ポケモントレーナー ハチマン 〜ぼーなすとらっく集〜 作:八橋夏目
今更ながらルビ振り機能を使ってみました。
「レッドさ〜ん、私と〜バトルしませんかぁ〜?」
リザードンたちを回復させていると、早速イロハが動き出した。
なにあれ………。
あざとさ全開の甘ったるい声で計算され尽くした角度からの上目遣いでのお誘い。
「え? いいの? マジ? よし、なら思いっきりやろうぜ!」
そして、それを意に返さない鋼のメンタルを持った男レッド。
というより今のあの人はバトルにしか頭がいってないんだろうなー。
「ねえ、アレいいの?」
そんなレッドさんを脇目にブルーさんが話しかけてきた。
「レッドさんがいいならいいんじゃないですか? こっちとしては貴重な体験ですし。俺のせいで感覚が麻痺してるのは否めませんが、トレーナーになってまだ一年しか経っていない奴が最強の図鑑所有者とバトルできるなんて、それだけで価値がありますよ」
今回イロハに提案したのもそれを狙ってのことでもあるし。
「トレーナーになってまだ一年、か。見たところお前と同年代に見えるが?」
トレーナー歴が一年とかあり得ないだろ、とでも言いたいんだろうな。だが、事実なのだから仕方あるまい。
「一つ下だ。あいつとカロスにいるもう一人はポケモンをもらうって時に色々あってな。そのせいで段々とトレーナーになることを諦めてたんだ。そこをオーキドのじーさんとプラターヌ博士が画策して、場所をカントーからカロスに移してポケモンを渡したってわけだよ」
「おじいちゃんがねぇ………」
信じられないって顔だな。
まあ、当の俺だってカロスに渡ってから知ったことだし。コマチの旅について行くのはその可能性も考えてはいたが、場所がカロス地方になるなんて思いもしなかったからな。しかもあっちに行ってからというもの、ユキノたちに再会するわ事件に巻き込まれるわ記憶を失くすわで大忙し。命がいくつあっても足らないとすら思えてしまうレベル。それが今では協会のトップだというのだから人生何が起きるか分かったもんじゃない。
まあ、それ程とまではいかないにしろ、イロハやユイも苦労してきたのは確かだ。ゲッコウガーー当時ケロマツだったあいつが俺を選んだ時のユイの悲しそうな顔は今でも鮮明に覚えている。本人はあまり覚えてなさそうだけども。
「ならアナタは? どうしてカロスに?」
「俺ですか? あいつらと同じタイミングで妹もポケモンをもらうことになって、その連れ添いとしてカロスに行ったんですよ。そしたら………」
「フレア団の事件に巻き込まれた、と」
フレア団事件の際にはグリーンもカロス地方を訪れていたため、事の経緯は粗方知っている。といっても俺たちとは別視点での事件の遭遇になるため、当時の俺たちのことをそれ程知っているわけでもない。
「ああ、どうやら俺のことがあちらさんにはバレてたみたいで、危険因子の排除ってことで狙われた」
「そりゃまた災難ね」
「ほんとですよ。俺一人ならどうとでも動けるものを、初心者トレーナー三人を連れ立って、守りながら戦うとかどんな鬼畜プレイだよって思いましたね」
「よく言う。他にもお前の下レベルのトレーナーはいただろうが」
それはユキノのことだろうか。ザイモクザは………違うだろうな。そもそも存在自体を認識されてるかすら怪しいレベルだ。あいつ、俺たちの秘密兵器みたいなもんになってないか?
「それに最終兵器の撃ち上げを呑み込んだのは誰だったか?」
「そのせいで記憶を失くしたんだけど?」
「ねえ、ちょっと待って。最終兵器? しかもその撃ち上げた光線を呑み込んだ? ………アナタ本当に人間なの?」
「失礼な。人間ですよ。目がちょっとアレなだけで」
それとアレは黒いのがいたから成し得た芸当だ。あいつがいない今、俺にできることなんて普通にトレーナーとして指示を出すくらいしかない。
それを思うと記憶が代償というのも強ち間違いではないのだろう。それくらいのレベルのことを俺はやっていたのだ。下手すれば命と引き換えってことにもなり兼ねないだろう。
ダークライさん、怖すぎ………。
「ところで、俺のバトルはどうでした?」
「え? あ、うん………すごかったわ」
「そっすか」
なにすか、その歯切れの悪さ。
まさか見てなかったとか?
そうだったらなんてやり損だろうか。ブルーさんに見せるためにやったというのに。
「………アナタはポケモンたちがやりたいようにやらせるのね」
あ、よかった。
そこはちゃんと見てくれていたらしい。無駄骨にならなくて本当によかったわ。
え、で、ポケモンのやりたいようにバトルさせるのかって?
