オリジナル国家を日本国召喚に召喚してみた。   作:ATD-X

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2連続の投稿です。どうぞ。


第八話「これが魔法機士(マギッシュアーバイター)だ!」

中央歴1939年2月12日

エクリプセ皇国とイルネティア王国の協議がイルネティア王国で行われる。

 

2月20日

エクリプセ皇国とイルネティア王国が正式に国交を交わす。以降、軍民での交流が活発化。

貿易も開始される。

 

 

○●

 

中央歴1939年3月10日AM10:25

エクリプセ皇国

ゼクス演習場、監視舎

 

 

初接触の後、エクリプセ皇国とイルネティア王国は数々の協議を経て国交を交わした。

両国共に相手が自国に存在しない技術を多数保有していることもあり積極的な交流を行っている。

 

この日、イルネティア王国のエクリプセ皇国派遣団は皇国陸軍ゼクス演習場の高台にある監視舎で皇国軍の保有する魔法機士が二機ずつの編隊に別れて行う模擬戦を見学しようとしていた。

両編隊とも見たことない機体で片方はグフー、もう一方はフッケバインMk.Ⅱと呼ばれる機体で

構成されている。

 

グフーはイルネティア王国に降り立っていたジークⅡの派生型の一つだ。

インベーダーとの大戦前に近接戦闘能力の向上を目的に極西に存在する秋津洲帝国のアクシズ地域とは違う優れた極西の魔法技術に着目したエクリプセ。そして魔法機士の技術取得を目的とする

秋津洲帝国の利害が一致し共同で開発された。

部品を入れ換え、極西の魔法技術を取り入れて製造されたグフーはジークⅡと比べ、伝達機構の

省力化と高性能化により機体の反応性と関節を始めとした可動部位の強度を劇的に高性能化。

さらに軽量化する事にも成功しており、近接戦闘で高い能力を発揮する。そして軽量化によって

輸送機械への負担の減少、ブースターを利用した跳躍能力や地形走破能力と加速能力も向上した。

その反面、防御力の低下と機体の反応に新兵や一般兵ではついて行けなくなった点。

そして航続距離が大幅に減少した為、守備隊のベテランやエース専用の局地迎撃機として

ジークⅡ等と共に運用されている。

大戦では防衛戦の他、着上陸戦や空挺作戦。山岳地帯でのゲリラ戦で活躍した。秋津洲に置いても採用され、こちらも主に迎撃機として運用している。

名前は秋津洲での愛称である颶風(ぐふう)から採られている。

外見はジークⅡに似ているが、ジークⅡにあったパイプが少なくなっている。また、模擬戦で損傷させないように覆いが着いているものの、間接部分や肩にスパイクが、そして左右前腕部には

小手のようなものが装着されている。

エクリプセ兵からから聞いた話では前腕部の小手は近接戦闘用の武器で、使われる際に刃が伸びて使われる。また、近接武器の他にも射撃兵装も装備できるらしい。

装備は先述の小手に銃――強襲短砲(アングリフカノンクルツ)と言い魔法機士用に巨大化しており箱形弾倉が上に着いている。――を両手に一挺ずつ装備している。両肩には補助腕が装備されており強襲砲の予備弾倉が保持されてる

 

もう一つの見たこともない機体はフッケバインMk.Ⅱと呼ばれる機体だ。

こちらはジークⅡの後継機として開発された。

元々はジークⅡという魔法機士のエポックメイキングの後継機ということで、その後継機として

恥じないように高性能化を目指し新機軸を大量に導入。結果フッケバインという高性能な大型機が完成した。

後に策定された区分でジークⅡとその派生型は軽量級、フッケバインは中量級として分けられた。

しかし、新機軸を導入するあまり非魔法使いでは運用できない事とコストが想定以上に高くなった為に運用コストの低下と扱いやすさの向上を目的にMk.Ⅱと呼ばれる本機が開発され、従来型はMk.Ⅰと分類された。Mk.Ⅰと比べ性能は低下しているものの全部隊に配備可能なほど安価で、ジークⅡの後継機としては十分な性能をもつ。しかし、大戦で生産設備が甚大な被害を被ったため現時点ではジークⅡと並行して運用している。

図体はジークⅡより大きいが、機体だけで見ればスマートな印象を受ける。

ジークⅡのようなパイプは確認できず、頭部は目元をバイザーが覆っており、そこから下は

特に何もない。強いて言うなら鼻から顎先にかけて中心線が盛り上がっているくらいか。

右側頭部からは細長いアンテナが飛び出ている。

装備は強襲砲(アングリフカノン)――こちらはグフーの装備しているものと比べ大きく上に着いている弾倉も

やや大きい。――を両手で保持し、腰には近接戦闘で使うであろう剣が装備されており、

右肩にはドラム型――形は地球のBeta社が販売しているCマグに似た弾倉を――着けた強襲砲を。左肩に手で携行している強襲砲の予備弾倉を装着している。

両チームとも強襲砲はペイント弾を装填し、近接兵装も模擬戦用に刃を潰している。

 

 

「一体どっちが勝つか。機体性能がわからんからなんとも言えんな」

 

「確かグフーよりフッケバインの方が新しい機体だとか。多分フッケバインが勝つと思います」

 

 

隔離された結界内でオーギとコバーシは他の同僚達と共に模擬戦の見学をしていた。

オーギ達竜騎士部隊はエクリプセ皇国が運用しているワイバーンの装備の視察を目的にエクリプセに派遣されていた。

 

 

「始まったみたいです」

 

