陸軍
戦前は海軍戦力と国土の面積の小ささから、内陸部での持久作戦を予備案に、水際作戦による
防衛計画を策定。空軍と海軍の支援を受けつつ、海岸線付近で侵略を防ぐ手はずだった。
しかし戦争中は類を見ない大規模な空挺攻撃や爆撃等による奇襲攻撃を喰らい、
一部地域が陥落してしまう。後に列強の支援を受けつつ逆襲を敢行し、奪還に成功する。
その後、エクリプセ防衛のみならずアクシズ奪還部隊の一部として活動したり、実施されなかったものの諸外国から他戦線への派兵を打診された為、終戦後に外征能力獲得の為軍拡を行っていた。
山岳地帯が多いため山岳歩兵を始め山岳での行動に長ける部隊が多い。
反面自動車化や機械化は遅れぎみ。
目次
戦車
Lk軽戦闘トラクターシリーズ
Lk.1、Lk.2、Lk.3の三タイプが運用中。
Lk.1
武装
46.5口径37mm砲或いは13mm機関砲
最高速度36km/h
初期型。
Lk.2
武装
80口径20mm砲或いは13mm機関砲
最高速度40km/h
偵察型。速力と航続距離が上がっている反面、装甲と火力が低下している。
Lk.3
武装
24口径57mm砲
最高速度28km/h
火力支援型。装甲と火力が向上しているが、速力が低下した。
砲塔が限定旋回式となっており駆逐戦車のような運用をされている。
軽戦車に分類されるエクリプセ初の国産戦車。フランク連合のFT-17同様に回転式砲塔を採用。
砲搭は車体後部上面に搭載。乗員保護のため車体前部にエンジンを搭載し、後部に乗員を配置。
被弾してもエンジンで砲弾を阻止する構成となっている。
戦争中は偵察や警戒、歩兵の直掩等幅広く活躍した。
Ast.1ランツィーラ突撃支援トラクター
武装
40口径77mm榴弾砲、8mm機関銃×4、対空用連装8mm機関銃
最高速度
10km/h
歩兵に随行し、相互に支援しつつ要塞や塹壕等の攻略することを目的に
EWMが
車体の前面中央に榴弾砲を装備し、ケースメイト式で機関銃を車体の側面二ヶ所。後面、前面上部各一ヶ所ずつ装備。上面後部には対空用に連装機関銃搭を装備。
Ast.2ランツィーラⅡ突撃支援トラクター
武装
56口径88mm砲、対空用連装8mm機関銃
速度
12km/h
ランツィーラ突撃支援トラクターの設計を流用して開発され、
8.8cm高射砲を車載用に改良して搭載。
更に装甲を増圧し、エンジンも高性能なものに変えたことで速力と防御力の双方を向上させた。
反面これにより重量過多が発生したため、8mm機関銃を上面の機関銃塔を除き全て撤去した。
乗員は四名だが、六人分のスペースが余分にあるため歩兵戦闘車のような運用も可能。
車輌
メッサー
四輪の多目的非装甲車でブリタニア王国の民間車両をベースに改良した軍用車両。
主に足回りを強化し、走破能力を向上させている。
ジープに近い役割を与えられており偵察や警戒等の任務から連絡等の雑用まで幅広くこなす。
牽引重トラクター
武装
13mm機関銃
速度
23Km/h
重砲の牽引や物資・人員の輸送を目的に開発された装甲トラクター。
大きな物資もこれで運ばれる。大戦中は多目的に使われ汎用装甲車として
砲の牽引や物資輸送だけでなく歩兵の直掩や警戒任務に活躍した。
牽引軽トラクター
武装
8mm連装機関銃
速度
27Km/h
野砲の牽引を目的に開発されたトラクター。こちらは戦後から配備が始まった新型車輌で
重トラクターと同じく汎用装甲車としても運用可能。重トラクターより小回りが効き扱いやすい。
トラック
大型の四輪トラック。運転席は剥き出しで上面に雨避けの幌が張られている。
整地された部分では高速を発揮できるが、エクリプセは不整地が多いため、
その高速性能を発揮する機会は少ない。
主に輸送で使用されるが、荷台に武装を載せてガントラックとしても運用された。
騎兵
馬、ユニコーンに騎乗して戦闘を行う。大戦後はやや衰退したが、機械化兵器の信頼性が低く
充足率も低いため当面は機械化兵器と平行して運用される。
列車兵器
装甲列車アイゼンシュランゲ
構成車両
1.機関車
2.指揮車
3.警戒車
兵装
13.2mm連装機関銃、8mm機関銃×2
4.対空車
兵装
8.8cm高射砲塔・同軸3.7cm機関砲×2、2cm機関砲×4、13.2mm四連装機関銃×2
5.榴弾A車
兵装
7.7cm連装榴弾砲塔、7.7cm榴弾砲×2、8mm連装機関銃×4、8mm機関銃×6
