ポケモントレーナー ハチマン 〜ぼーなすとらっく集〜 作:八橋夏目
「なあ、ヒキガヤ君や」
「はい? 何でしょうか?」
「ちょっと働きすぎではないかね」
デオキシス襲撃事件から一ヶ月半後。
カロスポケモン協会の事務所にパパのんがやって来た。
パパのんが代表を務めるユキノシタ建設は今カロスの復旧活動の現場で活躍してくれている。彼はその様子の視察に来たらしく、ついでにここに立ち寄ったんだとか。
で、いざ扉を開けてみれば、パソコンに向かいキーボードをカタカタカタカタ忙しなく叩いている俺に唖然としてしまったようだ。そんなに働くイメージがないってか。事実、そうだけども。そうでありたいとすら思ってるまであるぞ。
「事件から一ヶ月半、ミアレとヒャッコクの復旧活動は進んではいますが、まだまだなんです。計画の修正やら方針の最終決定、作業配分の見直しなど色々やることは山積みなんで」
一ヶ月半でようやく瓦礫の処理が大方終わり、建物の再建に移り出した。予定よりは早く事が進んでいるが、そもそも俺に経験がないため標準というものが分からない。そこら辺は親父さんや色んな企業の方から知識をもらってやっている。もっとも引き出して来るのはユキノシタ姉妹だけどな。………全く、完全復旧までどのくらいかかるのやら。
「父さん、お茶よ」
「お、おお、すまない」
ユキノがお盆を片手に戻って来た。
父親への紅茶だろう。
「ハチマンも」
「お、おう、サンキュ」
ついでに俺のもあった。
コトっと置かれる湯呑み。なのに中身は紅茶。美味いんだけどね。ユキノとユイがなんかお礼と言ってくれたんだが、それ以来何飲む時もこれで出してくるんだよ。
「それで急にこっちに来て何かあったのかしら?」
「いや、実はな。カントーやジョウトでちょっと気になる事件があって、ヒキガヤ君なら何か情報を掴んでないかと思ってな」
「事件?」
「ああ、各地にあるポケモン研究所や有名人宅に賊が侵入しているようなんだ。しかも犯人は今だ手がかりになるような証拠を残しちゃいない。発覚は決まって犯行後、犯人が立ち去ってかららしい。それも同時刻に家主がいたところだってある。………何かあるように思わんか?」
…………随分と手慣れた賊のようだな。
取り敢えず、ヒャッコクについての向こう半月の方針をハルノに送り、一息つくことにした。
「賊ってことは、何か盗られてるんですか?」
「ああ、基本的に金は盗まれている。ただある研究所からはポケモンについてのデータが盗まれたようなんだ」
「というと?」
「ポケモンの名前は分かってないらしいが、確か人工的に造られたポケモンに関するものだとか言っていた」
名前も分かっていない人工的に造られたポケモン…………。
知らねぇな。人工的なポケモンで思いつくのはポリゴンや、ミュウツーくらいか。だがそれならば研究家が分からないとは思えない。ポリゴンはもちろんのこと、ミュウツーも今では密かに情報が飛び交っている。パッとは出ないが探そうと思えば探せるような代物だ。恐らくそれらはサカキによるものだと思うが。カツラさんが情報を流すとは到底思えないし。
「カントー、ジョウト、窃盗………」
開いていたパソコンで事件について検索してみる。
引っかかったのはカントーのポケモン協会本部のホームページやら書き込みやら、記事は色々作られているようだ。
「……………どの記事見てもポケモンの詳細は書いてないな」
「そう、それでは特定も難しそうね」
「ああ」
さて、どうしたものか。
現状カロスには被害はないが、今後こっちにも来ないとは限らない。だが、既に名もなきポケモンの情報は流出してるんだよな。片っ端から奪ったというよりはそのポケモンの情報を狙っていたっぽいし。となると今度は別のものを狙われる可能性だってあるということか。そもそも犯人像が未だ特定されていないのだし、動機が全く読めない。対策の幅も広すぎて策の中身が浅くなりがちだ。
「こっちでは起きてないのかい?」
「報告には受けてないですね。近しいところではプラターヌ研究所がありますけど、あの人何かあれば必ず俺を頼ろうとしますんで、来てないってことはまだないってことかと」
「………まあ、気をつけておいてくれとしか言えまいな」
カロスのポケモン博士と言えばプラターヌ博士だが、メガシンカを継承しているコンコンブル博士もまあ類似するし、化石研究所だって狙われる可能性は高い。ポケモンの研究家は至る所にいるのだ。何なら四天王とかジムリーダーもタイプ専門での研究家になるんじゃねとも思ってるまであるぞ。
「時にヒキガヤ君や」
「今度は何すか?」
「娘二人は君の役に立っているかね?」
何かと思えば。
そんなの聞くまでもないでしょうに。
「父さん、それを本人がいる前で聞くのは人が悪いわよ」
「わはははっ、ハルノはあんなだしお前はこんなだし、父親として心配なのだよ」
「役に立つも何もいなかったら既に破錠してますよ。ヒャッコクに関しては姉の方に一任してますし」
ハルノがヒャッコク、ユキノがミアレの復旧を主導で行なっている。事件の後、二人で決めちゃって人員もテキパキと確保していく様は、まあ見事だとしか言いようがない。その間ベットの上にいた者からすれば、復旧作業が今尚成り立っているのは二人のおかげなのである。俺がしてたことなんて、二人から回される契約結果等に目を通して、もらった情報を基にスケジュール作成と承認の判を押すことが主だったからな。それかリーグ大会再開の仕事くらいだ。というか俺のメインはこっちだったまである。あとはラルトスと四六時中遊んでたと言ってもいい。
「何なら大企業の支援を取って来てるのも二人ですし。俺はただここにいて最終判断とそれを基にしたスケジュール作成、それと全体の操作をしてるくらいなんで。俺の方が必要ではあるが俺じゃなくてもいいって役割ですよ」
「…………全く、君には恐れいったよ。まさかその歳でトップの役割をそつなくこなしているとは」
「それもこれも二人のおかげですけどね」
「ならばよし。これでユキノシタ建設の未来も安泰だろう」
「………ん?」
ん?
