ポケモントレーナー ハチマン 〜ぼーなすとらっく集〜 作:八橋夏目
丁度八幡の誕生日が来たので一日早くの投稿です。おめでとう八幡。今回出てないけど。
ポケモン剣盾の情報が続々と出てますね。プレイするのはもちろん、新たなシリーズが作れないか楽しみです。
昼食を終えた後、またしても控え室で姉さんと二人きり。
明日もこの調子でずっといるのかしら。
あ、ちなみに観客の皆さんには各フェリー内にて昼食が振舞われた。料理の監修は次の対戦相手となる四天王のズミさん。普段はミアレシティの高級レストランでシェフをしている。裏メニューとしてメガシンカバトルをしているという話もあるわ。まあ、何だかんだでこの一週間で用意出来たものは概ね好評のようで一安心ね。
「ねぇ、ユキノちゃん。ふと思ったんだけど、今の私ってハチマンのリザードンにどこまで勝てると思う?」
「………本当に急ね。それは姉さんがチャンピオンとしてハチマンとバトルした時のことを言っているのかしら?」
「うん、そう」
「そうね、メガシンカを失った今、リザードンは以前程のパワーは出せないのではないかしら。………だからあの頃よりは強くなっていても………いえ、あまりそういうことは考えない方が良さそうだわ」
「どうして?」
「だってハチマンですもの。メガシンカがあろうがなかろうが、ポケモンたちの実力を最大限に引き出すだけよ。だから、その場その時にならなくては分からないと思うわよ」
追いついたと思ったら既に二歩三歩は前にいる男よ?
そんな彼が育ててるリザードンなんてメガシンカ失ったくらいじゃ、強さなんて変わりそうにないもの。
「あー…………、なるほどね。どこかで時間見つけて挑んでみようかなー。まあ、当分無理そうだけど」
「私は止めはしないわよ。私もこうしてハチマンと戦えるチャンスをもらっているわけだし」
偶々と言えばそれまでだけれど。
それを言えば、リーグ戦にエントリーすることになった時点で、私はハチマンとバトルできるチャンスを持っていたことに変わりないわ。
「なーんて言っててもさ、あの三人にすぐに追いつかれちゃうんじゃない?」
「それはそれでいいことじゃない。彼女たちの成長は著しいわ。最初から環境が良かったというのもあるでしょうけど、元々素質は三人とも持っているから。私も三人とはいずれフルバトルをしたいと思っているわよ」
ユイもイロハもコマチさんも。
三人とも今では立派なトレーナーよ。
ハチマンに直接指導されてたイロハの成長はまだまだ続きそうだし、コマチさんは兄譲りの多彩なバトルを用意してくる。遅咲きのユイも一気に成長し、最大火力だけを見ればオーダイルがやられる可能性だってある。そんな三人とバトルしたくないだなんてこれぽっちも思わないわ。何なら私をいつ超えてくれるのか楽しみなまであるわよ。
「ユイちゃんには驚きだけどねー」
「そうでもないわよ。ユイは誰よりも前からハチマンを見てて、私が基礎を叩き込んで、コルニさんに専門的な知識を蓄えられているのだから。あの二人に比べたら努力が実るまで長かったけれど、その分色々なことに触れて来ているもの。私は当然の流れだと思うわ」
こんな私でも出来たのだから、ユイが出来ないはずがないもの。
「それじゃユイちゃんのためにも次も勝たなきゃね」
「当然よ。私はハチマンとバトルするために了承したのだから。何ならカルネさんともバトルしたいと思ってるわ」
『さあ、いよいよ本日午後の部! 午前の部では三冠王が見事勝利し、壁を一つ突破しました! 最後のオーダイルのカウンター、見事という他ありません! それでは次なる壁をお呼びいたしましょう! ポケモンバトルのシェフ、水門の四天王ズミ!』
始まったようね。
「時間だね」
「ええ」
いよいよ、か。
『さあ、それでは皆さんいきますよ!』
「「「「「三冠王、カモ〜ンヌ!!」」」」」
……………へ?
「………なにこれ」
「ちょっとしたサプライズ」
じっと睨みを利かせても全く効いてなさそうな、けらけらと笑う姉がいた。
「変なネタ仕込まないでくれるかしら」
「私が考えたわけじゃないもーん」
「………はぁ、覚えてなさいよ」
「いってらしゃっーい」
こんなことを思いつくのは姉さんくらい。けれど本人の言うことが正しいのであれば、可能性はもう一人に縛られる。
ハチマン、帰ったら仕返ししてあげるんだから!