6.榴弾B車
兵装
5.7cm歩兵砲×6、2.7cm連装機関砲塔×3、13.2mm機関銃×4
7.近接車
兵装
3.7cm対装甲砲塔×3、3.7cm対装甲砲×4、2.7cm機関砲×4、2cm四連装機関砲×2、
8mm機関銃×8
8.車輌運搬車
9.客車
10.電源車
路線の警備や近辺の支援、輸送任務に使われる。
状況に応じて機関車と警戒車と指揮車、各種火砲を搭載した車輌と
必要に応じた数の電源車を組み合わせて運用する。
25.4cmヴィルマ列車砲/25.4cmジモーネ列車砲
55口径25.4cm砲
戦前に開発された列車砲。戦中に機関と装填機構改良された2型が採用される。
名前は設計主任の母親と開発責任者の奥さんから。
30.5cmフランメファウスト列車砲
52口径30.5cm砲
エクリプセの主力列車砲。戦艦の艦砲を流用した主砲を持つ。
61cmハーゲン列車砲
61cm砲を搭載している試作大型列車砲。運用に軌条を二つ必要とする等の労力が掛かるが、
その分火力と射程は桁違いに高い。名前は初代国王から。
火砲
※☆付きはMVHの携行火器として使用されている。
3.7cmPaK912 対装甲砲☆
口径37mmの対戦車砲。馬匹輸送や車輌で牽引され、運搬される。
魔法機士の撃破を目標に開発。魔法障壁ごと破壊するには威力不足だったため、
主に待ち伏せや奇襲で魔法障壁を展開させずに撃破したり、
側面や背後に回り込んで攻撃を行った。
戦争序盤からインベーダーとの戦いに投入され、ズィルバゾルダート相手には
役不足だったものの、改良を続けながら大戦全般を戦い抜いた。
地球の対戦車砲と違い、魔法機士を撃ち抜く為に高い俯角が取れる。
エクリプセでは対装甲砲の固有名詞を与えられている。
5cmPaK925 対装甲砲
PaK912の後継機。ズィルバゾルダートの撃破を目指し開発。
計画自体は大戦前半から存在したものの、ズィルバゾルダートは魔法機士や高射砲、
砲兵隊の榴弾砲やカノン砲、地雷などのトラップや戦闘車両等対抗手段が多数存在したため開発が後回しにされ結局開発の本格化は戦後になってしまった。
PaK912と比べ射程距離や貫通力を向上しており、第二次世界大戦頃の中戦車レベルの車輌も
十分対応できる。
3.7cm leIG909 歩兵砲☆
フランク連合製の歩兵砲をライセンス生産したもので機関銃陣地の破壊を目的に開発された。
インベーダー相手には威力不足ながら歩兵部隊の支援火力として戦争を戦った。
現在も砲弾を改良し現役で、主に重装型MVHの装備としても運用されている。
5.7cm leIG916 歩兵砲☆
3.7cmleIG909を発展させた歩兵砲で転移時点の主力歩兵砲。
射程距離と火力が向上し、運搬の手間が省けている為、3.7cm leIG909より迅速な展開が可能。
こちらも重装型MVHの装備としても運用されている他、戦車の主砲として採用されている。
7.7cm GebG896 山砲☆
山岳部で運用することを前提に開発された主力山砲。
山岳部が多いエクリプセではこれが数の上での主力となっている。
運搬を容易にさせるため移動時は分解されて歩兵に運ばれる。その為大戦中は歩兵砲代わりに
歩兵部隊へ配備されて活躍した。
7.7cm FH897/905榴弾砲
新聖暦800年代後半に新世紀の新型砲を目指して開発・採用された榴弾砲。
エクリプセは国土が狭いため榴弾砲一つでも対応可能で開発費用圧縮のために榴弾砲に
一本化すべきという政府からの意見が出されたため、カノン砲もこの砲で更新された。
7.7cmGebG896山砲と同じ砲弾を使用するが、構造が強化されているため射程はこちらが上。
905は駐退復座機を搭載した型で射撃精度と連射速度が格段に上昇した。
ランツィーラ突撃支援トラクターの主砲はこの型式。
10.5cm FH919榴弾砲
7.7cmFH897の後継榴弾砲。大口径化に伴い威力が大きくなった。
また、駐退復座機を整備性が向上した新式の物を採用。
物資が逼迫していた中で採用された為、大戦中は一部部隊にしか行き届かなかったが、
次期主力榴弾砲に恥じない戦いぶりを展開した。
10.5cm FK920カノン砲
駐退複座機を搭載したカノン砲。開発開始は7.7cmFH897榴弾砲と同年代。
