、競技に一貫性がないのよね」

 

「運動会ってわけじゃないんだね」

 

「ま!でたトコ勝負って訳か、バトルだったらいいな~!」

 

どんな競技が出て来るのか分からないのでは対策の練りようがない。

 

 

(ジェラールの言ってた謎の魔力が関係したり…はしないか)

 

流石に穿ち過ぎかもしれない。

 

「エルザ、明日までに公式ルールブックを読んでおけい」

 

マカロフがエルザにドン、と手渡したのは辞書ぐらいの厚さはあるルールブック。

 

「こ、これを読めと?」

 

流石のエルザも冷や汗を流した。こんなの今日中に読めるのか。と危惧していたが、レビィが眼鏡を取り出す。

 

「任せて!風詠みの眼鏡持ってるから!」

 

「さっすが!」

 

風詠みの眼鏡は文章を素早く読める魔法アイテムだ。本好きには必須のアイテムである。

 

サラーッとルールブックを読んだレビィは掻い摘んで説明した。

 

「大事なことは3つかな?まずは各ギルドのマスターは参加出来ないこと」

 

「ま、そうじゃろうな」

 

「ギルドの紋章を付けてない者を客人として参加させないこと」

 

「ま…それも当然だな」

 

「3つ目は各競技は競技開始直前まで秘匿とし、各競技のルールもそこで説明される」

 

「本当に出たとこ勝負なの」

 

前者2つは当たり前のことであり、最後のもこの大魔闘演武の仕組みを考えたら納得のものだ。

 

「あ!最後に注意書きがある。『参加者は指定された宿に12時までに帰ること』」

 

「12時…夜中の、だよね?」

 

「ガラスの靴を履いたお姫様みてーだな」

 

でも、何でそんなことを?普通は次の日の朝とかに会場に集まるとかではないのだろうか。

 

「まだたっぷり時間があるじゃねぇか!!」

 

現在は約1時。確かに指定された時間までは十分に時間がある。

 

「折角こんなにでけー街に来たんだ!探検するぞー!!」

 

「あいさー!!」

 

「あ、私も行く!」

 

「おい!!宿の場所は分かっているのか!?」

 

「ハニーボーンだよね!?ちゃんと12時までに帰って来るからー!」

 

ルーシィはエルザに大声で伝えてナツ達の後をついて行く。

 

「ちょっと!待ってよ!」

 

「せっかちなの」

 

ナツとハッピー、ルーシィはさっさと行ってしまった。アミクは魔法を使ってマカロフにしか聞こえないように問う。

 

『おじいちゃん、私の宿はどこ?』

 

『後でラクサスが迎えに行くから11時までには広場に行っておれ』

 

『了解!』

 

そうやりとりした後、アミクとマーチはナツ達を追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

それからアミク達はそれぞれでクロッカスの街を楽しんだ。

 

「この花飾り綺麗だねー!」

 

「凄い、もう最新刊が発売されてる!」

 

「このブロッコリーうまー!!」

 

「ハッピー、このサンプルの魚と偽物の魚、どっち食べたいの?」

 

「どっちも食べれないじゃんかぁ…」

 

「かーっかっかっか!!こいつらうめーぞ!!」

 

「ナツー!!金払わないで食い漁っちゃダメー!!」

 

ナツ達らしく騒ぎながらも重い思いの時間を過ごしていく。

 

 

 

そんな中、1人で観光を嗜むグレイ。

 

『一緒に見て回る友達も居ないのか。惨めだねえ』

 

「…なんか、今無性に「ほっとけ!」って言いたくなったぜ」

 

グレイの妙な察知力は感服ものである。

 

その時、ある人物がグレイの元にやってきた。

 

 

「グレイ様〜♡」

 

「ジュビア…何でお前が」

 

 

彼女とはギルドで別れたはずである。

 

「ジュビアだけじゃありません。ギルドの皆が応援に来てますよ」

 

『ありがたいことね。仲間の声援は力になる』

 

仲間の存在が彼らを強くしてくれる。ウルはずっとこのギルドにいてそのことが分かってきた。

 

「あの…よかったらお食事でも…ふ、ふ、ふ、ふた、ふたり…で…」

 

「そういやハラ減ってきたな」

 

『流すな流すな』

 

気づいてないふりをしてるのか、それとも天然なのか。

 

 

「それなら良いレストランがこの街にある」

 