ユキノシタ建設?
「ん? 何かね?」
「ユキノシタ建設の未来との関係性がイマイチよく分からないんですが………」
「え? 君はユキノシタ建設を継いでくれるのだろう?」
「はい?」
「ん?」
んん?
俺はいつの間にユキノシタ建設の後継者になってるんだ?
建築業のノウハウなんて持ってないぞ?
何なら数字が嫌いなまである。今やってる作業ですら嫌になるし。でもそうも言ってられないしやらなきゃいけないからやってるだけだ。
そんな俺が後継者?
マジで?
「父さん、何か勘違いしているようだけれど、ハチマンはユキノシタ建設を継ぐなんて一言も言ってないわよ」
「え? でもハルノが………」
「何でもかんでも姉さんの言葉を真に受けすぎよ。少しは否定的発想を持ってほしいものだわ」
あ、ハルノの冗談半分の言葉を真に受けちゃったのね。
よかった、俺の知らないところで決まってたらどうしようかマジで悩むところだったぞ。
「いいところ大口契約の相手くらいが妥当なんじゃないすか? 今の俺じゃ」
「うーむ………、困ったな」
「まだまだ先のことでしょうに」
「いやいや、後継者くらいは今のうちから決めておいて損はない。いつ私がぽっくり逝くか分からないのだ。早いことに越したことはないさ」
「縁起の悪いことを言わないで頂戴。父さんにはまだまだ親孝行なんてものも出来ていないのよ」
「………親孝行、ユキノが………あのユキノが親孝行だなんて…………。ヒキガヤ君!」
「な、なんすか………?」
なんでそんな食い気味にサムズアップなんだよ。
全然嬉しくないんだけど。
「私はいつ死んでも構わないぞ!」
「アホなこと言わんで下さい。せめてユキノの親孝行とやらを受けてあげましょうよ。さすがにユキノが泣きますよ?」
この人、娘のことになると途端にキャラ崩壊するよな。それ以外はしっかりしていて、貫禄のある尊敬する人なんだがな。
ユキノがたまに出すポンコツのんの原因はここから派生しているのかもしれない。
「そ、そうだな。ユキノ、私にとってはお前が幸せになることが親孝行でもあるのだからな。しっかりヒキガヤ君から愛を受けるのだぞ」
「………あ、愛って………」
「何を言う。愛は大事だぞ。私と母さんも愛が芽生えて結婚してお前たちに恵まれたんだからな」
「わ、分かったから………近いわ」
「お、おお、すまん」
ま、これだけ娘の将来を気にしてくれているんだ。いいパパさんなのは間違いないな。
「………と、電話か」
満更でもなさ………そうでもないな。うん、普通に嫌がってる。普通に嫌がってるユキノを見ていたら、電話が鳴り出した。
誰だよ、俺に電話とか。珍しい奴がいたもんだ。
『やあヒキガヤ』
げっ、ハヤマかよ………。
「今度は何だよ。また惚気話か?」
交換した記憶がないのに何故かハヤマの番号が登録されており、そのせいで時折惚気話を聞かされるのだ。もっと話す相手がいるだろうに。何で俺なんだよ。友達いないのか?
『違う違う。ちょっと気になることがあったから、その報告だよ』
「気になることねぇ」
…………そういや時差ってどんだけだっけ。
今超気になることだな。
『………またスクールが襲われたよ』
「はい?」
今なんつった?
スクールが襲われただ?
