妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

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今期は単位落とすなよ…落とすなよ…落とすなよ…!!


炎の声

「すごいよマーチ!!こんなデカイ鳥倒しちゃうなんて!!」

 

「ふっふっふ。もっと褒めて称え崇め奉れなの」

 

「調子乗らないの」

 

「つーかなんだよこいつは…」

 

合流したマーチとグレイ達。怪鳥を倒したマーチは上機嫌だ。自分の力だけで敵を倒したのがすごく嬉しいようだ。

マーチがぐったりしている怪鳥の下を覗き見る。姿は見えないが、あの下でドリアーテが伸びているはずだ。たまたまマーチがトドメを刺したようになってしまったが、問題あるまい。

 

「あの下で潰れてる奴があーし達を子供にしたってわけなの。急にやられてビックリこいたの」

 

「グレイが倒してくれたおかげで元に戻ったけどね。でも他のみんなは大丈夫かな。ナツ達も子供になってたんじゃ…」

 

「もう戻ってるとは思うけど心配ね。ひとまずみんなと合流しましょ」

 

シャルルの言葉にみんな頷いた。グレイもそれに付け加えるように「オレも氷を溶かせる方法が分かったかもしれねえんだ。みんなに知らせねえと」と言う。

 

「ホントなの!!?」

 

「多分な、試してみる価値はあると思うぜ」

 

「やったー!!これで解決だー!!」

 

「気が早いわよ」

 

とにかく合流するのが先決だと、マーチ達は移動したのだった。

 

 

 

 

「でかくなったり小さくなったり、やっぱアイツ倒しとくべきだったかな」

 

「子供と大人の間を行ったり来たり…ますますどこぞの子供探偵みたいなことを…」

 

一方、ナツとアミクは山の麓にまで辿り着いた。もう山は目の前だ。

 

「やっと着いた…途中子供だったせいかもっと長く感じたよ…」

 

しかし苦労してここに来たかいがあった。よーく耳を澄ませてみると、あの山から微かだがさっきよりも強く声が聞こえているのは間違いなかった。やっぱりあの山が発声元か。

 

「ナツ!!」

 

「アミクさん!!」

 

ここで嬉しい再会。さっき置いて行ってしまっていたルーシィ達がやって来た。

 

「おー!みんなー!!さっきぶり!」

 

「よかった!合流できて」

 

「二人とも勝手に走っていかないでよ」

 

「メンゴメンゴ…ん?」

 

アミクはルーシィの後ろから顔を出している女性に気付いた。非常に見覚えのある人物だ。

 

「緑髪…桜髪…」

 

「って、なんかフレンがいるー!!?」

 

そう、元大鴉の尻尾(レイブンテイル)のフレアだ。つい最近も会ったばかりだがなぜルーシィ達といるのだろう。

 

「お前!!」

 

ナツも彼女のことを覚えていたようで険しい表情でフレアを指差す。それに怖がったのかフレアはルーシィの後ろに隠れてしまった。

 

「待ってナツ、あの感じきっと敵じゃないよ」

 

「そうよ。フレアは逆にあたし達を助けてくれたの」

 

私情を抜いて客観的に見てもフレアとルーシィ達は敵対している様子ではない。ナツはアミク達の言葉にとりあえず納得してくれたようで警戒を解いてくれた。

 

「でもなんでフレッシュがここに?」

 

「フレアはこの村の出身なんだって」

 

名前をいちいち間違えているのはもはや様式美である。

ところでこの村出身と言ったか。

 

「えーーー!!?そんなことある!?」

 

まさか仕事先が知り合いの出身地だったなんて…割とあるか?

