妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

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ギルダーツの登場です。

昔から思ってたけど、ギルダーツってシャンクスに似てない?え、そうでもない?

後、アンケート新しいやつにしました。

これは後々、閑話でやる話に影響します。


最強の男、帰還

「ウェンディ、女子寮はどう?」

 

「はい、大分慣れました!」

 

「家賃に相応しい寮だとは思うわ」

 

ウェンディと仕事に行って来てしばらく。

 

アミクたちはギルドでほのぼのとしていた。

 

「そういえば、ルーシィさんはなんで寮じゃないんですか?」

 

「あたしにはすでに先約があったしね。それに寮の家賃、10万Jなんて、今の2倍じゃない!もし入ってたら払えなかったわ今頃…」

 

「あんた達は一緒に住んでいるんだったわね」

 

「私としてはウェンディも一緒に住んでも良かったんだけど…」

 

「もう十分お世話になってるので…」

 

まあ、あの寮も住み心地いいし、他の住人達も居るので寂しいことはなさそうだ。

 

「あー、無性にブロッコリー食べたくなってきた」

 

「それさっきも言ってたわよ…」

 

そうやって駄弁っていると。

 

「大変だー!!」

 

メンバーの1人が慌てたようにギルドの中に飛び込んで来た。

 

直後、鐘の音が鳴り響く。

 

「な、何?」

 

「鐘の音…?」

 

「あ!これって…!」

 

ルーシィ達が何事かと思っていると、アミクが顔に喜色を浮かべる。

 

「ギルダーツが帰って来たんだ…!」

 

「ギルダーツさん、ですか…?」

 

「あたしも凄く強い人らしいことしか知らないけど…」

 

ウェンディ達はナツ達が「ギルダーツが帰ってきたぁぁ!!」と叫ぶのを目にしながら首を傾げた。そんな2人にアミクが言う。

 

「ギルダーツは妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の男だよ!」

 

「最強!?」

 

「最強って…エルザさんよりも強いんですか?」

 

すると近くに居たエルザが答える。

 

「私など足元にも及ばんさ」

 

「それどころかラクサスやミストガンよりも強いと思うよ?」

 

「どんだけヤバい奴なのかしら…」

 

アミクも付け足すと、ルーシィが軽く震えた。

 

「どうでもいいけど、この騒ぎよう何!?」

 

「お祭りみたいだねシャルル」

 

「ほんと騒がしいギルドね…」

 

呆れたようにシャルルが言うと、マーチが口を挟む。

 

「無理もない、の。ギルダーツが帰ってくるのは3年ぶりだから、なの」

 

「3年!?何してたの!?」

 

目を丸くしたルーシィが聞くとアミクが説明してくれた。

 

「S級クエストは知ってるよね?そのさらに上にはSS級クエストがあるんだ。これはS級魔導士でもちょっと難しいヤツなんだけど…」

 

「じゃあ今回、そのギルダーツって魔導士はそのSS級クエストに行っていたのかしら?」

 

シャルルの言葉にアミクは頭を振った。

 

「最後まで聞いて。SS級クエストよりも上があって、それは10年クエストって呼ばれてる。これは10年間誰も達成したことがない依頼のこと。

 それで、今回ギルダーツはさらにその上…100年クエストに行ってたんだ」

 

「言わなくても分かると思うけど、100年間誰も達成できていない依頼のことよ」

 

ミラが注釈を加えてくれた。

 

「わぁ、凄い人なんですね…」

 

ウェンディが感嘆したように言った。

 

『マグノリアをギルダーツシフトへ変えます。町民の皆さん!速やかに所定の位置へ!』

 

「それにしても騒ぎすぎじゃないかしら」

 

その時、聞こえてきた言葉にルーシィたちが首を傾げた。

 

「マグノリアのギルダーツシフトって何?」

 

「あー!久しぶりだなー!外を見れば分かるよ」

 

アミクはワクワクした感じで言う。言われた通り、外を見てみると。

 

 

「うそ!?」

 

「なんなのよこれ!」

 

 

街が変形していた。建物が地面ごと移動し、並んで、一本の道ができるように街が割れていく。

 

その道は妖精の尻尾(フェアリーテイル)へと続いていた。

 

 

「街が、割れたー!!」

 

「やっぱりいつ見ても壮観だなー」

 

「ギルダーツは触れたものを粉々にする魔法を持ってるんだけど…ボーッとしてると民家を突き破って歩いてきちゃうの」

 

「『クラッシュ』っていうんだけど…ほんと理不尽なほどに木っ端微塵にしちゃうから」

 

ミラとアミクの説明にルーシィが目を剥いた。

 

「どんだけ馬鹿なの!?その為に街を改造したってこと!?」

 

