妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

193 / 202
現実にも魔導士ギルドみたいな仕事があったら楽しそうなんだけどな…


悪魔祓い

永遠の炎の正体は全身が炎でできているドラゴン、『炎竜』アトラスフレイムだった。

 

「あいつは…」

 

「エクリプスから出てきたドラゴンの1頭」

 

「すっごい燃えてるドラゴンがいた気がするの。見てて暑苦しいなーって思ってたはずなの」

 

「400年前に帰ったハズじゃ…」

 

アミク達とはそこまで接点はなかったが、アトラスフレイムは敵対だらけのドラゴンの中でナツを助けていたことは知っている。彼のお陰で未来ローグを倒すことができたと言っても過言ではないだろう。

でもあの時エクリプスを壊して、別の時間軸からやってきたドラゴンや人は全員元の時代に戻った。つまり彼も帰ったはずだ。

 

「400年…うむ…400年…我は燃え続けておる…」

 

アトラスフレイムのドラゴン特有の幻想的な声が響く。おそらく彼は、真っ当に長い時を刻んだのだろう。

それにナツを知っているということは、あの時過去に帰ったアトラスフレイムそのもの。

 

「生きてたんだな、オッチャン」

 

「お久しぶりです」

 

ナツはまさかの再会に嬉しそうだったが、ハッピーはビビリ気味だ。まぁ、燃えまくっている大きなドラゴンが目の前にいたら普通ビビるか。

 

「生きて…? いや…違うな…」

 

「この姿は、私の魔法『ミルキーウェイ』で具現化したものです」

 

そういえばウェンディが今も魔法を発動させているが、それは竜の墓場でジルコニスの幽体を具現化させた時の魔法か。ということは…。

 

「死んでるって、こと…?」

 

「そのようだ…それも遥かなる古…」

 

なんだか言っていることが曖昧だ。自意識がはっきりしていないのだろうか。

 

「大丈夫?意識が曖昧みたいだけど…」

 

「意識…というよりは記憶が…混濁しておる…ムム…ここは…我は…」

 

「しっかりしろよオッチャン」

 

「イグニールの子は覚えておる」

 

そんな状態でもナツのことだけははっきりと覚えているのは流石だと思うべきか。

 

「でもなんでこんなに…ジルの時は記憶も意識もしっかりしてたはずなのに…」

 

「ジルってジルコニスのこと!?」

 

「氷のせいかもしれません。元々残留思念というものは、とても強い意志に反し、とても弱い魔力なんです。それが氷の魔法によって長時間凍結された事で、記憶の一部が損傷した……」

 

確かにあの氷に長い間閉じ込められてなんの影響もないはずがない。

 

「氷…ウム…氷だ…世界は氷に包まれた」

 

アトラスフレイムはウェンディの言葉に記憶がポツポツと蘇ってきているのか、独り言のように言葉を発した。

 

「オッチャン、この村の事言ってんのか!?」

 

「何が…あったのですか…あの…教えて…」

 

フレアの問いに、頑張って思い出そうとしているのかアトラスフレイムは唸る。

 

「ムググ…あの男は我を…何かと…間違えて…ムウウ…」

 

「あの男?」

 

「そうだ…たった1人の人間が…世界を氷に変えた」

 

たった1人で、村全体を氷漬けに?

 

「…氷の魔導士の仕業ってこと?」

 

「しかも一人だけって…そもそも何が目的なの?」

 

マーチの疑問にアトラスフレイムは記憶を思い起こして言葉を紡ぐ。

 

「あの男は…我を…『悪魔』と思っていた…我を消す為、村中を凍らせた」

 

悪魔?

