観星中学に転入した龍愛夢はあっと言う間に学校中の話題のネタにされるほど注目されていたのであった。
「神崎さん‼ お願い‼ ぜひ‼ 剣道部へ‼」
「すいません。やれやれ、これで何回目だろう?」
『今のでちょうど二十回目ですよ‼ 転入初日から人気者ですから』
「自分の身体能力を今になって呪いたくなるよ」
龍愛夢は初日からいつもやっている感じで授業を受けていたのだが、体育の授業で担任教師すら目が点になるくらいの記録を打ち立ててしまったことで運動系の部活の勧誘が後を絶たず特に義母譲りの武術センスを持っているので仕方ないことだと受け入れたのであった。
特に剣道部からの勧誘に至っては龍愛夢が何度も断っても辞めずに勧誘するほどであった。
もちろん龍愛夢にも専用のチョーカー型インテリジェントデバイス「ロン」が主人である龍愛夢を茶化したのであった。
今は外しているが。
「お~い、一緒に帰ろうよ‼」
「あ、待って‼」
そこに同じクラスメイトになった星奈ひかるが声をかけてきたので一緒に帰ることになったのであった。
これが龍愛夢の運命を左右することになろうとは誰も知る由もなかったのだから。
わたし、星奈ひかる、観星中学に通、中学二年生、今日は何と転入生がやって来たんだよ‼ 名前は神崎龍婭夢《かんざきりあむ》、背も高くて髪は夜空のように輝いて、前髪が夕焼けのような色で、自分の事は「ボク」っていうちょっと変わった女の子、仲良くできればいいなって思って声かけてみたら文武両道で才色兼備だから一変クールで人見知りかなって思ったらすぐに仲良くできちゃった。
一緒に帰ることになったんだ
「そういえば、龍婭夢って、単身でこっちに来たって言ってたけど」
「あ、本来なら、お義母さんお義父さんの母校に行くつもりだったんだけど、話し合いの結果、観星中学に通うことになって、二人とも仕事とかで離れられないから、下宿先を用意してもらって転入してきたんだ(ゲイムギョウ界から通うのは不味かったし、何よりプラネテューヌの中学じゃコネじゃないかって言われるから)」
「もし、困ったことがあったら、遠慮なく、わたしに言って」
「わかった」
学校から下校中、龍愛夢とひかるはすぐに仲良くなり、龍愛夢もいつかひかるなら自分の事を話せるだろうと思っていたのだろう、武偵所では「客員神姫の義娘」と呼ばれ、疎まれていたからなのだろう、龍愛夢とって、ゲイムギョウ界以外で初めて出来た友達なのだから
龍愛夢の容姿などは後日書かせてもらいます