妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

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今回からBOF編が始まりますけど、これから試験もあるので更新ペースが落ちるかも。


バトル・オブ・フェアリーテイルの祝歌
ケジメ


「う~ん・・・あたし1人で行けそーな仕事あるかな~」

 

ルーシィはクエストボードの前で依頼を見ていた。

 

「1人?ナツやアミク達と一緒に行かねーのか」

 

そんなルーシィに話しかけるのは仕事行く行く詐欺師のナブ。

 

「それがね~」

 

ルーシィの話によると。

 

 

グレイは新人であるジュビアの面倒を見るために2人で仕事に。

 

エルザは新調した鎧に不具合があったとかで製造元に抗議しに。

 

 

「ナツとアミクが居るだろ?」

 

「見てあれ」

 

それを聞いてルーシィははぁーと息を吐くと向こうを指差した。

 

ナブが見てみると―――――

 

 

「ナツ!!ホラ、火だよ。食べて」

 

「食欲ねえ」

 

「アミク、大丈夫、なの?」

 

「しんどい・・・」

 

 

ぐでーっとダラけてるナツとアミクが居た。

 

「どーしちまったんだ2人共!!」

 

「今頃になってエーテリオンを食べちゃった副作用でも出てるのかしら」

 

アミクに関しては元々その兆候はあったが、ナツまで急にこうなるとは。というかナツはフラフラしてバタンと倒れてる。結構酷いようだ。

 

「ありゃあ当分仕事は無理そうだな」

 

「わ、私、行けるよ・・・?」

 

アミクがヨロヨロと立ち上がりながら言う。

 

「ダメダメ、無理しないの!そもそもアミクは働きすぎなのよ!いい機会だから今日は休んでなさい!」

 

「・・・なんかルーシィ、お姉ちゃんっぽくなったな」

 

「あの子と居ると妙に世話焼いちゃうのよね・・・」

 

アミクがマーチに手伝ってもらいながらルーシィに近づくと質問する。

 

「で、でも今月の家賃は・・・?」

 

「ゔっ・・・と言ってもあともう少しだから・・・」

 

本当にあとちょっとの金額でいいのだ。

 

「ちょっと頑張れば家賃払えるのよォ〜、ナブ手伝って!」

 

「オレはやめとくよ。自分にしかできねえ仕事をずっと探してんだ」

 

「・・・それで仕事もずっと行かないんじゃ世話なんないよね?」

 

アミクの辛辣な言葉を聞きながらルーシィは改めて依頼を見回した。

 

報酬は少なくてもいい。最低あと3万はあれば家賃は払える・・・。

 

「魔物退治・・・なんかできるわけないし・・・深海の宝探し・・・もあたし1人じゃな〜」

 

「だから・・・手伝うって・・・」

 

「いつまでもアミクに頼りっきりじゃダメなのよ!」

 

依存ではなく共存であるべきだとルーシィは語る。

 

そこで、ぴったりな依頼を見つけた。

 

 

「ん?子供向け魔法教室の先生募集!?これなら!」

 

確かにこれなら1人でも問題ないだろう。しかも報酬もちょうど3万Jだ。

 

アミクがその依頼を取ってあげようとすると、横からそれを掻っ攫われた。

 

「あ!」

 

それを取ったのはガジルだ。

 

「ちょっと!それアミクが取ろうとしてたじゃない!」

 

「早いモン勝ちだろ?」

 

ガジルは悪びれずに言う。

 

「つーかアンタこんな仕事できんの!?」

 

ガジルの性格と強面では先生には不向きだとは思うが・・・。

 

「まぁまぁ、どんな仕事受けようと自由だよ。それに案外教え上手かもしれないじゃん」

 

「ケッ、なら試しにガジル様の特別授業してみるか?ギヒッ」

 

ガジルが獰猛に笑ってアミクを見た。

 

「それはまたの機会で・・・」

 

「・・・もういいか?オレは行くぞ」

 

