妖精の尻尾の音竜   作:ハーフィ

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ちょっとハイペース過ぎるかな?

エドラス編真っ最中!

そろそろかな…?


王都と罠

エドナツはルーシィにチラ、と目を向ける。

 

「ルーシィが言ってた通り、そっくりだな…で? あれがそっちのオレかよ…情けねぇ」

 

「こっちのナツさんは、乗り物が苦手なんです…」

 

ウェンディが苦笑いしながら説明すると、エドナツは面白そうに言う。

 

「それでもオレかよ?こっちのオレはファイアボールって通り名の、運び専門魔導士なんだぜ?」

 

「こ、こっちのナツじゃ考えられない、話、だね…!」

 

アミクが口を手で押さえながらも言った。

 

その時、ハッピーがあることに気付く。

 

「この魔導四輪、SEプラグついてないよ!?」

 

「SEプラグ?」

 

「ウェンディ…知らないの…?」

 

アミクが聞くと、ウェンディは恥ずかしそうに頷く。

 

「SELF ENERGYプラグ。運転手の魔力を燃料に変換する装置よ」

 

「そっか、こっちじゃ人が魔力を持ってないから、SEプラグは必要無いんだ」

 

「何よ、車に関してはアースランドより全然進んでるじゃない」

 

「エドラスじゃ道具しか使えないから、当たり前だと思う、の」

 

「それもそうだねー」

 

アースランドより進んだ技術に感心していると、急に車が止まる。

 

「え!?どうして止まるのよ!?」

 

「悪いがオレが連れてってやるのはここまでだ」

 

あんまりなエドナツの言葉にみんな唖然となる。

 

 

「この魔導四輪の燃料である魔力だって有限。これ以上走ったらギルドに戻れなくなるんだ。あいつら…また勝手に場所を移動したからな…」

 

「と、止まった〜…。そういえば、大丈夫だったの?置いてけぼりにしちゃったけど…」

 

アミクが申し訳なさそうに聞くと、エドナツが鼻を鳴らす。

 

「この魔導四輪は特別なんだよ。ギルドの居場所は自動的に分かる機能が付いている。ただ、ギルドの場所が変わったせいで燃料の配分を間違えてしまったんだ」

 

「うぉぉ!! 生き返ったぁ!!」

 

復活したナツが車の外に飛び出す。

 

「もう一人のオレは物分かりがいいじゃねぇか…さ、降りた降りた!」

 

「いや、あれは乗り物の方が苦手なだけで…きゃっ!」

 

エドナツはアミクたちを外に放った。

 

「王国とやり合うのは勝手だけどよ…オレ達を巻き込むんじゃねぇよ。今回はルーシィの頼みだから仕方なく手を貸してやった。だが面倒はごめんだ、オレは…ただ走り続けてぇ」

 

エドナツがカッコつけて言うが、そんなエドナツはルーシィに「ルーシィつってもお前じゃねぇぞ?」と付け加える。

 

「お前も降りろ!」

 

「ばっ! てめぇ! 何しやがる!?」

 

そこで、ナツがエドナツを車から引きずり下ろそうとする。途端にエドナツは慌てだした。

 

 

「同じオレとして一言いわせて貰うぞ!」

 

「ちょっとー、ナツ。エドナツが嫌がってるでしょ」

 

アミクがやんわりと注意するが、ナツはエドナツを引きずり下ろしてしまった。

 

「お前…なんで乗り物に強ぇ?」

 

「「そんな事かい!!」」

 

ルーシィと一緒にツッコミを入れる。

 

 

しかし、エドナツはただ震えているだけだ。どうしたのだろうか。

 

そして、彼は震える声で言った。

 

「ご、ごめんなさい…ボクにも…よく分かりません!」

 

『え?』

 

急に人が変わったようになったエドナツにみんなの目が丸くなった。

 

 

「…お、お前…本当にさっきまでのオレ?」

 

 

恐る恐る尋ねるナツ。

 

 

「は、はい!よく言われます!車に乗ると性格変わるって!」

 

「変わりすぎでしょ!」

 

泣きながら返答するエドナツにアミクがツッコむと、エドナツは「ひぃぃ!!ごめんなさい!!」と謝った。

 

「こっちがホントのエドナツだぁ!?」

 

「大きな声出さないで! 怖いよ…!」

 

生まれたての子鹿のように震えるエドナツを見て、ルーシィがニヤニヤと笑い「鏡のモノマネ芸でもしてみる〜?」とナツをからかった。

そのナツは現実を受け止められないのか愕然としていた。

 

 

「ごめんなさい! ごめんなさい! でもボクには無理です…ルーシィさんの頼みだからここまで来ただけなんですぅ!!」

 

「無理しなくてもいいって」

 

「そうですよ。ここまで連れてきてくれただけでもありがとうございます」

 