 

「じゃあお前も巨人なのか?」

 

「違う」

 

「そりゃあ見たらわかるでしょ…いや、もしかしたらおじいちゃんみたいに巨人になれるのかも…」

 

「そういうのもない」

 

「巨人さんに育てられた人間なんです」

 

「へぇー…」

 

アミク達もドラゴンに育てられた身。巨人に育てられることもあるだろう。

 

「ま、詳しい話は後で聞くとして…この村の氷、早く溶かさないとね」

 

アミクは優しい笑みをフレアに向けた。彼女は困惑したような表情をする。

 

「フレアの大切な故郷なんでしょ?この村を救わなきゃいけない理由が一つ増えたよ」

 

フレアは少し頰を染めてアミクを見た。

 

「そうだよな。この村の状況、つれえよな」

 

ナツも真剣な表情だ。

 

「ギルドの名にかけて、オレたちが必ず元に戻してやるから」

 

フレアに思うところがないわけではないだろう。それでもナツは彼女の気持ちを理解して慮っているのだ。

大して知り合ってもいないナツにもそう言われ、フレアは心が温かくなるのを感じた。

 

「っていうかアミク!!なんなの格好!!」

 

「あーこれね、ちょっと厄介な魔法のせいで服が脱げちゃったんだよ」

 

そういえばちょっと際どい服装をしていたのだった。ウェンディなんか顔隠しちゃって。

 

「ナツが服貸してくれたから大丈夫!」

 

「大丈夫じゃないです〜!」

 

「今は服装よりも氷を溶かす方法だよ。フレア、何か心当たりない?」

 

アミクが聞くとウェンディが代わりに答えてくれた。

 

「永遠の炎なら村を元に戻せるかもしれないんです」

 

「それでフレアに案内してもらってたの」

 

「そういうことね。私達も声を追いかけてここまで来たんだけど…」

 

アミクは変わった形をしている氷の山を見上げた。

 

「この山から『声』が聞こえてくるのは間違いないよ」

 

「山じゃない」

 

フレアが否定する。

 

「村の守護神、永遠の炎────これが永遠の炎」

 

そして山の正体を告げた。アミク達は驚いて「ええーーー!!?」と声を上げる。

 

「これが!?確かに山にしては変な形だとは思ったけど…」

 

元々は山のように大きな炎だったのか。それが凍り付いて山のように見えていたというわけだ。

ところで永遠の炎が見つかったのはいいが、問題がある。

 

「…この氷はどうやって溶かそう…」

 

氷を溶かせるかもしれない永遠の炎自体が凍っているのだ。まずこれをどうにかしないと話にならない。

中に入るための部屋の鍵が部屋の中にあるようなものだ。もしかして詰み?

 

「困ったね…ナツの滅竜奥義でワンチャン溶けたりしないかな?」

 

「よーし、試してみるか」

 

アミクのちょっとした思い付きを早速実践しようとするナツ。

その時、誰かが走ってくる音が聞こえた。

 

「お前らー!」

 

「にゃっはろーなのー!」

 

「マーチ!それにグレイ達も!」

 

マーチとグレイ達だ。そういえば彼らは見当たらなかったがどこに行っていたのだろうか。

グレイは走りながら叫ぶ。

 

「この村の氷…もしかしたら溶かせるかもしれねえ!」

 

「え、本当!?永遠の炎以外で!?」

 

「永遠の炎?」

 

やってきたグレイ達に永遠の炎が復活すれば、村の氷が溶けるかもしれないという旨を話した。

 

「なるほどな。で、この山が永遠の炎か」

 

「これさえ溶かせばなんとかなると思うんだけど…」

 

「ていうかさっきから気になってたんだが、なんでここにレイブンの奴が…」

 

グレイ達が警戒したようにフレアを睨む。ビクッと震えたフレアはアミクの後ろに隠れた。人を視線を遮る壁だと思ってるのだろうか。

 

「もうその下りはいいよ…よしよし、怖くないよフレア」

 

フレアを撫でながらグレイ達に「とにかくフレアは悪い人じゃないから!」と諌めると、グレイ達も一旦受け入れることにしたようだった。フレア、ちょっと嬉しそう。

 

「それよりグレイ!!この氷溶かせるの!?」

 

「確実じゃねえが…やるさ。やってやる!」

 

グレイの目に決意が宿る。そして氷にづかづかと近付いていく。

 

「でもどうやって溶かすの?」

 

「この村を覆う氷は得体が知れない。操る事も溶かす事もできなかったが、オレの体を通す事はできた。これは同じ氷の属性ゆえなのかはわからねえが」

 