ふつふつと怒りが湧く己が心を無にし、深呼吸をした。そしてフィールドへと出ると一気に歓声が立ち上った。
まるで世界の歌姫に会えたかのような、そんな感じである。
『さあ、舞台は整いました! これからどんなバトルが見られるのか! 皆さん、瞬きなんて許されませんよ!!』
「………昼食はいかがでしたか?」
「大変美味しくいただきました。急なお願いとは言え引き受けて下さりありがとうごさいました」
ハチマンを追って狭い世界を転々としていたために身についた私の料理スキルすら脱帽の絶品の数々。よくもまああんな豪勢な料理を振舞ってくれたものだ。想像以上の美味しさで観客のハートすら鷲掴みしてる勢いね。
「私に出来ることはこれくらいですので。では早速特別裏メニューといきましょうか」
「ええ、そうですね」
ズミさんにとってバトルは裏メニューなのね。
フルバトルは六体のポケモンがそれぞれバトルを繰り広げるから、それをコース料理として例えているのかしら。そうすると普段やっている裏メニューはメガシンカバトルだから、一体で作り上げる最高の一品ってとこかしらね。
確かにそう考えるとバトルと料理は似ているのかもしれないわ。
「それではバトル始め!」
「行きなさい、ボーマンダ」
「行きますよ、ブロスター」
最初のポケモンはブロスターね。
みずの単タイプだけれど、特性によっては技の見方を変える必要がある、か。
「特性はいかく、ですか」
早速ボーマンダはブロスターを威嚇している。
ボーマンダの特性いかくが発動したようね。これでブロスターの攻撃力が下がったけれど、あまり意味はないかも。
「ええ、そちらのブロスターは?」
「それはブロスターの攻撃を受けてみてからのお楽しみですよ」
ついでにブロスターの特性を聞いてみたけれど、やはり答えてはくれないのね。
それならそれで。最初から本気でいくだけよ。
「いきますよ、ブロスター!」
「ボーマンダ、最初からギア全開よ」
ハチマンの言葉で言えばトップギア。
様子見の動きなんて必要ないわ。
「まずはご挨拶です。りゅうのはどう!」
「ボーマンダ、こっちもりゅうのはどうよ!」
波導系。
これだけでは判断しかねるけれど、恐らくそうなのでしょうね。
「りゅうせいぐん!」
挨拶も名ばかりに次の攻撃へ。
流星を打ち上げ、上空で爆散させた。
「アクアジェットで躱すのです!」
弾けた流星は群となり、ブロスターに降り注いでいく。そんな中をブロスターは水を纏って加速し、時には躱して、時には砕き上昇していった。
「りゅうのはどう!」
でもそれは想定内の動き。
本当の狙いは流星群に意識がいっているところに、真下から攻撃すること。
「なっ、下から?!」
「逃がさないで! かみなりのキバ!」
上から下からという状況に、ブロスターは一瞬迷いを見せた。
その隙を逃さず一気に距離を詰めていく。
「ブロスター、りゅうのはどう!」
振り向きざまに竜を模した波導を撃って来たけれど、軌道は単調。
「躱してもう一度かみなりのキバ!」
難なく躱し、電気を纏った牙でがぶりと噛み付いた。
「…………ブロスター、戦闘不能!」
『ブロスター、ここで戦闘不能!! 最初にリードしたのは三冠王です!!』
あら、一撃で倒してしまったわね。
タイプ一致でもなければ威力がそれほど高くもないはずなのだけれど。
まあ好調のスタートを切れたことだし良しとしましょうか。
「戻りなさい、ブロスター」
さて、次は誰が相手なのかしら?
『一撃でしたね』
『うむ、一撃だったな』
「さすが三冠王といったところでしょうか。難なく私のブロスターを攻略されましたね。実によく育てられている。ロケットランチャーも最早機能していないのと同じでした。しかし、次はそう易々と倒されませんよ。スターミー、ボーマンダを落としますよ!」
スターミー、ヒトデマンの進化系で主に海に生息するみず・エスパータイプのポケモンね。特徴としてはその素早さかしら。
「ふぶき!」
それと覚える技の種類ね。
タイプ一致のみず、エスパーを軸にこおり、でんき、くさ、はがね、フェアリーと多岐に渡る。
素早い身のこなしからの弱点を突いて来られると一溜まりもないわ。
「だいもんじを壁にしなさい!」
案の定、こおりタイプで攻めて来るので、こっちは炎で作った大の文字を壁にし、技を相殺していく。
「スターミー、サイコキネシスで動きを封じるのです!」
すると今度は超念力でボーマンダの動きを封じられてしまった。
これでは出来ることは限られて来る。
「背後に回ってもう一度ふぶき!」
そして、スターミーはボーマンダの背後に現れ、コアから放たれた吹雪はボーマンダを背後から包み込んでいく。
「マンッ?!」
「ボーマンダ、戻りなさい」
攻撃を耐えたけれど、効果は抜群。しかも四倍ダメージともなれば、耐えただけでも賞賛ね。
ここは一度引かせるべきだわ。
「交代、ですか………」
「ええ、いくらボーマンダと言えど動きを封じられた上でのふぶきには為す術もありませんから。無駄に耐えるより交代する方が効率的かと。それにルール上問題もないですし」
「実にいい判断です。では、次のポケモンを見せていただきましょう」
「ええ。マニューラ、出番よ」
「マニャ!」
午前のバトルでギルガルド相手に相打ちに持っていったマニューラならばタイプ相性も素早さも対応できるわ。
「つじぎり!」
今日も快調のようで駆け出しは上々。
「リフレクター」
それを遮るように壁を作り上げて来たけれど、マニューラは対処法を持っている。