「そりゃそうでしょ。戦うのは俺じゃない。ポケモンたちの方なんですよ。なら、ポケモンたちがやりたいようにやらせるのがトレーナーの務めってもんだと思いますけど?」
仕事の場合は別ですけどね。
仕事の時は生活がかかってることもあるんだ。だからこそ、純粋なバトルにおいてはポケモンたちのやりたいようにやらせている。何ならゲッコウガによってバトル中のポケモン側の視点を見させられたことで、その傾向は強くなっていると自覚している。でも、それでいいのだ。少なくとも俺はそういうスタンスなのだから。
「………お前、本当にヒキガヤハチマンか?」
「何だよ、偽物に見えるのか?」
「いや、信じる者はリザードン一体のみで、他を寄せ付けないオーラを出していたお前が、リザードン以外を連れているわ、女を侍らせるわ、昔のお前からは想像がつかない」
「女を侍らせるって………その表現どうなんだよ」
間違ってないこともないけれども。でももう少しオブラートに包んでくれてもよくない?
「あまつさえ、サーナイトはまだ子供だろう? 以前のお前なら逃げられてるだろ」
「ばっかばか、逃げるのは人間だけだっつの。何なら今でも人間には逃げられる」
どうも昔からポケモンにだけは毛嫌いされたことがないように思う。突発的な時でも俺の指示を聞いて一緒に戦ってくれたポケモンたちもいた。反面、人間からは自分から接触を拒んでいたこともあり、碌な思い出しかない。救いだったのはそれこそユキノの存在なんじゃないかな。アホみたいに俺に付きまとってたのが、それはそれで居心地がよかったのかもしれない。
「武のレッド、知のグリーン、技のアタシ」
「はい?」
「その三要素をアナタは全て兼ね揃えているわ。悔しいけれど、ええ本当に悔しいけれど!」
こめかみに青筋が走っている。
そんなに認めたくないのかよ。
「それと、ほんとどうでもいいことかもしれないけど、アタシを挟んで同じ声でこっち向いて喋るのやめてくれないかしら。すごくムズムズするのよ」
「「あー………」」
そういやグリーンと声が似てるんだったな。
ふとグリーンと目が合うと互いに口角が上がってしまった。
ああ、人のこと言える立場ではないが、こいつも相当性格悪いな。
「そんなにこの声がいいのか?」
「何ならもっと聞かせてやろうか?」
「〜〜〜〜〜っ!?」
俺が右から、グリーンが左から詰め寄り耳元で囁くと声にならない悲鳴を上げてブルーさんの顔がみるみる赤くなっていった。
「アンタたち、性格悪いところまで同じとか………っ!」
キッ! と睨むその目には涙まで浮かんでいる。相当恥ずかしかったらしい。ハルノ並みの口達者感があるブルーさんもハルノ並みに初心なようだ。こりゃグリーンも下手に手出しはできないわな。
「では、まずはルール確認からいこうか。手持ちは六体のシングルバトル。交代は自由。技の使用制限もなし。どちらかのポケモンが全て戦闘不能になった時点でバトルを終了とする」
ダイゴさんとの交渉も終わったらしく、ルール説明がなされていた。
「それじゃあ、二人とも。準備はいいかい?」
「おっす!」
「いつでもいいですよ〜」
「バトル始め!」
シングルスでのフルバトルか。
フルバトルとなると今月初めにイロハとバトルした時以来だな。その後は特訓と称した技の習得がメインだったし、マフォクシーやボルケニオンにいたっては炎の操り方など技以外の面での強化も図っていたし。
「いくよ、フライゴン!」
「まずはお前からだ! ニョロ!」
と、最初はフライゴンとニョロボンか。
ニョロボンならトツカが連れていたからな。戦ったことがない相手でもない。ただ、相手がレッドさんというところが勝敗にどう影響をもたらすかだな。当然ながらトレーナーが違えば戦い方も違う。模倣しているトレーナーもいるが、やはり癖というものは違ってくる。そしてさっき言っていたレベルってやつの差。あれも考慮すると恐らくイロハのポケモンは全て劣っているだろう。だからこそ、学んでくれればいい。強いのは俺たちだけじゃないと。そして、外の世界結構広いんだということを。
「先手必勝! れいとうパンチ!」
「フライゴン、高く飛んでにほんばれ!」
早速、フライゴンの弱点を狙ってきたか。
だが、それもイロハにはユキノと一緒に叩き込んである。飛ばないポケモンが相手なら取り敢えず空に避難しとけってな。それからのにほんばれなら、ニョロボンの得意技はほぼほぼ封じたも同然だろう。
「れいとうビーム!」
「ソーラービーム!」
届かないと判断したレッドさんは遠隔からの攻撃を指示した。それに対してイロハはニョロボンの弱点を突いていく。
「あれで本当に初心者か?」
「あれで本当に初心者だよ」
「その割には初手から的確な指示が出てたと思うんだけど」
「そりゃ、この一年俺の知識と経験を叩き込んでますからね。何ならこの一ヶ月、俺とユキノで毎日のように指導してましたし」
撃ち上げる技より撃ち下ろす技の方が優った。にほんばれにより屋内ながらも強い太陽光が差し込み、その効果で氷が溶けたのかもしれない。実際は水技の威力を半減する効果しかないけども。
「もう一度、ソーラービーム!」
追い打ちをかけるように、フライゴンはニョロボンに向けて再度光線を放った。
「ユキノって?」
「三冠王で通じます?」
「ああ、各地のリーグ大会で連覇してたっていう」
「そうそう、それです」
図鑑所有者たちにもそういう情報は行ってるんだな。そう思うとユキノやハヤマは相当の有名人なのかもしれない。身近にいるため実感が今ひとつないが、コマチも似たようなことを言ってたような気もするな。
何だっけ?