「この改造にどれくらいのお金がかかったんだろうって思うと頭が痛くなったもんだよ…」

 

アミクが乾いた笑いをした。

 

「見てる分には面白いけど」

 

「動機を考えたら笑えないわ…」

 

「凄いねシャルル!」

 

「ええ…凄いバカ」

 

まあ…バカというかボケーッとしているだけの人である。…いや、ゴメン。やっぱバカだわ。

 

 

とうとう、ギルドの扉が開いて1人の男性が入って来た。オールバックの髪型に髭面が特徴の中年男性。

 

彼こそ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の男、ギルダーツ・クライヴである。

 

 

「ふぅ…」

 

「ギルダーツ、オレと勝負しろ!」「いきなりそれかよ!」

 

予想通り、ナツがギルダーツに勝負を仕掛けようとしていた。ギルダーツはそんなナツを無視する。

 

「おかえりなさい」

 

ミラが言うと、ギルダーツはミラに近づいて質問する。

 

「む…お嬢さん、たしかこの辺に妖精の尻尾(フェアリーテイル)ってギルドがあったはずなんだが…」

 

「堂々とギルドマークあったでしょ!!?」

 

アミクが思わずツッコンだ。ギルドの外観に思いっきりギルドマークがあったと思うのだが…。

 

アミクのツッコミを聞いたギルダーツがゆっくりと振り返った。

 

「おー!アミクじゃねえか!!大きくなったなー!色々と」

 

「おかえり!ギルダーツ。…え?どこ見て言ったの?」

 

ギルダーツは気軽に挨拶してきた。すぐにアミクだと分かってくれて嬉しいが、胸は見るな。

 

「ついでに言うけど、その人ミラさんだよ?」

 

「はい、ミラジェーンよ」

 

「ミラ?…随分変わったなぁお前!つーかギルド新しくなったのかよー!!」

 

まあ、ギルダーツが最後にミラを見た時とは雰囲気がだいぶ違うし、ギルドもこの前新しくしたばっかなので、彼が気付かなくても仕方がない…のか?

 

『この街といい、ギルダーツといい…無茶苦茶だな』

 

ウルの呆れた声が聞こえた。さらに続ける。

 

『あの男、とんでもない魔力の持ち主だね。生前の私よりも普通に強い』

 

ウルが冷静に分析した。

 

 

「ギルダーツ!!」

 

「おおっ!ナツか!久しぶりだなぁ…」

 

「オレと勝負しろって言ってんだろぉー!!」

 

ギルダーツに殴りかかるナツ。しかし、そのままナツはギルダーツに軽くいなされ、投げ飛ばされて天井に突っ込んで、めり込んだ。アミクは目元を手で押さえた。

 

「あちゃー、またやっちゃったか」

 

「また今度な」

 

「や、やっぱ…超強ぇや…」

 

ナツはやられながらも尊敬の念を瞳に浮かべていた。ナツにとってもギルダーツは憧れでもあるのだ。

 

「いやぁ、見ねぇ顔もいるし…ほんとに変わったなぁ…」

 

ギルダーツは感慨深げに見回した。アミクが口を開く。

 

「ギルダーツが居ない間、色々あったんだよ?」

 

「そうみてえだな。お前らの顔つきも逞しくなったような気がするなぁ」

 

「なんか、あんま嬉しくない…」

 

笑いながら言うギルダーツ。そんな彼にマカロフが話しかけた。

 

「ギルダーツ」

 

「おぉマスター!久しぶりーっ!!」

 

「仕事の方は?」

 

「がっはっはっはっ!!」

 

突然、ギルダーツは大笑いし始めた。何かを誤魔化すような、そんな笑い声。

 

(…ちょっと様子が…?)

 

もしかして。

 

「…ダメだ。オレじゃ無理だわ」

 

「何!?」

 

「嘘だろ!?」

 

「あのギルダーツが、クエスト失敗!?」

 

ギルダーツの言葉に皆が驚く。かくいうアミクもそうだ。ギルダーツ程のものが依頼を達成できないとは…

 

「そうか…ぬしでも無理か」

 

「すまねぇ、名を汚しちまったな」

 

「いや…無事に帰って来ただけでも良いわ。わしが知る限りこのクエストから帰って来たのはぬしが初めてじゃ」

 

マカロフの言う通りだ。命あってこその儲け。やっぱり、仲間の無事が一番大事で仕事の結果は二の次なのだ。

 

「うん…お疲れ様、ギルダーツ」

 

「ありがとな。じゃあオレは休みてぇから帰るわ。ひー、疲れた疲れた…ナツゥ、それとアミク。後で俺ん家来い。土産だぞーっ!がははっ!」

 

