爆豪勝己がカードデッキを受け取ってから三日後、彼は仮面ライダーデクと共にブランク体のままミラーワールドへと足を運んでいた。
「かっちゃん、絶対見てるだけだからね!!?」
というのも体育館にて特訓をした帰り道、突然耳鳴りがして、モンスターが人を襲おうとしたところを爆豪が爆破して押し返し、仮面ライダーとなって鏡の中へと入っていったのである。
「はぁっ」
敵のミラーワールドモンスターは青いカミキリムシ型のモンスター。手持ちのブーメランを武器を投げたり、距離を詰められると近接に使用したりして戦っていた。
「………つえーな」
敵の動きを予測し最小限の動きでかわす出久を見てぼそりと呟く。彼が強くなっていることに喜ぶ半面、モンスターと契約してないがために戦う事の出来ない悔しさを噛み締めていた。
「ここで決め…………くっ、二体追加ッ」
優勢に傾いていた出久だったが、同系統のモンスター二体が現れ、状況が悪化する。出久が少し焦ったのが分かる。
(くそっ、俺にも何か)
爆豪もまた焦る。焦って周囲を見渡すと、青い虎のようなモンスターと灰色のサイのようなモンスターが戦っている所が目に映る。
(あいつらも………戦ってんのか?)
勝負は虎モンスターの優勢。発達した爪を器用に使って戦う一方でサイのモンスターは疲弊していた。だが、その目のような所から戦意は消えない、どころか立ち向かっていく。
「おい!!デク!!!ちょっと待ってろ!!」
「んな!?かっちゃん!!?クソっこいつら!」
爆豪は出久に声をかけてすぐ走った。見れば虎のモンスターがサイのモンスターに止めを刺そうとしている。そして虎のモンスターがその爪を振り下ろした瞬間
「…………ってぇな!くそっ!!」
虎のモンスターとサイのモンスターの間に爆豪が割って入っていた。
「おいくそモンスター!!テメェもっと強くなるか!?アァ!?」
爆豪は虎のモンスターを蹴り飛ばしサイのモンスターに問う。サイのモンスターは意味がわからないと言った素振りを見せるが、何を思ったのか爆豪の隣に立つ。
「ならいい、契約だ!」
爆豪はそのサイのモンスターにカードをかざし、吸い込まれるようにカードへと刻まれるサイのモンスター。
「おいてめぇ、さっきまでと同じに思うなよ!!」
こうして、爆豪勝己はミラーワールドモンスター『メタルゲラス』と契約し
??『祝え!己を磨き、ただひたすらに強さを追い求め、先へ先へと進むライダー!仮面ライダートラスト!誕生の瞬間である』
「いくぞ!ライノ!!」
仮面ライダーガイとして虎のモンスターに戦いを仕掛ける。先に動いたのは虎のモンスター、突然姿を変え、先程戦っていた敵を吸収した者を敵と定め様子見と言わんばかりにその両爪で攻撃してくるが、
「甘ェ」
爆豪は振り下ろされた両爪をがっちり掴み、頭突きを食らわせ、怯ませた所に蹴りをいれる。その隙に
『STRIKE VENT』
左手の甲に付けられたガントレットにカードを差し込み、メタルゲラスを頭部を型どったガントレットを呼び出し右手に装備する。それから畳み掛けるように虎のモンスターからの攻撃を見切って攻撃し、弱った所に
『FINAL VENT』
先に呼び出したメタルホーンを装着しつつ突進、メタルゲラスの肩に水平に乗り、その勢いのまま突撃し敵を粉砕する、『ヘビープレッシャー』にて敵を撃破した。
「………勝った」
「流石だね。かっちゃん」
「ったりめーだ」
その様子を三体のモンスターを撃破し、見守っていた出久は
(ごめん………もう後戻り出来ないよね………おめでとう)
誰にも言えない心中を漏らしたのだった。
ミラーワールドから帰ってきてから出久は、初陣を綺麗にきめた爆豪と
「これからよろしくね。かっちゃん」
「あぁ。死ぬんじゃねーぞ」
固く握手をしたのだった。
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『ちょっとした解説』
«仮面ライダーデク»
変身者:緑谷 出久
個性:無し
契約モンスター:ストライク・レオ(AP5000)
召喚機:ストラバイザー
狼をイメージした銀色の仮面ライダー(姿のイメージはガオシルバー)。契約モンスターは緑谷出久が過去に助けた狼型モンスター。
右腕についたガントレットを召喚機としている。
«仮面ライダー トラスト»
変身者:爆豪勝己
個性:爆破
契約モンスター:メタルゲラス(AP 4000)
召喚機:メタルバイザー
メタルゲラスによって与えられる頑強な装甲とライダー中屈指のパワーを活かし、接近戦・肉弾戦を得意とする仮面ライダー。爆豪と相性抜群。
仮面ライダー龍騎で出演したガイと違い肩ではなく左手の甲にガントレットを装着しており、そこが召喚機となっている。
«仮面ライダー???»
変身者:神崎 風
個性:一定の空間を防音にする
契約モンスター:???
召喚機:???