アミクとウェンディが言うとシャルルが鼻を鳴らす。

 

「こんなのいても、役に立ちそうにないしね」

 

「シャルル、それは言い過ぎだよ」

 

「そう、なの。このナツだって囮ぐらいにはなれる、の」

 

「ひええええ!!?怖い怖い!!」

 

マーチの言葉を聞いたエドナツが震え上がってしまった。

 

「マーチ、冗談が過ぎるよ」

 

「メンゴメンゴ、なの」

 

マーチがテヘペロ⭐️とすると、エドナツがウェンディを見る。

 

「もしかして、ウェンディさんですか? わぁ…ちっちゃくて可愛い…」

 

エドウェンディはグラマスな女性なので、こういうウェンディは新鮮なのだろう。

 

「そっちがアースランドの僕さんでしょ?」

 

「どこにさん付けしてんだよ」

 

「オイラはハッピー!こっちはシャルルであっちはマーチだよ!」

 

「あたしはもう知ってると思うけど――」

 

「ひぃ!? ごめんなさい! なんでもします!!」

 

エドルーシィのナツに対する態度から予想はついていたが、エドナツはエドルーシィにいじめられているようだ。

ルーシィを見ただけでこんなに縮こまってしまっている。

 

「お前さ、もっとオレに優しくしてやれよ」

 

関係ないのにナツがルーシィに文句を言った。

 

「…で、えーと、そちらが…」

 

「私はアミク!あっちの世界では妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員だよ!」

 

アミクが胸を張って自己紹介すると、エドナツは赤くなって俯いてしまった。どうしたのだろうか。

 

「…あれ?」

 

かと思うとアミクの顔をまじまじと見始める。

 

「…?どうしたの?」

 

「いえ…昔、見たことがあるような気がして…」

 

ナツは思い出すように「うーん」と考え込んでいたが、ハッピーの言葉に顔を上げた。

 

「エドラスのアミクと会ってたかもしれないの?」

 

「えっと…すみません…そうかもしれないし、そうじゃないかもしれません…」

 

「はっきりしねえな。どっちだよ!」

 

「ひゃああ!!すいません!!」

 

エドナツがペコペコと謝りだした。このナツは気が弱い。

 

「もう、怖がらせないの!とにかく、ありがとね?」

 

「い、いいえ…こっちのルーシィさんは、皆さんをここまで運ぶだけでいいって…だからボク…」

 

「ここまで…って」

 

アミクは振り返って見えたそこの景色に目を見開いた。

 

眼下に大きく広がった都市が見える。つまりここは…

 

「王都…!?」

 

「大きい…!」

 

マグノリアほどの大きさになるのではなかろうか。

 

「なんだよ! 着いてんならそう言えよ!」

 

「うわあ、ごめんなさい!!?」

 

ナツが嬉しそうにエドナツの肩を叩くが、エドナツはそれすらビビっていた。

 

「こんなに早く着くなんて…!すごいよエドナツ!!」

 

「そ、そうですか…?エヘヘヘ…」

 

アミクが褒めるとエドナツは嬉しそうに笑った。

 

「この中に魔水晶(ラクリマ)の変えられたみんながいる…!」

 

「さっさと行くわよ」

 

「ちょっとシャルル!」

 

「待って、なの」

 

シャルルが走りだしたので他のみんなも追いかける。

 

「ホントにありがとう!」「あたしによろしく!」

 

「あ、あの!本当に、王国と戦うの…?」

 

エドナツが声を掛けると、ナツとアミクが足を止めて振り返った。

 

彼は不安そうな瞳をこちらに向けている。

 

「さあな。俺たちは仲間を救えればそれでいいんだけど、タダで帰してくれねぇようなら…。そりゃもう、やるしかねぇだろ!!」

 

ナツが明るく言った。アミクも微笑んで口を開く。

 

「仲間のためなら、国とだって、世界とだって戦うよ。何を敵にしたって守りたいから仲間ってものでしょ?」

 

「…仲間のためなら…全てを敵にしてもいい…?」

 

エドナツは呆然と呟く。しかし、頭を振って言葉を絞り出す。

 

「…お、王国軍になんて、勝てるわけないよ」

 

「どうかな?」

 

「へへっ!」

 

アミクたちはニヤッと笑ってそこから去っていった。

 

「あ…」

 

それを引き止めるかのように手を伸ばすエドナツだったが、力なく下ろす。

 

「ボクは…ずっと、弱いままだ…」

 

悲しげに呟く声がその場に響いた。

 

 

「こんな姿を見ても、君はボクを憧れだといってくれるのかな…」

 

思い出す。

 

今では薄れてしまって、どんな姿かは思い出せないけど、自分のことを尊敬の目で見てくれたあの子。

 

その子の言葉を。

 