「かわらわりで壊しなさい!」
「なっ?!」
マニューラの素早さを活かすためには動きを遮るような壁や岩があってはならない。それらを利用するというのも一つの手ではあるが、それも時と場合によりけりであり、極めて少ない。だから障害物となり得るものを破壊出来るようにかわらわりを習得させている。
マニューラは一撃で壁を壊し、そのままスターミーの懐へと潜り込んだ。
「もう一度つじぎり!」
下から斬り上げていくとスターミーが後ろへと身を下げた。
「マジカルシャインです!」
そして発光し始める。
「まもる!」
「っ?!」
近接戦においては一撃を受け止めるということも意外性を出すことになる。それは相手に一瞬の空白を生み出し、判断を遅らせる。すなわり隙を誘発するのだ。
技の制限がある公式戦ではあまり使う機会は少ないけれど、野生のポケモンたちにはよく使うことになるわ。
「トドメよ! つじぎり!」
ガードの姿勢を崩さずに発光しているスターミーとの距離を詰めると、今度は上から黒い手刀を振り下ろした。
「スターミー、戦闘不能!」
『三冠王、立て続けにスターミーも倒しました!! 四天王ズミ、ここから四天王としての意地を見せられるのか!!』
どうやら急所に入ったらしく、戦闘不能へと追い込むことが出来たようね。
「いやはや恐ろしい。二度も意外性を見せて来られるとは………。思考が停止し、正しい判断が出来ませんでした」
「しかし、反面そちらにマニューラの使う技を多く見せてしまいました。ハイリスクハイリターン、その言葉がぴったりですね」
「なるほど、確かにポケモンバトルにおいて情報とは最大の武器となる。よもや公式バトルでは技の使用制限がかかってしまう。ならば、やられたこちらはその情報を元に対抗してあげましょう! キングドラ!」
スターミーを倒すために技の選出枠はあと一つになってしまったが、予定していたマニューラの役目の一つは達成出来たので、今度はどこまで次のポケモンの戦場を作り上げられるかね。
「マニューラ、れいとうパンチ!」
「あまごい」
最後の技はタイプ一致のれいとうパンチに決め、一気に距離を詰めていく。
だが、キングドラが呼び出した雨雲により、雨が降って来た。雷も鳴っている。
「躱した!?」
ッ!?
すいすい………!
氷の拳が当たる寸前、キングドラの姿が消えた。
「ハイドロポンプ!」
そして一瞬の内にマニューラの背後を取られてしまい、気づいた時には既に水砲撃が放たれた後である。
「マニューラ!?」
「マニューラ、戦闘不能!」
『つ、ついに三冠王のポケモンが倒されました!! キングドラの特性を活かした素早い動きにマニューラは反応が遅れた結果です!!』
雨の効果によりみずタイプの威力を挙げた上でのキングドラの水砲撃は、一撃でこちらのポケモンを倒せるということを暗に示して来た。
「戻りなさい、マニューラ」
マニューラにはゆっくり休んでもらうとして………。
『特性がすいすいなのでしょうね』
『雨が降っている状態では無類の強さを発揮したのう。はてさて、どっちが勝つのやら』
「………特性すいすい、ですか」
「ええ、いかがでしたか。この雨の中でのキングドラの速さは」
「とても速いですね。この速さなら雨がなくともそれなりに速いのでは?」
「ご明察。私のキングドラはあなたのマニューラにこそ敵いませんが、他のポケモンたちにはあるいは、といったところでしょうか」
「それはどうでしょう。ただ速いだけで脅威になりませんよ。オーダイル」
恐らくズミさんの狙いは素早いマニューラの退場。そのためだけに基本スペックが高くバランスのよいキングドラを選んだのね。
ならば、今度は趣向を変えてみるのも面白そうね。
『三冠王、早くもエースポケモンのオーダイルを出して来ました! キングドラはそれだけ危険なポケモンということなのでしょうか!!』
「キングドラ、行きなさい。ハイドロポンプ!」
先程と同じように背後に回ってからの水砲撃。
オーダイルを選んだのは何も同じみずタイプだからというだけじゃないのよ。
「オーダイル、後ろにシャドークロー」
マニューラには私が先に四つ目の技を選択してしまったがために、対処することも出来なくなってしまったけれど、同じ技を覚えているオーダイルなら難なく防いでくれた。ハチマンが教えたらしいけれど、地味に使い勝手がいいのよね…………。
「なるほど、それは厄介ですね。キングドラ、かなしばり!」
かなしばり………。
これでシャドークローは使えなくなってしまったわね。
「りゅうのまい!」
そちらがその気ならこちらも一撃に威力を求めるまでね。
オーダイルは水と炎と電気の三点張りから頭上に竜の気を練り上げていく。それを一気に降ろして竜の気を纏った。
「りゅうのはどう!」
「ドラゴンクローで叩き斬りなさい!」
雨の効果は持続中。
すなわちキングドラの動きは捉えられない。
ならば、攻撃されたところに一気に詰め寄る必要がある、か。
「ハイドロポンプ!」
「躱してドラゴンクロー!」
オーダイルは身を低くして水砲撃を躱し、発射地点まで距離を詰めた。
だが、竜の爪は空を斬っただけであり、既にキングドラはいなかったみたいね。
「………っ」
ようやく、ね。
「オーダイル、雨が上がったわ。一気に行くわよ! ドラゴンクロー!」
雨の効果が無くなってしまえばキングドラはただのキングドラ。竜の気を纏ったオーダイルの相手ではないわ。
「キングドラ、あまごいです!」
懲りずに雨を求めるのね。
でも……!