 

エクリプセ兵の言葉に、イルネティア兵達が模擬戦場を見つめた。

 

 

ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

ガッガッガッガッガッガッガッガッ

 

 

先手はフッケバインが強襲砲で先制した。

一機につき肩と手、合わせて二挺の強襲砲が、イルネティア兵から見れば脅威的な連射速度で

弾幕を張っている。

 

 

「スゴい連射速度だ。」

 

「肩の奴はキツツキが木をつつく速さで撃ってるぜ。

あれじゃ精密射撃は無理だな。」

 

「そう表現すると恐さは感じないが・・・手で持ってるやつも同じ連射速度に見えるな。」

 

 

イルネティア兵が各々がフッケバインの強襲砲の性能を言い合ってる。

対するグフーは、ジークと比べ明らかに上な俊敏さで段幕をかいくぐり接近。

二挺の強襲短砲を発砲した。弾丸がフッケバインに殺到する。

 

 

ババババババババババババ

ババババババババババババ

 

シュゥァアアア

 

ピシャシャシャシャッ

 

 

直後フッケバインの前方に円形の輝く盾が現れ、ペイント弾が盾に着弾した。

 

 

「今のは!?。」

 

「結界・・・ではないみたいですが。」

 

 

オーギとコバーシが驚きながら推測する。

他のイルネティア王国の軍人もオーギ達と同様に推測するなか、解説役のエクリプセ兵が答えた。

 

 

「あれは前の世界で一般的に使われていた魔法障壁(シールド)――防御魔法です。」

 

「防御魔法・・・。」

 

「はい。魔法機士だけでなくMVHを着用した兵士、飛行艦艇等もこの魔法を行使します。」

 

 

解説するエクリプセ兵に竜騎士の一人から質問が飛んだ。

 

 

「防御魔法はワイバーンでも使用できますか?。」

 

「はい。MVHを着用すれば使用できますね。」

 

 

この言葉にイルネティアの軍人が強力な防御魔法が幅広く使われていることに驚き、

外交関係の人物は改めて敵対しなかった事に安堵した。

暫くグフー達が撃ち、それを魔力障壁で防いだフッケバイン達が撃ち返す応酬が続き

膠着状態になる。

 

 

「グフーが持っている・・・強襲短砲でしたか。小さいわりに凄まじい連射速度でしたな。」

 

「おそらくは小型な為に威力は劣るものの、

代わりに手数で勝負するといったところでしょうか?。」

 

「確か魔法使いにしか乗れないって話しだったか?。」

 

「いや、一部の特殊兵装と固有魔法が使えないだけで魔法使いじゃなくても乗れるらしいぞ。」

 

 

イルネティア兵が各々の知識を元に分析をしている。その中にオーギやコバーシも混ざっていた。

 

 

「しかし、フッケバイン・・・でしたか。

彼らの方が最新の機体と聞きましたが、苦戦してますよ。」

 

 

コバーシは魔力障壁を張って攻撃を防ぐフッケバインを見ながら言った。

エクリプセ兵が解説する。

 

 

「まあ、グフーに乗っているのはベテランパイロットで、フッケバインに乗ってるのは一般の練度のパイロットですから。」

 

「なるほど。」

 

 

コバーシが納得しながら模擬戦を見てると、戦況に動きがあった。

耐え続けていたフッケバインの一機が肩の強襲砲をパージ。防御魔法――魔力障壁(シールド)を張りながら

強引に突撃を開始した。直後に片方のグフーの強襲短砲の弾薬が切れ弾幕が途切れる。

その一瞬の隙を突いて一機のフッケバインがシールドを解除し、両手と肩の強襲砲で援護射撃を行った。グフーは咄嗟に回避するも左腕の小手と強襲短砲に直撃を喰らい装備の半分が

喪失判定となった。

突撃を仕掛けたフッケバインがすぐに勝負を決めるため、

抜剣せずに下から強襲砲の銃床打撃を仕掛けた。

 

グフーがフッケバインの右手側に避けながら銃床打撃を受け流し、背後に回る。

右手の強襲短砲を棄てて、小手から薄く幅広の模擬剣が飛び出し、背後から突き刺す。

 

 

「今のは撃墜判定出ましたね。」

 

「というと?」

 

「模擬剣が刺さった場所がコクピットなんです。」

 

 

エクリプセ兵が解説している間にもう一機のフッケバインもグフーのコンビに翻弄され、

魔力障壁を張ったものの背後からペイント弾を喰らい撃墜判定を受ける。

模擬戦はグフーを操るベテラン達が勝った。

 

 

「これが魔法機士。中々どうして強いな。ワイバーンで倒せるか?」

 

「魔法障壁が厄介だ。それに機体の材料にかなりの鉄が使われている。火炎弾が当たっても致命傷にはなりにくいだろうよ。」

 

「輸入するとなるとどれくらい掛かるだろうか。」

 

「ジークⅡやグフーは旧式と言ってたからそれくらいなら安価に輸入出来るのでは?」

 

 

イルネティアの兵士たちが口々に魔法機士について評価する。

 

「それではそろそろシュバルツベルク基地に戻ります。バスにお戻りください。」

 

 

エクリプセ兵の言葉にイルネティアの人間は議論を切り上げて、

監視舎外に停めてあるバスに乗り込んだ。




サブタイトルの元ネタは
ウルトラマンタロウ第24話「これがウルトラの国だ!」から。

調べてみましたがこの話の怪獣強さはともかく所業はエンペラ星人並みの事をしでかしています
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