 

「悪魔祓いの魔導士────滅悪魔導士(デビルスレイヤー)

 

「デビル…スレイヤー?」

 

竜を滅する滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)と神を殺す滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)はアミク達の知識にもある。というかアミクの場合両方の魔法を使える。

だが、滅悪魔導士(デビルスレイヤー)────悪魔を葬る魔導士のことは初耳だった。

 

「そんなスレイヤー系の魔法もあったんだ…」

 

つまり、犯人は氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)か。しかもこの村全体を覆う氷を作ることができるとなると、尋常じゃない魔力の持ち主。もし敵対することがあれば、苦戦は免れなさそうだ。

アミクはもうその魔導士と戦う時のことを考えて冷や汗を流す。

 

「ムググ…思い出せん…我は…一体…」

 

そろそろ思い出せる記憶にも限界がきたようだ。アトラスフレイムが苦しそうな声を出す。

そこでフレアが叫ぶ。

 

「あなたはこの村の守り神!!巨人の炎!!」

 

いつも暗い表情でいる彼女が顔を上げ、必死な表情で声を上げていた。そしてアトラスフレイムの前で膝を付き、頭を下げる。誠意を込めた土下座だ。

 

「どうかお願いします!!この村に再び光を!!この村を救ってください!!」

 

心からこの村を愛していることが伝わる。一度離れてしまっても大切な人たちがいる大切な場所。フレアにとって掛け替えのない故郷。

 

「どうか…守り神様…」

 

炎のように熱い想いが届いたのか────その想いが燃料となったのか、アトラスフレイムの忘れていた記憶に火が灯る。

 

「我は…そうだ…我が名は巨人の炎(アトラスフレイム)。この村を作った者」

 

「思い出してきたみたい!」

 

「我が村の不幸は我が痛み…我が村の悲しみは我が涙…我が…魂の最後の残り香とイグニールの子の炎をもって…この村を解放せし…」

 

アトラスフレイムが纏う炎が強く燃え上がった。熱気が広がり、赤とオレンジの色彩が眩くなる。

まるで、魂が燃えているかのようだ。

 

そして。

 

 

「我が名は炎竜アトラスフレイム────この村の守護竜なり」

 

世界の温度が上がったような気がした。熱気が膨れ上がり、爆発するように周りに広がっていく。

 

「あっつ!!サウナみたい!!」

 

叩きつけられた熱気のせいで結構な量の汗が浮き出た。

 

「猫の丸焼きになっちゃうの!!」

 

「人間冷房が必要だね!グレイ、お願いします!」

 

「お前らもかよ…」

 

すでにグレイがルーシィを冷やしていた。さすが氷の魔導士、熱い日には重宝される人材ですわ。

 

「魂が消えてく」

 

「え…!?」

 

ウェンディがポツリと言った言葉に驚く。そして理解した。

アトラスフレイムは本当に自分の残りの魂を文字通り燃やしているのだ。守護竜としての役目を果たそうと。

 

「イグニール…竜王祭…アクノロギア…ゼレフ…思い出した…思い出したぞ…!!」

 

アトラスフレイムの記憶が完全に戻ったようだ。だが、彼の存在感も薄くなってきた。あまり多くは語れないだろう。

 

 

「ゼレフ書最凶最悪の悪魔────『END』。400年前…イグニールはENDを破壊できなかった」

 

END(終焉)

 

なぜか心に傷を植えるような、深く印象に残る名前だった。

 

ボオッと熱気が吹き荒れる。限界が近い。

 

「───『竜の巫女』がいれば…ENDも…ゼレフも…アクノロギアも…」

 

「竜の…巫女…?」

 

聞き覚えがある、その単語。

 

その言葉を最後に、アトラスフレイムの気配が完全に途絶えてしまった。

同時に炎がますます燃え広がる。

 

熱気が村中を包んで、ずっと溶けなかった氷も熱気に晒される。それは水となり水蒸気へと変化する。

生物も物体も自然も。止まっていた村の『時』も全て再び動き出した。これで巨人達も

 

「村が元に戻っていく…」

 

「オッチャン…」

 

あんなに強固だった氷があっという間に全て溶けてしまった。永遠の炎────アトラスフレイムの魂の輝きがそれほどとてつもない力だったということだ。

 

「…おやすみなさい」

 

残留思念となってまでこの村を守っていた一頭のドラゴンの最期。その様を記憶に刻みつけた。

 

空高く燃え上がる炎を見つめるフレア。彼女もアトラスフレイムの命の灯火をその目で見ていた。

 