「遅い!」
オーダイルの竜の爪は右を上から、続けて左で下から掬い上げキングドラを投げ飛ばした。
「キングドラ、戦闘不能!」
「………よくやりました、キングドラ。ゆっくり休みなさい」
『ああーっと!? キングドラ、雨が止んだところを狙われてしまいました! まさか、三冠王はそれを狙っていたのでしょうか!!』
効果抜群な上に竜の気を纏っていますもの。
こんな好都合な状況下ではオーダイルは最強よ。それでも勝てないとなると、それは…………いえ、今はやめておきましょう。目の前の相手に集中しないと足元を掬われてしまうわ。
「やはりあなたのオーダイルはよく育てられていますね。攻撃面においても防御面においてもバランスがいい。かといって平凡止まりではなくどちらも突出している。中々に手強い相手です」
「お褒めに預かり光栄です。ですが、トレーナーに求められるのはポケモンを育てることだけではありません。バトルにおいての戦況を確認しながらの適切な判断を下す。今はそちらの方が大切だと思いますよ」
「ええ、まさに仰る通りです。ルールに則った上での最適解。簡単なようで難しいこの答えをあなたは見つけられるか見せてもらいますよ。ギャラドス!」
次のポケモンはギャラドスね。
特性はいかくのようだし、これでオーダイルの攻撃力は下がってしまった。
ならばここは一旦オーダイルで様子を見て、ユキメノコに交代かしら。
「ギャラドス、ぼうふう!」
ぼうふう!?
雨が降っているこの状況では無類の強さを発揮する技。
これに閉じ込められては身動きが取れないわね。
様子を見ようと思っていたけれど…………いや、それも難しそうね。あの渦の中じゃボールの光も届かない。
仕方ないわね。まずはあそこから出るとしましょうか。
「オーダイル、ハイドロカノン!」
ぼうふうの領域内から脱出するには、『目』となっている頭上の空白地帯から出るか技そのものを消すしかない。そして大方ズミさんの狙いは頭上の空白地帯から抜け出して来ることを想定しているはず。
ならば、究極技で技を消してしまえばいい。
「なっ!?」
「よし。オーダイル、戻りなさい」
ぼうふうを消滅させた代わりに反動でしばらく動けなくなってしまった。既に攻撃態勢に入っているギャラドスからオーダイルを守るには交代が確実。
今が交代の時なのでしょう。
「交代ですか」
「ええ、オーダイルでは近づけそうにありませんので」
既にオーダイルも技を四つ使ってしまった。それだけキングドラは強かったという証ね。
「行きなさい、ユキメノコ。かみなり!」
「なっ?!」
予定通りにユキメノコを投入。
キングドラが倒れる寸前に雨を降らせてくれたおかげで、かみなりも必中になっていることだし、ギャラドス相手には申し分ないカードだわ。
「………麻痺ももらってしまいましたかっ」
効果は言うまでもないわね。
おまけにギャラドスには麻痺状態に陥ってくれたみたいだし。
「もう一度、かみなりよ!」
さっさと片付けるとしましょう。
「一旦休んでください」
再び落ちて来る雷に対し、ズミさんはギャラドスをボールに戻した。雷閃はアースし霧散していく。
『おおっと、これは珍しい。両者それぞれポケモンの交代をして来ました! ルール上問題ありませんが、稀に見る光景です!』
「そちらも交代して来るとは思いませんでした」
「お互い交代させる権利はありますからね。こちらも四天王としての意地があるのですよ。ガメノデス!」
次はガメノデスね。いわ・みずタイプだったかしら。スピードはユキメノコよりないはずだけれど、その分攻撃力が高い。一撃をもらえば一溜まりもないでしょう。油断は禁物だわ。
「ユキメノコ、かみなり!」
引き続き相手はみずタイプであるため、雷閃を落とした。
「ストーンエッジ!」
けれど、直撃する寸前に地面からガメノデスを守るように岩が突き出し、雷撃を吸収していく。
「ガメノデス、からをやぶる!」
ッ?!