確か俺が本当に忠犬ハチ公として恐れられる存在なのかどうか、とかだったっけ。
うん、そりゃ分からんわな。コマチからしたら俺はいつまでも兄貴だもん。同様に俺にとってはユキノはユキノだし、ハヤマはハヤマだ。
周りが知ってるから有名人なんだなとしか思えない。
「え? 知り合いなの?」
「まあ、知り合いというかスクールを卒業してからというもの、付きまとわられて絆された的な?」
嘘ではない、よな。現にあの頃の俺はユキノにそこまで興味はなかったんだし。ただなんかよくいるため、結果守ることになってたりはしてたけども。
それがいつの間にか隣にいて当たり前の存在になっていたのだから、絆されたという表現が一番しっくりくる。
「………それを俗に言う恋人というのでは?」
「まあ、そうとも言うし、それ以上というか、『恋人』という言葉で収めたくないというか」
「面倒くさいわね」
「自覚はしてますんで」
自分でも面倒な性格してるのは重々承知だ。周りから見ればお前ら恋人なんだろと言われてもおかしくないとは思っているし、そういうこともやっている。それが一人に限らないというのが問題なんだろうが、それも女性陣が承知した上でのことだ。
それに『恋人』ってなるとやはり一人を選ぶことになってくる。全員俺の恋人だ、なんて言ってやりたいが今の俺ではまだまだ度胸もないし、一気に批判を浴びるのは目に見えている。そうなるとあいつらにも迷惑をかけてしまうため公言もできないのだ。だから『家族』という大きな枠組みが俺の中では落ち着いた表現になっている。誰一人欠けることのない家族を俺は作っていきたい。
「ニョロ、交代だ! いくぞ、プテ!」
態勢を立て直せぬまま、ニョロボンは高威力の効果抜群の技を受けてしまい、レッドさんも堪らず交代という選択肢を選んできた。ここの引きの良さは流石としか言いようがない。
「空の対決、か」
交代で出されてきたのはプテラだった。ニョロボン相手には空中戦というフィールドの違いを味方につけられたが、これでイーブンとなった。ここからがイロハとフライゴンが本当に成長しているか判断できるところだな。
「プテ、ちょうおんぱ!」
「フライゴン、ばくおんぱ!」
まずは音波対決か。
ちょうおんぱはその名の通り超音波である。耳障りな音が脳まで浸透し訳が分からなくなる状態にさせられてしまう嫌な技だ。それを爆音で搔き消すことで難を凌いだようだ。
「ドラゴンクロー!」
だが、そこはプテラ。
すぐに竜の爪を携えてフライゴンへと迫っていく。
「速い!?」
いや、速いどころの話じゃないだろ。
ほとんどタイムラグなんてなかったぞ。
まるで分かっていたような、そんな速さだった。
「トドメだ! はかいこうせん!」
竜の爪で掬い上げると一気に上昇してフライゴンを追い越し、反転してから口を大きく開いた。
「こっちもはかいこうせん!」
踏みとどまりながらもフライゴンも同じ技で応戦していく。
禍々しい光線は最初はフライゴンの目前で止められるも、フライゴンが押し返しており、拮抗している。
「若いな」
若い。
確かにイロハもフライゴンも若い。押し返すだけでも精一杯というのが顔に出ている。対してレッドさんもプテラもまだまだ余裕がありそうだ。フライゴンの力を試しているのかもしれない。
「フライゴン!?」
とうとうプテラが押し込んできた。
フライゴンの光線を呑み込み、全てを破壊尽くす禍々しいオーラがフライゴンの周囲に広がった。同時に日差しも弱まっていく。
「フライゴン、戦闘不能!」
何というかあっという間だったな。やはりイロハとレッドさんとでは実力の差は明白。ここからイロハがどう魅せてくれるのか、そこが重要になってくるだろう。
「フライゴン、お疲れ様。さすがですね、レッドさん。同じ技でもこうも違うと実力の差がどれだけバトルに影響を及ぼすのか実感しますよ」
「いやー、それほどでも。けど、ニョロはフライゴンに手の打ちようがなかったのも事実だよ」
「では、同じフィールドに立たないようにしなくちゃですね。マフォクシー、お願い!」
次はマフォクシーか。
タイプ相性から見れば、プテラが圧倒的に有利だ。だが、イロハの目を見れば分かる。あれは何かを思いついている時の目だ。だから何か仕掛けるつもりだろう。
「マフォクシー、メロメロ!」
なるほど、そういうことか。