アミクの労いで笑顔になったギルダーツがギルドの壁に直進し、ぶつかるーーーーーー直前にアミクが服を引っ張って止めた。

 

「ストーップ、ストーップ!そっち出口ちゃうよ。あっちあっち」

 

「お、悪いな。また壊しちまうところだった、がっはっはっは!!」

 

「笑い事じゃないよ、まったく…」

 

今度はちゃんと扉から出て行くギルダーツ。

 

「土産って何かな~、楽しみだな!行くぞハッピー」

 

「あい!」

 

ナツはそう言うと壁を破壊して外に出て行った。…って。

 

「コラー!ナツー!なんで君が壊しちゃうのー!?はぁ…」

 

アミクはナツが空けた穴から外に出て、壁を直す。

 

「もう、直すの私なんだからね!『装飾曲(アラベスク)』。すぐ何か壊すんだから…」

 

そして、ブツブツ文句言いながらナツ達が向かった方に去って行った。

 

「…あの子も苦労してるわね」

 

「あーしはアミクを追いかける、の。じゃ」

 

マーチもふわふわと飛んでアミクを追いかけて行った。

 

 

 

 

「お土産ってうめえ炎かな〜」

 

「旨い炎って…どんな炎なの…」

 

アミク達が向かった先はギルダーツの自宅。

 

「此処に来るのも久しぶりだなー」

 

「そう?私はたまに草むしりに来てるけど」

 

「マジメかっ!」

 

そういえば、とハッピーは3年間も留守にしてた割りには雑草が少ないことに気が付いた。アミクの仕業だったらしい。

 

 

「おーい、ギルダーツ。来たよー」

 

「お土産くれよー!」

 

アミクが扉を開けて中に入る。ナツやハッピー達も後に続いた。

 

中ではギルダーツが椅子に座って待っていた。そして、懐かしむように話し始める。

 

「ホント久しぶりだなお前らー。ところでナツ、おめー結局アミクとリサーナどっちをお嫁にするんだ? がっははは、若いなぁ!」

 

そう陽気に笑うギルダーツ。しかし、見過ごせないワードがそこにあった。

 

(リサーナ…)

 

ギルダーツは、知らない。

 

 

2年前に彼女は死んでしまったこと。

 

 

「ギルダーツ…リサーナは…」

 

「リサーナは死んだよ。2年前にな」

 

アミクが言う前にナツが言った。さっきまでのふざけた雰囲気を捨てて真面目な顔付きでギルダーツを見ている。

 

「…え、なんだと?」

 

ギルダーツは信じられない思いでいっぱいだった。まさかあのリサーナが。

 

「…ホントだよ。仕事先で、事故で死んじゃったんだ…」

 

今度はアミクもちゃんと言えた。

 

驚きを露わにし、瞳を揺らすギルダーツ。彼は頭を押さえて呻くように言った。

 

「マ、マジかよ…そっか、それでミラの奴…うおぉ、スマン…スマネェ、2人共…」

 

ミラの変化の理由が分かった。

 

自分は何も知らないで能天気にナツ達の心を傷つけてしまったのだ。

 

「ンだよ…そんな話なら俺は帰るぞ」

 

「ナツ…」

 

不機嫌になったナツはそのまま帰ろうとした。しかし、ギルダーツの次の言葉に足を止める。

 

「…仕事先でドラゴンに会った」

 

アミクは息を飲んだ。ナツも驚愕した顔で振り返る。

 

「ナツが探してる赤い奴じゃねぇ…アミクの言ってた緑と青い奴でもねえ。俺が見たのは、黒い竜だった」

 

黒い、竜…。

 

「ど、どこで…どこで見たんだよ!?」

 

震える声で聞くナツ。

 

「霊峰ゾニア、おかげで仕事は失敗しちまったよチクショウ」

 

仕事が、ドラゴンのせいで失敗した…?

 

ナツはその場から飛び出そうとしたが、アミクが慌てて止める。

 

「ま、待ってナツ!どこに行くの!?」

 

「決まってんだろ!! イグニールの居場所を聞くんだ!!」

 

その言葉にギルダーツが首を振る。

 

「もう居ねぇよ、あの黒竜は大陸…あるいは世界中を飛び回ってる」

 

「それでもなんか手がかりがあるかもしれねぇ!!」

 

尚も言い張るナツにギルダーツは溜息をついた。

 

「…これを見ろ」

 

そう言ってギルダーツは大きなマントで隠された自分の体をアミクたちに見せてきた。

 

 

「え…!?」

 

左半身はボロボロ。手足が義手義足になっている痛々しい姿がそこにあった。妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強と呼ばれた男がこんな大怪我を…。これはアミクでも治せない。

 

「その怪我…黒いドラゴンが…?」

 