これは非常にまずいわ。
ドーム状の岩の中から力を解放したと思われるガメノデスが出てきてしまった。
「ユキメノコ、消えなさい!」
防御を捨てたガメノデスの攻撃は一撃で確実に倒される。
「そのままかげぶんしん!」
だから一度ガメノデスの攻撃を躱す態勢を整えなければならないわ。幸いユキメノコはゴーストタイプを持ち合わせているため、特有の消える能力とかげぶんしんを織り交ぜれば、反撃の瞬間を狙えるはず。
「ガメノデス、つばめがえし!」
ッ!?
しまった?!
まさか空を斬らない技を使って来るなんて…………。しかも丁度雨の上がってしまって、今のガメノデスの速さならかみなりは確実に外れる。
アレを使うしかないの………?
「ユキメノコ、みちーーー!」
「メーノ!」
そう、あなたはそれでいいのね。
だったら、ちょっとでも削ってもらうわよ。
「ユキメノコ、でんげきは!」
ユキメノコは自分が倒れてでもまだアレを使うつもりはないみたいね。それもこれもハチマンと戦うため、そして勝つため。
ならば、私はその思いを無駄にしてはいけないわ。ユキメノコは私を信じて他の皆が勝ってくれると信じてくれているのだから。
「メノ!?」
くっ………、分かっていても躱せないのが辛いわ。
でも、直接攻撃して来ているのだから至近距離で電撃は入っているはず。倒せなくとも確実にダメージは与えているわ。
「ガメノデス、トドメです! ストーンエッジ!」
「メノーーー………!?」
効果は、抜群ね。
「ユキメノコ、戦闘不能!」
『ユキメノコ、戦闘不能ぉぉぉおおおっ!! 速度の増した今のガメノデスは無敵と言っても過言ではありませんっ!! 三冠王、ガメノデスを攻略出来るのかっ!!』
これで私のカードは四体。相手は三体。有利ではあるけれど、展開次第ではひっくり返される可能性もあるわね。
「お疲れ様、ユキメノコ。ゆっくり休みなさい」
ユキメノコはよくやってくれたわ。相手は三体と言っても手負いが二体もいる。対してこちらは手負いが一体。
「ボーマンダ、ガメノデスを近づけさせてはダメよ」
「マンダ!」
素早くなっているガメノデス相手に近づくのは禁物。だけど、オーダイルは既に四つ技を使っているし、ギャロップでは不利。ユキノオーはこの後に控えているカメックスに当てる予定であるため、消去法でボーマンダが適任だと結論に至った。
ただ油断は大敵。ボーマンダも既に手負いの状態であるため、ガメノデスの攻撃を受けたら、技によっては一発退場もあり得る話だわ。
「ガメノデス、ストーンエッジ!」
「ボーマンダ、ハイヨーヨー!」
やはり最初から弱点を突いて来たわね。
上空に逃げておいて正解だったわ。
「りゅうせいぐん!」
上昇しながら流星を打ち上げた。ボーマンダが流星を超えて通り過ぎると弾けて霧散し、群を為して地上へと落下し始める。ボーマンダもそれを追うように急下降へと切り替えた。
「流星を足場にして躱しなさい!」
ガメノデスは岩を踏み台にして次々と流星を飛び乗って移動を始めた。恐らくあれは素早くなったがために為せる業なのでしょう。
「ボーマンダ、特大サイズのだいもんじよ!」
下から迫り来るのならば叩き落としてしまえばいいだけの話。
普段よりも巨大な大の字の炎を流星群の上から落とした。
「シェルブレード!」
「畳み掛けなさい! かみなりのキバ!」
炎はあっさりと水の剣で斬られてしまったが、それは囮でしかない。
本来の目的は大の字の炎を対処しているところに電気を纏った牙で穿つこと。
上手く決まったようで、ガメノデスの上昇する力はボーマンダの下降する力に呑まれて地面へと叩きつけることに成功したわ。
恐らくこれでーーー。
「ストーンエッジ!」
なっ?!