元々は7.7cmFH897と同じく旧式化していたカノン砲の更新の為作られたが、開発当時の政府から開発費用圧縮のため旧式化したカノン砲も榴弾砲で更新すると言う要求が出され、
新型カノン砲は開発を中断。この意見に反対派の者は、兵器工廠の一部門で細々と新型カノン砲の研究に勤しんだ。
後にカノン砲の必要性が再認識され、新型カノン砲の要求が出された時に研究成果を惜しみなく
注ぎ込みわずか短期間で試作品が完成、採用された。
大戦では10.5cm FH919と同じく物資が逼迫していたため少数配備されただけだが、
配備された部隊では対装甲目標や怪獣との戦闘。砲撃支援など幅広く活躍したが、
やや従来の方と比べ重いため運用になれずそこを突かれて撃破された砲も多かった。
15.0cm FH922重榴弾砲
大戦中に現れた怪獣や大型兵器等の巨大目標撃破のため開発された野戦重砲の一つ。
かなりの火力を誇り、野戦運用でも気を遣いある程度の軽量化を行ったことで
重砲の中では高い機動性を持つ。
15.0cm FK923重カノン砲
大戦中に現れた怪獣や大型兵器等の巨大目標撃破のため開発された野戦重砲の一つ。
射程距離が長く威力も十分にある。
全周旋回が可能だが、これにより15.0cmFH922重榴弾砲のような機動性は
発揮できなくなっている。
21.0cm FH926重榴弾砲
大戦中に現れた怪獣や大型兵器等の巨大目標撃破のため開発された野戦重砲の一つ。
あまりに大型化したため積極的な移動が困難でもっぱら拠点の防衛に運用される。
全周旋回が可能で俯角をある程度上げた状態でも装填可能。
これ以上の大型砲も検討されたが、列車砲の配備により検討止まりとなった。
7.5cm Grw917 迫撃砲☆
エクリプセ初の迫撃砲。秋津洲帝国で開発された迫撃砲を参考に
歩兵部隊が運用する支援火砲として開発した。四人で一門を運用する。
大戦中は開発目的通り歩兵部隊の火器として多数配備された。簡単な構造の為、物資の逼迫した
大戦中でもある程度数をそろえられた為、重機関銃と並び有効な支援火器として活躍した。
8.8cm FlaK 918
アハトアハトの同位体。対空砲として高い性能を持つが対地攻撃でも優秀な性能を持つ。
野戦高射砲に分類され、馬匹や車輌に牽引されて移動する。
12.8cm FlaK 922
都市や基地の防空用に開発された高射砲。重く野戦砲のような運用はできないが、威力、射程共に大きく優秀な高射砲。
3.7cm leIG 906☆
大戦前に配備された機関砲
元々は対地戦闘を主任務としていたが、飛行歩兵にも対応するため
仰角を多く取れるように設計された。
2.7cm Flak917☆
大戦後に配備された新型機関砲。3.7cm機関砲を小型化し、取り回し易さを向上。
対空目標への追従性能が上がり使い勝手が向上した。
2cm Flak 922☆
対空用の機関砲として開発されたが、設計当初から装甲型MVHや飛行型MVHの射撃兵装としても運用を想定しており、取り回し易さが更に向上している。上記の27mm機関砲、37mm機関砲共々連装架に乗せられ艦載・車載兵器として運用されている。
銃の開発企業
モーゼル&グロスフス(M&G)
株式会社ヘッケラー工業
コッホ製作所
エクリプセ武器弾薬製造社(EWM)
カール・ヴァルター社(ヴァルター)
エアハルト金属製品・機械製造株式会社
皇国陸軍兵器工廠(RAW)
歩兵銃
RAW M895
モデルはマンリッヒャーM1895。
口径8mmのストレートプルボルトアクション歩兵銃。
精度と連射性が高く制圧能力が列強の歩兵銃より高い。が、コストも高い。
M&G M908
モデルはシグ モンドラゴンM1908自動小銃。
ゾラ初の自動小銃。複雑な機構を有していたため価格が高く
泥濘に弱いという弱点を抱えている。その為、都会での治安維持に使われていたが、大戦の勃発に伴い前線でも使用されるようになった。高性能だが汚れに弱いことが災いし、故障率は多かった。
それでもインベーダーとの戦闘では緒戦から終盤まで活躍した。
コッホ Stg919
強襲砲をベースに開発した突撃銃。弾倉が上部に存在する等軽機関銃のような外見だが、
重量はこちらが軽く取り回しも良好。
価格や新型弾薬を消費する関係で近衛兵と一部の精鋭部隊のみの配備にとどまっている。
短機関銃
ヘッケラーMP16