プテラがオスということを見抜き、行動不能に陥らせることで優位性を奪い取ることが目的だったんだな。
「プテ、交代だ! ニョロ!」
まあ、交代させますよね。
でもニョロボンもオスなんじゃ………。
「にほんばれ!」
レッドさんが交代させている間に弱まっていた日差しを再度強くさせた。
「こっちも覚えてるのかよ?!」
さすがのレッドさんもこれには驚きなようだ。
折角弱点を突けると思った矢先の水技半減フィールドの完成だからな。水技が使えなければただのかくとうタイプ。エスパータイプも持ち合わせるマフォクシーにとっては格好の餌だ。
「ソーラービーム!」
「かげぶんしん!」
読んでいるぞとばかりに影を増やして照準を惑わしてきた。恐らく影の動向に気をやっている間に死角に入るつもりなのだろう。
だが、俺やユキノもエスパータイプの脅威さを知っている。だからこそ、教えられることもあった。
「サイコキネシス!」
超念力により全てのニョロボンの動きが止まった。かと思うと影が霧散していく。
「ソーラービーム!」
本体だけとなってしまい、さらに身体を固定されて動けなくなっているニョロボンは、ただの的でしかなかった。
「ニョロ!?」
「ニョロボン、戦闘不能!」
おおー、レッドさんのポケモンをイロハが倒しやがった。そう簡単に負けないとは思っていたが、一本取るとは大したものじゃないか。ソーラービームを二回も直撃しては流石に耐えられなかったようだな。サイコキネシスもいい具合に機能していたし。
「エスパータイプの脅威さを理解した動きだな」
グリーンからも高評価なようだ。
トレーナーになって一年でここまで成長した者は世界中探してもそういないだろう。しかも最初から二人もチャンピオン歴を持つ奴に鍛えられてきて、四天王の三人まで手を貸してたんだからな。類を見ない希少種であるのは違いない。
「マフォクシーはイロハの最初のポケモンだからな。しかもゲッコウガの妹分ってのもあり、兄貴分に恥じないためにって色々注文を受けて、それに応えてやったらああなった」
「色々と気になるところはあるけれど、取り敢えずレッドにもバトルするだけの価値はありそうね」
「そりゃどうも。あいつが聞いたらきっと喜びますよ」
ブルーさんもイロハを認めてくれたようだ。
……がんばれよ、イロハ。
「いくぞ、ギャラ!」
倒れたニョロボンをボールに戻して、次に出してきてのはギャラドス だった。こっちはちゃんと青色だ。
「ギャオス!」
いかくか。
「マフォクシーの使う技にいかくは意味ないですよ。トリックルーム!」
ほんと計算高い女だな。
一体誰に似たんだか。
「ギャラ、ハイドロポンプ!」
素早さが逆転する部屋に閉じ込められたギャラドスは、水砲撃のモーションに入るがその動きすらゆったりとしている。
「交代だよ! ラプラス!」
その間にイロハはマフォクシーを戻してラプラスを出してきた。
そしてゴゴゴッ! と水砲撃が放たれ、ラプラスへと直撃。
「なっ?! まさかちょすい!?」
だが、一切のダメージがなく、ラプラスはピンピンとしていた。
特性まで活かした交代か。やるじゃないか。
「ふふ、レールガン!」
バチバチと電気を纏ったラプラスはギャラドスへと一閃を放った。
「がんばれ、ギャラ! げきりん!」
直撃したギャラドスは痺れを起こしており、思うように立ち上がれずにいる。
「フリーズドライ!」
そこへ追い打ちをかけるようにフリーズドライを仕掛けられた。
フリーズドライはこおりタイプの技であるが、みずタイプの技に対しても効果抜群になるという特殊な技だ。というのもこの技は相手を急激に冷やす技であり、ゲッコウガ曰く、みずタイプは内部から凍らされるようなものらしい。故に効果抜群なんだとか。
「フリーズドライ!」
それを倒れるまで撃たせ続けるいろはす超怖い。
あ、つか凍っちゃってるし………。
「フリーズドライ!」
もうやめてあげて!
ギャラドスさん、白目剥いてるから!
「ギャラドス、戦闘不能!」
あーあ…………。
もう何も言いようがねぇよ………。
最後のフリーズドライでトリックルームがぶっ壊れたし。
「………あの子、容赦ないわね」
「えげつないことするな」
「ははは、弁明のしようがねぇ………」
「戻れ、ギャラ! よく頑張ったな」
多分、博士たちも引き気味になってるんだろうな。気持ちは分かるわ。俺も今のは引くもん。誰だよ、あんなやり方教えたのは!