そうしてさって行くガジルの背をルーシィが悔しげに見る。

 

「もう!あたしが先に見つけたのに!」

 

「・・・いっそ一緒に行けば?」

 

「えぇーーー!!?アイツと!!?無理無理!!」

 

ルーシィが首をブンブンと降る。もちろん横に。

 

 

その時、アミクの地獄耳がある会話を拾う。

 

「調子コキやがってあのヤロォ」

 

「気に入らねェ」

 

「やっぱコワイな〜、アミクもルーちゃんもスゴイ・・・」

 

これは柱のそばにいるレビィ、ジェット、ドロイのチームシャドウギアだ。

 

やはり、まだ確執がなくなっていない。レビィはともかくジェットとドロイには気をつけておいたほうがいいだろう。

 

 

 

 

「まぁしょうがないよ。大人しく他の探そ?」

 

「うぅー、なんか良いのないかしら・・・あたしに合う仕事・・・」

 

「ナブみたいなこと言ってる、の」

 

「確かに言うけどよ・・・」

 

ナブが複雑そうに頭をかいた。

 

 

「っていうかナツー、疲れてるなら帰って寝た方がいいよー」

 

アミクがナツに近づいてユッサユッサと揺らした。

 

 

クンクン

 

 

「?」

 

急にナツが匂いを嗅ぐ。

 

「お前の口からブロッコリ臭がするぞ」

 

「サイテー!!」

 

ルーシィがナツの顔面にパンチをめり込ませた。

 

「え、ホントに!?」

 

「なんでアンタは喜んでるのよ!!」

 

一方アミクは目をキラキラとさせる。「ブロッコリー臭い」は逆に褒め言葉らしい。

 

「まぁ・・・そうだな、帰ろ」

 

ナツは立ち上がるとフラフラと外に向かおうとする。

 

「待ってー、仕事行こーよ!!」

 

ルーシィがナツのマフラーを掴んだ。っていうかアミクはダメでナツはいいのか。

 

「家賃払えないかもしれないんだってばー!!」

 

「お・・・おお・・・」

 

そのまま引っ張り続けてると・・・

 

ずってぇん

 

「きゃっ」

 

「ぐもぉ!」

 

マフラーが取れてルーシィもナツも尻餅をついてしまった。マフラーはルーシィの手に残ったままだ。

 

「大丈夫、2人共?」

 

アミクが慌ててルーシィを起き上がらせる。ナツは自力で立ち上がった。

 

「んじゃなアミク、ルーシィ」

 

「ご飯はちゃんと食べてよー!」

 

「うん」

 

アミクの言葉を背にナツとハッピーはギルドから出て行った。

 

「うわーん」

 

「そこまで切羽詰まってるわけじゃないんでしょ?良くなったら手伝ってあげるから」

 

「グスッ、ごめんね。こんなお姉ちゃんで・・・」

 

「いつ君の妹になった!?」

 

アミクは周りを見回した。やっぱり居ない。

 

 

「じゃ、私行く所あるから」

 

「また後で、なの」

 

アミクとマーチはルーシィに一言告げると覚束ない足取りでギルドから出て行った。

 

「ちょっとー!アミクまでどこ行くのよー!」

 

 

 

 

アミクとマーチは公園で木の後ろに隠れていた。

 

 

その公園にはシャドウギアとガジルが対峙している。詳しくいえばジェットとドロイが敵愾心も露わにガジルに対して構えているのだ。

 

 

 

シャドウギアの様子がおかしい、と察したアミクはしばらく様子を見ていた。そして今、3人がガジルと接触したのに気付き嗅覚と聴覚頼りにこの公園に辿り着いたのだ。

 

 

「こんな所に呼び出して何のつもりよォ。オレぁこれから仕事なんだョ」

 

ガジルが言うと、2人が軽蔑したように言い返す。

 

「仕事だァ?ギルドを壊した張本人が何言ってんの?」

 

「仕事ならどのギルドでもいいだろーが!空気読めねえのか?」

 

2人の言い分は分からないでもないが、聞いていて気分の良いような言葉ではない。アミクは悲しそうに眉を下げた。

 

「器の小せえ奴等だねぇ。過去の事をネチネチ・・・ギヒヒ」

 

ガジルも挑発するような物言いはやめてほしい。・・・いや、もしかしてわざと?

