オリジナル国家を日本国召喚に召喚してみた。   作:ATD-X

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 今回はサブタイトルの元ネタと同じく前後編に分割して投稿します。
今回で猟全共和国がどのような国か明らかになります。

今回は更新を待たせるのは不味いと感じたのでスマホで投稿しました。改行については後程修正します。
また、今回は特撮、アニメ等のネタを入れました。また、国家の設定は自分なりに詰めましたが、恐らく緩いと感じる人がいると思います。その点ご容赦ください。
それではどうぞ。



第三話「アルタラス使節団、西へ(前編)」

中央歴1939年2月15日、AM10:18

猟全共和国、共和国政府第一直轄区宮都市

宮浦港第二埠頭

アルタラス王国使節団、ルミエス王女

 

 

アルタラス王国を出発した使節団は猟全共和国首都の

宮都市近くにある宮浦港に到着。

歓迎を受けた一行はそこからバスに乗り込み陸路で首都に向かい

猟全共和国の調査と国交を結ぶための事前準備を行う。

猟全からは外交官の熊谷が派遣され、使節団のガイドを務めることになっている。

護衛には警察の精鋭部隊である科学特捜隊の

スターズチームとライトニングチームが展開している。

ルミエス王女が資料を見ながら従者に話しかけた。

 

「最初は軍事博物館でしたね」

 

「はい。そこで歴史とこの国の軍隊について調べることになっています」

 

 

一行の最初の目的地は国立共和国軍事博物館。

都市部の近くに存在しており展示内容は猟全共和国の採用した

歴代戦車と戦闘機と銃火器等の等の軍事史料が展示されている。

使節団を乗せたバスは護衛のパトカーと共に国立共和国軍事博物館へ向かった。

 

 

 

●○

AM10:42

国立共和国軍事博物館前

 

 

バスが到着し、使節団は博物館前のバス停で降りる。

熊谷の案内で門をくぐり博物館の敷地内に入るとそこには博物館への道を挟む形で噴水やベンチが並んでおり、多数の市民がくつろぐ憩いの場となっている。

 

「この博物館は前庭が公園のようになっており市民が憩いの場所としてよくこちらに寄ります」

 

 

猟全の外交官を先頭に博物館の入り口に向かうが、途中で市民から好奇の視線を浴びる。

博物館の中に入るまでその視線は止まなかった。

 

使節団が中に入ったのを確認した人々は口々に使節団のことを語り合った。

 

 

 

○●

 

 

 

博物館の構成は横に三つ並んだ建物で構成されている。

中央にメインエントランスと兵器を展示している区画が置かれ、兵器の解説がされている。一行が最初に入ったのは博物館のメインエントランスだ。

中に入った使節団が目にしたのも兵器だった。

正門から見て右側の建物には猟全共和国の軍事史料が展示されている。

左側の建物には猟全に駐留している海外の軍隊をはじめとした海外の軍事史料が展示されている。

 

 

 

「この博物館のエントランスには我が国が採用した歴代戦車と戦闘機、――――前者が陸軍が保有する陸戦兵器で後者が空軍と海軍が保有する空戦兵器になります。それらの実物が展示されています。空戦兵器は大きさの都合上一部の機体は天井に吊り下げられて展示されています」

 

「ほぉ~」

 

 

使節団が感嘆の声をあげ展示品を見る。

展示されている兵器を現代の地球の軍事知識に詳しい者が見れば

展示されている戦車は、一部相違点や見慣れない車両が有るものの、

ルノーFT-17を除き、イギリス、日本、ロシアの戦車が並んでいると判断するだろう。

戦車の世代は、一番古いもので第一次世界大戦から新しいもので第一世代主力戦車が並んでいる。

戦闘機も相違点や見慣れない機体が有るものの、こちらに関してはDo335プファイルを除き

イギリス、日本、アメリカの機体が展示されている。

世代は第一次世界大戦から第二世代ジェット機だ。

一部の戦闘機は天井に吊り下げられ、迫力を感じる状態となっている。

 

 

「それでは先に進みます」

 

 

使節団は外交官の案内の下博物館の奥へ進んだ。

 

 

●○

 

最初に熊谷は転移前の地球の極東の地図の前に立って地球における猟全共和国の地理について

簡単に説明した。

 

 

「前世界における我が国の国土はこの日本列島から南に約800km。ちょうどフィリピン海と呼ばれる海域の真ん中に浮かぶ本土とその北西及び南東に存在する群島から成り立っています。有史以前、別々の地域からやってきた我々の祖先がこの島にたどり着いたときから我が国の歴史は戦いの連続でした」

 

 

熊谷の案内で一行は巨大な熊相手に槍と弓矢で戦う人間達を描いたジオラマにたどり着いた。

 

 

「この島の生態系は前の世界では、ほかの地域と比べ恐ろしく狂暴でたどり着いた人々の大半は

死に、幸運にも生き延びた者が我々の祖先となりました」

 

 

熊谷がジオラマのそばにある地図を指し示す。地図には赤い点が示されている。

 

 

「この地図に描かれている赤い点が我々の祖先が古代に建造し、現在も残っている都市です。

ここを拠点に我々の祖先は勢力を拡大。当初は別々の勢力でしたが徐々に統合。三百十三年前には一つの国としてまとまりました」

 