「ああ…」

 

ずっと光の無かった瞳に、涙が溜まる。それと共に瞳も輝き出した。

 

「なんてあたたかい…」

 

涙が流れる。ようやく、彼女の瞳に光が灯った。ずっと暗がりしかなかった彼女の全てに一筋の光が射したような気がした。

 

「アトラスフレイムの思念は完全に消えました」

 

ウェンディが悲しそうに言う。

 

「そっか…」

 

彼との接点こそあまりなかったが、アトラスフレイムの熱い心は伝わった。一人の人間として彼に敬意を払う。

 

「現世に残る僅かな魂がここまでの力を出せるなんて…」

 

「うん…本当に暖かいね」

 

フレアはアミクの言葉に同意するように涙を流しながら頷く。炎に照らされたその横顔を見て綺麗だと思った。

 

「イグニールが破壊しようとしていた悪魔『END』?初めて聞く話だな」

 

「あい」

 

ナツ達が話しているのが聞こえる。

 

END…ゼレフ書最強の悪魔…それをイグニールが壊そうとしていた?イグニールが危険視するほどの悪魔だということだろうか。

 

それだけじゃない。氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)のことも気に掛かる。

 

ゼレフ書の悪魔『END』に氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)…この二つの事柄は、「悪魔」繋がりで関係しているのかもしれない。

 

もう一つ。

 

「竜の巫女…って言ってたよね」

 

「なの。前にもチラッとジルコニスが言ってたはずなの」

 

アトラスフレイムはまるで『竜の巫女』さえいれば全てが解決するかのように言っていた。一体『竜の巫女』とは何なのだろうか。

『END』や氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)と同じくらい…あるいはそれ以上に謎に包まれている気がする。アミクは気になって仕方がなかった。

 

村を救うために来たはずが、謎は深まり、不穏な存在についても知ってしまって一抹の不安を感じるのだった。

 

 

 

「わはははははは!」

 

『わーっはっはっはっはー!』

 

 

やたら大きい笑い声が響く。

 

その主はナツとハッピー、そして────

 

「打ち解けんの早っ」

 

巨人達だった。ってかナツ、そんな巨人の頭の上に乗って大丈夫なのか。巨人も気にしてないようだからいいけど。

 

無事に凍っていた巨人達を解放して救ったアミク達。彼女達は彼らから「ぜひお礼に」と一緒に宴をすることになったのだ。

食料がとにかくデカイ。果物もお肉も、両手で持って食べるしかないほどの大きさだ。

 

ちなみに、でかいブロッコリーもあった。天国。

 

「小さき者に救われてしまったな」

 

「元に戻れてよかったです。もし怪我したところがあったら言ってくださいね、ソッコー治すんで!!」

 

「うはははっ!!そりゃあ頼もしい!!」

 

巨人達は大らかに笑った。体が大きいのでプレッシャーを感じるが、彼らの人柄は良さそうだ。

まぁ、アミクは元々大きい存在と過ごしていて慣れているのであんまり恐怖感はない。

 

…巨人に乗ったらどんな感じなんだろう。

 

「…ちょっと肩に乗っていいですか?」

 

「ははっ!!乗れ乗れ!!巨人が見る景色を見せてやろう!」

 

お言葉に甘えて一人の巨人の肩に飛び乗る。

 

「わぁ!たかーい!!」

 

これが巨人の視点か。ルーシィ達がずっと下にいるので小さく見える。人間がゴミのようだ。

 

「絶景ですねー!」

 

「そうだろう!!わはははっ!!」

 

よく笑う巨人だ。大きな笑顔が素敵ですね。

 

「アミクも馴染むの早いわね…」

 

「あーし、踏み潰されて地面のシミになりそうなの。そうしてあーしは現代の小さきアートとして語り継がれていくの…」

 

「どんな妄想よ…」

 

他の人達はまだ少し気後れしているようだが、まぁそれも時間の問題だろう。

 

「一体この村で何があったのだ」

 