 

 

 

王都に入ると、今までの場所とは打って変わり、陽気な雰囲気が満ちていた。住人たちの笑顔が絶えず、街の装飾にも魔法の光が灯り、輝いている。それに魔法による娯楽もあちこちにあった。

 

「何これ…」

 

「意外ですね。独裁国家の統治下って言うから、もっと暗い街を想像してました…」

 

「あっさり入れたし、警備ザルだね」

 

王都の入り口に衛兵が立っていたが、特に厳重に警備しているわけでもなかった。

 

「魔力を奪ってこの王都に集中させているのよ」

 

「それで、国民の人気を得るために、こんな娯楽施設にしたってこと、なの?なかなか悪賢い奴、なの」

 

「呆れた王様ね…」

 

そこで、アミクは向こうから一際大きい喧騒が聞こえてくることに気付く。

 

「なんか、あっちが騒がしいね」

 

「パレードとかやってんのかしら?」

 

「よーし、見に行ってみるか!」「あいさー!」

 

「あんたたち!遊びに来たんじゃないのよ!」

 

「私も行く!」

 

アミクも付いていくと「ちょっと!あんたまで!!」とシャルルが怒鳴る声がしたが無視した。

 

人ごみ中を歩いていると、急にナツが止まって彼の背中にキス!

鼻が潰れた。

 

「いきなり止まんないでよ…」

 

文句を言うが、視線が上に上がると息を飲んだ。隣でルーシィも目を丸くしている。

 

 

そこには大きな魔水晶(ラクリマ)があった。広場の真ん中で縄で固定されており、その周りを兵士たちが警備している。

 

魔水晶(ラクリマ)…まさか、これがみんな…?」

 

アミクは呆然と呟くが、ウェンディが魔水晶(ラクリマ)のある部分を指差した。

 

 

「多分、この魔水晶(ラクリマ)は一部分です…。あそこに切り取られた跡があります」

 

確かに、綺麗な断面になっている部分がある。ということは魔水晶(ラクリマ)の全体はこれよりも格段に大きいというわけである。

 

その時、周りの方から歓声が上がった。前を見ると、高台の方に白いひげを貯えた老人が立っているのが見える。

 

(ん?…この匂いは…)

 

微かにだが、その老人から嗅ぎ覚えのある匂いがする。しかし、アミクがその正体に辿り着く前に、周りの群衆から歓声が上がり、アミクの思考は中断された。

 

「陛下だー!!」

 

「陛下万歳!!」

 

「陛下――!!」

 

陛下。それが意味することは。

 

 

「あの人が、この国の王…!」

 

「そして、マグノリアのみんなを魔水晶(ラクリマ)にした黒幕ね…」

 

シャルルも忌々しそうな顔で国王を見上げた。

 

そこで、国王は口を開く。

 

「エドラスの子らよ…我が神聖なるエドラス国は、アニマにより十年分の魔力を生み出した!」

 

「何が生み出しただよ! オイラ達の世界から奪ったくせに!!」

 

「ハッピー、落ち着いて、なの」

 

マーチがハッピーの手をぎゅっと掴んだ。

 

「マーチ…」

 

「そうよ。今は抑えなさい」

 

シャルルもじっと国王を見つめている。

 

 

「共に歌い、共に笑い、この喜びを分かち合おう!」

 

身勝手な演説。何も知らずに喜んでいる民。

 

どれだけの人が、その魔力が大勢の犠牲の下で生まれたことを分かっているのだろうか。

 

国王はともかく、群衆には怒りは湧いてこないが悲しくは感じる。

 

 

国王が両手を広げると、さらに歓声が大きくなった。

 

 

「エドラスの民にはこの魔力を共有する権利があり! また、エドラスの民のみが未来へと続く神聖なる民族!  我が国からは、誰も魔力を奪えなぁい!!!そして、我はさらなる魔力を手に入れると約束しよう…!」

 

それは命を更に奪う事と同義で。国王自身が他人の命など省みない性格だということだ。

 

「これしきの魔力が、ゴミに思えるほどのなぁ…!」

 

国王は杖を魔水晶(ラクリマ)に叩きつけた。

 

魔水晶(ラクリマ)が欠け、破片が転がり落ちる。

 

 

「あ…!」

 

 

誰かが。誰かが傷ついた。

 

 

その時、ナツが飛び出しそうになる。ナツの背中にしがみついて必死に阻止した。

 

 

「我慢して…!」

 

「出来ねぇ…!あれは、あの魔水晶(ラクリマ)は…!」

 

「うん…酷いよね。酷いよ…」

 

ナツは自分の肩に水滴が落ちたのに気付く。振り返ると、アミクが涙をポロポロと流して、歯を懸命に食いしばっている。

 

「こんなの酷すぎるよ…。私たちの仲間なのに…!それを…」

 