………教えてなくとも、見たことを再現したがるのも人間を含めた生き物の性だし、俺の戦い方を見て盗んできたって可能性は大いにあり得るだろうな。悲し………。
「いくぞ、ピカ!」
今度はピカチュウか。
タイプ相性はラプラスが不利だな。しかもライチュウに進化しないままここまできたということは相当の手練れだろう。
「まずはでんじは!」
「みずのはどう!」
ピカチュウが出したでんじはを水を纏うことで防いだ。
「おあっ?! マジか!? 効いてねぇの?」
「純水か」
「ああ、水は水でも純水なら電気を通さない。対でんきタイプ対策としては意外性もあって充分機能する」
詳しいやり方はゲッコウガが指導していたが。
やり始めたのもあいつだし、一番手慣れているのは確かだ。
「面白くなってきたじゃん! ピカ、でんこうせっか!」
どうにかしてラプラスの隙を作ろうという算段だろう。素早い動きでラプラスを撹乱していく。
ラプラスも負けじと目で追おうとしているが、後ろに回られた時点で見失っていた。
「みずのはどうで水を纏って!」
ただ、後ろに立つトレーナーには見えているもので、イロハは再び水を纏うよう指示している。
「かみなり!」
ラプラスが水を纏うと同時にピカチュウが雨雲を発生させ、落雷がラプラスを襲った。
「なるほど、レッドらしい」
「力比べってことね」
そういうことか。
レッドさんは真正面からあの水のベールを攻略しようとしているようだ。
「ラプラス、ほろびのうた」
「ラプラ〜ラプ〜ラァァァ!」
え、それ覚えてんの?
俺初耳なんだけど。
え、怖っ………。次からラプラスとバトルする時はそこも考えないといけないってことだろ?
「おいおい、マジかよ!? ピカ、強引にいくぞ! ボルテッカー!」
うわー、この人も荒技だなー。
けど、それに応えられるピカチュウも相当だと思うわ。
「ラプラス、戦闘不能!」
水のベールを強引に突破したピカチュウはそのままラプラスに体当たりをし、一撃で戦闘不能へと追い込んだ。
え、なにあのピカチュウ。ラプラスを一撃とかヤバくね? 反動のダメージを受けてはいるみたいだけど、それでもヤバいでしょ。
「ラプラス、お疲れ様。ゆっくり休んでね」
これでイロハのポケモンは残り四体か。
サプライズはまだ残っているが、それでどうにかなるとも思えない。
「お願い、ガブリアス!」
お、的確な判断じゃねぇか。
でんきタイプ唯一の弱点であるじめんタイプを有するガブリアスを出してくるとは。でんきタイプの技を封じられたピカチュウには相当酷な相手になるだろう。
「ピカ、でんこうせっか!」
先手必勝ってか。
ピカチュウが加速してガブリアスの元へと迫っていく。
「あなをほる!」
カブリアスは紙一重のところで地面に潜り込み回避した。
「ピカ、かげぶんしん!」
ピカチュウは即影を増やして、カブリアスへの撹乱を始める。影の多さはゲッコウガよりも少ない。こういうところでも違いを見せてくるのかと思っていたが、やはりゲッコウガが異常なだけらしい。
「ステルスロック!」
「地面にアイアンテールだ!」
そして、全員で地面に鋼の尻尾を叩きつけた。
するとピカチュウの正面からガブリアスが掘り起こされ、宙を舞う。
「もう一度、アイアンテール!」
着地と同時に踏み込んだピカチュウは再度鋼の尻尾を振るった。
「アイアンヘッドで受け止めて!」
それをガブリアスは鋼の頭で受け止め、弾き返した。
「ピカッ?!」
どうやら上手く特性が働いたようだな。
「なるほど、そういうことか」
一人挟んだ隣ではイケメンがニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「グリーン、何か分かったの?」
こっちはまだ理解していないらしい。
「ああ、あのガブリアスの特性はさめはだ。触れた相手にダメージを与える特性だ。だろ?」
だろ? って。俺に聞くなよ。知ってるけどよ。
「相打ちって考えにはならないのか?」
「ないな。タイプ相性はピカの方が悪いが、レベルが違う。普通なら尻尾を叩きつけた衝撃で反転して態勢を立て直し、次のモーションに入るのがピカの戦闘スタイルだ。だからダメージを負うことはない」