さっきようやく合流したエルザが巨人達に問う。彼女は彼女で色々大変だったらしい。話を簡単に聞いた限りだとなんとあのミネルバと戦っていたのだとか。

ミネルバ…大魔闘演武が終わった後から姿を消していたのだがまさか闇ギルドの一員になっていたとは。

 

「氷の氷の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)っていうのが襲って来たんだって」

 

ルーシィがそう答えると、それに同意するように巨人達も続ける。

 

「ワシらも武器をとって立ち向かったのだが…」

 

「そこからの記憶がない」

 

「うむ…」

 

巨人達は一瞬で凍らせられたせいで状況がほとんど把握できていなかったのかもしれない。アミクが代わりに説明する。

 

「その滅悪魔導士(デビルスレイヤー)は永遠の炎…アトラスフレイムを悪魔だって勘違いして倒そうとしたらしいよ」

 

「犯人の勘違いが起こした事件だというのか?しまらん話だな」

 

まぁ勘違いされて凍らされた側としては堪ったものではないだろうが。

 

「いや…その犯人の真意はまだわからねえ」

 

そこにグレイが口を挟む。

 

「サキュバスの男が言っていた」

 

グレイがドリアーテを倒した時に彼がこう言っていたらしい。「お前らは開いちまったんだわ…冥府の門を…もう後戻りはできない…そして────」と。

直後にマーチが倒した怪鳥に潰されてしまい言葉は最後まで聞けなかったらしいが。

 

「冥府の門…」

 

「そういえば私もその人から聞いたね、冥府の門って」

 

そして冥府の門といえば…今冷静に考えて思い浮かぶのは。

 

「タルタルソース…」

 

冥府の門(タルタロス)だ!前もやっただろそのネタ!!」

 

そう、闇ギルド冥府の門(タルタロス)。今や唯一残ったバラム同盟だ。

 

「おそらく犯人は冥府の門(タルタロス)の人間だ。その下部ギルドにあたる夢魔の眼(サキュバス・アイ)がこの村の守備についたんだ」

 

「だからドリアンって人とミネラルがこの村にいたんだね」

 

「二つ合わせて栄養ドリンク作れそうなの」

 

とりあえずアミクの間違いは無視して考察する。

 

「悪魔云々とは別に村を凍らせた理由があるってことなの?」

 

「そうね…まだ何か裏がありそうね」

 

「はぁ、なんか結局モヤモヤが残っちゃったね…」

 

せっかく解決したのにちょっと消化不良のような感覚がする。肝心な部分が分からないからだろうか。

 

「そうだ、ミネルバは逃げたって話だけど。そのドリフターズって人はどうなったの?」

 

「一応さっき確認してみたが、姿はなかったな。あいつも逃げたんだろ」

 

ということは生存してる可能性が高いということか…仕返しとかされなければいいが。

 

「とりあえずは仕事完了だ!」

 

「あいさー!」

 

「そうだね。どうあれ仕事は成功だよ」

 

色々気になることも不安になることも多いが、今は依頼達成したことを喜ぼうではないか。

 

「…あれ?フレアはどこにいるんだろ」

 

さっきからフレアの様子が見えない。巨人達が復活して一番嬉しいのは彼女だろうに。

 

「…あそこかな」

 

匂いを嗅いで近くの木の後ろに隠れているのを検知。そっと近づいて覗き込む。

 

「フレアー?隠れることないじゃん。ほら、巨人さん達と積もる話もあるでしょ?」

 

アミクがそう言ってもフレアは浮かない顔で俯いている。何だか気まずそうな感じ。

 

『フレアだと!?』

 

アミクの話を聞いたのか、巨人達が興奮したように勢いよく立ち上がった。あ、ナツとハッピーが振り落とされた。

 

「そこにおるのか!?」

 

ズシーン、と足音を響かせてフレアが隠れている木を見下ろす巨人達。

 

「フーレーア!大丈夫だって!何をそんなに恐れてるの?実家に帰ったら親戚に結婚のことばかり言われて辟易してる人じゃあるまいし!」

 

独身にはあるあるの事例である。

 

「そういうのじゃなくて…私…この村を捨てた…勝手に出て行った…だから」

 

「心配ないさー!あの顔見てよ。怒ってる顔じゃないでしょ?」

 

巨人の顔を見上げると、厳つい顔した巨人の顔があった。笑いもせずにじっとこちらを見下ろしている。威圧感ッパねえっす。

 

「…穏やかじゃないですねぇ」

 

自信なくなってきた。怒ってない…よね?