『狙いはどうもイロハのお爺様らしい』
「………何でまた。何かやらかしたのか?」
『さあ、そこまでは。こっちは生徒の身の安全が最優先だから深追いも出来ないし、詳しいことは分からない。ただ、そっちにいるんだろう?』
「ああ、今は育て屋のサポートをしてもらってる」
『そうか』
あのじーさん、今度は何やらかしたんだよ。
過去をちょっとだけ知ってしまったから怖ぇんだけど。
「……………なあ、そっちで強盗とか起きてるんだってな」
『強盗? …………ポケモン研究家が狙われてる奴かい?』
「それだな」
『………被害は金品とあるポケモンの研究データ。ポケモンたちへの被害はないみたいだよ』
「その犯人の情報とかは?」
『ないよ。なんせ姿形が残らない、本当に犯人がいるのかって争論になってるくらいだし』
「……………お前の意見としては?」
『………犯人はいる。それもポケモンの力を使っているね。可能性が高いのはエスパータイプじゃないかな』
「エスパータイプねぇ………。確かにこの手のやり口はエスパータイプ絡みと考えると辻褄は合いそうだが」
エスパータイプなんて使いこなせればチート級になり得るからな。強盗だ窃盗だなんてのはより簡単に出来てしまう。今回のこの一連の騒動もひょっとするとエスパータイプのポケモンが絡んでいるのかもしれない。
これで犯人がスリーパーとかだったら不気味すぎるな。想像するのもやめよ。
『まあ、こっちでも調べてみるよ。今回のことと何か関係があるかもしれないし』
「ああ、毎度事件に巻き込まれてたんじゃ、子供を預ける親が心配するしな。しっかりアフターフォローはするべきだぞ」
『やるだけのことはやってみるよ』
「ああ、んじゃな」
なんかあっちではきな臭いことになって来てるんだな。もっともカロスだって他人事では片付けられない問題なんだけど。
どうするよこれ。
スクールだぞ? 絶対あのじーさん、何かしら絡んでるぞ。
「ハヤマ君?」
「ああ、スクールが襲われたんだとよ」
「………はい?」
「ま、そういう反応になるわな」
目が点になるとはこんな状態のことを言うんだろうな。
「口ぶりからして被害はなさそうだが、襲われたって事実だけでも事は大きい。特に今は」
「…………もしかするとカントーやジョウトで起こっている事件と何か関係があるやもしれんな」
「…………それこそ分かりませんけど。ただ一つ確認することは出来ました。当たりか外れか、それで分かるかと」
関係あるにしろないにしろ、取り敢えずあのじーさんには話を聞かないとこっちでの対策も立てられなさそうだ。
全く………、なんで次から次へと厄介事が舞い込んで来るんだよ。今回ばかりはこっちに来るんじゃねぇぞ。
「取り敢えず、親父さんはユキノと待ってて下さい。今日中か明日には戻りますから。ユキノ、あれだったらプラターヌ研究所に行っててもいいぞ」
「そうね、あの人不用心なところあるもの。様子を見て来るわ」
有名人というものにも困ったものだな。俺が言うのもなんだけど。俺たちだってあのリーグ大会以降、表立っての有名人に仲間入りしちゃってるし。誰だよカロスの大魔王様って。大魔王が普通守る側にいるわけないだろうに。もう少しまともな呼び方にしなさいよ。
『ハチ、戻った………ぞ?』
「ラル!」
「おう、おかえりラルトス。ゲッコウガも」
部屋の扉を開けたゲッコウガと出かけていたラルトスが飛びついて来たため、受け止めるとすりすり胸に顔を擦り付けて来た。かわええ奴め。
「ゲッコウガ、悪いが今から育て屋行くぞ」
『はっ………? また行くのか?』
「え、なに? まさか今行って来たとか?」
『あ、ああ………』
「…………」
マジか…………。
「そんな日もあるんじゃね」
『はあ………』
取り敢えず、げんなりしたゲッコウガを連れて育て屋に向かった。
* * *
「んで、今度は何が原因なんすか?」
「ほっほ、何じゃろのう。心当たりがあり過ぎて分からんわい」
現在育て屋にて遅めの昼食中。
料理は…………ドクロッグ作………なんだよな……………。
ここの女性陣、料理出来なくはないらしいがドクロッグが作るものの方が美味いらしい。
「ケケッ」
今度は何作ったんだ……?
