新しくお気に入りしてくれた方
本当にありがとうございます!
小説励みになっております笑
しかし最近ネタが尽きてきて…
でも、頑張りますので笑
暖かい目でお願い致しやす笑
どこまで続くか分かりませんが
お付き合いよろしくお願いします!
それでは、どうぞー!
真治は頭を捻りながら、筆を走らせる
真「世界中の人に喜んで貰いたい気持ちか、なかなか難しいなぁ…」
頭の中で先程の事を思い出す
本当に綺麗な人だったなぁ
余計な事を考えたと思い、頭を振る
微かに頬が熱くなるのを感じた
淡島
淡島にそびえるホテルオハラ
この辺では1番のグレードを誇るホテルだ
正面玄関の先にある桟橋に、1人の女性が立っている
ダークブルーの髪をポニーテールにしている
彼女、松浦果南はどこか寂しげな表情で
その先にある広い海を見つめている
太陽は沈みかけ、辺り一面を赤色に染めていた
果南の瞳が揺れる
込み上げてくるものを腕で乱暴に拭った
何気なく左に目を逸らす
そこには白い噴水が寂しく佇んでいた
時期が時期なので、今は水も出ていない
脳裏に、幼い頃の記憶が込み上げてくる…
?「み、見つかったら怒られますわ!」
果「平気だよ!」
噴水に隠れながら、最近越してきた子の様子を伺う
凄い家に住んでいるんだ…
少し声が大きすぎたのか、少女が様子を伺うようにこちらを見てきた
?「ぴぎぁっ!」
怖がりな友達が、小さく悲鳴をあげる
やばい…ばれた
?「あなたはー?」
少女は無垢な顔を果南に向けている
果「ハ、ハグ…」
その時、急に声をかけられ果南の思考は停止した
?「勝手に庭に入ると、家のものが激おこプンプン丸デスよ」
聞き覚えのある声
聞き覚えのある言葉…
果「鞠莉?」
鞠莉と呼ばれた女性は穏やかな顔で、両手を広げる
鞠「久しぶりだね…果南」
目から一筋の涙が零れる
果南は我を忘れて鞠莉とハグをしていた
鞠「あら、甘えん坊さんデスねぇ」
鞠莉はいつものと思わんばかりに果南のふくよかな胸に触れる
果「訴えるよ?」
鞠「It’s joke だってば。それで?どうして帰ってきたの?冬休みはもう少し先でしょ?」
果「大学側の事情で1週間学校が休みになってね、鞠莉こそなんで?」
ノンノンノンと指を振る
鞠莉の癖だ
2人とも海外の大学に通っているので、今は実家を離れている
鞠「小原家の力を使えば、学校なんてなんのその…」
果「ようするにサボったってわけね」
鞠「そ、そんな訳ないじゃーん…」
果「これだから金持ちは」
腕組みをしながら答える
鞠「でも本当は、気になって仕方なくて」
一呼吸置いて果南が答える
果「千歌達のこと?」
鞠「Yes… でも心配って言うより、期待の方が大きいけどね」
鞠莉は「浦の星女学院」がある方を見つめ、少し息を吐いた
私達が見つけた輝き
ラブライブで優勝して初めて見えた景色…
色々な思い出を噛み締めるように鞠莉は目を閉じた
数日後 放課後
曜「1.2.3.4.1.2.3.4…」
声に合わせて手を叩く
ラブライブに向けてダンスの猛特訓中らしい
前年の優勝者ともあってか、動きには確かなキレがある
真「しっかし凄いダンスだ…プロ顔負けだな」
そんな事を思っていると、曜が一段と大きく手を叩いた
曜「よしっ、じゃあ一旦休憩にしようか」
緊張の糸が切れ、メンバーはへなへなと座り込む
花「疲れたずら…」
真「ほい、スポドリ」
ペットボトルを花丸に手渡しをすると、彼女は目を輝かせた
花「ありがとずら〜!そういえば真治先輩って月ちゃんと従兄妹ずらよね?」
月「そうだよ!小さい頃からよく遊んでたんだ!なっ?真治?」
月がドンと背中を叩いてきた
真「まぁな」
正直言うと、あんまり覚えてない…
小さい頃の記憶だ、忘れてもしょうがない
自分でそう納得した
その時、善子がすくっと立ち上がった
善「ふふっ、感じます…このヨハネと貴方が出会ったのは、前世から決まっていた運命なのですっ!」
ギラン、と自分で言っている
真「お、おう…」