 

「本当にフレアなのか?」「久しいな…」「大きくなったが、まだワシらより小さいな」

 

フレアを見てざわざわする巨人達。フレアはやはり憂鬱そうな顔。

 

「外の世界はどうだった?」

 

そんな中一人の巨人がフレアに問う。しばらく黙っていたフレア。彼女の中で答えを見つけようとしてるみたいだった。 

 

「た…楽しい事も…辛い事もいっぱい…」

 

やっと答えたのは無難なもの。だが、それこそが真理だとアミクは思った。

 

「それはどこにいても同じだ、生きている限りな」

 

アミクの思考に同意するように、巨人達の顔に先ほどのまでの厳つい表情から一転して愛嬌のある笑みが浮かぶ。

 

「出ていこうが戻ってこようが、ここがお前の家だ」「自由にすればいいさ」「うむ」

 

温かい言葉をそれぞれ巨人からかけてもらったフレアは呆然としていた。

育ててくれた恩も忘れて自分勝手なことをしたと言われても仕方がないのに、こんな優しい言葉がもらえるなんて想像していなかったとでも思っているようだ。

 

「まあ…しかし何だ…これだけは言っておかんとな…」

 

フレアの瞳が震える。

 

『おかえり、我等が娘よ』

 

綺麗な瞳から涙が流れた。何度見ても涙を流す彼女の目は綺麗だった。

 

「た…ただいま…」

 

フレアは心からそう言えた。自分が大好きなこの村こそ、自分の帰る場所だから…。

 

「ちゃんとあったじゃん。フレアの大切な居場所」

 

アミクはフレアの背中を摩りながら言うと「うん…うん…」と泣きながら頷いていた。

 

巨人達が笑う。ナツ達も笑う。アミクも笑った。

 

そして、アミクは初めてフレアの満面の明るい笑顔を目の当たりにした。大鴉の尻尾(レイブンテイル)にいた頃にもついさっきまでも全く見たことのないその笑顔。

それは見ているこっちまで幸せになるような最高に素敵な笑顔だった。

 

 

 

 

 

 

 

ミネルバ。

 

 

 

END。

 

 

 

滅悪魔導士(デビルスレイヤー)

 

 

 

冥府の門(タルタロス)

 

 

 

竜の巫女。

 

 

 

ゼレフ。

 

 

 

アクノロギア。

 

 

 

 

 

数々の単語が頭に浮かんでは奥に詰め込まれる。

 

 

一つ一つの単語が、自分が考えている以上の意味と価値を持っている気がする。

 

 

どれもが心に不安を沸き立てるもの。

 

 

全部繋がっているようにも、全てバラバラなようにも感じる。

 

 

 

今日知った様々な情報とそれらの単語が、自分たちを平穏な道には行かせまいとしているようだった。

 

 

これから何が起きるのかは分からない。

 

 

不安は消えない。

 

 

 

 

でも、今だけは。

 

 

 

 

この事件が単なる序章に過ぎないとしても。

 

 

 

 

今だけは全てを忘れて、みんなと楽しみたい。

 

 

 

 

 

それくらいは、神様も…悪魔だって許してくれるはずだ。

 

 

 

 




ドリアーテが地味に生存ルートに入りました。

ちょっとだけ彼の話をすると、なんとかギルドに帰ったドリアーテはそこで紙人形のようになったメンバー達を目撃します。ミネルバはすでにキョウカによって連れ去られた後。

壊滅したギルドを前に途方にくれた彼はそのまま逃げるように姿を消しました。その後の行方は不明。

もしかしたらいつかどこかでアミク達と再会するかもしれませんね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。