「体を通す?グレイの体がこの氷の魔力を通すパイプみたいなものってこと?」

 

「多分な」

 

そんなことが可能なのか。だがそれができたところでどうなると言うのだろう。

 

「それでその後は?」

 

「アイスメイクだ。この村の氷をオレの形に造り変える」

 

「うーむ、ちょっとややこしくなってきたの」

 

マーチが頭をを抑えて唸った。アミクも完全に理解できたわけではない。

グレイの説明から推測すると、氷の得体の知れない魔力をグレイの中を通すことにより氷から魔力を抜いて普通の氷にするということなのだろうか…それともその魔力を操って氷の形を変えるということなのか…分からん。

考えるのめんどくさくなってきた。

 

「ま、いいや。とにかくグレイなら溶かせるかもしれないんだね?」

 

「できるかは分からねえ、だから巨人に使うのは後だ!まずはこの山…永遠の炎を溶かしてみせる!」

 

巨人で試して万が一失敗したら目も当てられないので妥当な判断だ。

 

「みんな、離れ────」

 

グレイがみんなんを離れさせようとしたその時だ。

 

「ギヤアアアアアアアア!!!」

 

耳障りな鳴き声が響き渡った。

 

「こ、この鳴き声は…!?」「まさか…!!」

 

そしてマーチ達にとっては聞き覚えのあるもの。

 

バサバサ、と羽ばたく音と共に大きな生物が飛んで姿を現した。

 

「ギャーーー!!あの変な鳥まだ動けたのー!!?」

 

マーチが倒したはずのあの怪鳥だ。

 

「復活早いの!!」

 

「ちょ、何アレ何アレ!!?マイ◯・ワゾウスキみたいな鳥出てきたんだけど!!?」

 

「なんでそういう言っちゃいけない名前はちゃんと正確なの!!?」

 

ドアを開けたら目の前に現れそうなモンスターである。

 

「アイツはあーしがボコボコにしたはずなの…」

 

「こっちに向かってくるよー!?」

 

大きな単眼の視線をこっちに向けて飛んでくる怪鳥。体はボロボロだしダメージが残っているのか飛び方もフラフラと心許ない。だがそのニヤついた笑みだけは相変わらずだった。

 

「あんな奴に魔力を割くわけにはいかねえ!」

 

グレイが苦い顔をすると、ナツとアミクが怪鳥に向かって飛び出した。

 

「あの鳥はオレがやる!!グレイ、お前はこれを溶かしてくれ!!」

 

「私も手伝うよ!」

 

ナツがグレイに向かって駆けていく。グレイはそんなナツの顔を見ていた。

 

「できるかっ!?」

 

「おしっ!!」

 

互いに笑い合う。ナツがグレイの側を走る抜ける直前に、二人は気持ちのいい音を立ててハイタッチを交わした。

 

「「頼んだぞ!!」」

 

「ナツ!!」「グレイ!!」

 

 

犬猿の仲。火と氷。相性の悪い二人。目が合えば喧嘩ばかりする二人。

 

だからこそ。

 

互いの強さをよく知っている。そして認めている。

 

実力を互いに認め合い信頼しあっている証しが、そのハイタッチ一つに全て詰まっていた。

 

 

「はーい、ついでに私もー!」

 

「おう」

 

勢いでアミクもグレイとハイタッチ。

 

「あーしも〜」

 

「おう…ってなんでだよ!!爪しまえ!!」

 

どさくさに紛れて伸ばした爪のままハイタッチしようとしたマーチ。グレイはヒョイとマーチを避けた。

 

「あーしもあの鳥に今度こそ引導を渡してやるの!」

 

マーチも戦うつもりのようだ。元はマーチの相手でもあったからケジメのつもりなのだろう。

 

アミク達は怪鳥の方に。グレイは氷の方に。

 

「お前ら、離れてろよ!!」

 

残ったルーシィ達にそう呼びかけ、グレイは氷に両手で触れた。山のような氷の塊が怪しい光を放つ。

 

「おおおおおおお!!!」

 