そんなアミクの姿を見てナツの頭は冷えた。ふと、腕を掴む感触もしたので見ると、ルーシィが涙目で頷いていた。

 

「皆、同じ気持ちだから…!」

 

ハッピーも、マーチが自分の手を掴む力が強くなったのを感じた。シャルルも頭を振っている。

 

みんな、同じ気持ち。みんな悔しくて、辛くて、悲しい。

 

 

 

 

国王の笑い声と歓声が上がる中で、そこだけが場違いかのように沈んでいた。

 

 

 

 

窓から差し込む夕焼けの光を見ながらぼんやりする。

 

あの後、広場から去ったアミクたちは適当に宿をとって部屋に集まっていた。

 

みんな、何も言わない。ただ、シャルルの何かを書く音だけが響いている。

 

突然、ナツが立ちあがった。

 

「やっぱり我慢できねぇ!! オレは城に乗り込むぞ!!」

 

今にも乗り込みそうな勢いだ。アミクは無言でリンゴを投げつけた。

 

「ぐへえ!!?」

 

額に命中。ナツはそのまま仰向けに倒れ込む。

 

 

「落ち着いてよ。無計画に行ったって誰も助けられないよ」

 

「アミクの言う通りよ」

 

シャルルもアミクの言葉に同意する。

 

 

「みんな、あんな魔水晶(ラクリマ)にされちゃって…どうやって元に戻せばいいんだろ…」

 

ウェンディが泣きそうな声で呟くと、シャルルが返答する。

 

「王に直接聞くしかないわね」

 

「教えてくれるわけがない、の」

 

マーチが鼻を鳴らして反論した。

 

 

 

「そうか、王様はみんなを元に戻す方法を知ってるの!?」

 

しかし、そこで立ち上がったのはルーシィだ。何か閃いたんだろうか。

 

「多分ね」とシャルルが答えると、ルーシィがニヤッと笑みを浮かべる。

 

「いけるかもしれない! もしも王様に近づく事ができたら!」

 

「本当か!?」

 

ナツが飛び起きた。

 

 

「どういうこと?」

 

アミクが聞くと、「ジェミニよ!」とルーシィが答える。

 

「ジェミニは触れた人に変身出来るんだけど、その間、その人の考えてることまで分かるの! つまり王様に変身できれば、みんなを助ける方法が分かるかも!!」

 

「なるなる!ルーシィ、頭いい!」

 

アミクが褒めるとルーシィが照れるが、すぐに真面目な顔になる。

 

 

「ただし、変身できるのは5分間だけ。それと、変身できる人のストックは二人までで、その後変身しちゃうと古い方から変身できなくなっちゃうんだけど…問題はどうやって王様に近づくか…」

 

「流石に護衛が多過ぎて簡単には…」

 

「そうだね…。上手く王様を一人にできないかな?」

 

アミクたちが悩んでいると、シャルルが紙を持ってやってくる。

 

 

「王に近づく方法はあるわ」

 

そう言って紙を広げると、そこには地図が描かれていた。

 

「元々は城から外への脱出通路だったんだけど、街外れの坑道から城の地下へと繋がってるはず」

 

「凄い! でもなんで知ってるの?」

 

ウェンディが声を弾ませてそう聞くと、シャルルは自分の頭を指しながら答える。

 

「情報よ、断片的に浮かんでくるの。エドラスに来てから、少しずつ地理の情報が追加されるようになったわ」

 

「オイラは全然だよ…」

 

「あーしにもそんな気配はないけど…というか、なんか胡散臭い、の」

 

マーチが疑わしげにシャルルを見た。

 

「その情報って信用できる、の?」

 

「なに?私の情報が間違ってるって言いたいわけ?これしか手掛かりはないんだから信用するしかないでしょ」

 

ちょっと険悪な雰囲気になりかけたマーチとシャルルをハッピーが宥めた。

 

「マ、マーチはそうは言ってないよ。皆を心配して慎重になってるだけだから…」

 

「黙ってなさい!」「黙れ、なの」

 

「あい…」

 

このままじゃハッピーが可哀想だ。助け船を出すことにする。

 

「こんなときにケンカしない!私たちにはその情報しか頼れるものないのも事実だから、マーチも納得してね?」

 

「…わかった、の」

 

不承不承ながらも頷くマーチ。

 

そこで、シャルルがアミクを見て話しだした。

 

 

「今だからこそ言うけど、あんたたちとウェンディとで行った仕事があったでしょ?」

 

孤児院の件の事だろう。

 

「あの時、私が証拠の事に気付いたのも、暗証番号を分かってたのも、この情報のおかげよ」

 

『え…!?』

 

その時のメンバーが驚く。

 

「なんでかは知らないけど…使命と直接関係ないのに、その情報が浮かんできたのよ。まるで未来予知(・・・・)みたいに、ね。

 どうやってその情報を知り得て、どういう意図で刷り込んだのかは分からない。まだ謎が多いのよ、この『情報』についても」

 

シャルルの言っている事が本当ならば、情報を植え付けた者は、何らかの手段で未来の情報を刷り込んだことになる。

 

一体何のために?シャルルを助けるため?