「つか、何でお前らドクロッグに指示出されてんの?」
「うちが知りたいくらいよ」
「仕方ないって。無駄に仕事出来るんだから」
「だねー」
育て屋のトップはサガミが務めている。だがまあ手際がいいのはオリモトとナカマチさんの方であり、名前だけのようなものになっている。そこに半月前クチバのトレーナーズスクールの校長を引退し、孫娘の成長を見ようとやって来たイッシキ祖父をアドバイザーとして置いている。なのに、蓋を開けてみればサガミのポケモンであるドクロッグが指示を出し、女性陣三人のポケモンを使って育て屋を運営している。サガミなんか結構振り回されてるみたいだし。
………こいつ、何が楽しんだろうな。サガミをトレーナーに選んで関係ない事件に巻き込まれて育て屋やる羽目になって。ゲッコウガに聞いてみようかな。
「そういや昔、スクールがロケット団に狙われたことあったよな」
「懐かしいのう。どこの誰だか分からぬが助けが入って、生徒に被害はなかったのを覚えとる」
そう言いながら俺をじっと見るなよ。
分かってんだろうに。
「…………スクールの校長をハヤマに譲ってこっちに来たのもそれ絡みか?」
「ほっほ、否定はせんよ。主の名前に雲隠れしておれば、いくらかは治ると思てはおる」
「その割には狙われてるじゃねぇか」
フレア団に利用された後、カントーに帰ったハヤマたちをスクールの教師として迎えたかと思えば、いつの間にか校長にしてたし。その理由が自分が狙われていると分かっていたからとくれば、スクールから退くのも理解出来る。ただ何でこっちに来るかね。確かに育て屋では需要あったけども。それの対価が割に合わなさすぎるだろ。
「敵の狙いは儂だけではないということじゃろうのう」
「俺も狙われてるって言いたいんすか」
「お主はそういう運命じゃからの。ロケット団の実験体だったヒトカゲを手にしたが末。お主は逃げられんよ」
「…………最初から分かってたってことか」
「お主に関してはな」
流石元ロケット団の研究者だ。
俺たちに施された闇計画にはこのじーさんも無関係ではないからな。ある意味ずっと研究対象になってたってことか。
「あのさ、アンタまたヤバいことに首突っ込んでんの?」
「突っ込むも何も最初から俺はどっぷり浸かってんじゃねぇかって話をしてんだよ。んで今回はこのじじいも関係あるんじゃねぇのかって」
「ふーん」
「…………お前ね、聞いといてその反応かよ」
「だって、あんまり実感湧かないし。ヒキガヤはともかく校長ってそんな狙われるような人なの?」
俺はともかくって何だよ。
でもそうか。コイツらはこのじーさんの正体を知らないんだっけ?
「このじーさん、元ロケット団の研究者で俺のリザードンに施された『プロジェクトM's』の原本となる計画を作った人だ」
「………え?」
「『プロジェクトM's』って……………レシラム化したやつだっけ?」
「……………ジワる」
「ソーナンス!」
うお、なんか新しいのが出て来たぞ。
ジワるってなんだよ。いつもはウケるなのに。いやウケられても困るんだが。
え、つかいつの間にソーナンスいたの? 超びっくりなんだけど。
「カオリちゃん?!」
「カオリ!?」
ほら二人とも変な反応に驚いてるじゃん。
「や、だって、つまりは超すごいポケモン博士だったってことでしょ。なら、あたしら超すごい人からポケモンのこと教わってるわけじゃん。こんなのジワるでしょ!」
「ナンス!」
あ、うん、分かった。このソーナンス、オリモトとツボが同じみたいだ。さっきから同調してるし。
「いやジワるってなんだよ。まあ、すごいってのは否定しねぇけど」
「ほっほ、儂も昔は色々あった身じゃからのう。その分こっちは蓄えがあるぞ」
コンコンと自分の頭を指で叩きながらそう言った。蓄えはあっても年齢的に思い出せないなんてことも出て来るんじゃねぇの? 知らんけど。
「け、けど大丈夫、なの?」
「大丈夫も何も元だぞ? そんなこと言ってたら俺も含めてここにいるのはお前以外シャドーの元団員だぞ?」
「ま、まあ、そうなんだけど………」
「ケケッ」
「痛ッ!?」
悪の組織の元一員ってところに引っかかっているサガミの背中をドクロッグがバッチーンと叩いた。すごく痛そう。
「ケケッ」
『何かあればオレが守るってよ』
え、今そんなこと言ってたのか?
コイツ意外と漢気あるのね。
「ドクロッグ………そう思ってる、なら………ひあっ、背中なぞるの、うひぃ、やめっひゃあ?!」
「ケケケケケケケケッ」
………いや、どちらかと言えば自分のおもちゃを取られたくないって感じか。
それにしてもコイツ、サガミ弄りを楽しんでんな。まさかそれだけでトレーナーに選んだとか? あり得なくもない話ではあるが…………。
「っ!?」
『ッ!?』
と、そんなアホなやり取りをしていたかと思えば急に顔つきが変わり、窓の外を見やった。同じようにゲッコウガも反応している。
「お前ら、どうした?」
反応しているのはコイツらだけ。あとは何も感じていないようだ。
『外に、何かいる』
「ケケッ」
………つまり、外に気配があると。そりゃ育て屋なんだし外にはポケモンたちが暮らしている。だから気配があるのは当然だろう。ただコイツらが言いたいのはそういうことではない。明らかな異質な気配なのだろう。
「どうやら野生のポケモンが来とるのう」
「…………フーディンからか」
「うむ、…………なんと!?」
「な、なんだよ………」
「とにかく急いでポケモンたちのところへ行くのじゃ! 預かってるポケモンたちに危害があってはならん!」
「「は、はい!」」
え、そんなヤバい…………ッ!?