その光と共に大量の蒸気が生じ始めた。

 

「氷が蒸発してる!!」

 

「おし!!」

 

手応えを感じる。氷が変質しているのが伝わってきた。

 

「やったー!!」

 

「氷が溶けるわ!!」

 

氷の破片が蒸気に煽られて上に飛び散る。氷が溶けて粉々に砕けていっているらしい。

フレアは期待している表情でその様子を見守っていた。

 

一方、アミク達も怪鳥に邪魔させないため奮闘していた。

 

「『音竜弾』!!」

 

アミクは空にいる怪鳥に向かって音の弾を連射する。それらは怪鳥の体に当たると弾けて衝撃波を与えた。

 

「ギャッ!!?」

 

怯む怪鳥の頭上にはマーチが『奇猫の爪(シュレディンガークロー)』を構えていた。

 

「『イエローカイロス』!!」

 

交差した爪が怪鳥の背中を抉った。更にそこに炎の追撃。

 

「『火竜の鉄拳』!!」

 

ナツが炎を纏った拳を叩きつけると怪鳥は悲鳴を上げながらフラフラとなって落ちそうになる。すでに弱っているのにアミク達3人の猛攻に耐えられるはずもない。力尽きるのもすぐだろう。

 

 

そしてとうとう、グレイの尽力により氷が溶けた。

 

というより砕け散った。

 

 

そこでグレイ達が目にしたのは。

 

 

「な…!!?」

 

 

燃え盛っている炎────ではなく。

 

他の何か────でもなく。

 

何も。何もなかった。

 

「炎が…ない…」

 

「バカな…」

 

永遠の炎のように希望が掻き消された音がした。

 

「そんな…」

 

フレアは力なく座り込む。この村にとって信仰対象でもある『永遠の炎』。それが消えてしまった。

誰もがショックを受ける中、ウェンディだけは別なものを感じ取っていた。

 

(何…!?この感じ…この魔力は…)

 

彼女は冷や汗をポタリと垂らす。

 

「永遠の炎が消えた…!?」

 

「そんな…そんなぁ…!!」

 

涙目で悲痛な声を上げるフレア。村の氷を溶かせる最後の希望だったのに。

 

「凍らされた時点で消滅しちゃったのかしら…」

 

「いや…オレが失敗したのかもしれねえ…これじゃ、巨人の氷を溶かすのは無理だ…」

 

グレイは自責するように震えていた。自分の浅はかな考えが永遠の炎を消してしまったのではないか、と。

 

「何百年も燃え続けた炎が消えるなんて…この村はもう…ダメ…なの…?」

 

絶望して青ざめた表情になってしまったフレア。みんなも浮かない顔で俯いてしまう。

 

だが。

 

 

「消えてないよ!!」

 

 

いつの間にか近くにいたアミクがそう叫んだ。戦闘からは一旦離脱してここに来たらしい。

 

ルーシィ達がアミクの方を向く。

 

 

「すごく聞こえるんだ。さっきよりも強い声が!生きてるよ、あの炎は!!」

 

「アミクさんの言う通りです!私も強力な残留思念を感じます!」

 

ウェンディもアミクに同調する。

 

「生きてるって…」

 

「ほら」

 

アミクが未だ蒸気が立ち込めている場所を示すと、そこには…。

 

「あれは?」

 

「炎の祭壇」

 

そう、祭壇のようなものがあった。しかしもっと注視すべきはそこではない。

 

「よく見て、あそこに!」

 

アミクは僅かに明るくなっている部分を指し示していた。

 

それは、焚き火くらいの大きさの炎。

 

「かすかに火が残ってる」

 

「でもすごく弱々しい」

 

その大きさは本来の大きさより遥かに小さい。本当ならあの山のように大きかったはずだ。

 

「ナツならあの炎を復活させられるよ!そう言ってる(・・・・)!!」

 

「そうか!」

 

「でも、言ってるって…誰が…?」

 

アミクはその質問には答えずにナツの方を振り向いた。未だ戦っている彼の背中に叫ぶ。

 