まさかあれでも倒れて…………いえ、そういうわけではないみたいね。あれはガメノデスの意地。ただでは倒れないという証なのでしょう。敵ながら天晴れだわ。
ほんとポケモンという生き物は面白いわね。
「ボーマンダ、ガメノデス、共に戦闘不能!」
『ボーマンダ、ガメノデスを相討ちに、いやガメノデスがボーマンダを相討ちに持っていきました!! なんと激しいバトル!! なんと興奮するバトルなのでしょう!! マイクを握る手が震えていますっ!!』
「最後は相討ちで終わりましたか」
「素直に驚きました。ガメノデスはからをやぶるで防御力が下がってますから、反撃が来るとは思っていませんでしたよ」
「私自身、ガメノデスには驚かされましたが、倒れる寸前にこちらに意思表示をして来ましたので。………恐らく、午前のバトルでそちらのマニューラを意識してしまったのでしょう」
「ほんと、面白い生き物ですよね」
「全くです」
残りはギャラドスとカメックスね。こちらはオーダイルとギャロップとユキノオーが残っているけれど、ギャロップはタイプ相性的にどちらにも分が悪いわ。だからオーダイルとユキノオーで決めに行かなければ、厳しい状況になりそうね。
でもーー。
今のオーダイルならばどんな状況でも覆してくれると信じてるわ。
「ギャラドス、もう一度お願いします!」
「行きなさい、ユキノオー」
ユキノオーを出したことで、特性が発動し雪が降って来た。ギャラドスのいかくも再度発動し、ユキノオーの攻撃力を下げられてしまった。
「ギャラドス、まずは眠って回復するのです」
眠って回復って………嫌な予感がするわね。
「ユキノオー、くさむすび」
取り敢えず動きを封じておきましょう。
それでも嫌な予感は拭いきれないけれど。
「ねごと!」
っ!?
やっぱり来たわね………ねむねごコンボ。
私がドラセナさん相手に使ったからか広く認知されたみたいだけれど、まさか同じ四天王のズミさんが使って来るなんてね。
「ユキノオー、ふぶきよ! 動けないよう凍らせてしまいなさい!」
草に巻きつかれた上に凍ってしまえば、流石のギャラドスも…………いえ、この考えは捨てるべきね。こういうこと程当たってしまうから。
「………これは、かえんほうしゃですか」
はあ………、ほんと嫌になるわね。
草も氷も全てが溶けて焼き尽くされてしまったわ。
「ユキノオー、もう一度ふぶきよ!」
まずはあの炎を掻き消すだけの風と雪を送り込む必要があるわね。その上でギャラドスを落とす!
「ギャラドス、こちらももう一度ねごとです!」
ねむねごコンボでも一つだけ弱点がある。
それは寝始めは全回復するけれど、回復するのはその時だけ。だから起きる前にダメージを与えて倒してしまえば怖いものはない。
「ウッドハンマー!」
水を纏った?
ギャラドスはアクアジェットを覚えないから………これはたきのぼりねっ!
でもーーー!
「ギャラドス!?」
動かれる前にユキノオーの木のオーラを纏った右腕が、ギャラドスを地面に叩きつけた。
「ギャラドス、戦闘不能!」
『先に王手をかけたのは三冠王だぁぁぁああああああっ!!』
っふぅ…………。
これでラストね。
『三冠王、手札を三枚残して王手をかけましたっ!!』
『さすがですね。自分が使った技のコンボの隙を確実に分かっていて対処してみせた。やっぱり彼女、いや彼女たちは凄いトレーナーですよ』
『そうだのう、しっかりと技のメリットデメリットを勉強しておる。一見トリッキーな使い方だとしても、その実ポケモンの技であることに変わりはない。技を技で制するのもポケモンバトルの醍醐味というものよ』
「戻りなさい、ギャラドス」
ユキノオーはほぼダメージを受けていないけれど、選択出来る技は残り一つになってしまったわ。
しかも確実カメックスはメガシンカして来る。こちらもその為にユキノオーを残して来たけれど、技の選択肢が幸と出るか仇と出るか。
「付け焼き刃、というわけではなかったのですがね。やはりまだまだ改良の余地がありそうです」
「ねむねごコンボはとても扱いが難しい技術です。私もこの前は上手くいっただけで、毎回上手くいくとも限りません。それでも、一発逆転出来ればそれだけ影響も大きくなります」
「ええ、ですがやはり私にはこっちの方があっているみたいですね。カメックス、三冠王とそのポケモンたちに敬意を表して最初から味わってもらいましょう! 芸術的なメインディッシュを!」
「ガメーッス!!」
ズミさんがネクタイを握り締めるとそこから光が漏れ始めた。
「カメックス、メガシンカ!」
それに呼応するかのようにカメックスも光り出し、姿をみるみる変えていく。
「ガンメーッス!!」
姉さん、コマチさんとカメックスのメガシンカは何度も見てきたけれど、やはり違う。このカメックスは、姉さんのカメックスに並ぶ程には、強い!