「………ヒキガヤ、嫌な気を感じる」
「……………これは……明らかな敵意、か?」
ようやく俺もはっきりと感じ取れた。紛うことなき敵意。だからオリモトも同じように感じ取れたみたいだ。
『ハチ、先に行く!』
「ケケッ!」
「ああ、見つけたら足止めで構わん。ポケモンたちが避難できるように時間を稼いでくれ」
飛び出していくゲッコウガとドクロッグの背中を見ながら俺も急いで準備にかかった。と言ってもカバンを手繰り寄せるだけなんだが。
「オリモト、戦闘はいけるか?」
「もちろん、ヒキガヤ一人に任せてられないし」
「………ヤバいな、段々強くなってる」
「急ご!」
ワタッコに乗って外に向かうじじいの後を追うように俺たちも外へと向かった。
「なんだ、これは…………」
外へ出てみれば、ちょっと想像の斜め上の状況になっていた。
ゲッコウガとドクロッグが育て屋に預けられていたポケモンたちと対峙していたのだ。しかも大勢が一気に襲いかかって来ている。
「メガニウム、蔓で縛り付けて! フローゼルはアクアジェットで撹乱よ!」
「レントラー、でんじは! ウソッキー、まもるよ!」
『どうやら操られているようだ』
操られている………?
「操られて………? さいみんじゅつか?」
『可能性は高い。………ッ、そこか!』
さいみんじゅつ………。
一体や二体操るくらいならさいみんじゅつを使えるポケモンでも出来るだろう。だが目の前のは大勢。一体で行なっているとは到底思えない。
「カーマカマカマカマカマ!」
『えーい!』
この声はディアンシーか?
声を聞く限り操られてはなさそうだな。さすが幻のポケモン。
「ほっほ、こっちは儂らに任せよ。ワタッコ、わたほうし。キュウコンたちはあやしいひかりじゃ」
「分かった。ジュカイン、ヘルガー、ボスゴドラ。お前らはこっちの対処を手伝ってくれ。出来るだけ傷付けるなよ」
「ケケッ」
逃げていくのは………三体か。
つまり、あいつらが原因ってわけだ。
『分かった。こっちは任せた』
「バクフーン、おにび! ソーナンス、ミラーコート! 当てないでね!」
どうやらドクロッグは残るみたいだな。ゲッコウガとのやり取りを見る限り、あいつが認めているのが分かる。それならこっちの指揮を任せても大丈夫だろう。なんせこの育て屋の実質的支配者みたいだし。
「行くぞ、リザードン、ラルトス」
『ハチ、オレも行く』
ボールからリザードンを出し背中に飛び乗るとゲッコウガが並走して来た。
ま、こいつはついて来ると思ってたからな。
ラルトスは置いて来ることも考えたが、あのカオスな状態のところに置いておくのも可愛そうだ。それなら俺と一緒にいた方がこいつも安心するだろうし連れて行くことにした。
『………あれは…………カラマネロじゃないか?』
走りながら、ゲッコウガはそう言い放った。
そう言われて俺も追いかけている三体の後ろ姿をよく見ると、それっぽい感じであった。
「………カラマネロの仕業だったんだな」
『………最強のさいみんじゅつの使い手、だったか』
「ああ、そのせいでああなったんだ」
カラマネロはポケモンの中でも最も強力なさいみんじゅつを使うとされている。育て屋のポケモンたちを操れたのもそれが起因しているのだろう。
『相手はポケモンだ。どう裁くつもりだ』
「強制収監。それしかないだろ」
『だが相手はカラマネロだぞ。収監は難しくないか?』
「取り敢えず、考えるのは戦力を無効化してからだ」
『はいよ』
相手はポケモンのみ。
トレーナーがどこかに潜んでいるのかもしれないが、野生のポケモンとして動いているとなれば扱いがどうしようもない。そもそも前例がないのだ。
こんな大々的な行動とか野生のポケモンからはまず考えられない。デカくて縄張り争いで激しい乱闘を繰り広げるくらいだ。
まあ、どうするかはあいつらを取っ捕まえてから考えるとしよう。まずはあいつらを倒してからだ。
「リザードン、ブラストバーン!」
『フン!』
大分距離が縮まったため、ブラストバーンで一気に襲いかかった。その横からはいつの間にか姿を変えたゲッコウガが背中の手裏剣を投げている。
「「カァ?!」」
チッ、一体外したか。
「来る!」
「ラル!」
うお?!
ラルトス、お前………。
『よくやったラルトス! ニダンギル、ラスターカノン!』
カラマネロの反撃をラルトスがねんりきで一瞬止めたところにゲッコウガが割り込んだ。そして、ニダンギルの鋼閃で押し返していく。
「リザードン、好きに動け」
俺はラルトスと共にリザードンの背中から降りた。これであいつも自由に動けるだろう。
『キリキザン、アギルダー! もう一体は任せた!』
カラマネロの動きを見る限り、一体は間違いなく強い。ブラストバーンを音だけで躱したようにも見えた。
「ラル………」
「大丈夫だ、何とかする」
ラルトスが心配そうにぎゅっと抱きついて来るので、よしよしと撫でてやる。
さて、どうしようか。
『………くっ』
ん?
なんか………戦況が芳しくなくね?
