太陽と月   作:黒死牟

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こんにちは!西鬼です!

皆さん…
なんと、なんとなんと…!


お気に入りさんが70人を突破致しました!
ほんとのほんとにありがとうございます(><)

日頃の皆さんからの愛読、本当に感謝しております!
これからもこの小説をよろしくお願いします(^^)

それでは、始まりと終わりは紙一重…
どうぞ〜!


終わりと始まりは紙一重

精真高校 スクールアイドル部室

曜「い、いくよ…?」

曜がパソコンのEnterボタンに指をかける

指先は小刻みに震え、額には少量の汗をかいている

 

Aqoursのメンバー全員が、揃って画面を凝視している

画面上には、ラブライブ!予備予選 結果発表の文字

 

カチッという音が不気味に室内に響き渡る…

2年制組は揃ってゴクリと体を震わせていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エントリーNo.9 Aqours 予選通過

 

千「いやったぁ!」

 

梨「やったね!千歌ちゃん!」

 

善「ふふっ、当然よ…この堕天使ヨハネの名において!」

 

花「さすが善子ちゃんずら!」

からかうような顔で善子の肩に手を置く

ル「うゆ!」

 

善「だーかーらぁー!善子じゃなくて、ヨハネよ!」

怒鳴る善子だが、満更でもなさそうな顔をしていた

 

真「まぁ、これで一安心だな」

胸をなでおろし、少し俯く

込み上げて来るものがあった

 

曜「もしかして…泣いてる?」

 

真「ば、ばかっ!そんな訳、ないだろぅ…」

目じりから零れてきた物を乱暴に拭った

月「真治ってば、涙もろすぎだよ〜」

言われてみれば、確かに…でも、

 

 

嬉し泣きなんて、生まれて初めてかもしれないな

 

 

千「まっ、何はともあれ予備予選突破!これを記念して…」

悪そうな顔をしている

なにか企んでいるようだ

 

梨「パーティーなんてしないわよ?」

 

千「もう!なんで先に言っちゃうの〜」

梨子は呆れた顔をしている

梨「当たり前でしょ?これで終わりじゃないんだから」

 

ル「次は、本大会へと繋がる予選…」

 

曜「次からが、本当の勝負だね」

曜の言葉に、全員が引き締まった表情になった

 

 

帰り道

土曜日なのもあり、早めに学校から解放された

月は生徒会の用事があるらしいので学校に残っている

バスを待っている時、人疑問に思った事を千歌に聞いてみた

 

真「そういえば、なんで千歌はスクールアイドルを始めようって思ったんだ?」

 

千「ふふ〜ん、聞きたい?」

小悪魔のような、悪そうな顔をしている

曜「確かに、話したことなかったね」

 

梨「いい機会だし、教えてあげたら?」

 

 

よーしっ、と声を上げる

千「じゃあ、行こうか!」

 

梨「私達の…」

 

曜「学校に!」

 

真「が、学校?」

頭の中が?になった真治だった

 

 

曜「着いたっ!」

バスを降りると、そこは廃駅になる予定の停留所だった

 

真「ここって…」

そこは、真治が気晴らしをしたい時によく来る場所だった

 

梨「まだバス停残ってたんだね」

 

千「行こうか!」

 

わりかし急な坂が続く

縁側にはみかん畑が広がり、大ぶりの果実が風で揺れている

太陽は傾きかけていたが、周りはまだ明るい

 

千「着いたよ」

静かな声だった

どこか優しさを感じる

 

真「ここは…」

汚れかけた校名のプレートに目をやる

 

浦の星女学院

 

曜「そう!私達の…大切な母校だよ」

 

梨「そして、Aqoursが生まれた場所」

 

学校は、まるで3人におかえりなさいと言っているようだった

 

ふと気づくと、校門が少し空いている

曜「空いてる?」

 

梨「でも一体誰が?」

 

次の瞬間、千歌は真治の手を掴み校内へと入って行った

真「お、おい!」

 

曜「ちょ、ちょっと千歌ちゃん!」

 

梨「怒られるって!」

 

その時学校は、少し騒がしそうな表情をしていた

 

 

気がつくと、何も無い部屋に千歌は立ち尽くしていた

少し埃を被っていたが、雰囲気はあの頃のままだった

 

真「ここって…どういう場所なんだ?」

いきなり連れてこられた真治は、頭が?で一杯だった

 

曜「部室だよ!私達、スクールアイドル部の」

 

梨「正確に言うと、旧の部室ね」

 

そうか、俺たちの学校と統合になる前、3人はこの学校に行ってたんだったな

 

ふと部屋の隅に目をやる

そこには少し汚れたホワイトボードが俯いたように佇んでいた

 

よく目を凝らしてみる

そこには、掠れた文字が等間隔に並んでいた

 

真「これって…もしかして歌の歌詞か?」

 

曜「そうだよ、私達が、浦の星女学院のスクールアイドルとして最後に歌った曲の」

 