「ああ、ほとんど一瞬の事だった。左腕と左足、内蔵もやられた。イグニールとオーディオンって奴らはどうだか知らねぇが、あの黒いのは間違いなく人類の敵だ。

 そして…人間には勝てない」

 

ギルダーツにそう言わしめるほどの力。そして、彼をここまでの深手に負わせたドラゴン。一体何者なんだろうか。

 

「そ、それを倒すのが…滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だろ!!オレの魔法があれば…黒いドラゴンなんて…」

 

「本気でそう思ってるなら、止めはしねぇよ」

 

何かを悟っている表情。実際に対峙したことのある者にしか分からない感覚を、ギルダーツは持っているのだろう。

 

「ナツ、闇雲に追いかけてもイグニールたちが見つかるはずないよ…」

 

「…おめえだって!オーディオンについて何か分かるかもしれねえんだぞ!!せっかくの手がかりかもしれねえのに!!」

 

ナツの気持ちは痛いほど分かる。アミクだってその黒い竜に会ってオーディオンについて聞きたい。でも…。

 

「それで死んじゃったら、元の子もないでしょ?」

 

「…!」

 

「会えるものも、会えなくなっちゃうよ…」

 

アミクは拳をぎゅっと握りしめた。

 

「…くっそおおお!!」

 

ナツは外に飛び出して行ってしまった。

 

「ナツ!」

 

アミクは追いかけようとするが、思い止まってギルダーツに向き直る。

 

「ギルダーツ、話してくれてありがとう…貴方が生きてて良かった」

 

「…ああ」

 

優しげに言うアミクに対し、短く返事するギルダーツ。それを見た後、アミクは今度こそナツを追いかけて行った。

 

 

「ナツ!」

 

「アミク…!」

 

「ハッピー、マーチ」

 

ハッピーとマーチが追いかけようとすると、ギルダーツが呼び止めた。

 

「お前らがナツとアミクを支えてやれ。あれは人間じゃあ勝てないが…竜なら勝てるかもしれねぇ。あいつらなら…いつかきっと」

 

希望を託すように、そう言われた。

 

「…あい!」

 

「なの」

 

2匹は頷いて外に出て行った。

 

 

 

 

アミクがナツに追いつくと、ちょうど川に飛び込んでいたところだった。

彼はそのままそこでボーッとすると、ポツリ、と呟く。

 

「…元気かな…イグニール(父ちゃん)

 

アミクもその言葉を聞いてオーディオンのことを思い出していた。

 

 

『アミク、私達が聞いている音楽はただの音の集まりではありません。生物が独自に編み出したコミュニケーションであり、繊細な技術であり、1つの文化なのですわ』

 

『うーん、よく分かんないけど、音楽があれば色々できるってこと?』

 

『要点をあっさり理解されちゃいましたわ!?まあ…そうです。音楽の可能性は無限大、ということを言いたかったのですわ』

 

『そうなんだ。じゃあ、私、オーディオンが満足するような音楽を作るよ!』

 

『私を…?ふふ、きっとできますわ。貴方なら…』

 

音楽が大好きだったオーディオン。そんな彼女が喜ぶような音楽を作りたい、と夢見てた頃を思い出した。今もその願いは変わっていないが、オーディオンが居ないのでは聞かせるも何もない。

 

(絶対に、聴きにきてよね…)

 

アミクはナツに手を差し伸べる。

 

「ほら、ナツ。いつまでそこに居るの。風邪ひくよ?」

 

「ああ…」

 

ナツは寂しげに答えるとアミクの手を掴んで立ち上がった。

 

「…ナツ。会いたい気持ちはわかるよ。私だって会いたい。でも…」

 

そこでアミクは後ろを向く。そこにはハッピー達が飛んで来ている光景があった。

 

「私達は1人じゃない、でしょ?」

 

自分達の近くに居るのはハッピー達だけではない。ルーシィやエルザ、グレイにウェンディも。

 

「仲間が私達には付いている。それに…オーディオンたちも心はいつも近くに居る」

 

だから、きっと会える。自分達が彼らのことを想っていれば、必ず。

 

「だから、焦らないで…」

 

アミクの瞳に涙が溜まっていることに気付いたナツはハッとした。

 

そして、ニカッと笑みを浮かべる。

 

「…おう!」

 

「ナツー!」

 

「アミクー」

 

ナツは向かって来るハッピー達に向かって歩いていった。

 

アミクも後に続く。

 

 

 

 

オーディオン…。絶対会えるって信じてるから。

 

 

だから、その時には聴かせてあげるね。

 

 

 

私の音楽。

 

 

 

 

 

 




いよいよですよ。次回からエドラス編開幕。



ただ…設定がちゃんと定まっていないのが不安要素…。

いつものように勢いで乗り切ろう!



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