太陽と月   作:黒死牟

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どーもこんにちは!西鬼です!

やばい、もう12月だ…
まじで勉強しなきゃ…

今回も頑張って書きました!

ちょっと長めですっ!
お付き合いください笑

それでは、どうぞー!


ポニーテールに悪いやつはいない

誰かが呼んでいる

声に聞き覚えはあるが、誰なのかがわからない

 

肩を揺さぶられているのを感じる

身体を動かそうとするが、ピクリとも動かない

 

うっすらと目に映るのは、炎上している車と人だかり

自分の肩を揺すっている人の顔は太陽に被さって見えない

 

ただ、声だけが聞こえてくる

 

「起きて!目を開けて!」

 

遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた

大きな怪我をしているのか、周囲が赤く染っている

 

おいおい、これはやべぇ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと気づくと、自分のベットの中だった

暖かな日差しが差し込んでいるが外から風の音が聞こえる

さぞかし寒いことだろう

 

んじゃ、ということでもう一眠り……

 

その時だ

 

月「こおらぁぁぁぁあ!真治ぃぃぃぃい!」

 

「ひぁあ」と情けない声が出て、背筋をピントのばす

真「おい…今、何時…」

恐る恐る時計を見ると短針が8、長針が5を指している

真「やっべぇぇえ!遅刻だぁぁ!」

 

音速で支度を済ませて制服に着替える

玄関の前に行くと、ひきつった顔の月が立っている

その横では曜がまぁまぁと月を宥めていた

月「真治くーん、覚悟はいいかい…?」

 

真「は、はい…もちろんでございます…」

結果、バスの中でこっぴどく絞られたのであった

 

 

昼休み

午前授業終了のチャイムが鳴り、生徒達は昼食の準備をし始める

真「あ…寝坊したから弁当買ってこなきゃ」

力なく立ち上がり、売店へと向かった

 

あの事件以来、真治へのいじめは無くなった

いじめていた連中が怖がっているのか、話しかけてくることも無かった

 

千「そーいえば真治君!」

真治は出来合い弁当の唐揚げを頬張りながら顔を上げる

なかなか味も悪くない

 

千「私たちの…Aqoursのマネージャーになってくれない?」

 

真「マネージャーって、月がしてるんじゃないのか?それに俺みたいな奴、役に立つかわかんないぞ?」

 

曜「それもそうだけど、やっぱり月ちゃん1人に任せるのは申し訳なくて…それに、異性からの意見も練習の中に取り入れていきたいって思ってるんだ!」

 

梨子がうんうんと頷く

梨「それと、今度大切な大会もあるから手助けが欲しいって言うか」

 

真「大切な大会?」

 

千「そう!」

千歌の声に、真治は思わずビクリとした

 

千「第5回ラブライブの予選だよ!」

 

真「ラブライブ?あぁ、毎年開かれている大会か、確か去年は優勝したんだっけ?」

 

曜「うん!あの時はメンバーも9人いたし、いいライバルもいたし…」

 

梨「優勝するためには、もっともっと頑張らなきゃいけない」

 

月「そのために、真治の力が欲しいんだよ…ダメかな?」

 

真治は静かに考える

彼女達には色々助けて貰ったし、恩返ししたいという思いもある

見出した答えは、ひとつだった

 

真「わかった、こんな俺でよければ…いくらでも力になるよ!」

千歌達は目を輝かせ、真治の手を取った

 

 

屋上

さて、授業を消化し「Aqours」の活動場所となる屋上に着いた

がしかし、いくら待っても人が来る気配がない

 

30分前

曜「私たちは部室で着替えて来るから、先に屋上に行ってて!」

 

月「覗くんじゃないぞ〜?」

 

真「ば、ばかっ!そんなことするわけないだろ」

少し頬を赤らめる

梨「私達より先に2年生達がいると思うから、自己紹介でもして待ってれば?」

 

千「そうそう!みんなすっごく可愛いから、会ったらビックリするよ!」

 

月「襲うんじゃないぞ?」

月が疑いの目で見てくる

真「お前、俺をなんだと思ってるんだよ…」

 

 

真「って待ってるけど、2年生すら来てないし…」

そう呟いていた時、どこからともなく話し声が聞こえてきた

 

?「ちょっと…ずら丸押さないでよ!」

 

?「しーっ、聞こえるずら!」

 

?「善子ちゃん…もしかして、また太った?」

 

次の瞬間、あからさまに大きな声が響いてきた

?「だーかーらー…善子じゃなくて、ヨ・ハ・ネ!」

その声と同時に、お団子頭の少女が影から姿を現した

 

その少女はビクリと身体を震わせると、ゆっくりと真治の方を見た

眉毛がピクピクと動いている

 

真「え、えーっと、ごめんなさい」

何か見てはいけない物を見た気分になる

 

少女は手をブンブンと振りながら後退りをする

善「な、なんであやまるのよっ!」

 

真「なんか、見ちゃいけないものを見てしまった気がしたから」

 

花「わかる、その気持ち、とってもわかるずら」

 

ル「ごめんなさい!うちの善子ちゃんが…」

 

善「うっさい!てかヨハネ!で…」

真治の顔を見つめる

善「あなた…だれ?」

 

真「俺は…」

答えようとしたその時、後ろの扉がガチャりと開いた

 

千「おっつかれ〜」

 

梨「お待たせ〜」

 

曜「皆いる?」

 

月「真治は〜おしっ、ちゃんといるね」

だからお前は俺をなんだと…

 

千歌と梨子はスポーツドリンク

曜と月はラジカセをそれぞれ持っている

 

なるほどそれで遅くなったのか

 

善「曜!この人誰なのよ?」

真治を指さしながら聞いた

曜「あぁこの人はね」

 

月「僕達のクラスメイト、須藤真治でーす」

 

千「今日からマネージャーやってくれるんだって!」

千歌が目を輝かせながら言った

 

花「マネージャー?それって…未来ずら〜!」

 

真「未来?ずら?」

聞きなれない言葉に真治が反応する

花丸は直ぐに口を押えた

 

花「いやぁ、おらはその…いや、おらじゃなくてまる…」

 

おら?まる?