そこに、現れた第三者。また面倒な人物がやって来てしまった。

 

「リオン!!」

 

『出たー、色恋豹変魔人め』

 

 

ウルの弟子でもありグレイの兄弟子でもあるリオンは、グレイを押しのけるとジュビアの肩に手を回した。

 

「水族館と一体になっていてな、中々洒落たレストランだ」

 

「あれ…?ちょ、これ…」

 

そのまま連れて行こうとする。

 

『誘拐だ誘拐。私の弟子が誘拐犯になってしまう』

 

「テメェ!ウチのもん勝手に連れて行くな!!」

 

なんか面白くないグレイはリオンの誘拐を阻止しようとした。

 

「オレは気付いたんだ。アミクちゃんの時は押しが足りなかったのだ、と」

 

「十分積極的だったと思うけどな」

 

「だから今度はグイグイいくことにする!アミクちゃんとしようとして散々考えたデートプランを実行する時だ!」

 

「お前そんなことしてたのかよ!?」

 

『まだ引きずってるのか…?』

 

ちょっとリオンのアブナイ過去に触れた所でリオンは冷静さを取り戻した。

 

 

「大魔闘演武に出るんだってな、グレイ」

 

「あ?」

 

そこかしこで噂されているのでリオン達が知っていてもおかしくはないだろう。

 

「ま…優勝するのはオレ達蛇姫の鱗(ラミアスケイル)だがな。去年まではオレやジュラさんが参加していなかったにも関わらず『2位』だった。この意味分かるよな」

 

つまり、彼らが参加する今回は蛇姫の鱗(ラミアスケイル)が優勝に限りなく近付く、ということだ。

 

だが、こっちも負けてはいない。

 

「こっちにはエルザっていうバケモンが居るのを忘れてんじゃねーだろうな」

 

『仲間をバケモンって言うのか』

 

エルザも底知れない強さを持つ魔導士だ。ジュラにも引けは取らない、とグレイは思っている。

 

そこでリオンはとんでもないことを言い出した。

 

「1つ賭けをしよう。蛇姫の鱗(ラミアスケイル)が優勝した暁には、ジュビアをオレ達のギルドが貰う」

 

『おおっ!?』

 

「何じゃそりゃーーー!!?」

 

ウルもグレイもビックリ仰天。

 

「オ、オレ達が勝ったら?」

 

「ジュビアをお前達に返そう」

 

「元々オレ達のギルドだよ!!」

 

「男と男の約束だ。忘れるなよグレイ」

 

「賭けになってねーだろーが!! ふざけんなっ!!」

 

『勝手にやってろ』

 

もうめちゃくちゃである。アミクの時よりも悪化してるかもしれない。

 

「負けるのが怖いのか?」

 

「なんだと…?」

 

流石にそれは聞き流せなかったようで、グレイはピクリと眉を上げた。

 

「ああ…ああああ…グレイ様!! ジュビアをとるかリオン様をとるかハッキリして下さい!!」

 

「お前ぜんぜん話見えてねーだろ」

 

『コイツの頭の中では一体何が繰り広げられてるんだ…?』

 

1回ジュビアの頭の中を覗いてみたくなったウルであった。

 

 

「クロッカスってあちこちがお花でいっぱいなの」

 

「花咲く都とはよく言ったものだね」

 

「きっと住民達の頭の中もお花畑なの」

 

「それは違うと思うよー!?」

 

思いっきりディスってるようなマーチの発言に、ハッピーが目を剥いた。

 

 

「うーん!楽しかったー!ねえ、ナツもルーシィもそろそろ宿に戻った方がいいんじゃない?」

 

「そうね。もう時間も時間だし」

 

アミクの提案にルーシィが頷く。だが。

 

「ケンカだー!!」

 

「お?」

 

ナツが騒がしい方に反応した。なぜ、そんな嬉しそうなのだ。混ざりに行くのか?行くのか!?

 

「祭にケンカはつきものか!?どれ!」

 

「フィオーレ中のギルドが集まってるんだもんね」

 

ナツ達は喧騒がする方に向かって走って行ってしまった。

 

「どれって…もう…」

 

「ナツってばすぐに厄介ごとに突っ込んで行こうとするんだから…」

 

アミクとルーシィは呆れながらも、それがナツだ、と諦めの境地で追いかけて行く。

 

「それに付き合うあーし達も、結局は仲間なの」

 

マーチも満更ではない笑みを浮かべて飛んで付いて行った。

 

 

追いかけながら、アミクは向かってる方向から妙な匂いが漂っていることに気付く。

 

(なんだろ、なんていうか…ドラゴンみたいな匂い?)