「ユキノオー、こっちも全力でいくわよ。メガシンカ!」
これは様子見だとかそんなことをしている暇はないわ。姉さんのカメックス程圧は感じないけども、その分何が起こるか全く読めないもの。
『ついに来ました、メガシンカ!! いつだいつだと待っていて、ここに来てようやくメガシンカを拝めることが出来ます!! その強さ、その迫力、何を取ってもここが一番の見所でしょう!! 皆さん、目を見開いていて下さい!!』
「カメックス、ハイドロポンプ連射!」
両腕と背中の砲台からの三連射。
「ユキノオー、くさむすびで壁を作るのよ!」
どうにか草壁が間に合ったけれど、それも一瞬で貫かれてしまった。三連射………それで一点を集中的に狙えるだけの技術があるのね。姉さんのカメックスとはまた違った性能だわ。
「ロケットずつき!」
休む暇もなくカメックスが突撃して来た。
「ウッドハンマーで迎え撃って!」
メガシンカしたことでユキノオーの素早さが落ちているため、カメックスの動きに対応するのが精一杯って感じね。だけど、ボーマンダをメガシンカさせていれば、みずタイプのカメックスはこおりタイプの技を使って来るはず。それはボーマンダにとって致命傷にしかならない話であり、やはりユキノオーしか選択肢はないのよ。
「グロウパンチです」
「ッ!?」
ロケットずつきはその突撃力を活かすためだけに使ったということなのね!
ということは次も来る!
「もう一度、グロウパンチ!」
「ユキノオー、そのまま裏手でウッドハンマーよ!」
読み通り、回り込んでのもう一撃が繰り出された。
ユキノオーは木のオーラを纏った右腕の裏でカメックスを薙ぎ払い、突き飛ばした。
「ガメス!?」
よし、何とか返せたわ!
ここから反撃よ!
「そのまま足踏みよ! じしん!」
今度はこっちが休ませてあげないわ。
ユキノオーは地震を起こし、立ち上がろうとするカメックスのバランスを崩した。
「地面にハイドロポンプを撃つのです!」
けれど、カメックスは両腕の砲台から水砲撃を噴射し、上空へと避難してしまった。
「くさむすび!」
ここから届く技といえば、今使えるのはくさむすびかふぶきだけ。でも雪は上がってしまったためふぶきは届く可能性が低くなってしまった。だからくさむすび。
「りゅうのはどう!」
カメックスは追いかけて来る草々を竜を模した波導で一気に焼き払った。
「ロケットずつき!」
そしてこれはさっきと同じような展開。
私が読んで来ることを見越してそのまま来るか、あるいは裏をかいて同じ戦法で来るか。
分からない、分からないけれど!
「ふぶきよ!」
今度は迎え撃つため、広範囲に渡らせれば確実にダメージが入る。まあ、それだけでは倒せないのも事実だけれど。
「ハイドロポンプ!」
突如、背中の砲台から水砲撃を噴射され、近距離直撃を受けてしまった。当然、吹雪は止まり、カメックスの落下は残り数メートル。
「気張りなさい、ユキノオー! ウッドハンマー!」
ここが正念場。
これを乗り切らなければ、ユキノオーは完全に倒されてしまう。
「ノーオッ!!」
「ガメーッス!!」
二体は咆哮を放ちながら交錯した。
技と技のぶつかる衝撃が余りにも激しかったらしく、海の方にまで伝わり小規模の津波が起きている。
「ガン………、ガンメーッス!!」
声を発したのはカメックスの方だった。
つまり、勝利の雄叫びということかしら。
「…………ユキノオー、戦闘不能!」
『メガシンカ対決、勝ったのはカメックスだぁぁぁぁぁぁああああああああああっ!!』
ユキノオーはメガシンカが解けた状態で伏していた。タイプ相性ではこちらが有利だったけれども、素早さが仇となってしまったのかもしれないわね。
「お疲れ様。ゆっくり休みなさい」
『………ユキノオーが負けてしまいましたね』
『じゃが、あやつらはここからなんよ』
メガシンカ対決。
いい経験になったわ。私にはもっと色んな可能性を一瞬に考えられる引き出しが必要なのね。それこそハチマンみたいに………。
『さあ、三冠王! ここからどう巻き返す?! 相手は手負いといえどメガシンカポケモン! 残り二体で攻略出来るのでしょうかっ!!』
攻略………?
ええ、するわよ。私はハチマンと戦うためにここに立っているのだから!
「オーダイル、最初から全力で行くわよ」
「オダ」
オーダイル、あなたの凄さを見せてあげなさい。
「全てを解放しなさい、りゅうのまい!」
『な、なんと?! 先程とは打って変わって、これは…………!?』
特に何かが変わったわけじゃない。ただ全力を出しただけ。私もオーダイルも心のどこかでは今でも暴走しないかとヒヤヒヤしているところがある。それがリミッターの役割をしてしまい全ての力を注ぎ込むということが出来ていなかった。
でも今は勝ちたい。勝ってハチマンとバトルしたい。暴走なんかどうでもいい。今は姉さんもいる。あの時止めてくれたハチマンだっている。だから私は、私たちは前を向く!