へぇ、やはりピカチュウの素早さを活かしたヒットアンドアウェイ戦法が基本なようだな。となるとトリッキーな仕掛けを作るイロハはやりにくい相手だろう。
「なるほど。まあ正解だな。これであのピカチュウは攻撃のしようがなくなったと思うぞ」
「それは恐らくレッドも悟っているはずだ。だから」
「よし、ギリギリだな。特性も掴めた。ピカ、交代だ! プテ!」
ギリギリ………そうか、ほろびのうたのカウントも計算に入れながら、ギリギリまでガブリアスの情報を探っていたわけだ。攻撃あるのみなバトル脳な性格に反して腹の探り合いもできるんだな。
「ガブリアス、ドラゴンダイブ!」
交代により再度出てきたプテラになったことでいきなり突撃していった。恐らくピカチュウの特性せいでんきを意識して控えていたのだろう。時間さえ稼げればほろびのうたのカウントが進み戦闘不能に追い込める。
まあ、レッドさんはそこを意識しながら情報を探っていたため、さめはだでダメージを与えただけだったが。
「そらをとぶで躱せ!」
プテラは急上昇することで躱した。ついで交代により発動したステルスロックまで躱しやがった。これにはレッドさんも驚きらしい。まあ、あの状況でまさかフィールドに仕掛けていたとは思わないもんな。
「アイアンテール!」
すかさずガブリアスは鋼の尻尾を携えて地面を蹴り上げる。
反転して急下降してくるプテラを正面から迎え撃つようだな。
「はかいこうせん!」
だが、二体の距離が数メートルに達したところでプテラが口を大きく開き、禍々しい光線を放って迫り来るガブリアスを撃ち返した。
「あれを耐えるのか………っ!?」
地面にクレーターを作りながらもその身体は立っており、振り返りながらプテラを睨みつけている。
「……ガ、ブス!」
「ガブリアス、反撃だよ! アイアンテール!」
反動で身体が硬直状態にあるプテラに目掛けて、再度鋼の尻尾を叩きつけた。プテラは弾き飛ばされてレッドさんの後ろの壁にまで飛ばされていく。
効果は抜群。それでもまだまだプテラには致命傷となっていない。
「プテ、まだまだいけるなっ?」
「プラァァ!」
「ドラゴンダイブ!」
「ゴッドバード!」
これはまずい。
プテラはギリギリまで待ち構えて力を蓄え、カウンターを仕掛けるつもりだ。
どうするイロハ。ここが正念場だぞ。
「ガブリアス、トルネードメタルクロー!」
まさかの俺流の攻め方を選択してました。
赤と青の竜を纏いながら両腕を前に突き出し、身体を高速回転させ始める。
プテラの方も白い鳳を纏い、飛び出した。両者が激しくぶつかり合い、一瞬でガブリアスが弾き飛ばされていく。
「くっ、がんせきふうじ!」
それでも尚、イロハはガブリアスへと指示を送る。
倒れるギリギリまでやれることはやろうという気持ちがふつふつと伝わってくるな。
「ガブリアス、戦闘不能!」
ドサッと倒れたガブリアスは白目を剥いているが、プテラはそれどころではない。
まさかの追撃によりレッドさんのところへ戻る最中に、降り注ぐ岩石によって背中を強打し垂直に落ちていっている。
「プ………テ…………!」
マジか、一応効果抜群だろ?
あれでも倒れないのか。それ程ガブリアスとはレベルの差があったというわけだな。
「ガブリアス、お疲れ様。最後まで応えてくれてありがとね」
「よくやったな、プテ。戻って休んでくれ」
あ、それでもプテラを退かせるまでには至ったようだ。
これはちょっと大きいんじゃないか?
だが、油断は禁物だ。残っている面子を考えるとそろそろヤバいのが出てきそう。
「マフォクシー!」
「いくぞ、ゴン!」
カビゴンか。
しかもこれまでと何か雰囲気が違う。強者の目というか、起きている。うん、そこだわ。カビゴンが起きているのが同時に強者感を増し増しにしているように伺える。
「じしん!」
「大変です、マチスさん! 外に大勢のポケモンたちが!」
「アアッ!? どういうことだ?! 今行く!」
「まもる!」
と、何やら不穏な声が聞こえてきた。
外に大勢のポケモン?