 

そうだ。ウェンディやナツと初めて会った時も似たような匂いがした。これが意味することは…。

 

 

 

広場で多くの野次馬が集まっている箇所を発見。ちょうどナツもそこに向かっていた。アミク達も彼の後を続く。

 

 

喧騒の中心。何人かの人が倒れている。そこで一際目立っていたのは2人の青年。彼らは倒れている人々を見下ろしていた。また、その青年達には2匹の猫も付き添っていた。

 

 

「まだやるかい?」

 

「お話になりませんねー、ハイ」

 

「フローもそーおもう」

 

(…エクシード?)

 

アミクとナツはじっと彼らを見つめた。

 

周りの野次馬達が次々に話し出す。

 

 

「あいつら!剣咬の虎(セイバートゥース)の双竜!」

 

「スティングとローグだっ!!」

 

「最強のギルドの一角だぜ!!」

 

剣咬の虎(セイバートゥース)だぁ?」

 

「双竜…?」

 

アミク達はピクリと反応した。ナツが野次馬を掻き分け、喧騒の中心で出て行ったのでアミク達も慌てて付いて行く。

 

そして、ちょうどその2人の青年と目が合った。

 

 

金色の髪の青年──スティングと黒髮の青年──ローグ。

 

 

なぜか、アミクには初めて会った感覚がしなかった。

 

 

「アンタらは…」

 

「ナツ・ドラグニル…!アミク・ミュージオン…!」

 

2人は目を見張ってアミク達を見る。

 

 

「ネコ!?」

 

「いや、エクシードなの」

 

 

マーチ達も青年達に付き添っていたエクシード達を見て、ハッピーは驚き、マーチは冷静に観察していた。

 

「何ですかあのマヌケな顔したネコと…し、尻軽そうなネコは」

 

「マヌケ、尻軽」

 

赤茶色のエクシード──レクターが何故かマーチから目を逸らしながら言うのだが…。カエルの着ぐるみを着たエクシード──フロッシュは悪口を言っているはずなのに邪気を感じなかった。

 

「喋ったーーー!!」

 

「UMAなのUMA!!」

 

「あ、あたし、ツッコむべき?」

 

1人置いてかれてるのはルーシィだ。

 

「ははっ!! 大魔闘演武に出るって噂…本当だったのか」

 

嬉しそうなスティング。彼らの様子にアミクは首を傾げた。

 

「私達のこと知ってるの?」

 

「…ま、やっぱり覚えてないか、アンタは…」

 

「え?」

 

スティングが少し寂しそうにアミクを見つめたが…。表情を見下したようなものに変えた。

 

「アクノロギア…(ドラゴン)を倒せなかった滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)でしょ?それって滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の意味あんの?」

 

「あ?」

 

「た、確かに倒せなかったけど…」

 

その話も広まっていたのか。

 

ナツは剣呑な目付きでスティングを睨む。

 

「これでも昔はアンタらに憧れてたんだぜ。ちなみにコイツはガジルさん」

 

「同じ滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)として気になっていただけだ」

 

憧れてくれていたのか。それは嬉しいが…。そこでアミクはローグの言葉から気付く。

 

 

「2人共、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)なの!?」

 

「『真』の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)と言ってくんねーかな?オレ達ならアクノロギアを倒せるよ?」

 

自信たっぷりに言い放つスティング。アミクは彼を諭すように話した。

 

「実物を見たわけじゃないんでしょ?実際に対峙したらそう甘くはないんだから」

 

「見たかどうかは関係ない」

 

「えー…」

 

そりゃあ、ナツだって見たこともない敵に対して「勝てるー!」とか騒ぐけど。

 

「要は滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)としての資質の差」

 

「資質?」

 

資質とは?潜在能力の高さとか?