 

「やめようよ・・・ジェット、ドロイ・・・私、あんなのもうぜんぜん気にしてないよ」

 

レビィがビクビク震えながら2人を宥める。

 

「オレ達のケジメだよ」

 

「やられたままじゃ妖精の尻尾(フェアリーテイル)の名折れだ」

 

やっぱり2人はまだ、あのことを割り切っていない。直接やられた張本人なのだ。納得できないものがあっても不思議じゃない。

 

アミクはいつでも飛び出せるように身構えた。これは当人達の問題。だから、今の所はアミクの出る幕じゃないが、歯止めが利かぬようなら止めなければならない。

 

「フン」

 

ガジルが鼻を鳴らしたのと同時にジェットが動いた。

 

「余裕かましてられんのも今のウチだぜ!!」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)の中でもトップクラスの速さでジェットがガジルに接近し、殴りつけた。

 

「くっ」

 

「秘種!!」

 

今度はドロイが地面に大量の種をばら撒く。すると地面から植物が急成長し、拳の形を作った。

 

「『ナックルプラント』!!」

 

「うぐ」

 

そして、その拳がガジルを殴りまくった。

 

「『隼天翔』!!」

 

追い打ちとばかりにガジルの腹に蹴りを入れるジェット。

 

ここまで、ガジルは一方的にやられている。

 

「おいコラ・・・何のマネだ」

 

「てめえの力はそんなモンじゃねえだろ」

 

その通りだ。ガジルならばさっきまでの攻撃もどうにかできていただろう。なのにこんなに一方的なのはおかしい。

 

 

「やっぱり・・・」

 

「何がやっぱり、なの?」

 

「ガジルはーーーーー」

 

マーチの疑問にアミクが答えようとすると・・・

 

 

足音が聴こえた。

 

 

この力強い足音は・・・

 

「これは何のイジメだ?あ?」

 

金髪にヘッドホン。右目には雷のような傷。

 

 

ラクサス・ドレアーだ。

 

 

「ラクサス!?」

 

ラクサスはガジルにヅカヅカと近付いた。

 

 

「なるほど・・・こいつがオレのギルドに上等かましてくれたガキか。ジジィの奴・・・またやられねえ為に仲間にしやがったのか?」

 

何だか嫌な予感がする。アミクはラクサスを見据えた。

 

 

「そんなんだからなめられんだよ、クソが!!」

 

そう毒づいた瞬間。ガジルに雷が落ちた。

 

 

「ぐあああああああああああああっ!!!」

 

一発だけでなく何度もガジルに雷を放った。

 

「よ・・・よせよラクサス!!やりすぎだっ!!」

 

もうガジルはボロボロだ。だがやっぱり・・・

 

「いくらラクサスが強ェからって・・・こうも一方的なものなのか・・・」

 

レビィ達も気付いたようだ。

そう、ガジルは最初っから手を出すつもりはなかった。自分を仲間だと認めて欲しくて反撃もせず、無防備に攻撃を耐え続けていたのだ。

 

「テメェのせいでオレたちはなめられてんだァ!!死んでワビろやオオ!?