「野生のポケモンたちかしら? それにしてもこんな海沿いになんて………」
「………嫌な予感がする」
「スタッフの顔色も相当のものだったしな」
地面が激しく揺さぶられる中、スイッチを入れた俺とグリーンはマチスの後を追っていく。それに釣られてブルーさんも遅らせばながら俺たちを追ってきた。
「あ、ちょ、二人とも!」
「ゲッコウガ、念のため建物の裏に回ってくれ」
『了解』
もう一人スイッチを入れていたゲッコウガに裏口に回るように指示し、何が起きているのか思考を巡らせていく。
飛び込んできたスタッフは大勢のポケモンと言っていた。となるとそれと同時に大勢のトレーナーもいるかもしれない。或いは野生のポケモンたちが襲撃しているか。前者の場合、何かしら裏工作が働いているはずだ。
「お前はどう思う?」
「さあな。外に出ないことには何も分からん。ただ、胸騒ぎがするのは確かだ」
「同感だ。大勢のポケモンというからには何かしら作用しているのは確かだろう。それが人為的でなければいいが」
廊下を早歩きで、それでいて二人とも予想を働かせている。
後ろから心配そうにブルーさんがついて来ているが、グリーンはあまり気にしていないようだ。
「………何がどうなってやがる」
「どうも、初めまして。僕はタマナワ。ここにオーキド博士を始めとする各地方のポケモン博士が集まっていると聞きました」
「テメェ………何が目的だっ!」
「………彼らの引き渡しを要求する」
外に出てみると確かに大勢のポケモンたちに囲まれていた。その中に四人の男が立っていた。
「残念だったな。人為的らしいぞ」
「ったく、次から次へ………」
嫌な予感というものは当たるもので。
起きてしまいましたよ、クチバジム襲撃事件が。
一体何を企んでいるのやら。
溜め息を吐きながらグリーンが前に出ていった。
「悪いがお前たちの相手をしている暇はない。さっさと帰ってもらおうか」
俺とブルーさんはマチスの影に隠れるようにして聞き耳を立てる。
「君は………」
「彼は図鑑所有者にしてトキワジムのジムリーダーを務めるグリーンだね」
「オーキド博士の孫だし、ここにいてもおかしくはないよ」
どうやら相手はグリーンたちの情報を手にしているようだ。まあ、まだグリーンはオーキドのじーさんの存在があるため、素性もほとんど公開されているようなもんだ。しかし、ここにブルーさんの情報も入ってきてたりすれば、相当厄介な相手だろう。
まず、現時点で情報戦には負けているということになるからな。
「なるほど。なら、丁度いいね。グリーンさん、君のお祖父様たちの力を借りたい。彼らを僕たちに引き渡してもらえないだろうか?」
お祖父様たちの引き渡し、つまり博士たちの引き渡しを要求しに来たってわけか。
「断ると言ったら?」
「感情的な判断は時に身を滅ぼすだけなんじゃないかな。ロジカルシンキングで論理的に考えるべきだよ」
おいそれ、同じこと言ってねぇか? 何回考えちゃうんだよ。
「そもそもお前たちの目的は何だ? おじいちゃんたちを渡したところで何を企んでいる?」
「目的かい? 僕たちは世界を変えたいんだ。僕たち人間のためにもポケモンのためにも、博士たちとはお互いリスペクトできるパートナーシップを築いてシナジー効果を生んでいけないかなって思っていてさ」
………世界を、変える?
こいつらが?
「博士たちベテランのエデュケーションやエクスペリエンスがあれば、僕たちはもっと世界にイノベーションを起こしていけると確信している」
いやいや、同じようなこと言ってるし。どんだけ知識が必要なんだよ。却って頭悪く思えてくるぞ。能無しか? 能無しだな。こんなことしている時点で能無しだわ。
「そうすれば世界は今よりも比較的よくなり、カルプリットも排除される。博士たちもカルプリットたちから狙われることもなくなり、僕たちはお互いWIN-WINの関係になれると思っているんだ」
なるはど、さっぱり分からん。
「悪いが漠然としていて話が全く見えない。具体的に示せ」
おお、こういう時のグリーンの威圧は頼もしいな。
後ろに立っているだけで背筋がゾクゾクしてきちゃう。
あれ? もしかして俺ってマゾ?
「そうだね。具体的となると、僕たちの第一の目標はあの憎き協会の犬、忠犬ハチ公を。そしてオリモトさんたちをたぶらかしたヒキガヤハチマンを倒すことだね」
おっとー?!
なんか一気に私怨が混じってるんですけどー!?
つーか、標的ってどっちも俺じゃねぇか。
「そうか。だが、そいつを倒したところで世界が本当に変わるのか? そもそもどう変わるというのだ?」
「君たちが見えている世界などほんの一部にしかすぎない。彼らはそういう目から逃れることに長け、人脈を駆使した陽動により悪事をひた隠しにしている。ロケット団やフレア団がいい例だ。表立っては敵対しているように見えても裏では平気で繋がっている。パフォーマンスとでもいえばいいのかな。民衆を欺き、適度に組織を壊し、本来の計画だけを進めさせる。そうすることで世界の秩序を守っている風を装っているんだよ」
お、おおう………すごい言われようだ。
結局こいつらは昔の俺に対して遺恨があり、さらにオリモトがこちらの陣営に入ったことをよく思ってないってことか。ただし、忠犬ハチ公とヒキガヤハチマンが同一人物であることは分かってないみたいだが。
………ん?
そうなるとこいつらはシャドーとも関係があったりするのか?