 

「私が説明しましょう」

 

妙に気取ったレクターがアミク達の前に出てきた。偉そうなエクシードだ。

 

「ナツ君やアミクさんなどはドラゴンから滅竜魔法を授かった、いわゆる『第一世代』と言われています」

 

それは知っている。ナツとアミクの他にもガジルやウェンディも第一世代だ。

 

「おたくのラクサス君や六魔将軍(オラシオンセイス)のコブラ君は竜の魔水晶(ラクリマ)を体に埋め込み、滅竜魔法を使う『第二世代』」

 

これもコブラが直接言っていたことだ。アミクは何となく頷きながら先を促した。

 

「そしてスティング君とローグ君はあなた達のように本物のドラゴンを親に持ちつつ、竜の魔水晶(ラクリマ)を体に埋めたハイブリットな『第三世代』!! 最強の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)!!」

 

「へー!第三世代!それは凄いね!」

 

素直なアミクは思いっきり感心した。第一と第二の特徴を合わせ持つのは実際強そうである。

 

 

…待てよ。

 

 

 

「お前達も777年にドラゴンが居なくなったのか!?」

 

アミクが聞きたかったことをナツが言ってくれた。

 

そうだ。彼らもドラゴンに育てられたなら自分達と同じように居なくなってるかもしれない。

 

「ま、ある意味では…」

 

だが。

 

「ハッキリ言ってやる」

 

アミク達の考えは半分当たりで半分ハズレだった。

 

 

「オレ達に滅竜魔法を教えたドラゴンは自らの手で始末した。真の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)となる為に」

 

「え…」

 

一瞬何を言ってるのか分からなかった。だって、そんな…自分の親を…そんな理由で殺す…なんて…。そんなの信じられない。

 

マーチも驚いたようだ。

 

「ドラゴンを、殺したの!?」

 

「う、嘘だよね…?」

 

「本当だよ」

 

「今でもドラゴンを手に掛けた時の感触が残っている」

 

返ってきたのは無情な答え。

 

「親を…殺したのか」

 

ナツは怒りを瞳に浮かばせた。

 

「そんなの…そんなの酷いよ…」

 

アミクは目に涙を溜めた。それを見たスティング達はギョッとする。流石に泣かれるのには弱いらしい。

 

「相変わらず涙もろい人だな…」

 

スティングがポツリと呟いた。アミクの耳にもその言葉は聞こえたが、それは無視して話す。

 

「きっと、何か別の理由があったんでしょ?親を手に掛けなきゃならない理由が」

 

「言っただろ。『真』の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)になる為だって」

 

「経験値を積む為だ。ドラゴンを倒した、という経験がオレ達を強くする」

 

彼らはまるでなんとも思ってなさそうだ。

 

 

 

(違う…)

 

 

そんなはずはない。なんとも思ってないはずはない。あの優しいドラゴンに育てられて、愛情がないはずがない。

 

 

「私は、信じないから…!」

 

「…?ドラゴンを倒したことをか?」

 

嘲笑するようなスティングだったが、次のアミクの言葉に目を見張った。

 

 

「あなた達が好き好んでドラゴンを殺したなんて…そんなの嘘に決まってる!」

 

涙を溜めながらも力強く言い放ったアミク。

 

その姿を見て、スティング達は衝撃を受けたように固まった。

なんだ、この少女は。なんで会ったばかりの奴らの事をそこまで信じられる。

 

「…ま、本戦で戦う事があったら見せてやるさ、本物のドラゴンを倒した力って奴を」

 

「行くぞ。旧世代には何の興味もない」

 

スティング達はアミク達から背を向けるとその場を去って行った。

 

「時代遅れの滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)は連れてるネコもビンボー臭いし、ビ、ビ、ビッチですね」

 

「フローもそーもう」

 

エクシード達も一言告げてスティング達を追いかけて行った。…レクターはマーチの方を見て顔を赤くしていたが。

 

「誰がビッチなの!!誰が尻軽なの!!」

 

「ぐうううう…!!」

 

「ぬぬーーーー!!」

 

怒るナツ達の側で、アミクは悲しげな瞳をスティング達の背に向けていた。

 

 

 

 

 

「…あの甘い所も全然変わってなかったなぁ、アミクさん」

 

スティングは懐かしむように口を笑みの形に変えた。

 

「久しぶりに会えて嬉しかったみたいだな」

 

「あっちは覚えちゃいなかったみてーだけどな。ま、アミクさんは助けた人一々覚えていないだろうけど」

 

「ほんとヒドイ人ですよねー、スティング君を覚えていないなんて、ハイ」

 

「フローもそーおもう」

 

エクシード達の声も聞きながら、スティングは笑みを更に深めたのだった。

 

 

 

「ホント…バカな人だよ」

 

 

 




広州タワー登りました。エレベーターのスピードが超速かった。高くてやばかった。

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