 妖精の尻尾(フェアリーテイル)に逆らう奴ァ全員殺してやるァァ!!」

 

倒れたガジルをラクサスは何度も蹴りつける。

 

・・・もう流石に見過ごせない。

 

 

「ラクサス!!もうやめて!!」

 

アミクはすかさずガジルとラクサスの間に入った。

 

「アミク!?」

 

「いつから居たんだ!?」

 

ジェットたちが驚いたように声を上げるが構ってる暇はない。

 

「てめえ・・・」

 

ガジルも後ろで呻いている。

 

「んだアミク、邪魔すんじゃねえ!!」

 

「これ以上はケジメの範疇を超えてるよ!線引きってものがあるでしょ?」

 

子供を嗜めるようにラクサスに言うが、それが癪に触ったのか彼の表情が怒りに満ちる。

 

「オメェは甘すぎる。甘ったるいんだよ!!ジジィ以上にな!!てめえがそんなんだからギルドまで腐っちまうんだよ!!」

 

「!」

 

そんなラクサスの様子に少しだけ恐怖心が湧き起こる。だが、すぐにそれを抑えると反論した。

 

「ラクサスの目には腐ってるように見えるかもしれない。でも、私や皆にとっては居心地が良くて輝いて見える!」

 

「それはてめえらの主観だ。だが、世間から見りゃどうだろうな?」

 

ラクサスは皮肉げに笑ってアミクを睨んだ。

 

「『弱い』。弱者だって言われてんだぜオレらは。そんなんじゃねえだろ!!妖精の尻尾(フェアリーテイル)は圧倒的な力を持つ、最強のギルドだ!!闇ギルド如きにバカにされていいギルドじゃねえ!!!」

 

ラクサスは鬱憤を晴らすように叫ぶ。子供の癇癪のように。此処に来る前に何かあったのだろうか。

 

「オレは『最強』のギルドを作る!!誰にもバカにされない、強者だけのギルドだ!!弱者や甘え奴はいらねえ!!」

 

前にも同じようなことを言っていた。自分がマスターになった暁にはそうする、と。

 

「ーーーーーそこでだ、アミク」

 

言葉を区切って、ラクサスはアミクの肩に手を置いた。

 

「オレの側に付かねえか?おめえは甘い奴だが、エルザ以上に強くなる可能性を秘めている。それに、貴重な魔法による治療術の使い手だ。最強の妖精の尻尾(フェアリーテイル)には必要不可欠だろうなァ」

 

少し強く、肩を握られた。痛い。

 

「オレにはお前が必要なんだよ」

 

うわ、何だこの告白みたいな文句。

 

アミクはのんきにそんなことを思った。とにかく、答えは決まっている。

 

「・・・そういうことなら、答えはノーだよ」

 

そう言った瞬間、ラクサスの手がアミクの首を掴んだ。

 

「あっ!?」

 

「アミク!?」

 

「やめろラクサス!!」

 

「お、おい・・・他の奴には手ェ出すな・・・!」

 

レビィたちやガジルが慌ててラクサスに止めるように言うも、ラクサスは耳を貸さない。

 

「おめえには手を出さないと思ってたか?弛んだ思考だな。ギルドでちやほやされ過ぎたせいか?」

 

ぐぐっ、とアミクの首を絞め上げながら言葉を紡ぐ。

 

「いつまでもお姫様気分でいるんじゃねえよ。オレはやる時はやるぜ?強さってのはそういうモンだからな」

 

「・・・つ、強さだけが、ギルドじゃ、ない・・・」

 

顔色が青くなりながらもアミクは言い放った。

 

「私は強さだけじゃない今のギルドが好きだから、ラクサスの元に行く気はない、よ」

 

「・・・」

 

ラクサスはただじっとアミクを見つめた。そこにーーーー

 

 

「アミクを離せー!!なの!!」

 

マーチが爪を伸ばしてラクサスの手に突き刺そうとする。

 

「鬱陶しい」

 

「にゃ!?」

 

ラクサスは軽く手を払ってマーチをぶっ飛ばした。

 

「マーチ!」

 

レビィが飛んで来たマーチを危なげにキャッチする。

 

 

「オレのギルドにはネコもいらねえんだ!!」

 

ラクサスはマーチの方に向かって雷を放った。あれではレビィも巻き込まれてしまう。

 

「マーチ!レビィ!!」

 

雷はかなりの速さでレビィたちに向かった。レビィは思わず目を瞑る。

 

間に合わない。誰もがそう思った時であった。

 

 

 

バギャアアン!!