 

「…まぁ、つまり何を言いたいのかって言うと、『情報』について色々考えても無駄だってこと」

 

「…情報に誘導されているみたい、なの」

 

「マーチ!」

 

シャルルがマーチを睨んだので、アミクが慌てて注意すると彼女はプイ、と顔を背けた。

 

 

「…話を元に戻すわよ。この地下から城に侵入して、王に近付けばいいわ。ルーシィ、その時があんたの出番よ」

 

「ま、任せて!」

 

ルーシィがちょっと緊張しながら意気込む。

 

そして、ナツが気合を入れた。

 

「よぉし! みんなを元に戻すぞ!」

 

アミクやウェンディも希望が見えてきた事で、明るい表情になる。

 

「絶対に助けよう!」

 

「はい!」

 

「あいさー!!」

 

「…なの!」

 

ちょっと不安そうなマーチではあったが勢いよく手を上げて賛同していた。

 

「待って、出発は夜よ。今は少しでも休みましょう」

 

先走って行きそうになったナツを制止するシャルル。それも一理ある。

 

万全の状態で挑まなければなるまい。

 

「だから、ナツも休もうね~」

 

「うへ~い」

 

早く行きたそうなナツのマフラーをがっちりと掴み、座らせる。そして、アミクは正座してナツの頭を自分の膝に乗せた。

 

「…いや、さりげなく何やってんのよ!」

 

「あ”~これ良いわ~」

 

なんか普通に膝枕しちゃったアミク。ナツは気持ちよさそうにもぞもぞしているが、以外とナツの髪は柔らかいので痛くない。

 

「久しぶりにやってみたくなっちゃって。こうして子守歌歌ってたなー」

 

「今やる必要ある!?」

 

気分だ気分。ウェンディ、そんなに物欲しそうな顔するなら後でやってあげるけど?

 

 

アミクたちはしばらく休息を取った。

 

 

 

真夜中。

 

 

アミクたちはシャルルの地図に描いてあった坑道の入口に到着する。

 

 

「ここか…」

 

「よし、早速入ろうぜ!」

 

「はやる気持ちは分かるけど落ち着いて、明かりがなければ進めないわ」

 

それもそうだ。ナツの魔法があれば明かりになったのだが…。

 

「ナツは魔法が使えないし、明かりはどうにかして手に入れないと…」

 

「うおっと、そうだった!魔法使えねえんだ!」

 

また忘れていたのか坑道に突っ込む寸前だったナツが急ブレーキを掛ける。

 

 

「魔法を使えるのがルーシィだけじゃ、やっぱりちょっと頼りないね…」

 

「ロキは?なんか光出せるんでしょ?」

 

アミクが聞くと「よりによって今日はロキの日じゃないのよ…」と項垂れた。タイミングが悪いというか。

 

「でも!これで解決よ!」

 

じゃーん、と言いたげに手に持っていた松明を見せてくる。

 

「あそこの小屋から持ってきちゃった! 布を巻いて油を染み込ませて来たから、後は火をつければ大丈夫!」

 

「その火は?なの。ナツは魔法が使えないし、なの」

 

マーチが問うとピシリ、と固まった。

 

 

 

 

 

「なんでオレがこんな事しなきゃなんねんだよ!」

 

「仕方ないでしょ! 無くなって初めて分かる魔法のありがたみってとこよね…!」

 

で、ルーシィたちがとった方法は原始的なもの。細長い木の棒を板に付けて回しまくり、火を点ける、といった方法だった。

 

しかし、アミクは石を2個持って頑張っているナツたちに声を掛ける。

 

「そんなに苦労しなくてももっと簡単な方法があるよ。石を打ち合わせれば火が出るって本で読んだことがある!」

 

「激しく不安だわ…」

 

シャルルが懐疑的に見てくるが、アミクは意に介さず石を振り上げた。ナツたちも一旦作業を止め、興味深々に見てくる。

 

 

「よーし、いくよー点火ー!」

 

ゴスッ

 

 

石ではなく指を打ち付けてしまった…。

 

 

「いったああああああああああい!!!」

 

「アミクさーーーん!?」

 

大きく腫れた指を掴んで涙目になるアミク。

 

 

その指に懸命にふーふーしてくれるウェンディが可愛いすぎ問題。

マジ、ジャンヌ・ダルク(ロリ)。

 

 