「リザードン、遠隔からの攻撃も合わせろ!」
「シャア!」
奴らは巧みに超念力を使い、リザードンたちを近づけさせないようにしている。だから攻撃が当たっていないようだ。ならば、口から炎でも吐きながら接近すれば何かしら違う動きを見せるはずだ。
「……ニダンギルの攻撃だけは当たってる………ノーガードか」
特性ノーガードによりニダンギルの攻撃は当たっている。ただ当たってはいるだけでダメージはほとんど与えられていないようだ。ゲッコウガもそれに気づいてニダンギルの攻撃のタイミングに合わせて自分の攻撃を合わせ込んでいる。
あとはキリキザンとアギルダーの方は………ほぼあしらわれてるだけだな。
つまりこれ…………。
「リザードンやゲッコウガ並みの強さ、なのか…………」
もしそうだとしたら、俺はとんでもない計算違いをしていたことになる。この戦略じゃよくて相打ち、さいみんじゅつを駆使され全滅もあり得る話だ。こんなことならジュカインたちも連れて来るべきだったな。
「リザードン、りゅうのま………」
いや待て。
確かカラマネロはひっくりかえすを使えたはずだ。こいつらと互角にやり合う奴が使えないなんてことはない。
攻撃力を上げたら逆に利用され兼ねないのか。くそ、マジで嫌な相手だな。
「キザッ!?」
「ルダ?!」
『しまっ?! ハチ!!』
げっ?!
キリキザンとアギルダーが吹っ飛ばされて、その間に俺を狙って来やがった。
マジか………ラルトスじゃ無理だし………。
「アギルダー、手裏剣投げろ!」
投げるくらいなら出来るだろ。
「ラルトス、ねんりきで手裏剣をカラマネロの目に当ててくれ」
「ラル!」
飛んできた水の手裏剣をラルトスに操らせて、カラマネロの目を狙った。案の定カラマネロは目を守るように触手で目を覆った。
「今だ、キリキザン! シャドークロー!」
今の流れでキリキザンが立て直し、地面に影の爪を突き刺し、カラマネロの影から突き出した。
「カマ!」
うわ、マジか。サイコカッターで一発かよ。
時間稼ぎになればと思ったが、一撃で相殺されてしまった。
「て、危ねっ?!」
というか流れ弾がこっちに来てるんですけど!
影爪を貫通しちゃってるし! 影だから仕方ないってか!
「ラルトス!」
ラルトスを抱えて地面に伏せると頭の真上をピンク色の衝撃波が流れでいった。
『ハチ!』
「ラルー!」
あ、こら、待て! ラルトス!
『ラルトス、まもるだ!』
「ラール!」
ええー、いつの間に覚えたんだよ。つか、何でゲッコウガの方が知ってるんだよ。まさかこいつが教えたとか? うわ、あり得る話だわ…………。
「ラル!?」
「カーマネッ!」
あ、ヤバい。
力負けしてる。
「キリキザン、アギルダー、動けるか?」
「キザ!」
「ルダ!」
恐らくこいつらでは歯が立たないだろう。それくらいカラマネロの実力は上だ。だが、これもラルトスを助けるため。力を借りるぞ。
「キリキザンはシザークロス! アギルダーはシグナルビームだ!」
カラマネロはあく・エスパータイプ。むしタイプの技が一番よく通る。焼け石に水かもしれないがこうやるしかない。
「カマネ!」
「ラールーッ!」
キリキザンと光線を触手で振り払っている間にラルトスは押し返し始め………って、これは………進化の光か!
ってことは………。
「リーア!」
突如白い光に包まれたラルトスはキルリアへと進化した。
「キルリア………」
自分のポケモンが進化するところを見るのはいつぶりだろうか。ケロマツからゲッコウガに二段階進化した時とかそれどころじゃなかったし。今もそれどころじゃないけど。いやでも、うん………感慨深いわ。
「カーマ!」
「リアーッ!?」
チッ、やはり無理か。
「っぶね!」
触手で強引に突き飛ばされたキルリアを追いかけスライディングキャッチ。急に体重が掛かったためバランスを崩して背中を打った。
「カーマネ!」
「キルリア!」
「リ、リアー!」
禍々しい光線、はかいこうせんが撃ち出された直後、カラマネロが視界から消えた。
「ぐへっ?!」
あ、つぁ…………。
今度は頭を打ち付けてしまった。
「リア………」
俺もう無理…………戦闘不能だわ。
なんて心配そうに見つめて来るキルリアに言えるわけもなく、取り敢えず働かない頭で状況を把握していく。
まずはかいこうせんは外れた。俺の視界からはカラマネロが消えて………さっきよりも大分遠くに感じる。んで、頭打った。…………考えられるのは一瞬で移動して着地時に打ち所が悪かったってところか。で、そんなことが出来るのはキルリアしかおらず、それもテレポートを初めて使ったのだろう。
「お前の気持ちは、しっかり受け取ったから。だから無理はするな」
「………リア」
俺を守るために咄嗟に使ったからこんな形になってしまったってわけだ。
「シャア?!」
『ぐあっ?!』
っ、おいおいおい!