梨「まだ残ってたんだね」

 

真「最後の…か」

2人の声のトーンが低いせいか、とても心苦しく思う

 

千歌はホワイトボードに近づき、その歌詞を優しく撫でた

 

千「寂しくなんかないよ?だって、全部ここに残ってるんだもん」

 

 

曜「会いたくなったら」

 

梨「目を閉じて みんなを読んでみて そしたら」

 

千「聞こえるよこの歌が…」

語尾が震える

千歌は乱暴に目から出てくる物を拭った

 

噛み締めるように歌詞を読む3人をみて、この学校が生徒達にどれだけ愛されていたのかを真治は感じる

 

 

部室を出て、広い体育館へと足を踏み入れた

真「生徒が少ないって聞いてたけど、意外にも広いんだな」

 

曜「Aqoursとしての最初のステージは、ここだった。ここを満席にしないと正式な部として認められない」

 

梨「それが、理事長が出した答えだったの、そして、何とか人も集まって、ライブは大成功だった トラブルもあったけどね」

 

その時、唐突にも千歌が歌い始める

Aqoursの…始まりの歌を

 

 

千「気持ちが 繋がりそうなんだ」

 

曜「知らない事ばかり なにもかもが」

 

梨「それでも 期待で 足が軽いよ」

 

千「温度なさんて いつか消しちゃえってね 元気だよ 元気を出していくよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キラリ ときめきが 生まれたんだと

気がついた時に 目の前に君がいた

 

キラリ 熱くなる 自分見つけたよ

 

この光は キレイだとね

もっとキラリ 眩しい希望

 

ダイスキがあれば ダイジョウブさ

 

 

 

とても、綺麗な歌声だった

心の奥まで響いてくるような

 

きずいた時、真治は涙を流していた

理由は分からない

 

千歌が真っ直ぐ手を伸ばす

千「真治君!」

 

曜「これからも一緒にスクールアイドルを」

 

梨「やりませんか?」

輝かしい瞳に、真治も笑顔で答えた

 

真「ああ、もちろん!」

 

千「真治君、私がスクールアイドルを始めた理由は、心から輝きたいと思ったから、普通の女子高生の私達が、ひとつの夢に向かって走っていく事がとても素晴らしいと感じたから…私達はこれからもAqoursとしてスクールアイドルをやりたい、心からそう思ってる!」

 

太陽の光は消えかけていたが、4人の心の中には消えない輝きが灯っている

その時学校は、少し嬉しそうな表情をしていた

 

 

 

放課後 帰り道

ふと空を見上げる

そこには一筋の飛行機雲が走っていた

 

太陽は傾きかけ、辺りを幻想的な光で包んでいる

 

こんな未来、誰が予想しただろう

真治は夕焼けから自分の手へと視線を落とす

 

学校でいじめにあい、人との関わりを拒絶していた俺が…

 

人間なんて、みんな同じなんだとずっと思っていた

自分さえよければいい、そんな考えのやつばっか

 

助けるから、守るから、そんな台詞を言っていても、

結局最後は自分が1番なんだ

 

でも、その考えが間違いだったと、今ははっきりと言える

 

彼女達と出会えたから

彼女達…Aqoursが、自分の暗く沈み…ひねくれた心を受け入れてくれた

 

 

これからも、俺は彼女達と共に進み続ける

そう心に強く誓った

 

前方に、こちらに向かって手を振る曜と月が見える

真治は仕方ないという表情を浮かべながらも、彼女達の元へと歩く

 

 

夕焼け空にフライングするかのように星たちが煌めいていた

 

始まりがあれば、必ず終わりが来る

それは…決して変えられない運命だ

 

曜「1人でなに考えてたの?」

 

真「大した事じゃないさ」

ぶっきらぼうな言葉だが、優しさに満ち溢れた声だった

月「さっ、帰ろ!」

 

揃って歩き出す

しかし、真治はその1歩を踏み出せなかった

 

ドサリという体に響くような重い音

真治はその場に、倒れた

 

なんの前触れもなく、急の出来事だった

 

月「なに転けてるんだよ!ほら!」

体を起こそうとするが、なんの反応もない

 

曜「真治君?どうしたの?」

肩を揺する

彼はピクリとも動かない

 

月「真治!目を覚まして!」

心の中に、「あの日」の記憶が思い起こされてきた

 

ポツリ、ポツリと雨が落ちてきた

やがてバケツをひっくり返したような雨が叩きつける

 

彼の瞳は閉じたまま、永遠の眠りに着いたような表情をしている

曜と月の瞳が濡れているのは、雨のせいだけではなかった




今回はここまでです!

話の途中に唐突でしたが歌を入れてみました!
いかがでしたか?
実は、自分1期の3話で停電してしまった後に
千歌ちゃんがアカペラで歌うシーンが、何とも感慨深く思っていて
思わず小説の中に入れちゃいました笑

こんな私の小説に、これからもお付き合いください笑
次回もお楽しみに〜!
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