「わ、わたくしどもは負傷のため、真に残念ながら戦線離脱いたします…。後は頼みましたよ…」

 

「痛そー…」

 

「何がしたかったんだよ…」

 

 

ナツが呆れて言った言葉から逃げるように離れた。

 

 

作業を再開した2人。こうして見ると、こんなやり方で火を点けていた昔の人々は偉かったのだな、と実感する。

 

そうしていると、ナツの棒が折れた。

 

「全然ダメだー!!」

 

ナツは棒を投げ出し、寝転ぶ。やる気を失くしたらしい。

 

 

その隣で、ルーシィが着火することに成功していた。

 

 

「やったー!」

 

「すごいです!」

 

「さすがじゃねえか、ルーシィ!」

 

みんなで賞賛していると、マーチがナツに言う。

 

「ナツは火の魔導士なのにできてない、の。うぷぷ…」

 

「マーチ、笑うんじゃねえ!いいだろ、ルーシィがつけたんだから!」

 

とにかく、火を松明に付けると、火が燃え移り、油で大きく燃え始めた。

 

 

「これで進めますね!」

 

「まさかここで、マイクラみたいな事をすることになるなんてね…」

 

「まいくら?」

 

キョトンとするウェンディが可愛いが、これで準備は整った。

 

「はぁ、中に入る前に疲れたぁ…」

 

「お疲れ、ルーシィ」

 

アミクは勝手に自滅してただけだったので、1番の功労者はルーシィだろう。

 

座り込んだルーシィを見つめていると、ナツが松明の炎を食べた。アミクは愕然とした。

 

「せっかく点けたのに!?」

 

「あ、でももしかしたら火を食べたら魔法が使えるかも…」

 

ハッピーが期待するような目になる。

 

 

「ど、どうなの…?」

 

恐る恐る、アミクが聞くと、ナツはお腹を指し、「ここん所が熱くなってきた」と言う。

 

「もしかして魔法が!?」

 

「かもしれねえぞ!?」

 

ナツは意気揚々と拳を坑道に向かって突き出した。

 

「いってみよう! 復活の狼煙、『火竜の鉄拳』!!」

 

「よぉし!! いっけぇぇ!!!」

 

 

が…。何も起こらなかった。

 

 

「はぁ、ダメか…」

 

「そもそも、私だって音食べても魔法使えないし、当たり前か」

 

「そういうの、悪足掻きっていうのよ」

 

「負け犬の遠吠えとも言う、の」

 

「それはちょっと違うような…」

 

ハッピーは首を傾けた。

 

 

とにかく、さっさと進むべきである。

 

 

「ずいぶん使われてない感じね…」

 

坑道は古い感じで、結構ボロい。残っていたツルハシも錆び付いていて何年も使われていないみたいだった。

 

 

突然、シャルルが立ち止まる。

 

「ここよ」

 

松明で照らしてみると、先は行き止まりになっており、封鎖している木材に「KY‐2c」と刻まれていた。

 

「行き止まりじゃん…」

 

「ここを壊すしかないようね」

 

「え、でもかなりの厚さよ? しかも、魔法でコーティングされてるし」

 

ルーシィが壁を叩いて難しそうに言うが、アミクが助言してあげる。

 

「こういう時こそ、タウロスじゃない?」

 

「そっか!もう12時は過ぎてるしタウロスを喚べるわ!」

 

ルーシィは金の鍵を取り出してタウロスを召喚した。

 

「タウロスは私の星霊の中で一番のパワーの持ち主だもの! 絶対この壁を壊せるはずよ!」

 

「頼むね、タウロス!」

 

「そりゃMOOOO、ルーシィさんたちの頼みとあらば!」

 

「思いっきりやっちゃって!!」

 

「やっちゃいます!」

 

タウロスはニヤッと笑うと思いっきり拳を突き出した。壁はあっさり粉砕される。奥には道が見えた。

 

 

「シャルルの情報、間違えてなかったね」

 

「…まぁ、そうみたい、なの」

 

ハッピーが言うとマーチがつーんとして目を逸らした。だが、シャルルも奥に道があるとは思ってなかったのか言葉に詰まっている。

 

「ざっとこんなもんです、ルーシィさん、アミクさん」

 

「ありがとう、タウロス!」

 

「マジ大助かり!」

 

「もぉ!? それだけですか!? 感謝の印に是非とも――!」

 

「そのエロい目はやめてってば!」

 

ルーシィが強制閉門でタウロスを帰した。

 

シャルルが不安そうに言う。

 

「…ちゃんと城の地下に繋がってればいいけど…」

 

「さっきの自信はどこいった、の?憎らしいくらい堂々としてなさい、なの」

 

珍しく、マーチがシャルルを励ましていた。

 

「メスネコ…」

 

それでも、シャルルはいつもの憎まれ口を言う気分も無いようだ。

 