マジかよ。リザードンとゲッコウガが吹き飛ばされたぞ。
あいつら二体ははっきり言ってチート級だぞ。リザードンなんかメガシンカを失ってからの方がメガシンカ時よりも強くなってるまであるっていうのに。まさか、あのカラマネロたちはあいつら以上の実力ってことなのか?!
「カカカカカカッ!」
「マネネネネネネネッ!」
「カマ!」
うわ、あいつら性格悪ッ?!
ケシケシ笑いながら逃げやがったぞ。
『くそっ、逃げやがった………!』
「キルリア、大丈夫か………?」
「リア………リアッ………!」
おうおう、かわええのう。
進化しても癒させるわ。
『………どっからどう見てもお前が一番大丈夫じゃないだろ』
「………擦り傷だけだろ? 身体中、地味に痛いくらいだ」
『見た目とは裏腹にって奴か』
吹っ飛ばされて背中打ってテレポートして頭打ってすげぇ痛いんだけどね。それ以外は結構汚くなってるけど怪我してないんだよな。キルリアがすげぇ泣きついて来てるとこ悪いけど。これもキルリアが頑張ってくれたおかげだぞ。
「…………なあ、あのカラマネロども、どう思う」
『さあな。人的か動的か。どちらにしようが警戒だけはしておいた方がいいだろうな』
「だな…………」
少なくとも戦力はあっちの方が上だろう。今のリザードン、ゲッコウガとサシでバトルして一撃で倒れず、二度目の攻撃からは急所を外し、いなされていた。さいみんじゅつを使っての一瞬だけでもリザードン、ゲッコウガを操りラグを作り出していたとも考えられるが、それならそれでやはり危険であることには変わりない。
「敵は人だけじゃないってか………」
あのカラマネロたちがトレーナーのいるポケモンだった可能性もあるが、野生のポケモンに狙われないとも限らない。
敵を人だけと縛り付けるのは浅はかなのかもしれないな。
「…………はあ」
『ハチ?』
これは一つ手を打たないといけないようだな。
「なあ、ゲッコウガ」
『なんだ?』
「一撃必殺の効果判定の基準って知ってるか?」
『突然何を言い出すかと思えば。オレはそもそも使えないが、一撃必殺は実力が上の奴程効果を発揮させる。だからこそ最も扱いが難しい技の一つともなっている』
おお、分かってるみたいだな。まあ周りに使って来る奴もいるもんな。知ってて当然か。
「じゃあ、その実力ってのはどうやって分かるんだ?」
『それは………』
けど、やはりその効果の基準は分かってないか。
「人間はな、それをレベルというもので基準を設けている。お前たちの実力をレベルというものに置き換えて考えているんだ。そうすることで単純化し、分析もしやすくなった。しかも強ちその考え方は間違いではなかった」
『つまり何か? オレよりも強いリザードンはオレよりもレベルとやらが上だとでも?』
「ああ、そういうことだ」
相変わらず理解が早いな。
『………まずレベルが分からなければ話にならんな』
「そこなんだよ。俺が聞いた話では歴代の図鑑所有者は自分のポケモンたちのレベルを把握してるみたいなんだ。それを利用して進化のタイミングを計ってたりな」
『………世界のどこかに可能にするものがあると、そう言いたいわけだな』
「ああ………誰か作れないかね。レベルを可視化出来る機械」
ミアレのジムリーダー辺りが作れたりしないかね。
行間
ヒキガヤハチマン 持ち物:キーストーン 菱形の黒いクリスタル etc………
・リザードン(ヒトカゲ→リザード→リザードン) ♂
特性:もうか
覚えてる技:かえんほうしゃ、メタルクロー、かみつく、おにび、えんまく、はがねのつばさ、かみなりパンチ、ドラゴンクロー、シャドークロー、つばめがえし、りゅうのまい、かみくだく、カウンター、じしん、フレアドライブ、ブラストバーン、げきりん、じわれ、だいもんじ、ソーラービーム、リフレクター、はらだいこ
飛行術
・ハイヨーヨー:上昇から下降
・ローヨーヨー:下降から上昇
・トルネード:高速回転
・エアキックターン:空中でターン
・スイシーダ:地面に叩きつける
・シザーズ:左右に移動して撹乱
・ソニックブースト:ゼロからトップに急加速
・コブラ:急停止・急加速
・ブラスターロール:翻って背後を取る
・グリーンスリーブス:連続で攻撃して空中に釣り上げる
・デルタフォース:空中で大きな三角形を描くように連続攻撃
・ペンタグラムフォース:空中で五芒星を描くように連続攻撃
・バードゲージ:スピードを活かして相手の動きをコントロールしていく
・ゲッコウガ(ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガ) ♂
特性:きずなへんげ(へんげんじざい→きずなへんげ)