初めて聞く単語に真治は目を丸くする

千「ねっ、可愛いでしょ?」

 

先が思いやられる…

 

 

一通り自己紹介をしてもらった

2年生組は、ルビィ、善子、花丸というらしい

なかなか個性的な面々だ

 

真「で、俺は何をすればいいんだ?」

 

梨「まだ初日だし、見学でいいんじゃない?」

梨子の言葉に周りが頷く

 

その時、思いついたように千歌が声を出した

千「そうだ!真治君、作詞してみない?」

 

作詞?俺が?

 

千「今度の大会に向けた大事な役目だよ!」

 

梨「千歌ちゃん…自分の仕事を人に押し付けないの」

梨子が呆れ顔で言った

千「ちっ違うよ!」

真面目な顔になる

 

千「たまには他の人の詞も見てみたいなって、性別が違ったら新しい発見があるかもしれないし…どお?」

 

曜「確かに、それいいかも!」

 

月「責任重大だぞ〜?」

 

梨「どう?真治君?」

 

真治は腕を組み、考え込む

真「そんなに大切なことは役目を、俺に任せていいのか?」

 

千「もちろん!真治のこと信頼してるから、むしろお願いします!」

千歌は目を輝かせながら言った

 

しゃーねぇな、いっちょやってやっか

 

 

帰り道

月、曜と別れ、真治は真治の家の前に立つ

作詞か…身軽に引き受けちゃったけど、本当はどうしてよいのやら

 

しかも、彼女らが目指しているのはラブライブ優勝

そんな大切な大会の作詞を俺なんかがしていいのか…?

 

真治は頭をくしゃくしゃと掻きむしる

真「悩んでもしょうがない、やるしかないからな」

 

頭の中に、千歌が言っていた言葉が反響してきた

「可能か不可能か、今はどうでもいい、だって…やるしかないんだから!」

 

おしっ、と声を上げ真治は自転車を出す

ハンドルに手をかけたその時、頭に激痛が走った

真「くっ…また…かよ…」

膝をつき、両手で頭を抱える

目の前の景色まで歪んで見えた

 

しかし、痛みはすぐに止み、直ぐに正常な景色が戻ってきた

 

なんなんだ…

 

自分の手を見つめる

どっかで頭でも打ったのか…?

 

 

自転車を飛ばし、内浦方面へと向かう

旅館や水族館を通り過ぎると、バス停がある所で自転車を止めた

 

防波堤の先に、雄大な駿河湾が見える

悩み事がある時、真治はいつもここへ来ていた

広い海を見ると、心が落ち着ついて穏やかになれるからだ

 

ふとバス停を見ると、そこには廃駅という張り紙がされていた

年季が入った停留所が、寂しく立っている

 

その貼り紙を少しめくる

学校の名前が書いていた

 

真「浦の星…女学院…」

 

?「どうしたの?」

そう呟いた時、不意に声をかけられた

柔らかい、大人の女性の声だった

 

?「ここ、女子高のバス停だよ?廃駅になったゃったけどね」

女性は穏やかな声で訪ねてくる

ダークブルー色の髪をポニーテールにしている

 

あれ?この人どっかで…

 

?「何か悩み事?」

 

真「は、はい…そのようなもので…」

 

?「お姉さんが相談に乗ってあげようか?」

さすがに見ず知らずの人に相談するのは…

そうは思いつつも、女性の柔らかい声とおおらかな心に、真治は心を吸い込まれていった

 

真「実は、自分スクールアイドルのマネージャーをする事になって、それで…作詞を頼まれて、やった事なくて困ってて…」

緊張しているのか、上手く言葉が出てこない

 

こんなに綺麗な人に見つめられたら…

 

?「奇遇だね、私も高校でスクールアイドルしてて、作詞してたんだ」

 

真「本当ですか!」

それは心強い

 

女性はまた穏やかに微笑み、踵を返して海の方を見た

?「作詞で大切なことは、その詞で誰かを勇気づけたいって考えること

世界中の人達に喜んで貰いたいっていう気持ちだよ

心を込めて作った歌詞は、絶対人の心に響くから」

 

真治は感激した

言葉も出ない程だ

 

そうか、作詞ってただ歌を作るだけじゃダメなんだ

その歌で人にどんな感情を持ってもらいたいか

それが1番大切なことなんだ

 

真「教えて頂き、ありがとうございます」

女性はいえいえと言うようにはにかんでいる

 

真「俺は須藤真治といいます、お姉さんの名前は?」

女性は少し驚いたが、直ぐにまた笑顔になる

 

?「真治君か、いい名前だね」

学校の方を向き、真治に近づく

突然の事に真治はビクリとした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「初めまして、私は松浦果南。アピールポイントは…まぁ、いっか」

 

あたりは暗くなり、夜が近づいていた




今回はここまでです!
果南ちゃんはなんで自己紹介を途中で止めたのでしょうね?笑

次回もお楽しみに!
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