「…どうしたの、ハッピー?」

 

アミクは暗い顔で歩くハッピーに声をかける。

 

 

「ねぇ…なんでオイラたちには情報ってのがないんだろ…」

 

どうやらシャルルと違うことを気にしていたらしい。

 

「私にも分からないわ…なんであんたたちには情報が追加されないのか」

 

「…それが不都合を起こさないんだったら、別にいい、の…」

 

流石にちょっと不安になってきたのか、マーチの声にもさっきシャルルを励ましたほどの力強さはない。

 

「…ほら!暗くなってないで!どんどん進むよ!」

 

アミクは暗くなった空気を変えるようにパァンと手を打った。

 

「そうね。ここを抜ければ、城の地下に出るはずよ」

 

シャルルも同意する。早速、中に入って進んで行く。

 

その坑道はさっきよりもボロボロでちょっとした衝撃で崩れ落ちそうだ。

 

「今にも崩れそうだな…」

 

「不吉なこと言わないでよ…」

 

ナツとルーシィが喋っていると、ウェンディもキョロキョロと周りを見て言った。

 

「でも、本当に古い坑道ですね…」

 

「作られてから相当経っているんだろうね」

 

アミクもそれの言葉に同意する。

 

「オバケとかいるかな…」

 

「心霊スポットでもあるまいし、なの」

 

しばらく歩いていると、急にナツが立ち止まった。

 

「ちょっ!? どうしたのナツ! なんかあった!?」

 

ルーシィが不安になって聞くと、ナツはルーシィに「その松明もっちょい上に上げろ…」と命じた。

 

 

「え、えっと…こう?」

 

ルーシィが松明を掲げると、ナツは松明の明かりでできた影に近づいていった。そして…。

 

「うほ!うほほほほ!ここはオレ様の縄張りだ!」

 

急に手で恐竜の影絵を作って遊び始めた。

 

「お!だったら…」

 

何を思ったか、アミクもそこに近づき…。

 

「ホホーウ、空も飛べないお前にこのナワバリは任せられん」

 

両手でフクロウの影絵を作って対抗した。

 

「何をー!オレ様は炎だって吐けるんだぞー!」

 

「強さだけが全てではない。ホーホホウ、敵を欺く知恵も必要なのだ」

 

「だったら、どっちが縄張りの主にふさわしいか、白黒つけようじゃねえか!」

 

「ホーホホホーウ、いいだろう。血祭りにあげてやる」

 

「遊んでる場合かぁ!!アミクまで何対抗心燃やしてるのよ!!」

 

ルーシィは片方の手で松明の火の点いていない方をナツの口に突っ込み、もう片方でアミクのほっぺたを引っ張った。

 

そんな光景を見て、シャルルはため息を零す。

 

「あんなバカ共に付き合ってられないわ。先を急ぎましょう」

 

「ナツ…アミク…オイラ恥ずかしいよ…」

 

「まぁ、よくある光景、なの」

 

「よくあるんですね…」

 

ウェンディたちが呆れたように歩き始めるとルーシィが「バカ共ってもしかして私も含まれてるの!?」とルーシィが衝撃を受けた声を上げた。

 

 

 

 

しばらく歩くと、洞窟のような場所に出る。

 

 

「おお…!」

 

「やっと広いとこに出たよ…」

 

アミクが疲れたように言う。

 

「どうやら、ここから城の地下へと繋がってそうね…」

 

「どういう原理か分からないけど、シャルルがいてくれて助かったわ!」

 

嬉しそうに言うルーシィに対してシャルルは淡々と返した。

 

「私にも分からないわよ。次々と情報が浮かんでくるの」

 

「…まぁ、認めてやらないこともない、の」

 

マーチが腕を組んで言うと「なんでそんな偉そうなのよ…」とシャルルがボヤいた。

 

「ありがとう、シャルル」

 

「礼を言うならみんなを助けた後にして。ここからが大変なのよ? 気づかれずに王の寝室に行き、気づかれずに脱出するの。兵隊に見つかったら、今の私たちに勝ち目はない」

 

「いざって時は、私の魔法があるんだけどね~!」

 

「そうそう!いざって時だけは頼りになるルーシィがいるんだから!」

 

「ふふーん、その通りよ…今「だけ」って言わなかった!?」

 

やたらアミクがルーシィを持ち上げる。

 

「本当にそうかぁ?」

 

「ちょっと!この作戦だって、あたしのジェミニあってこそなのよ!」

 

懐疑的なナツにルーシィが反論するが、ナツは「はいはい」と軽くあしらった。

 

 

アミクは歩きながらも耳を澄ます。

 

 

(…なんか、微かに聞こえるような…)

 

向こうの方からいくつもの息遣いが聞こえてくる…?