「聞こえたでしょ、ナツ!!君の炎が必要なの!!」

 

その声が聞こえたのか、ナツはこっちを向いた。

 

「君の炎が、永遠の炎も村も救うんだ!!」

 

「ああ────任せとけ!!」

 

力強く頼もしい返事。彼は不安など感じさせない笑みを浮かべた。

 

「おらあ!!」

 

彼は怪鳥の尻尾を掴むと振り回して祭壇の方へ投げ飛ばす。

 

「ギヤ…!!」

 

怪鳥はもう虫の息だ。せめて一矢報いようとしているのか、ビームを放とうと目に光を集めた。

 

「グロ注意なの!!」

 

だがその単眼をマーチの長い爪が突き刺す。根本まで深く突き刺さった。

 

「ギャアアアアアア!!!」

 

単眼の傷口から血のような液体を撒き散らしながら怪鳥が絶叫する。

 

「もうそのニヤケ面ともおさらばなの!!」

 

苦しむ怪鳥の体を蹴飛ばすマーチ。怪鳥は祭壇の真上までぶっ飛ばされてきた。そこに怪鳥の上からアミクが降ってくる。

 

「『音竜の輪舞曲(ロンド)』!!」

 

両腕を振るって怪鳥を叩き落とす。怪鳥は衝撃と共に祭壇にめり込んでしまう。

 

「ナツ!!思いっきりぶつけちゃって!!」

 

「おっしゃあ、燃えてきたぁ!!」

 

締めはナツだ。

 

両手に炎の塊を生成する。それを祭壇にいる怪鳥に投げつけた。何個も何個も。

 

ドドドドドドド!!!

 

「まだまだぁ!!」

 

「ちょ!!思いっきりやってとは言ったけどさ!!」

 

ちょっとやりすぎではないだろうか。激しすぎて祭壇ごと壊れそうでヒヤヒヤする。

 

「うおおおおお!!!」

 

超乱射。

 

「滅竜奥義…」

 

炎がナツの両手に収束する。

 

「『紅蓮爆炎刃』!!!」

 

そして氷さえも焼き尽くしそうな炎の柱がナツから放たれた。それはまっすぐに祭壇に伸びて、直撃した。

爆発。衝撃。強風。

 

「ギゃアアアアアアアアア!!!!」

 

怪鳥の断末魔。燃え盛る炎が毛皮に燃え移り、焼き尽くそうと飲み込んでいく。

 

怪鳥を薪代わりにして燃え上がる。贄を得た永遠の炎はナツの炎と融合し、大きく熱く周囲を照らしていく。

 

 

「炎が、守り神が…灯った」

 

フレアの目から涙が流れた。

その濡れた瞳には轟々と眩く燃え上がる炎────本来の姿の永遠の炎が映っていた。

 

 

「…そうだ。思い出したよ」

 

アミクの目にもその炎が映っていた。同時に耳に届く鮮明な声がアミクの記憶を呼び覚ます。

 

ナツがハッピーに連れられて炎に近づき、ウェンディが魔法を発動させる。

 

 

「貴方だったんだね」

 

炎が生き物のように揺らめいた。

 

違う、実際に生きているのだ。炎から圧倒的な存在感と魔力が吹き出す。

炎が生き物の形を取り、目と鼻が見えるようになった。そしてその姿を現す。

 

「永遠の炎の正体…そして、ずっと語りかけていたのは」

 

 

灼熱の頭部。爛々と輝く目。全てを焼き尽くす炎でできている全身。

 

それは人間の形をしていなかった。それは人ならざるものでアミク達にとっては身近な存在だった。

ついこの間も人間に絶望を与えた存在。

 

(ドラゴン)

 

「400年ぶりか…イグニールの子よ…」

 

燃えることを止めないドラゴン。

 

 

 

その名をアトラスフレイム。

 

 

以前エクリプスから現れたドラゴンの内の一体であり、唯一味方をしてくれたドラゴンだ。

 

彼が『永遠の炎』の正体だった。

 

 

 




ラーメンにタピオカ入れたタピオカラーメンというのを思いつきましたが、マズそうなので却下です
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