オリジナル国家を日本国召喚に召喚してみた。   作:ATD-X

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ちち!しり!ふとももーッ!

いい言葉だと思います。この話にちちはないですけど。


第九話「竜騎士対魔法少女対猫」

AM11:30

シュバルツベルク陸軍基地

外来宿舎周辺

 

 

「こう言う微妙な暇がある時間は何をするか迷いますね。」

 

 

ゼクス演習場で行われた魔法機士の模擬戦を見学し終えたイルネティア王国の軍人たちは演習場の最寄りの基地であるシュバルツベルク陸軍基地にて昼食を取るべく移動。早めに到着した為、

現在は食堂が開くまでの時間を潰していた。オーギとコバーシは基地内を散策していた。

 

 

「見ているだけでも暇潰しにはなるが・・・会話できないのがな」

 

 

エクリプセ皇国は異世界から転移してきただけあって、イルネティアでは見慣れない物が

多数存在している。

雑談がてらエクリプセ兵に用途を聞こうにも交流が始まって一ヶ月。

言葉の壁は分厚く用途を聞こうにも困った顔をされるのみ。

 

「こっちの言語を覚えないと不味いですね。」

 

「ああ、MVHの事を竜騎士として聞きたいし、何よりかわいいエクリプセ女性を口説けん。」

 

「大尉・・・。」

 

 

ジト目でオーギを見つめるコバーシ。オーギはどこ吹く風と聞き流す。

竜騎士オーギ、御年三十と幾年。竜騎士一筋だった為に同年代の竜騎士の中で未婚は彼だけだ。

そんな彼らに近づく少女が一人。暗い青色の髪を短いながらストレートに伸ばし、

端正な顔に予想外な物に驚いた表情を浮かべている。バストは大きすぎず、小さすぎず品の良い形をしており、ウェストはくびれ、下半身はヒップはまろやかな曲線を描き、

太めながら引き締まった太股を大胆に露出している。

地球人から見ると陸上選手かビーチバレー選手を彷彿とする美少女と言える。

服装からエクリプセ皇国軍の魔法使いのようだ。

 

 

「そこの人達。少しよろしいか。」

 

 

 

流暢な大陸共通語でオーギ達に話しかけた。話しかけられたオーギ達は声のした方へ振り向き、

面識のない筈のエクリプセの魔法使いに既視感を覚えて困惑した。

 

 

Ich wusste(やはり)…,sie(彼ら)….」

 

 

オーギ達を見ながら何かに納得する少女。オーギが戸惑いながら声をかけた。

 

「あー、何かご用でしょうか?」

 

「失礼。見覚えのある顔だったので声をかけたのだが・・・当たりだったみたいだ。」

 

「は?」

 

「始めまして、イルネティア王国の竜騎士殿。

私は皇国空軍第三艦隊第302飛行隊所属のマリアンネ・クラリッサ・ヘーゲル大尉。

この世界で始めて異世界人と接触している(・・・・・・・・・・・・・・)事で少し有名だ。」

 

「何だと?」

 

 

オーギが驚きながら女性を見つめた。

 

 

 

○●

 

女魔法使い――マリアンネはオーギ達が昼食まで暇していたと聞いて

暇を潰せる場所の案内を買って出た。オーギ達は承諾し、雑談まじりに基地内を歩いていた。

 

 

「あの時の少女の一人が君だったとは・・・」

 

「コバーシ少尉。階級はヘーゲル大尉が上だぞ。」

 

 

思わず呟いたコバーシをオーギが諌める。

年齢ではマリアンネが下だが、階級ではコバーシが下だ。軍隊では階級が優先される。

 

 

「あ、失礼しました!」

 

「いや、気にするな。次から気を付けてもらえばそれでいい。」

 

 

マリアンネが笑いながら言った。

 

 

「今さらだが獣の耳が生えてなかったか?」

 

「それは使い魔だ。契約すると固有魔法を使えるようになり、

さらには魔法の行使をサポートしてくれる。魔法を使うときや

MVHを装着していると発現するんだ。因みに、私が契約している使い魔は狼だ。」

 

「なるほど。」

 

 

オーギは歩きながら更に質問を続けた。

 

 

「完全記憶は狼と契約してから?」

 

「完全記憶は私の元々の能力だな。私の固有魔法は視力強化と透視の複合型の魔眼だ。」

 

 