 

 

ガジルがマーチとレビィを庇って雷を受けた。

 

「ガジル・・・」

 

ガジルは口から血を流しながらも気丈にラクサスを睨みつける。

 

「レビィとマーチを守った・・・のか」

 

「お前・・・」

 

残る2人も愕然としていた。

 

 

「おい・・・その手、放してやれ」

 

ガジルが未だアミクの首を掴んだままのラクサスに言う。

 

「・・・フン」

 

「!けほっ、けほっ」

 

「アミク!」

 

ラクサスはつまらなさそうに手を離して踵を返した。アミクは座り込み、咳き込む。

 

 

 

「よく考えとくんだな。どっちが賢い選択か、お前なら分かると信じてるぜ」

 

ラクサスはそう言い捨てるとどこかに去って行った。

 

 

「アミク!大丈夫か!」

 

そうしてやっとジェットたちが駆け寄り、アミクを気遣う。

 

「・・・ん”!ありゃフリだよフリ!本気でやろうとしてなかった」

 

「ホントかよ!?顔色悪かったぞ!?」

 

「もともと気分が悪かったからで・・・」

 

アミクが何とか弁護しようとしている中、ガジルがフラフラと去ろうとした。

 

「もういいか?仕事があるんだ」

 

そう言って荷物を引きずっていく。

 

「あ、あの・・・」

 

「放っておいてくれ」

 

レビィが呼び止めようとするが、ガジルはそれを切り捨てた。

 

そんなガジルにフラフラなアミクが近寄った。二人合わせてフラフラコンビである。

 

「ほら、『治癒歌(コラール)』」

 

ガジルの体を優しげな光が包んだかと思うと、ガジルの怪我が癒えていった。

 

「そんなんじゃ満足に仕事もできないでしょ?」

 

「・・・オレならあれくらいでヘバりやしねえ」

 

「あ、あとマーチとレビィ守ってくれてありがとう」

 

ガジルはそれに片手を挙げただけで応え、ラクサスとは反対の方向に去っていった。

 

 

 

「音食べる食欲もないや・・・マーチ、怪我はない?」

 

「んぐぐぐ!あんなの屁でもない、の!」

 

レビィからマーチを受け取ってぐったりしながらも優しく撫でる。そんな彼女の腕の中でマーチが悔しげに唸っていた。

 

 

「・・・で?お前は最初から居たのかよ」

 

ドロイがアミクに問う。アミクがあのタイミングで現れたのはずっと見ていたからだと推測したのだろう。

 

「うん。盗み見するようで悪かったけど、君達が不穏な空気醸し出してたからね。念のために、ね」

 

アミクが気まずげに言うが、誰も感謝こそすれ、責めることはしない。あのままだとガジルが酷い怪我を負っていたかもしれないのだ。

 

「でも、これでガジルのこと認められるよね?」

 

『う・・・』

 

今度は3人が気まずくなる番だった。確かに、あそこまで体張られたのでは認めざるを得ないだろう。

 

 

「・・・まぁ、まだ信用しきるわけじゃねえけど、同じギルドの仲間ぐらいだとは認めてもいいかもな」

 

「昔のこと、完全に許したわけでもないけどな」

 

「それに私のことも守ってくれたし、ガジルも私達のこと仲間だって思ってくれてるんだよね?だったらそれに応えなきゃ!」

 

 

それを聞いてアミクは笑みを浮かべた。

 

だんだん、ガジルも受け入られ始めている。ガジルの頑張りは決して無駄じゃなかった。

 

それが知れて嬉しい。

 

 

 

そして願わくば、妖精の尻尾(ここ)が彼にとっての居場所となれることを・・・。

 

 

 

 

 




試験はヤダー!!

目指せ完結!天狼島編もいけるように頑張る!!

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