 

それに気付いた途端、アミクは咄嗟に叫ぶ。

 

「みんな!!逃げーーーーー」

 

ヒュン

 

 

暗闇の中から白い触手のようなものが飛んできた。しかも、いくつも、別々の場所から。

 

「うわっ!?」

 

それらはアミクに巻きつき、拘束する。とりもちのように粘着性が強く、引き剥がせない。

 

「「アミク!!」」

 

「アミクさん!?」

 

「なん、なの!?」

 

ナツたちがアミクを助けようとする。ルーシィも咄嗟に金の鍵を取り出そうとしたが…。

 

「きゃあっ!!」

 

「い、いや!?」

 

「おぶうっ!!?」

 

ルーシィもウェンディもナツも、飛来してきたとりもちのようなものに巻き付かれ、身動きが取れなくなる。ナツに至っては顔にくっ付かれ、喋ることができない。

 

 

そこで、いくつもの金属音と足音が聞こえた。

 

たくさんの兵士が現れ、アミクたちを囲む。

 

見ると、何人かの兵士が持っている武器からとりもちのようなものが飛び出ており、それがアミクたちにくっ付いているものと繋がっていた。拘束用の武器か。

 

「兵隊!? どうして見つかったの!?」

 

「こんなにいっぱい…待ち伏せされていた、の!?」

 

でも、なぜかマーチたちは拘束されていない。

 

しかし、シャルルの様子がおかしい。彼女の顔にはいくつもの汗が浮かび、青ざめている。身体も激しく震えていた。

 

 

「こいつらがアースランドの魔導士か」

 

聞き覚えのある声。それにこの匂い。ああ、今目の前に来た彼女が…。

 

 

「エルザ!?」

 

エドラスのエルザだ。容姿はアミクたちが知っているエルザと大差ないが…その眼差しは違う。明らかにこちらを見下している目つき。それに声にも威圧的なものが含まれている。

 

「ナツ・ドラギオン、ルーシィ・アシュレイとは本当に別人なのか?」

 

エドラスのエルザが歩いて来てナツたちの顔を覗き込んだ。そして、アミクの顔を見ると、驚いたように目を大きくする。

 

「…?」

 

しかし、すぐにニヤッと口角を上げて笑い声を上げ始めた。

 

「ふふふふ…報告を聞いた時はもしやと思ったが…まさか(髪型まで同じ)だとはな…」

 

「な、なんの話…?」

 

アミクが問うも、エドエルザは答えず、兵士たちに「連れていけ」と命じた。

 

すると、兵士たちがとりもちのようなものを引っ張る。身動きが取れないアミクたちは倒れ込み、そのまま引き摺られていく。

 

「エルザ!!お願い!離して!!」

 

アミクが必死に訴えるが、エドエルザは耳を貸さず、マーチたちを見つめている。

 

「アミクっ!!」

 

「ナツ、ルーシィ!!」

 

「ウェンディ!」

 

マーチたちはアミクたちを追いかけようと駆け出した、が。

 

エルザたちが行く手を阻んだ。

 

「そこをどいて!なの」

 

それでもマーチは彼女の側を抜けようとするが、「いけません」とエドエルザがマーチを押さえてしまった。

 

「マ、マーチ!」

 

「離せー!なのー!」

 

「ご無礼をお許しください。しかし、あの者共は貴方方に釣り合うような輩ではありません」

 

さっきとは打って変わって丁寧な口調。異様な雰囲気に、マーチは思わず暴れるのを止めてしまった。

 

それを確認したエドエルザはマーチから離れると、片膝を着き、頭を垂れた。エドエルザだけではない。兵士たちもだ。

 

「!?」

 

自分より偉い立場の者にする動作。それを自分たちにするということは…。

 

「お帰りなさいませ。エクシード」

 

自分たちはこのエドエルザよりも上の立場の者…?

 

エルザの言葉を聞きながら、マーチはぼんやりとそんなことを思っていた。

 

「どういう事よ…一体」

 

「ハッピー、マーチ、シャルル、あなたたち一体…!?」

 

ウェンディたちが愕然としてそれを見ていると、エドエルザが顔を上げた。

 

「侵入者の連行、ご苦労様でした」

 

「そんなの嘘だ!!」

 

アミクはエドエルザの言葉についカッとなって反論する。

 

「マーチたちがそんなことするわけない!!だって、みんな…」

 

その時、兵士がアミクを拘束しているとりもちを揺らしたため、「あうっ!」と頭を洞窟の床に打ち付ける。タンコブできたらどうするんだ。

 

 

(あーし、は、何者、なの…?)

 

 

 

マーチはぐるぐると思考の渦に囚われていた。

 

 

 

 

 

アミクたちは捕まってしまった…。

 

 

 

 




もうすぐだね。設定も大体固まった。

次も頑張ります…。
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