実質二つの特殊能力を持つ彼女に感嘆の声をあげた。

 

 

「しかし、完全記憶とは、また便利そうな能力だな。」

 

「確かに言語の習得とかでは重宝するが恐ろしいものや気色悪い奴を見たら

絶対に忘れられないのがな・・・。」

 

「あ~。」

 

 

出会って一月ほどの国家の言語をマリアンネは流暢に喋っていた。

元の世界であるゾラで大陸共通語と似た言語を持つ秋津島帝国と貿易していたとはいえ、

簡単に習得できない。

しかし、マリアンネは自らの完全記憶能力を使い、転移から短期間で大陸共通語を習得した。

 

 

「あの、魔法使いはヘーゲル大尉の年齢で大尉になれるのですか?。

それとも完全記憶で大尉になれたのですか?」

 

 

コバーシの疑問にマリアンネが答えた。

 

 

「いや、完全記憶じゃ俸給が上がるだけで階級は上がらないな」

 

 

マリアンネはエクリプセの魔法使いの教育について説明した。

ゾラの魔法は魔力が発現した人にしか使えないが、血筋等の発現の条件は特になく

四~七歳の間に発現する。

その後は七歳から十二歳の六年間までは非魔法使いの子供達と共に初等教育を学ぶ。

初等教育を修了した後は非魔法使いと別れ十三歳から職業別に分けられ、

それぞれの職業訓練を受ける。

軍では飛行課程は三年、それ以外は二年の学修課程を経て実戦部隊に配属される。

二十代に入ると魔力が減衰し始め、三十代に差し掛かると固有魔法の補助的な使用や

魔力増幅装置を搭載した魔法機士でのみ固有魔法の使用は可能なものの、

MVHで魔法をメインにした戦闘や固有魔法の本格使用は不可能になる。その時は軍を退官するか

他の職種に転属することになる。

一部の家系では魔力の減衰が起こらず定年まで魔法使いの部隊に居続けることが可能だ。

 

 

「まあ、初等教育前や途中で専門の訓練を受ければ職業訓練での学修課程は短縮されるがな」

 

「そうですか。」

 

 

コバーシが頷いた。マリアンネが更に補足する。

 

 

「因みに大戦時の教育は学徒動員前提で初等教育の課程に軍事教育を平行して行っていたんだ。

私もこの世代でな。十二で部隊に配属されたぞ。」

 

「十二!?。おいおい陸の少年騎士でも十五からだぞ。」

 

 

オーギが顔をひきつらせる。そしてコバーシが思い出したかのように言った。

 

 

「そういえばインベーダーって勢力から世界規模で侵略受けてましたね。」

 

「流石に亡国の危機で平時のような教育は無理だからな。さて、着いたぞ。」

 

 

マリアンネがある建物の前で止まり、続いてオーギ達も止まった。

建物からは獣の臭いが漂い獣舎であることが伺える。

 

 

「ここは?。」

 

「暇を潰せる場所だ。猫は好きか?」

 

「ああ。どちらかと言うと犬派だが猫も好みだ。」

 

「自分は猫派です。」

 

 

オーギとコバーシの答えにマリアンネが笑みを浮かべる。

 

 

「それならいい。今から猫舎に入って触れあってもらう。」

 

「それはいいですね。・・・こういうのって許可が必要なんじゃ?」

 

「今日は世話の手伝いをしたからな。その見返りにうちの部隊の隊員に許可が降りてる。

まあ、客人の二人位は大目に見てもらえるさ。」

 

 

 

オーギ達はマリアンネの案内のもと建物の敷地内に入った。

 

 

 

●○

 

 

 

「猫だな」

 

「猫ですね。外見以外は。」

 

「どうした?。こいつらは人を食ったりはしないぞ。」

 

「ニャァ゛ァ゛~」

 

 

獣舎の住民を撫でながら言うマリアンネ。撫でられた住民は気持ちよさげに一鳴きする。

敷地内に入りそこから庭のような場所に出たオーギとコバーシは目の前の光景に面食らった。

目のまで魔法使いの少女数名と少女達より大きな猫――――サーベルタイガーが戯れている。

 

 

「ほら。虎より猫と言った方がかわいいだろう。」

 

「まあ、そうだな。」

 

「Kapitän Hegel.」

 

 