ル「気にしないでください、善子ちゃんはいつもこうだから…」
ルビィが半笑いで言ってくる
善「だーかーら!善子じゃなくて、ヨハ…」
そこまで言いかけた時、善子が段差につまづき体がグラりと傾いた
走馬灯のように景色がスローモーションになる
善子は覚悟を決めて目をつぶった…
次の瞬間、座っていた真治が横っ飛びをした
間一髪の所で善子の体を抱きとめる
鈍い音がして真治が倒れ込んだ
直ぐに全員が寄ってきて、声を掛ける
梨「ちょっと大丈夫?」
梨子が顔を覗き込んでくる
真「大丈夫だ、ったく…」
当の善子は顔を赤らめ、呆然としている
ル「大丈夫?善子ちゃん!」
善「だ、大丈夫よ…せ、先輩は、怪我はない?」
緊張を誤魔化すかのように善子は大きな声で尋ねた
真「大丈夫だって、お前に怪我がなくてよかったよ」
そう言う真治の腕には、1本の赤い筋が入っている
千「真治君!血が!」
月「救急箱取ってくる!」
立ち上がろうとした月の手を真治が掴んだ
真「大丈夫だって月、これくらいなんともないさ」
月「で、でも!」
曜「私ティッシュ持ってるから使う?」
頼む、と頷いた
一同から安堵の声が漏れる
花「善子ちゃん気をつけなきゃだめずらよ?」
善「失礼しました…」
千「でも凄かったよ!」
千歌が顔を覗き込んできた
曜「そういえば真治君っていつから空手してるの?」
ル「か、空手してるんですか!?」
梨「大丈夫よルビィちゃん、この前だって私達を守ってくれたし」
月「ボディーガードだね!」
真「やかましいわいっ」
あれ?でも俺、いつから空手してるんだっけ…
頑張って思い出そうとするが、答えが出てこない
曜「どうしたの?険しい顔して」
真「あぁ、ちょっと思い出せなくて…」
真治は頭を手で押さえた
月「じゃあ、覚えてないくらい昔からやってたってことなんじゃない?」
真治の不安を吹き飛ばすように月が明るい声を出した
千「きっとそうだよ!」
みんなの声に押され、真治は納得するように何度も頷いた
月「……僕は…なんて弱虫なんだ…」
月の瞳は悲しく濡れている
拳を強く握り、込み上げてきた物を乱暴に拭った
真治は1人、帰路についていた
何となく歩いていると、急に空腹に襲われた
最近なんやらかんやらでまともに食事も取れてない
帰路を少し外れ、自分の家からさほど遠くない駄菓子屋さんに足を向ける
昔からある駄菓子屋さんで、中でも真治は回転焼きが大好きだった
粒あんを購入し、店先の椅子に腰を掛ける
あんこの優しい甘みとちょうどよい塩気を感じる
物を食べたり飲んだりしている時こそ、生きていると実感出来た
歌詞ノートを広げる
まだ半分しか書けていないが、順調といえば順調だ
1人思いに耽っていると、不意に声をかけられた
聞き覚えのある声だった
善「ちょっと、隣いいかしら?」
真「善子?なにしてんだ?」
善「うっさい!てかヨハネ!」
いきなり名前で呼ばれたのが恥ずかしかったのか、顔を赤らめている
善「それより…腕は大丈夫なの?」
真「怪我のことか?こんくらいなんともないさ」
善「ダメよ、ちいさな傷でも用心しないと…」
おどおどしく真治の腕をさする
真「まぁ、お前に怪我が無くてよかったよ」
善子はお行儀よく座り直した
まだおどおどしている
真「んで?なにか用があったんだろ?」
善「一言、お礼がしたくて…あの、今日は私を助けてくれて…ありがとう…」
たどたどしい言葉だったが、確かな感謝の気持ちを感じた
真治は少し笑みを浮かべ、立ち上がる
真「お前、いいやつだな」
それだけ言うと再び歩き出す
善「ちょ、ちょっと待ちなさいよー!」
慌てて立ち上がり追いかけるが、つまづいて転んでしまう
真「本当に堕天使だな」
真治は弾けるように笑う
こんなに面白いと思ったのはいつぶりだろうか
善「うっさい!てか待ちなさいよー!」
真「やなこった〜」
真治は走る
とっても清々しく感じる
辺りは既に暗かったが、心の中は太陽のように光り輝いていた
今回はここまでです!
次回もお楽しみに!