「生態系が狂暴と言われましたがどのくらい狂暴なのですか?」

 

「それは次のコーナーに行けばわかります。次に進みます」

 

 

熊谷の先導で次の展示コーナーに進む一行。次の展示品は猟全に生息する生物の資料だ。

 

 

●○

 

 

「我が国で生息している昆虫の中で前世界において最も有名なのが

こちらのコウテイスズメバチです」

 

「大きな女王バチですね」

 

 

熊谷が紹介したスズメバチは大きさが9cm程の大きさだ。アルタラス側から見てもかなり大きい。

 

 

「いえ、殿下。これは働き蜂です」

 

「え」

 

 

熊谷の言葉にルミエス王女が固まる。この大きさで女王蜂ではなく沢山いる働き蜂なのだ。

ルミエス王女の脳裏に城の老執事が若い頃に蜂に集られて

ひどい目に遭ったという思い出話しが浮かぶ。

 

 

「他にもあちらに展示されているように平均的な体長が4mの熊や前世界の外国の昆虫と比べ

一回り大きい昆虫。恐竜なども沢山生息していますね」

 

 

アルタラス王国に生息する熊で一番大きい種類の平均的体長が2~2.5mで体重が140kg~260kg。

昆虫の方に至っては魔物を除き、手でつかめる程度の大きさだ。

因みに嘗ての日本で発生した

三毛別羆事件で射殺された熊の大きさは2.7mで体重は340kgである。

 

 

「恐竜とは地竜の一種ですか?」

 

「地竜というのは分かりませんが、恐竜は前世界では2億年前から6000万年前にかけて世界中に

生息していた生き物です。体長は様々で小さいものは1.5m。大きなものでは20mほどになります。現在では我が国でしか生息していない貴重な動物で現在保護活動が行われています。物語では火を吹く描写がなされますが、実際には火は吹けません」

 

火を吹けないということは地竜程の戦闘力はないらしい。それでも魔法なしに立ち向かうのは相当厳しい戦いだろう。

 

「後は我が国で一番有名な生き物である猿神ですね」

 

「猿神?」

 

「成体で平均的な体長が17m程の大きさになる巨大な猿のような生物です。海外ではキングコングと呼ばれていますね。こちらに写真がありますね。これです」

 

 

熊谷の指した写真にはアルタラスどころか第三文明圏内では絶対にあり得ない高さの建物の屋上でゴリラに似た巨大な怪物が空に向かって威嚇している。怪物の手には小さくて判りづらいが女性が握られている。

 

 

「よくぞこんな凶悪な怪物共がいる中であなた達の先祖は住み着きましたね」

 

 

アルタラスの武官の一人が上げた声に熊谷はこう返した。

 

 

「まあ、うまく罠を張れば十分に対抗できますし、装備を整えれば大丈夫ですよ」

 

「装備を整えても、敵に怖じ気づいてやられたという話はたくさんあります。あなた方の先祖は中々勇敢ですね」

 

「ありがとうございます。次の展示コーナーに進みます」

 

 

○●

 

 

「このコーナーは我々が近代化以前に海外から入手した武器や道具が展示されています」

 

 

原生生物の展示コーナーから武器や道具などの人類が使っていた品々の移り熊谷は解説を行う。

 

 

「我々の先祖は島を開拓しながらも海外との貿易を行っていました。そして海外からの知識や道具を使い文明を発展させました。主に日本と琉球王国という国と貿易を行い、彼らの国を介して様々な国の商品を入手していました」

 

 

そう言った熊谷は鎖で繋がっているものの触ることが出来るように展示されている火縄銃を手に取った。

 

 

「この火縄銃は海外からの知識をもとに国産化したものです」

 

 

火縄銃を見たアルタラスのある武官が驚きながら熊谷に質問をした。

 

 

「これはパーパルディアのマスケット銃ではないですか?いつ頃手に入れたのですか?」

 

「パーパルディアというのは分かりませんが、火縄銃は四百年ほど前に猟全に伝わり当時の職人達の手で国産化しましたね」

 

 

この答えに武官は目を見開いた。

マスケット銃はパーパルディアが開発した最新鋭の装備である。

それを四百年前に開発したというのだ

驚くアルタラス使節団をよそにそのまま解説を続ける。

 

 

「そして今から百一年前にイギリスという国から我が国に対して漁船の補給基地として我が国の港を使用させてほしいという要請がありました。我が国はそれを受諾しました。これが我が国の近代化の始まりです」

 

熊谷の案内のもと一行は先へ進む。そこには煙を吐く大きな工場や蒸気機関車と言った近代設備が白黒の写真に写っていた。

 

「周辺諸国との細かい諍いなどはありましたが特に大きな混乱もなくイギリスをはじめとした国々から専門家を雇い我が国は発展しました。しかし、今から二十一年前にある危機が訪れます」

 

「危機ですか?」

 

「次のコーナーに移ります。そちらに詳しい情報が存在します」

 

 

ルミエス王女の疑問にそう返した熊谷は次の展示コーナーへ進んだ。




 
因みに猟全共和国は国産の戦車と戦闘機を既に開発、採用しています。
描写についてはまた後日。

科学特捜隊の解説については後半の後書きにて解説します。
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