覚えてる技:みずのはどう、あなをほる、かげぶんしん、れいとうパンチ、れいとうビーム、つばめがえし、ハイドロポンプ、くさむすび、グロウパンチ、えんまく、がんせきふうじ、いわなだれ、まもる、かげうち、みずしゅりけん、どろぼう、つじぎり、ハイドロカノン、めざめるパワー(炎)、とんぼがえり、とびはねる、ほごしょく、けたぐり、ぶんまわす、あくのはどう、どろあそび
・ジュカイン(キモリ→ジュプトル→ジュカイン) ♂
持ち物:ジュカインナイト
特性:しんりょく←→ひらいしん
覚えてる技:でんこうせっか、リーフストーム、リーフブレード、ドラゴンクロー、タネマシンガン、ギガドレイン、かみなりパンチ、スピードスター、くさむすび、ソーラービーム、エナジーボール、シザークロス、くさのちかい、マジカルリーフ、タネばくだん、こうそくいどう、つめとぎ、いやなおと、こうごうせい、くさぶえ、やどりぎのタネ、グラスフィールド、なやみのタネ、ハードプラント、つばめがえし、ものまね
・ヘルガー ♂
持ち物:ヘルガナイト
特性:もらいび←→サンパワー
覚えてる技:かみつく、ほのおのキバ、ふいうち、おにび、かえんほうしゃ、かみくだく、れんごく、ほえる、はかいこうせん、アイアンテール、あくのはどう、みちづれ、だいもんじ、ハイパーボイス、ヘドロばくだん、ちょうはつ
・ボスゴドラ ♂
持ち物:ボスゴドラナイト
特性:がんじょう
覚えてる技:ロックブラスト、あなをほる、なげつける、メタルクロー、アイアンヘッド、アイアンテール、てっぺき、メタルバースト、ボディパージ、ヘビーボンバー、ロックカット、ほのおのパンチ、もろはのずつき
・キルリア(ラルトス→キルリア) ♀
特性:シンクロ
覚えてる技:リフレクター、ねんりき、まもる、テレポート
ゲッコウガ
・ニダンギル(ヒトツキ→ニダンギル)
特性:ノーガード
覚えてる技:ラスターカノン、せいなるつるぎ、つばめがえし、かげうち、つじぎり、シャドークロー、きんぞくおん
・キリキザン
特性:まけんき
覚えてる技:つじぎり、くろいまなざし、ロックカット、シャドークロー、シザークロス
・アギルダー
特性:うるおいボディ
覚えてる技:スピードスター、むしのさざめき、ギガドレイン、みずしゅりけん、こうそくいどう、かげぶんしん、こころのめ、はたきおとす、バトンタッチ、シグナルビーム
サガミミナミ
・メガニウム ♀
覚えてる技:ソーラービーム、にほんばれ、つるのムチ、じならし、くさのちかい、しぼりとる、こうごうせい、ひかりのかべ
・フローゼル ♂
特性:すいすい
覚えてる技:アクアテール、かわらわり、れいとうパンチ、みずでっぽう、アクアジェット、スピードスター、あまごい
・エモンガ ♀
特性:せいでんき
覚えてる技:でんげきは、ボルトチェンジ、アクロバット、でんこうせっか、ほうでん、でんじは、かげぶんしん
・ルリリ ♀
特性:そうしょく
覚えてる技:こごえるかぜ、あわ、うそなき、はねる、まるくなる
・ドクロッグ ♂
特性:きけんよち
覚えてる技:ずつき、ダブルチョップ、ねこだまし、どくづき、バレットパンチ、ヘドロばくだん、どろばくだん、ドレインパンチ、みがわり、はたきおとす
・ディアンシー
持ち物:ディアンシナイト
覚えてる技:ダイヤストーム、マジカルシャイン、ムーンフォース
オリモトカオリ
・バクフーン(マグマラシ→バクフーン) ♂
覚えてる技:ふんか、でんこうせっか、かわらわり、かえんほうしゃ、かえんぐるま、おにび
・オンバーン ♂
覚えてる技:りゅうのはどう、ばくおんぱ
・バクオング ♂
覚えてる技:みずのはどう
・ニョロトノ ♂
特性:しめりけ
覚えてる技:ハイドロポンプ、アイスボール
・コロトック ♀
覚えてる技:シザークロス
・ソーナンス ♂
覚えてる技:カウンター、ミラーコート
ナカマチチカ
・ブラッキー ♀
覚えてる技:あくのはどう
・トロピウス ♂
覚えてる技:ぎんいろのかぜ、エアスラッシュ
・レントラー ♂
覚えてる技:かみなりのキバ、でんじは
・ウソッキー ♀
覚えてる技:まもる
イッシキ博士(元校長)
・ゲンガー ♂
覚えてる技:シャドーボール、シャドーパンチ、10まんボルト、どくづき、だいばくはつ
・フーディン ♂
覚えてる技:サイコキネシス、きあいだま
・クロバット ♂
覚えてる技:シャドーボール、クロスポイズン
・ワタッコ ♀
覚えてる技:とびはねる、わたほうし、おきみやげ
・キュウコン ♀
覚えてる技:かえんほうしゃ、フレアドライブ、サイコキネシス、エナジーボール、リフレクター、あやしいひかり
・キュウコン(アローラの姿)(ロコン→キュウコン) ♂
覚えてる技:フリーズドライ、こおりのつぶて、ほえる、あやしいひかり