「カメックス、りゅうのはどう!」
竜を模した波導………。
「オーダイル」
オーダイルは呼びかけるだけで竜の爪で縦に斬り裂いた。
「ガメス!?」
それと同時に左の爪を地面に突き刺し、カメックスの影を使って突き上げた。
「そのまま捕まえなさい」
影爪はそのままカメックスを追いかけ、掴み取る空中に固定した。
「オーダイル、ハイドロカノン!」
逃げられない状態での水の究極技。
「カメックス、ハイドロポンプです!」
何とか迎え撃とうとしているようだけれど、動きは完全に封じたわ。
「ガメーッ………ーーー?!」
咆哮すら掻き消す轟音。
それに撃ち抜かれたカメックスを解放すると、着地態勢も取らず地面に落下した。
「…………か、カメックス、せ、戦闘不能! よ、よって勝者、三冠王ユキノ!」
あ、ちょっとやり過ぎたかしら。
審判が私を見てなんだか怯えているわ。
『…………か、勝ったのは三冠王だぁぁぁぁぁぁああああああああああああっっ!! というか今のは何だったのでしょう!! 瞬きも許されず、息を呑むほどの…………!! これが、これが三冠王の実力とでもいうのでしょうか!!』
実力というか気持ちの問題ね。自分たちで無意識にかけてしまっているリミッターを外せるかどうか。ハチマンたちがロケット団の実験に悩まされているなら、私は自分たちの過去に悩まされているから。
どうしてハチマンの対抗策として私が選ばれたのか、今なら分かる気がするわ。何だかんだで私とハチマンはすごく似ている。似ているから共有しやすい。力を制御するには打って付けだったってわけね。それを示したのがクレセリアの三日月の羽。
全く…………、スッキリしたようなしてないような、微妙な感じだわ。
でもまあ。
これで明日、ハチマンと戦えるわ。
「いいバトルでした」
「ええ、こちらこそありがとうございました」
『三冠王が勝利したことで予定通り、明日も開催します! この後は各遊覧船でごゆるりとお過ごし下さいませ!』
私たちもハチマンたちのところへ合流することにしましょうか。
行間
ユキノシタユキノ 持ち物:キーストーン etc………
・オーダイル(ワニノコ→アリゲイツ→オーダイル) ♂
特性:げきりゅう
覚えてる技:アクアテール、アクアジェット、ドラゴンクロー、れいとうパンチ、ハイドロポンプ、シャドークロー、つばめがえし、りゅうのまい、げきりん、カウンター、ハイドロカノン、ドラゴンテール、めざめるパワー(電)、ゆきなだれ、れいとうビーム
・ギャロップ ♀
特性:もらいび
覚えてる技:かえんぐるま、ほのおのうず、だいもんじ、フレアドライブ、でんこうせっか、にほんばれ
・マニューラ ♂
覚えてる技:つじぎり、こごえるかぜ、こおりのつぶて、ふぶき、れいとうパンチ、はかいこうせん、カウンター、シャドークロー、みやぶる、かわらわり、まもる
・ユキメノコ ♀
覚えてる技:こごえるかぜ、れいとうビーム、みずのはどう、10まんボルト、シャドーボール、めざましビンタ、ふぶき、かげぶんしん、あやしいひかり、かみなり、でんげきは
・ボーマンダ(タツベイ→コモルー→ボーマンダ) ♂
持ち物:ボーマンダナイト
特性:いかく←→スカイスキン
覚えてる技:りゅうのいかり、かえんほうしゃ、そらをとぶ、ドラゴンダイブ、ハイドロポンプ、つばめがえし、だいもんじ、かみなりのキバ、いわなだれ、ドラゴンテール、ハイパーボイス、げきりん、ギガインパクト、りゅうせいぐん、ねむる、ねごと、はがねのつばさ、かげぶんしん、すてみタックル
・ユキノオー ♂
持ち物:ユキノオナイト
特性:ゆきふらし←→ゆきふらし
覚えてる技:ふぶき、ぜったいれいど、くさむすび、じしん、ウッドハンマー
控え
・ペルシアン ♂
覚えてる技:きりさく、だましうち、10まんボルト
・フォレトス
特性:がんじょう
覚えてる技:こうそくスピン、ジャイロボール、パワートリック、ボディパージ、リフレクター、だいばくはつ
・エネコロロ ♀
覚えてる技:こごえるかぜ、メロメロ、ソーラービーム、でんげきは、ハイパーボイス、れいとうビーム
ズミ 持ち物:キーストーン
・カメックス ♂
持ち物:カメックスナイト
特性:???←→メガランチャー
覚えてる技:ハイドロポンプ、ロケットずつき、りゅうのはどう、グロウパンチ
・ブロスター ♂
特性:メガランチャー
覚えてる技:りゅうのはどう、アクアジェット
・ギャラドス ♂
特性:いかく
覚えてる技:ぼうふう、かえんほうしゃ、たきのぼり、ねむる、ねごと
・ガメノデス ♂
特性:かたいツメ
覚えてる技:ストーンエッジ、つばめがえし、シェルブレード、からをやぶる
・スターミー ♂
特性:しぜんかいふく
覚えてる技:ふぶき、マジカルシャイン、リフレクター
・キングドラ ♂
特性:すいすい
覚えてる技:ハイドロポンプ、りゅうのはどう、あまごい、かなしばり