モデルはメトロ2033のバスタードマシンガン。
ゾラ初の短機関銃。生産性を第一に作られ、構造が単純で生産が容易。
弾丸を銃本体の横から三十発の保弾板を差し込み射撃する。高い発射レートを持つが、汚れに弱くオーバーヒートやジャムを起こしやすい。
M&G MP18
モデルはベルグマンMP18。
MP16と比べ、高価だがしっかりとした作りで扱いやすく安定した性能を持つ。
RAW MP28
MP18の改良型。セレクターや弾倉が改良されている。
散弾銃
ウィンスターM897/Sf915
モデルはウィンチェスターM1897がモデル
合衆国から輸入したポンプアクション式散弾銃。
元は狩猟用途で使用されていたが、インベーダーとの戦いで私物で持ち込まれたものが接近戦に
威力を発揮。これを認めた軍が915年に正式採用を決定した。
元はレバーアクション方式の散弾銃をそのままポンプアクション方式にしたので撃鉄が
露出しており、排莢カバーも無いためそこが原因の不具合が度々発生した。
ウィンスターM912/Sf917
モデルはウィンチェスターM1912。
合衆国から輸入した散弾銃。M897を更に洗練させ、露出していた撃鉄を内蔵することで
撃鉄由来の不具合を解消している。
こちらも私物が戦闘で少数使われていたが、ウィンスターM897の採用を受け、
合衆国から軍が多数輸入した。
EWM Sg916
外観モデルはメトロ2033のバイガン散弾銃
ウィンスターM897/Sg915とウィンスターM918/Sg917で散弾銃の能力を認めた軍が
速射性能と高い生産性を求めて開発した六つの銃身を持つ戦時量産型リボルバー散弾銃。
作動方式はダブルアクション式。ガトリング砲のような見た目だが連射はできない。
装填時は各銃身後部からショットシェルを一発ずつ装填する。
材料にパイプや自転車の部品を使用しており、民間の中小企業でも生産できるため、
量産性は高いが突貫で開発された為使いづらい等の欠点はあったものの
故障しづらいため現在でも運用している。
拳銃
ヴァルター M898
外観モデルはラスト&ガッサーM1898
リボルバー拳銃。小口径の弾丸を使うため、装弾数が八発と多め。威力が低く警察や憲兵で主に運用されている。
ヴァルターM907
外観モデルはステアーM1907。
エクリプセ初の自動拳銃。マニュアルセーフティはついておらず代わりに引き金を重くすることでセイフティの代わりとしている。装填はクリップで固定弾倉に上から装填する。ストライカー方式の拳銃。
スライドは存在せず、代わりにボルトノブが後部に存在しておりこれを引っ張りながら
引き金を引くとコッキングされる。
EWM P08
外観モデルはルガーP08。自動拳銃として初の弾倉給弾方式を採用した。命中精度が高く扱いやすいが、部品点数が多く汚れに弱い為整備が難しい。
ショルダーストックと32発入りスネイルマガジンを着けたカービンは都市部や塹壕、森林などの閉所での近接戦闘で高い評価を得ている。
M&G M912
外観モデルはステアーM1912
ヴァルターM907を参考に開発された自動拳銃でスライドとハンマー、
マニュアルセーフティがついた。
しかし、装填がクリップで行われるなど旧態依然とした部分もある。
派生型にフルオートへの切り替え機能がついたマシンピストルが存在し、ホルスターをショルダーストックとして装着可能。
装弾数が八発と少なく、一連射で弾切れになる為、グリップを延長し装弾数を十六発に改良したタイプも開発された。
対戦車ライフル
ヘッケラーM913
13mm対装甲弾を放つ。反動はきつく装弾数も一発しかないが、装甲化された標的には効果のある数少ない火器。トーチカ等の陣地にも有効。
外観モデルはマウザーM1913
機関銃
エアハルトMG08
水冷式機関銃。重機関銃として陣地防御に投入される。
対空火器としても運用されている。
外観モデルはMG08重機関銃。
エアハルトMG14
空冷式機関銃。元々は航空機搭載用の機関銃だったが、軽機関銃としても運用。
外観モデルはパラベルムMG14
ヘッケラーMG924
外観モデルはオチキスM1929機関銃
フランク連合の新型の13.2mm重機関銃をエクリプセのヘッケラー社が改造、生産したもの。
対空、対地両方のあらゆる目標に対し高い効果を発揮する。
三〇発入り箱形弾倉で給弾する。