戯れていた少女の一人がこちらに気づき近寄ってきた。

かなり小柄な体型だ。バストはささやかに。ウェストは括れてはいないがこちらも細い。

ヒップもやはり小振りである。こちらもマリアンネと同じく大胆に。

しかしマリアンネと違いほっそりとした足を露出している。

地球人から見ると将来有望ながらまだまだ発展途上のロリ――少女だ。

エクリプセ語でマリアンネに話しかけている。

 

 

「ヘーゲル大尉。彼女は?。」

 

「彼女は私の編隊の一員のヘレナ・リヒトホーフェン少尉。

私と共に君たちと接触した隊員で歳は十五だ。」

 

「十五で少尉・・・」

 

 

マリアンネがエクリプセ語でオーギ達を紹介をした。マリアンネの紹介を聞いたコバーシが複雑な表情を浮かべながらヘレナを見る。

ヘレナはそれに気づくことなく笑みを浮かべながら自己紹介を始めた。

 

 

Freut() mich(),dich() kennen()zulernen().Ich Helena(ヘレナ) Richthofen(リヒトホーフェン) Fähnrich(少尉です。).Grüße(よろしくお願いします)

 

「・・・やっぱり分からんな。まぁよろしく。」

 

「こっちもよろしく。ヘレナちゃ・・・じゃなくてリヒトホーフェン少尉」

 

 

 

三人が挨拶を交わしていると一頭のサーベルタイガーが寄ってきた。

サーベルタイガーはオーギに近づく。

 

 

「ニャァ゛ァ゛。」

 

「おっと。」

 

「どうやらお客人に興味を持ったようだな。触れても大丈夫だぞ。」

 

 

オーギはしゃがんで、恐る恐るサーベルタイガーの頭を撫でた。サーベルタイガーは目を細めて

撫でられるがままとなっている。一方のコバーシには小虎がこっそりと近づいている。

 

 

「コバーシ。」

 

「はい?」

 

「猫はいいぞ。」

 

 

オーギは表情を緩めながら言った。そのまま撫で続けた。コバーシにサーベルタイガーの子供が

飛びかかかり、足に引っ付いてきた。

 

 

「ふむ・・・猫はいいぞ」

 

「まあ、見りゃわかりますよ。」

 

「ナァ~」

 

 

コバーシは自分の足にじゃれついてきたサーベルタイガーの子供を抱き抱えた。

更に別の小虎が足に引っ付いた。

 

 

「猫はいいぞ。」

 

「大尉。ミリシアルのおもちゃみたいに同じ言葉を喋ってますよ。」

 

 

コバーシが抱えた小虎を置いて引っ付いた小虎をどかす。すると別の小虎が二匹同時にコバーシに飛びかかってきた。

 

 

「・・・いつまで続くんだこれ?。」

 

「子猫に遊ばれるのは珍しいな。見知らぬ人には滅多に人に懐かないんだ」

 

「昔から猫には懐かれやすいんですよね。」

 

「ナァ~、ナァ~」

 

 

会話しながらよじ登る小虎を抱き抱えて下ろす作業を繰り返すコバーシ。

傍には親虎らしき虎たちがコバーシをじっと見つめている。

 

 

「コラコラ、危ないぞ。

ヘーゲル大尉。こんな貴重な体験をさせていただきありがとうございます。」

 

 

小虎を捌きつつマリアンネにお礼を言うコバーシ。マリアンネは言った。

 

 

「いや、気にしないでくれ。初めて接触したよしみだ。」

 

Sehr(とても) freundlich(懐いてますね).」

 

ヘレナが笑みを浮かべながらコバーシに語りかける。

戸惑いながらコバーシは返した。

 

「えっと・・・どういたしまして?」

 

「お礼を言ったわけではないのだが・・・まあ、いいか」

 

「猫はいいぞ。ほんとに猫はいいぞ。」

 

オーギ達は昼食の時間になるまで猫――――サーベルタイガーとの触れ合いを楽しんだ。

 

 




太ももに子猫がひっついたのは実体験です。ズボンが薄かったんでちくっとしました。
抱き上げて下ろしてもトライされました。めんこかった・・・
因みにネコ科ネコ属の方です。ヒョウ属の方じゃないです。

サブタイトルの元ネタはウルトラマンエース第7話「怪獣対超獣対宇宙人」
どこぞでは明太子と言われるメトロン星人が
地球壊滅を企む話です。

個人的には山中隊員の婚約者の結婚指輪に目を着けた
南隊員にファインプレイと贈りたい。
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