オリモトの交友関係なんて微塵も知らないため、俺が想像できるのはシャドー関係者くらいしかない。
それにこのポケモンの量。この四人に用意できるとは考えられない。だからバックがいるのは確かだろう。それがシャドーなのか、はたまた別の組織なのか。マチスの反応からしてロケット団ということはないだろう。
まあ何にせよ。やることに変わりはない。
「グリーン、マチス、下がっててくれ」
「お、おい………!」
グリーンは俺が何をやろうとしているのか気づいたのか制止を促してきた。
でも、悪いなグリーン。俺が狙いだというのなら綺麗さっぱり排除しなきゃならんのだ。そうしなければこれから同じようなことが二度三度と起きてしまう。
「結局、目的は俺なんだ。だから、ここから先は俺の
俺は二つのモンスターボールに手にかけてグリーンにそう言ってやった。
「いいえ、先輩! 私たちの
するといつの間にか俺の横にイロハが立っているではないか。
え………?
何でいるのん?
バトルはどした? まさかもう終わったとか?
それと何でそのクダリを知ってるのん? 偶然なのん?
「イロハ………」
色々と頭を過っていくがイロハの顔を見て首を横に振ることしかできなかった。
仕方ない。俺の弟子は言っても聞かないところがあるんだ。だったらもう、諦めて受け入れるしかない。
「はあ、足引っ張るなよ」
「その時は先輩の教えが悪かったってだけですよ?」
ふっ、ご尤もで。
「ーーいくぞ」
「はいっ!」
行間
イッシキイロハ 持ち物:キーストーン、りゅうのウロコ
・マフォクシー(フォッコ→テールナー→マフォクシー) ♀
特性:もうか
覚えている技:かえんほうしゃ、ほのおのうず、ソーラービーム、にほんばれ、ワンダールーム、スキルスワップ、メロメロ、ニトロチャージ、マジカルフレイム、シャドーボール、ブラストバーン、だいもんじ、サイコキネシス、トリックルーム、まもる
・フライゴン(ナックラー→ビブラーバ→フライゴン) ♂
特性:ふゆう(ちからずく→ふゆう)
覚えている技:ギガドレイン、かみくだく、むしくい、じならし、すなじごく、がんせきふうじ、りゅうのいぶき、ばくおんぱ、だいちのちから、りゅうせいぐん、ドラゴンダイブ、ストーンエッジ、じわれ、げきりん、ソーラービーム、はかいこうせん、にほんばれ
・デンリュウ(モココ→デンリュウ) ♀
持ち物:デンリュウナイト
覚えてる技:ほうでん、シグナルビーム、わたほうし、コットンガード、エレキネット、でんじは、パワージェム、でんじほう、アイアンテール、りゅうのはどう、こうそくいどう、じゅうでん、げきりん
・ガブリアス(フカマル→ガバイド→ガブリアス) ♂
特性:さめはだ
覚えてる技:あなをほる、りゅうのいかり、ドラゴンクロー、りゅうせいぐん、ステルスロック、ドラゴンダイブ、げきりん、アイアンヘッド、アイアンテール、メタルクロー、がんせきふうじ
・ラプラス ♀
特性:ちょすい
覚えてる技:れいとうビーム、フリーズドライ、あられ、ぜったいれいど、でんじほう、げきりん、みずのはどう、ほろびのうた
・ボルケニオン
覚えてる技:スチームバースト、ハイドロポンプ、オーバーヒート
控え
・ヤドキング ♂(校長からの贈り物)
覚えてる技:サイコキネシス、みずでっぽう、パワージェム、まもる、うずしお、ずつき、トリックルーム、シャドーボール、でんじほう、かえんほうしゃ、きあいだま、いやしのはどう、ふぶき
・ガチゴラス(チゴラス→ガチゴラス) ♂
特性:がんじょうあご
覚えてる技:げきりん、かみくだく、ドラゴンテール、ふみつけ、いわなだれ、アイアンテール、ストーンエッジ、りゅうのまい
・シードラ(タッツー→シードラ) ♀
持ち物:ピントレンズ
特性:スナイパー
覚えてる技:げきりん、シグナルビーム、ハイドロポンプ、ラスターカノン、こうそくいどう、えんまく、きあいだめ
・コドラ(ココドラ→コドラ) ♂
特性:いしあたま
覚えてる技:ドラゴンダイブ、じならし、メタルクロー、みずのはどう、がんせきふうじ、アイアンヘッド、ロックカット
レッド
・ピカチュウ ピカ
特性:せいでんき
使った技:かみなり、ボルテッカー、アイアンテール、でんこうせっか、でんじは、かげぶんしん
・ニョロボン ニョロ
特性:しめりけ
使った技:れいとうパンチ、れいとうビーム、かげぶんしん
・プテラ プテ
特性:いしあたま
使った技:ドラゴンクロー、はかいこうせん、そらをとぶ、ゴッドバード、ちょうおんぱ
・ギャラドス ギャラ
特性:いかく
使った技:ハイドロポンプ、げきりん
・カビゴン ゴン
特性:めんえき
使った技:じしん